北越急行線「雪月花」体験乗車
リゾート列車で上信越一周と夜景観賞の旅
2025年 6月 7日(土)
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旅の概要
体験乗車ながら雪月花に乗れる北越急行主催の雪月花乗車ツアー「雪月花&六日町運輸指令区検修・直江津D51レールパーク貸し切りツアー」の参加をメインに上信越を一周しました。高崎から越後湯沢まではE257系使用の特急谷川岳もぐら号に乗車して新緑の上越国境の車窓も楽しめました。
長野駅到着後は、引き続きナイトビュー姨捨に乗車して初夏の姨捨へ善光寺平の夜景を見に出かけ日帰りながらも充実した旅となりました。
今回の旅の主な行程
・長野から高崎へは30%引で
あさま608号(長野7:23-高崎8:13)
長野から北陸新幹線あさま608号で長野を出発します。先行列車の関係で入線から発車まではあまり時間はありません。あらかじめ先頭部で待ち撮影してから指定された6号車へ。前回も6号車でしたが新幹線eチケット(30%引)だと6号車が優先なのでしょうか。
長野を出た時には空いていましたが、上田と佐久平からの乗車が多くほとんどの席が埋まりましたが、幸い私の隣は高崎まで誰も来ませんでした。
新幹線eチケット30%引は、紙の切符がありませんが安さには代えられません。
初夏の長野駅東口
長野駅から出発
あさま608号車内
・E257系で上越国境を越えて越後へ
谷川岳もぐら号(高崎8:47-越後湯沢11:01
高崎からは特急谷川岳もぐら号に乗車します。E257系5500番台になってからは初めての乗車です。この列車は大宮始発ですので高崎での停車時間は1分ほどです。高崎から乗車する時点でほとんどの席が埋まっていて窓側は私の席だけポツンと空いてました。
高崎を出て渋川を経て利根川を渡り山間部に入ります。本当に高崎から水上までノンストップで走りました。水上で運転停車後は、湯檜曽・土合とトンネル駅に停車して見学できます。国境の長いトンネルを抜けると新緑が美しい越後湯沢に到着します。
湯檜曽に停車
土合に停車
トンネルを抜けると新緑の越後路
・普通列車で六日町へ
普通(越後湯沢11:23-六日町11:41)
越後湯沢からは普通列車に乗り換えです。1番ホームには大勢の乗客が待っていて座れるかどうか心配になります。長岡から到着した越後湯沢折り返しの長岡行は2両編成。ホーム上には大勢の乗客が待っているように見えましたが、実際に列車が到着すると座席も僅かに余裕がありました。
越後湯沢を出た列車は上越線を各駅に進みます。車窓にはときおり魚野川が見えてきます。石内から先は降車する乗客がほとんどで次第に車内も空いてきます。塩沢を過ぎると六日町に到着します。
「雪月花&六日町運輸指令区検修・直江津D51レールパーク貸し切りツアー」
・六日町からはツアーに参加
六日町では改札を出でて少し駅前を散策します。乗換えでホームに降りた越後湯沢は涼しげな風が吹いていましたが六日町は結構暑いです。僅かな距離を移動しただけで温度が結構違います。六日町駅前は、高校生が駅へ歩いてくる以外は人通りはあまりありませんでした。あまり長くは散策できないので駅に戻り自由通路に設置された受付で今回の旅のメインとなる「雪月花&六日町運輸指令区検修・直江津D51レールパーク貸し切りツアー」の受付をします。参加バッチを服に付ければツアー参加の準備も完了です。
六日町駅に到着
雪月花ツアーに参加
・六日町運輸指令区検修へ
北越急行社員の方に案内されてまず行ったのは「六日町運輸指令区検修」です。要するに車両工場です。ヘルメットを被り工場内を見渡すと北越急行の主力となるHK100形が3両見ることができました。会社発足時の塗装に戻った1両(H6)は交検でしょうか?。作業が終ればすぐにでも本線に出そうな感じです。残り2両は検査中です。もう1両の会社発足時の塗装に戻ったH3は台車が抜かれた状態でしたので動き出すまでもう少し時間が掛かりそう。最後の1両(H1)は車体の修善作業を行なっていました。この他に除雪車が検査中とのこと。
