快速:SLレトロぐんま水上号 高崎−水上
2025年 5月10日(土)乗車_ 


早くも高崎支社春のSL列車運転は最終日

 上越線で運転されているSLレトロぐんま水上号に乗車しました。今年はSL列車の設定が少なく高崎支社で運転する春臨のSL列車については本日が最終日となります。今年は、ゴールデンウィーク期間の数日と本日だけの運転です。ゴールデンウィーク期間は混雑するので、新緑が美しく車窓も楽しめそうな今日を乗車日に選択しました。
 やはり運転日数が少ないのと、水上駅構内でイベントがあるので往路の下り列車はほぼ満席の盛況でした。
  
 
なんかいろいろハズレにあたった感覚

 高崎駅で北陸新幹線から上越線に乗り換えます。SLレトロぐんま水上号が発車する2番線には回送列車が停車しています。回送列車が発車してしばらくするとSLレトロぐんま水上号が入線してきました。本日の牽引はC61 20号機です。ホーム先頭では出発式をやるようです。このご時世でも大金を掛けて旅行商品で販売された出発式を行える家族もいるものだと感心。先頭部は、仕切られた区域の外からでも撮れないことも無いのですが、あからさまに後ろからC61を撮らせないように邪魔する社員は何とかして欲しいものです。大勢の乗客より大金を払った客の方が大事なのでしょうが。
 高崎での撮影はほぼ諦めて早々に車内へ。下り列車は、6号車なので一番先頭になります。今回も6号車は青い客車のスハフ42 2234です。最近は、スハフ32が連結されることは少ないようです。まだ発車時刻まで時間があるので車内は空いていますが、私が指定されたボックスにはすでに3人座っていました。座ると目に飛び込んできたのが、窓は故障中で開閉できない旨の張り紙が貼られていました。天候もそうですが、4人相席の状態で窓を開閉する事は考えていませんでしたが、何故かハズレ席にあたり複雑な心境・・・。

始発の高崎駅
 

高崎駅発車案内
     

出発式があるようです
 

ホームでの見送り
    

ホームでの見送り
    

ホームでの見送り
    

6号車に乗車します
   

窓は故障中で開閉できず・・・
   
  
 
霧雨の高崎を出発

 高崎駅社員の方々に見送られSLレトロぐんま水上号は汽笛一声高崎駅を後にします。外は霧雨程度ですが、車内はほぼ満席の状態ですので結構蒸し暑いです。窓を開けた周囲のボックスから入る涼やかな風が僅かにこちらがにも流れてきて何とか涼める状態です。
 列車は信越本線と別れて上越線を北上します。高崎問屋町を過ぎて井野通過すると徐々に住宅地の合間に田畑が見えてきます。さすがはC61牽引だけあってSL列車にしては結構飛ばしています。車窓が再び住宅地に変わると新前橋に到着します。
 新前橋では5分ほど停車するので先頭で撮影します。新前橋でようやく先頭部が満足に撮影できました。5分停車ですので降りて撮影する人も少なめです。新前橋を出ると両毛線と分岐して住宅街を進みます。八木原を通過して田園地帯を走行すると進行方向右側に赤城山。左に榛名山が見えてきます。あいにく今日は天候が悪くどちらも見えません。辛うじて赤城山が山麓部分だけ見えました。列車は順調に進み渋川に到着します。

高崎を出て上越線を北上
  

新前橋で少々停車
   

新前橋でC61がまともに撮れました
    

C61先頭部
   

新前橋を出ると両毛線が分岐
   

車内はほぼ満席・・・
   

今日はあいにくの天気で山々が見えません
  

少し進むと下の方だけ・・・
   
   
 
渋川で踊り子カラーのE257系を見る

 渋川駅では25分ほど停車します。停車時間が長いのでC61の前も大混雑となります。私は先頭の6号車でしたので空いているうちに撮影して後は遠巻きに眺めていました。隣の1番線には臨時特急草津・四万31号が到着しました。本日は踊り子カラーのE257系2500番台が使用されました。特急草津・四万号にE257系2500番が突発的に使用される事はあるのですが、やはりいつものE257系5500番台ではありませんので注目度抜群でこの時だけはC61の周辺も空いていました。渋川で息を整えたC61牽引のSLレトロぐんま水上号は、これから本格的な山登りのため渋川を発車します。

渋川でしばらく停車
    

渋川停車中
    

本日のヘッドマーク
   

特急草津・四万31号が先行
    
 
  
