しなの鉄道・えちごトキめき鉄道コラボ企画
北しなの線・えちごトキめき鉄道開業10周年記念
 
普通:開業10周年記念号  長野−直江津
2025年 5月 3日(土)乗車_ 

 
 
ついに長野から直江津まで直通の普通列車が運転

 しなの鉄道北しなの線とえちごトキめき鉄道が開業して2025年3月で10周年になるのを記念して、5月3日1日限りで長野駅から直江津駅まで乗り換え無しの直通列車が運転されます。3月では無く5月に設定されたかは不明ですが、3月だとまだ積雪の心配もありますし、5月ならちょうど季候も春から初夏で安定している時期ですので輸送障害の心配が無いからでしょうか。
 今回は、SR1系を使用して臨時普通列車として運転されます。1号車と2号車がSR1系300番台の普通列車の直江津行で、3号車と4号車がSR1系100番台(ライナー用車両)の団体専用車両となります。SR1系の青と赤の2編成が連結されて長野から直江津まで往復します。
 長野から直江津まで臨時列車ながら直通の普通列車が設定されたのは久しぶりでしたので乗車してきました。本当は」ツアーの方が座席も確保されイベントもあるので楽しそうでしたが、4月はいろいろ出費があり費用が捻出できなかったので普通列車側に乗車しました。
  
  
北しなの線でも珍しいSR1系4両で妙高高原へ

 長野駅に到着して改札の発車案内を見ると開業10周年記念号の手の込んだ発車案内がありました。ただ、まだ先行列車があり一番上には表示されていないので後で撮影と言うことでとりあえず2番ホームへ。やはり長野から直江津まで直通列車に乗れるだけあって人出が多いです。今日は、JR東日本の長野駅で出発式を行なうようなので、列車自体も早めに戸倉から回送されてきました。とりあえず座席の確保だけして撮影に入ります。2番ホーム先端は入れないので向かいの4番線側から撮影します。SR1系の表示を撮影するのは難しくカメラの設定をいろいろ変えて何とか「普通・直江津」表示を撮影します。ホーム先端では出発式が始まっています。
 出発式も最後までは見られないので切れの良いところで切り上げて改札口の発車案内を撮影して車内へ。車内は座席がほぼ埋まり立ち客もチラホラ居る感じです。

長野駅改札発車案内
 

長野駅2番線発車案内
 

長野駅に入線
 

行先表示は直江津
 

直江津側はSR1系100番台
 

長野駅駅名板と直江津表示
 

ヘッドマークは内側に

長野駅で出発式が行なわれました

 吹奏楽の演奏に送られて開業10周年記念号長野駅を発車します。SR1系で初めて聞く直江津行の自動放送が新鮮です。まさか、直江津行の自動放送が使われる日が来るとは思いませんでした。列車は、長野総合車両センターの脇を通過して北長野へ。北長野でも若干の乗車があります。北長野を出ると北陸新幹線と長野電鉄の下を潜り住宅街を進みます。三才でも若干の乗車があり列車は住宅街を向けてりんご畑を進みます。遠くに新幹線の車両基地が見えてくると風景が田園地帯に変わり豊野に到着します。
 豊野を出ると飯山線と別れて鳥居川に沿って山間部に入ります。もう季節は新緑の季節で緑が美しい車窓が続きます。列車は牟礼を過ぎると鳥居川で釣りをする人が目立ちます。牟礼を過ぎると再び山間部に入り鳥居川に沿って美しい新緑の景色が続きます。列車は山間部を向けて古間に到着します。古間を出ると黒姫山の裾野を走り黒姫に到着します。
 黒姫を出ると複線区間に入ります。ここでプレス発表通りしなの鉄道から乗車証が配布されました。配布する車両も自由席の2両だけですのでスムーズに進みます。列車は新緑を見ながら進み関川を渡ると新潟県に入り妙高高原に到着します。しなの鉄道社員の担当は妙高高原までです。