見学の説明中に上越線を四季島が通過したので手を振って見送ります。気がついたかは解りませんが・・・。説明を再開して、こちらでは1号車の乗客と2号車の乗客に分かれて見学します。私は1号車ですのでまずは屋根上の見学です。階段を上りHK100-6の屋根上が見えます。社員の方が手動でパンタグラフを上げ下げしたり各種の説明をしてくれました。クー-ラーやブレーキ抵抗器のカバーが所々凹んでいるのは雪の影響とのことで冬季の厳しさがよく解ります。
続いて2号車の班と交代で床下を見ます。とは言え本格的に潜るわけでは無く横の通路からですが、普段はここまで近くで床下機器を見ることは無いので貴重でした。モーター類もサイドから見ることができました。特急はくたか号の運転が終了してからはパワーを持て余し気味とのこと。
まずは六日町運輸指令区へ
工場内部
除雪車も検査中
四季島も通過
屋根上機器を見学
続いて床下機器を見学
・六日町駅構内で雪月花を撮影
工場の見学が終ると徒歩数分の六日町駅北越急行線側の引上げ線脇の立ち入り禁止の空き地へ。ここから越後湯沢から回送されてくる雪月花の撮影ができるとのこと。光線具合は良い感じです。通常はアウトなのですが、今回は手前の列車が入らない線路の脇に設置されたカラーコーンの隣まで入って良いとのこと。普段撮影できない条件で六日町駅に進入してくる雪月花を撮影することができました。こちらも待ち時間なくスムーズに進みます。撮影を終えると六日町駅に移動します。
続いて六日町駅構内へ
普段は入れない場所で待機
雪月花が到着
到着シーンが撮影できました
・念願の「雪月花」で直江津まで夢のような70分
六日町から今回のメインである雪月花に乗車します。ドアが開くまでに撮影を済ませてドガが開くと同時に車内の撮影を手早く行ないます。今回は1号車のベンチシートが指定された席です。この席通路を挟んで景色がよく見える席ですが、それ以上に今日は隣のB席も使って良いとのことで1人で5番A席とB席の両方を使いゆったり乗車できる当たり席です。
六日町駅を出た雪月花は上越線と別れて北越急行線を進みます。北越急行はトンネルが多いのでトンネル通過中に「さくらラウンジ」ヘ行ってグッズ類を購入します。長いトンネルを抜けて十日町で少々停車して先頭部の撮影をします。十日町を出るとデザートとして「法王のティラミス」とアイスコーヒーが来ました。今回は乗車時間が短いのでデザートのみの提供です。デザート味わっていると列車は頸城の田園地帯を走行しています。大きな窓から見る車窓はとても広く見えます。列車は信越本線と合流して信越本線を進み直江津に到着します。乗車時間は短かったですが、高嶺の花で乗る機会が無いと思われていた雪月花に乗車できたのは貴重な体験でした。
※
雪月花は乗車記もご覧ください
六日町駅発車案内
六日町駅停車中
行先表示は「団体・直江津」
本日の席
車内ではデザートを堪能
直江津に到着
・直江津D51レールパークでD51牽引の車掌車に乗る
雪月花を降りて直江津駅から徒歩数分で直江津D51レールパークに到着します。到着してすぐにD51体験乗車ということでヨ6316+ヨ6314に乗車します。短い汽笛が鳴りD51 827に推進されて体験乗車が始まりました。直江津運転センター
に留置されているET127系6連の脇を通りさぁこれから直江津駅構内が見えて来るというところで停車。そしてD51先頭でD51レールパークへ戻ります。2021年に乗った時は直江津駅ホームが見える場所まで運転しましたが、今日はそこまで行かずに折り返しました。
その後は、D51の転車台での回転を見ます。回転中に一番光線具合の良い場所で止めて撮影会が行なわれました。その後は自由見学となりましたが、やはり庫内へ行かれないのが一番痛いです。今回は特別にヘルメット着用でも入れると期待したのでしたのがやはり無理だったようです。オヤ31 31も遠目でしか見ることができませんでした。その後は園内を見て回り最後に園内から直江津運転センターに入る雪月花の洗浄シーンを見て終了となりました。
直江津D51レールパークを後にして直江津駅でツアーは解散となり終了です。これだけの充実した内容であの価格は本当に良心的です。本当にありがとうございました。
直江津D51レールパークへ
すぐにD51 827牽引の車掌車に体験乗車
駅まで行かずこの場所で折り返し
転車台にて撮影会
車庫内は入れず
オヤ31 31
最後に雪月花の洗車を見て終了
えちごトキめき鉄道からの記念品