利根川に沿って新緑の奥利根へ

 渋川を出た列車は、吾妻線と別れて利根川を渡ります。下り列車では最初に渡る利根川でこれから何回も利根川を渡り水上へ向かいます。利根川を渡ると列車は勾配を登りはじめます。車窓にも時折C61から吐き出される黒い煙が見えます。私が乗った席は山側になるので山裾しか見えませんが、反対側の車窓には時折利根川が見ることができます。左右どちらの席も良い車窓の場所があるのでどちらが良いとは一概に言えません。列車は津久田を過ぎていよいよトンネルが連続する区間に入ります。岩本の手前にある綾戸ダムが見えて来ると、こちら側の車窓に利根川が見えてしばらく寄り添って走ります。上越線でも結構有名な車窓でこの車窓を見るために下りは進行右側を選択しました。川の水が濁っているのが残念ですが、新緑と利根川が良い感じに重なり車窓としては申し分ないです。
 しばらく利根川に沿って進むと車窓が住宅地に変わり沼田に到着します。沼田では12分ほど停車します。6号車ですので空いているうちに手早く撮影して車内で発車を待ちます。
 沼田を出るとしばらく住宅街を進みます。月夜野バイパスを潜り直線区間に入ると私が乗っている進行右側は田園地帯が続きますが、線路を境に進行左側は住宅街が続きます。僅かな停車時間で後閑を出ると列車は山間部を進み上牧を過ぎると利根川に沿って進み上下線が別れると上り線はトンネル区間に入り下り線が山裾を回り込み車窓に諏訪峡が見えてきます。諏訪峡を過ぎると利根川を挟んで温泉街が見えてきて終点の水上に到着します。

利根川を渡ります
   

山間部に入りトンネル区間があります
    

何回か利根川を渡ります
   

利根川に沿って北上
    

沼田で少々停車
   

沼田駅停車中
     

今日は天気が回復しないまま北上
   

間もなく水上
    
  
  
イベント開催中の水上に到着

 水上駅に到着後は、後ろを追うように運転している「四季島」との並びを撮影します。四季島は、まぁ一生乗る機会は無いかと思います。手を振ってお見送りを・・・。と言われても乗客はSLに目が行っていてホーム側を見る人は・・・。四季島が水上を出て少しするとC61が方向転換を行なうため移動をはじめます。C61がホームを離れると足早に改札を出て転車台広場へ。
 今日は、「鉄のりカーニバル」と言うイベントが開催されていて人出が多いです。転車台にも大勢の人が見物にやってきていますが、なんとか隙間を見つけて撮影することができました。C61の方転換は本当は半回転で用事は済むのですが、1回転半回転したので長い時間楽しめました。そして汽笛のおまけ付。

終点水上に到着
    

水上の出迎え
     

四季島との並び
    

四季島が発車した後に入換
    
 C61の方向点が終わり給水・整備線に移動したので、「鉄のりカーニバル」を一通り見て回ります。高所作業車は時間が掛かりそうなのでパスしてその他のエリアを見て回ります。水上駅の入口で貰った「くじ引き券」を使いくじを引くと3等・・・。まぁ良くも悪くも無い結果でした。その後は、現役SL運転士のトークショーを聞きましたが、これがさすが本職と言うことで面白く長々聞いてしました。この後の予定はもうこなせそうもありませんが、それでも聞く価値は十分にありました。

バックで転車台に進み
    

向きを変えてバックで出ます
     

整備/給水用の線へ移動
   

SL運転士のトークショーもやってました
     
   
 
帰路はC61の連結作業から

 帰路も水上からSLレトロぐんま水上号に乗車します。まずは、転車台から移動してきたC61との連結を記録します。C61との連結を撮影し階段を渡り2番ホームへ向かいます。2番線の階段脇では水上駅員の方々が記念カードを配っています。私は辛うじて貰えましたが、入場券で入った家族連れまでに1枚づつ配っているので貰えない乗客も結構居たようです。と言うか私の直後の客からはもう貰えませんでした。昨年の渋川駅でもそうでしたが、配布時に指定券の提示などを求めるなどもう少し乗客が優遇されても良いのでないかと思います。乗客より入場券で入った家族連れが好きなら仕方ないですが。
 帰路となる上り列車は3号車になります。ごく普通の茶色の客車です。今度は窓も開きます。と言うかすでに空いてました。車内の方も往路よりは空いていて私のボックスも2名だけでした。