長野市街を出てりんご畑を進みます
 

間もなく豊野
 

豊野を出て飯山線と分岐
 

鳥居川に沿って進みます
 

黒姫を出て県境へ

関川を渡り新潟県妙高高原へ
 
 
妙高高原での乗り換えの必要はありません

 開業10周年記念号は妙高高原では20分ほど停車となります。本日は、直江津行ですので1番線に入ります。長野方面から直江津に向かう列車はJR東日本で経営していた当時も1番線を利用していたので懐かしさもひとしおです。
 妙高高原での停車中に「開業10周年トキ鉄フリーきっぷ」を購入します。この期間限定のフリーきっぷを利用すると1000円でえちごトキめき鉄道全線に乗車できますので妙高高原から直江津の往復でも大変お得です。北しなの線フリーきっぷで改札を出て窓口へ向かうと同じ考えの人が多く長い列になっています。最後部に並んだ時点で「開業10周年トキ鉄フリーきっぷ」はホーム上のグッズ売り場で販売との放送が流れ慌てて改札を入り直してホームへ向かい並び直す一幕もありましたが、列は順調に進み5分程度の待ち時間で「開業10周年トキ鉄フリーきっぷ」が購入できました。これが買えれば一安心です。
 残りの時間は、妙高高原駅で開業10周年記念号の撮影を楽しみます。臨時列車の宿命で停車時間はありますが、妙高高原での乗り換えの必要はありません。長野からの車両がそのまま直江津へ向かいます。

妙高高原では少々停車
 

妙高高原停車中
 

SR1系同士の並び

妙高高原を間もなく発車
   
  
SR1系電車がえちごトキめき鉄道で初の営業運転

 妙高高原を出た開業10周年記念号は、ついにえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインに入りました。妙高高原からは、えちごトキめき鉄道の社員が担当になります。SR1系電車が乗客を乗せた営業運転でえちごトキめき鉄道に入線するのは初めてとなります。すでに試運転は行なわれているのでトラブル等もなくスムーズに妙高高原駅を越えてえちごトキめき鉄道には入りました。2015年3月13日以来10年以上の月日が流れましたが、長野から同じ列車で妙高高原を抜けて直江津方面へ向かうことができました。JR当時走っていた189系電車も115系電車もJR東日本からは消えて新鋭のSR1系電車での乗り通しとなる事にも月日の流れを感じます。
 列車は関川を見下ろすように白田切川橋梁を渡ると広々とした田園地帯を走行します。ここで、えちごトキめき鉄道から乗車証が配布されました。こちらは予告がありませんでしたのでサプライズです。配布が終ると妙高山を見ながら列車は進みます。残念ながら妙高山は完全に見えないまま列車は関山に到着します。ドア上の表示にも「関山」の字が出ました。この表示でも、SR1系がえちごトキめき鉄道に入線したことを実感させてくれます。
 関山駅では雪月花との交換のため少々停車します。普段は静かな駅もこの時ばかりは大賑わいでした。雪月花との交換を終えると撮影の方々が手を振ってくれる片貝付近を走行して二本木に到着します。

車内ディスプレイ
 

3号車・4号車は団体専用です
 

白田切川を渡ります
 

水が入る前の田園地帯を進みます
 

営業列車では初めて「関山」の表示
 

関山では少々停車します
 

新緑の片貝付近を進みます

間もなく二本木に到着
 
 
SR1系電車はスイッチバックの二本木にも停車

 開業10周年記念号は、普通列車ながらイベント要素も含んでいますのでスイッチバックで有名な二本木駅では10分ほど停車します。やはり駅名表示とSR1系を組み合わせての撮影が中心となります。まさか二本木駅にSR1系100番台と300番台が連結されて停車する日が来ようとは思いませんでした。
 停車時間中は、先頭車両の撮影よりも駅名表示とSR1系を組み合わせた撮影が大人気で大勢の方が撮影を楽しみました。待合室側の駅名表示も良いのですが、ホーム上屋の吊り下げ式の駅名表示の位置が、ちょうど赤と青のSR1系が連結されている付近にありましたのでこちらが一番人気となりました。二本木での10分停車も長いと思いつつあっという間に発車時刻となりました。

二本木に到着
 

二本木駅停車中
 

二本木の駅名板と
 

行先表示
 

赤・青のSR1系と二本木駅名表示

二本木駅停車中

 二本木駅をスイッチバックで発車すると山間部も終わり列車は田園地帯を進みます。開業10周年記念号は田園地帯を進み新井に到着します。新井では雪月花を先に通すためしばらく停車します。新井でもメインは駅名表示とSR1系を組み合わせて撮影することです。撮影も一通り終えた後に雪月花が1番線から先に発車しました。撮影を終えて車内に入るとかなり混んでいて驚きました。