・えちごトキめき鉄道&新幹線で急ぎ長野へ
この旅メインの「雪月花&六日町運輸指令区検修・直江津D51レールパーク貸し切りツアー」を終えて、えちごトキめき鉄道で上越妙高へ移動します。車内は高校生で結構混んでいましたが無事に座ることができました。直江津を出て高田を過ぎれば上越妙高に到着します。
上越妙高では40分ほど乗換え時間がありますのでしばらく新幹線側の待合室で休憩します。上越妙高からは北陸新幹線はくたか572号に乗車します。長野までですので自由席一択ですので座れるか心配でしたが、心配もよそに自由席は空いていました。ちなみに本日はW7系でした。上越妙高から長野まで僅か23分の乗車でしたが、スマホの充電ができたのは非常に助かりました。
いつもなら長野に到着して旅は終了となるのですが本日はもう少し続きます。
えちごトキめき鉄道
(直江津17:06-上越妙高17:22)
はくたか572号(上越妙高18:00-長野18:23)
直江津を出発
上越妙高で乗換え
長野に到着
・旅の終わりに姨捨へ初夏の夜景を見に行く
ナイトビュー姨捨(長野18:47-姨捨19:22)
今日は、引き続き長野からナイトビュー姨捨に乗車して姨捨へ初夏の善光寺平へ夜景を見に行きます。このナイトビュー姨捨はそんな需要に応える列車で、案外人気があり団体利用も結構あります。今日も2号車に団体客が乗っているので1号車も結構混んでいます。
長野を出たナイトビュー姨捨は、夕暮れ時の犀川を渡り篠ノ井へ。篠ノ井から篠ノ井線に入り桑ノ原信号場でスイッチバックして普通列車と交換して徐々に高度を上げてまだ夜景には少し早い姨捨に到着します。
長野から姨捨へ
桑ノ原信号場で交換
日の長い時期なのでまだ明るい
姨捨駅に到着
姨捨では、まだ夜景には早い時間なので姨捨駅周辺を散策します。とは言え、普段から撮影に来ている場所周辺ですので軽く駐車場付近まで歩いて折り返して姨捨駅へ。
時間は間もなく19時40分になろうかという時間から徐々に夜景らしくなってきました。周囲にはカエルが鳴いていてカエルの大合唱を聞きながらのんびりと夜景を見る贅沢な一時を過ごします。私の場合は乗り鉄も観光も時間に追われることが多いので時間を気にせずにのんびりできる時間は貴重です。
まだ少し明るいので散策
再び駅へ
ようやく夜景になりました
211系電車が通過
ナイトビュー姨捨(姨捨20:28-長野20:57)
長野への帰路もナイトビュー姨捨に乗車します。帰路の方が往路より混んでいて相席になりました。周りも見ても1号車は結構埋まっています。
姨捨駅をスイッチバックで発車したナイトビュー姨捨は、夜景が見えるように減光して車内からも善光寺平の夜景を楽しむことができます。減光が終ると桑ノ原信号場の停車もなく淡々と長野駅へ向けて進みます。篠ノ井を過ぎて信越本線に入り犀川を渡れば終点の長野です。
長野へ戻ります
夜景鑑賞用に減光
長野に到着
本日の旅はこれにて終了です。今回は、雪月花乗車ツアーをメインに長野から高崎・越後湯沢・直江津を経由して上信越を一周して長野に戻り、さらにナイトビュー姨捨でカエルの合唱を聴きながら初夏の夜景を見に出かけたり日帰りとは思えない充実した初夏の1日でした。
使用乗車券
あさま608号eチケット(30%引)
今回のメインは、雪月花乗車ツアー「雪月花&六日町運輸指令区検修・直江津D51レールパーク貸し切りツアー」でした。それ以外ですが、長野から高崎までは新幹線eチケット(30%引)を使用して高崎へ。高崎から五日町までは普通乗車券を使用しました。時間調整で五日町まで行かれるかと思いましたが、万が一遅延が発生すれば困るので思いとどまりました。六日町から直江津までは団体ツアー。直江津から長野までは乗車券を購入しました。
長野から姨捨の往復は、長野エリアで初めてSuicaを利用しました。今回の旅で乗車券だけ見てみると、高崎-五日町(六日町)と直江津-長野だけ紙の乗車券を購入して、その他はSuicaで済みました。これも時代の流れですね・・・。
谷川岳もぐら号特急券
高崎から五日町乗車券
団体「雪月花」乗車券
直江津から長野乗車券
上越妙高から長野まで新幹線自由席特急券
長野から姨捨往復はSuica
ナイトビュー姨捨(上り)指定券
ナイトビュー姨捨(下り)指定券