始発の水上駅
     

発車案内
     

旧客後部
      

C61連結作業
     

水上駅停車中
     

水上駅にて
     

水上駅名板とSLレトロぐんま水上
    

水上駅見送り
     
  
C61は水上を出て軽やかに山下り

 水上駅を発車したSLレトロぐんま水上号は、往路の下りと違い利根川の対岸に見える温泉街を抜けるとすぐにトンネルに入ります。諏訪峡の車窓は見ることができません。トンネルを抜けたところで車内放送が入ります。帰路となる上り列車は山を下るだけですのでC61も軽やかに進みます。今度は往路とは反対側の車窓ですので早くも利根川に沿って列車は進みます。上牧を過ぎて後閑で僅かな停車し住宅街を進みます。線路を挟んだ反対側は田園地帯が続きます。列車は住宅街を進み薄根川を渡ると住宅街には入り沼田に停車します。沼田では10分ほど停車します。
 帰路となる上り列車では疲れている乗客が多いのかC61の先頭部で撮影する人も少なめです。沼田駅1番線には天狗のお面も飾られているので旧型客車と合わせて撮影などして過ごします。
 沼田を出ると利根川を渡り反対側の車窓では利根川に沿って進むシーンが見ることができます。こちら側は山裾だけが見えている感じです。岩本過ぎて綾戸ダムのあたりまでこんな感じです。その後は、こちら側に利根川が見えるようにはなりますが思ったほど良くは見えません。敷島を過ぎると山間部も終わりが近くなり視界が開けます。天候が回復しているので榛名山の山頂だけなんとか見えました。列車は山間部を抜けてこの列車では最後の利根川を渡り関東平野に入り吾妻線と合流すると渋川に到着します。

帰路の上りは天候が回復
    

沼田で少々停車
     

沼田駅停車中
    

天狗が見下ろす1番線
     

利根川を渡り山を下ります
    

僅かですが山頂が見えます
     

利根川を渡り渋川へ
   

吾妻線が見えると渋川に到着
     
   
 
渋川で小休止に固いアイスリーム

 渋川では少々停車します。この間に普通列車と特急草津・四万号を先に通します。先頭部も空いているので撮影も終りやることがないので4号車のラウンジカーへ。当然ながら荷物で場所取りされていて空席なんてありませんでした。通路側指定の客が窓側に座るために場所を抑えたら最後で高崎まで席が空くことはほとんどないそうです。売店でアイスクリームを購入して車内へ。すごく固いアイスクリームでプラスチックのスプーンでは歯が立ちません。これはしばらく放置してから食べるしかないようです。時間は過ぎて渋川を発車してもプラスチックスプーンは僅かしか刺さりませんでした。

渋川駅に到着
    

渋川駅停車中
     

オハニ36と渋川駅表示
     

渋川停車中にアイスクリームを購入
    
  
 
西日を浴びて関東平野を高崎へ

 渋川を出た列車は関東平野を進みます。住宅街から田園地帯に車窓が変わり車内にも西日が差し込んできます。列車は淡々と進み両毛線が近づいてくると新前橋に到着します。新前橋では、同時刻に到着した高崎行が先の発車になります。こちらは新前橋で6分ほど停車します。停車時間が少ないので撮影に出てくる乗客は殆ど居ません。
 新前橋を出るともう高崎は目前です。SLレトロぐんま水上号を牽引するC61も快調に飛ばして進みます。ここまで来れば車窓も住宅街が続きます。井野駅を過ぎて高崎問屋町を通過すると高崎の到着放送がながれます。遠くから上越新幹線・北陸新幹線と信越本線の高架が見えて来てと信越本線と合流すると高崎に到着します。

渋川を発車して関東平野を南下
     

新前橋で少々停車
     

新前橋停車中
    

新前橋を発車
      

西日を見ながら高崎へ
    

高崎に到着
     
 SLレトロぐんま水上号は終点の高崎に到着しました。これで本日の乗車も終わりです。最後に先頭部の撮影をします。これから先は、上野東京ラインの始発列車に乗り継ぐ人も結構居るので撮影の人も少なめです。乗客の降車確認が終るとC61の汽笛が鳴りゆっくりと高崎駅から基地へ移動します。
 高崎支社の今年春のSL列車運転はこれで終了となります。夏にまた乗車できることを期待しつつ長野へ戻るため新幹線ホームへ向かいます。

高崎に到着
     

基地へ引き上げます
      


指定席券と乗車記念品


下り列車で配布された記念カード
   
 指定席券は、「えきねっと」で1ヶ月7日前の14時に事前予約して購入しました。今回は、往復ともA席でしたので予約確定メールが着信して座席位置が判明した直後に上り列車のみ座席位置をD席に変更しました。1ヶ月前10時15分の時点では復路の上り列車については、まだ座席を選ぶ余裕がありました。
 記念品は、下り列車では渋川発車後に記念カードが配布されました。上り列車は、ホームで記念カードが配布されました。

水上駅で配布された記念カード(表)
    

水上駅で配布された記念カード(裏)
      

SLレトロぐんま水上号下り指定席券
    

SLレトロぐんま水上号上り指定席券