二本木を出て山間部も終ります
 

新井に到着
 

新井駅駅名板と
 

歓迎もありました
 

SR1系100番台と新井駅名板
 

新井駅停車中
 

新井駅にて

雪月花が先行します
   
   
SR1系電車いよいよ港町直江津へ

 新井から乗車率が一気に上がった開業10周年記念号は残雪残る山々を見ながら進み北新井を過ぎると上越妙高に停車します。上越妙高では8分ほどの停車で新井からの乗客がかなり降りたのですが、それ以上に乗ってくる人が多く車内は通勤列車並みに混み合います。もう撮影も途中で諦めて急いで車内へ戻りました。上越妙高を出るときには通路にもかなりの人が立っていました。

残雪残る山々を見ながら北上
 

北陸新幹線が見えてきます
 

上越妙高に到着

上越妙高停車中

 上越妙高を出ると田園地帯を進み南高田を過ぎると高田に到着します。降りる人は僅かで乗ってくる人が多いので車内は更に混雑してきます。もうホームで撮影なんてできる状態ではありませんので車内でおとなしく過ごします。高田では特急しらゆき号と交換となります。
 高田を大混雑で発車した開業10周年記念号は最後の停車駅となる春日山を過ぎていよいよ港町直江津に向かいます。カーブする撮影地には撮影の方々も訪れています。えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインが近づいてくると終着の直江津は目前です。列車は、ET122形気動車に出迎えられるように構内に入り終点の直江津に到着しました。長野からSR1系に乗り妙高高原での乗り換え無しで直江津に到着できた歴史的な瞬間です。

田園地帯を進みます
 

高田で特急しらゆき号と交換
 

高田駅を発車
 

間もなく直江津
 

直江津に到着

ついに営業列車でSR1系が直江津に到着
  
  
長野から直江津へ10年ぶりに普通列車が到着

 直江津では、本当にこんなに乗っていたのかと驚くほど大勢の人が直江津駅に降り立ちました。到着セレモニーはありませんが、両者の社長以下大勢の社員の方もマスコットキャラクターが記念すべき長野からのSR1系営業列車を出迎えます。また、長岡側の先頭ではホーム越しとはなりますが、北越急行・えちごトキめき鉄道・JR東日本・しなの鉄道と直江津駅に乗り入れる3社の車両と長野から来たしなの鉄道SR1系を合せた4社の車両が顔を並べる一時もありました。
 直江津に到着した長野からのSR1系開業10周年記念号は、直江津駅で終着駅の余韻に十分浸ってからミュージックホーンを鳴らして折り返し準備のため引き上げました。

直江津駅での歓迎
 

両者の社長も歓喜の直通運転
 

SR1系とE129系の並び
 

直江津に入る4社の車両並び
 

直江津駅を引き上げます

その間に表示の変更もありました
    
    
10年ぶりの直江津発長野行普通列車

 直江津から長野への帰路も開業10周年記念号に乗車します。引上げ線に移動していたSR1系が再び直江津津駅3番線ホームに入線してきます。直江津駅にSR1系が入線してくる新鮮な光景を見ることができました。入線時間が早かったので余裕で座席の確保も完了して撮影入ります。しばらくはSR1系が直江津駅に来ることは無いだろうと思い直江津駅の駅表示などと合わせて撮影を進めます。
 発車時刻が近づくにつれて徐々に乗客が増えて発車時刻になると通路まで立客で埋まり車内は通勤列車並みの混雑になりました。客層を見ると特に鉄道には興味なさそうな人が圧倒的に多い感じです。

直江津駅発車表示
 

直江津駅名板とSR1系100番台
 

直江津駅停車中
 

直江津駅にて
 

行先表示

直江津停車中

 通勤列車並の混雑で直江津を発車した開業10周年記念号は長野へ向けて南下します。春日山を過ぎて高田で早くも降車する人が出始めます。ただ高田から乗車する人もかなり多く車内の混雑は逆に酷くなります。南高田を過ぎて田園地帯を進み上越妙高に到着すると大勢の乗客が降りて車内も一気に空きます。どうやら上越妙高で新幹線に乗り継ぐ人が多いようです。上越妙高を過ぎて南高田を過ぎて新井でもかなりの人が降車します。
 新井を出ると山間部に入ります。列車は新緑の中を進みスイッチバックで二本木に到着します。復路となる上り列車では二本木での停車時間は僅かです。二本木駅を発車して前の席の方と話をしましたが、この列車の存在は知らずに直江津駅を15分後に出る定期列車に乗るために直江津駅に来たら臨時列車があるとのことで乗車したとのこと。この話を聞くと上越妙高までの通勤列車並の混雑も解ります。列車は妙高山を見ながら進み関山を過ぎると、えちごトキめき鉄道から乗車証が配布されます。乗車証の配布が終ると妙高高原に到着します。

