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●クモユニ143形
1981年に登場した郵便・荷物電車です。登場後、すぐに郵便・荷物輸送が廃止となり本来の用途での使用がなくなってしまいました。長野総合車両所(現在の長野総合車両センター)には、1996年にクモヤ90型を置き換える形で転属してきました。その後は、長野総合車両センターから長野駅を結ぶ職員輸送列車として、長野総合車両センターの入換用に活躍しました。
2010年3月の改正で、職員輸送は長野駅から長野総合車両センターで運転されるキ列車(出入区列車)を利用するようになり、それ以降は長野総合車両センタ−からほとんど出る事はありません。
2012年の全般検査では、クモユニ143−1が長野〜黒姫、クモユニ143−3が長野〜篠ノ井で出場試運転を行い、久々に本線を走行する姿を見る事ができました。
2015年3月のダイヤ改正で信越本線(長野以北)が経営分離され、長野総合車両センターに出入区する列車が減少したことから、職員輸送(外勤)列車が復活して再びクモユニ143の姿を長野駅で見られるようになりました。(非冷房のため夏季期間は、211系又はキハ110を使用)
2018年8月2日にクモユニ143-3が東大宮操車場へ配給輸送されました。東大宮訓練センターで教材として活用されるようです。これで、長野総合車両センターは配置車両は、長野駅電留線まで運用できるクモユニ143-1とクモヤ143-52の2両体制となりました。なお、2018年秋頃から長野駅往復(キ100M・キ101M)は、211系3両(番台・編成は問わず)が使用されることがほとんどで、長野駅に顔を出すことがほとんどありません。
2019年3月ダイヤ改正で長野駅往復のキ100M・キ101Mが廃止となり長野駅への乗り入れは無くなりました。2019年も継続して211系がキ100M・キ101Mに入りましたのでダイヤ改正前日の最後の運転も211系でした。その後も、クモヤ143-52と交互に長総構内の入換に使用されましたが、最近は関東からの入場車も自走で工場入りすることが多くなり活躍の機会も少なくなりました。そして、検査期間に余裕のあるクモヤ143-52に長総構内の入換を任せる形で、2019年6月にクモユニ143-1は廃車置場へ移動し2019年10月に廃車となりました。
クモヤ143-52の方は、主に長野総合車両センターでの入換作業が中心となっていたものの本線へ出るチャンスはありました。しかし、2022年8月に除籍となり本線へ出る機会も無くなりました。ただ、長野総合車両センター内での構内入換用機械と言う扱いで時々動いています。
○クモヤ143形50番台
1978年に登場した荷物用電車です。1986年の国鉄の荷物輸送廃止により、事業用車に改造されました。クモヤ143-52は、長野運転所配置だったクモヤ143-4から新津工場(当時)で改造されクモヤ143-52として松本運転所に配置されました。
長く松本車両センタ−での入換や冬季の篠ノ井線(松本−篠ノ井)の霜切(カッター)列車に使用されていましたが、2018年3月のダイヤ改正で篠ノ井線の霜切(カッター)列車がクモヤ143-52からE127系に変わったのを受けて、松本車両センタ−から長野総合車両センタ−に転属し4/6のDD16-11出場による入換から使用されています。
なお、2018年秋頃から長野駅往復(キ100M・キ101M)は、211系3両(番台・編成は問わず)が使用されることがほとんどで、長野駅に顔を出すことがほとんどありません。(2019年1月現在)
■車両形式 |
143系(郵便・荷物電車) |
■登場年月日 |
1981年(クモユニ143形式登場時) |
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1978年(クモニ143形式登場時) |
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__→1986年(クモヤ143-50番台改造) |
■配置両数 |
クモヤ143形1両(クモユニ143形は廃車)
→2022年8月でクモヤ143-52除籍(構内専用) |
■主な走行区間 |
構内入替(長野総合車両センター構内) |
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