直江津を発車
 

間もなく上越妙高
 

上越妙高停車中
 

上越妙高駅名板と
 

北陸新幹線が離れ矢代川を渡ります
 

二本木に到着
 

関山を出ると車内も空きます

白田切川を渡り妙高高原へ

   
帰路も妙高高原での乗り換えはありません

 妙高高原は、普段はしなの鉄道の車両が入線しない3番線に到着します。妙高高原で、えちごトキめき鉄道の社員の方の担当は終了です。妙高高原からはしなの鉄道社員の担当に変わります。ここまで来れば、普段より2両増結された普通列車といった感じで特別感はありません。
 もちろん妙高高原での乗り換えはありません。ただ、イベント要素もある列車ですので停車時間はあります。SR1系の青と赤が連結された編成で妙高高原まで来ることはそうそう無いので皆さん妙高高原の駅名表示とSR1系を入れて盛んに撮影していました。私も人の事は言えませんが・・・。
 妙高高原を出た開業10周年記念号は、関川を渡り長野県に入ります。ここで、しなの鉄道から記念乗車証の配布があります。記念乗車証の配布が終ると列車は黒姫駅に到着します。黒姫駅では少々停車ます。

妙高高原に到着
 

妙高高原停車中
 

普段しなの鉄道車は使用しない3番線に到着
 

関川を渡り長野県へ
 

黒姫に到着

黒姫駅停車中

 黒姫駅を出た列車は、黒姫山の裾野を走り田園地帯を走行し古間を過ぎると鳥居川に沿って山間部を走ります。しばらく新緑の山間部を進み牟礼に到着します。牟礼では列車交換のためしばらく停車します。牟礼からはハイキング帰りの乗客が多く乗ってきて再び車内も混み始めました。牟礼を出ると鳥居川に沿って山間部を下り飯山線徐々に近づき平行すると豊野に到着します。

牟礼に到着
 

牟礼駅停車中
 

飯山線が近づき豊野へ
 

豊野に到着
 

豊野駅の見送り

りんご畑を進みます
 
 
直江津からの普通列車が長野へ

 豊野駅の社員の方々に見送られ開業10周年記念号も長野へラストスパートととなります。田園地帯とりんご畑を進みます。少し離れた北陸新幹線の高架を新幹線が背後から追い抜いてゆきます。こちらの列車は住宅街に入り三才に到着します。三才での乗車も若干あり住宅街を抜けて北陸新幹線と長野電鉄の下を潜ると北長野に到着します。北長野でも僅かな乗車があります。臨時とは言え普通列車ですので乗客がいても不思議ではありませんが・・・。北長野を出ると長野総合車両センターの脇を進み車窓が市街地に変わると終点の長野に到着します。
 長野では、終着駅の余韻を楽しむ暇も無く乗客の降車が終ると戸倉へ向けてすぐに発車します。発車時に団体車両に乗車していた「ふふなメンバー」の方々が手を振って旅の終わりを締めくくってくれました。
 本日は、長野から直江津まで臨時ながら直通の普通列車に久しぶりに乗車できて懐かしさ満点の旅でした。今回の運転を機にSR1系も本格的に北しなの線に進出しているので1日数本でも乗り換え無しの直通列車が定期で設定されることを期待しつつ今回の乗り鉄旅も無事に終りました。

遠く北陸新幹線が走り去ります
 

長野総合車両センター(北基地)を通過
 

長野総合車両センター(工場)を通過
 

長野に到着
 

SR1系300番台車内(ボックス)
   

SR1系300番台車内(ロング)
  

すぐに回送で戸倉へ

長野に到着
  
  
乗車券・乗車記念品


しなの鉄道記念乗車証(裏は無地)
 
 乗車記念として乗車証明書が配布されました。しなの鉄道側(ヘッドマークデザイン)は黒姫から妙高高原の間で、えちごトキめき鉄道側(試運転をデザイン)は妙高高原から関山間で配布されました。なお、往復とも同じ区間で配布されデザインも往復共に同じでした。
 混雑を見越してか、立席の乗客が結構居ましたが全員に余裕を持って配れたようです。 

えちごトキめき鉄道乗車証(表)
   

えちごトキめき鉄道乗車証(裏)
  
 乗車券は、「北しなの線フリーきっぷ」と「開業10周年トキ鉄フリーきっぷ」を購入しました。妙高高原での停車時間を活用して購入しました。ほとんどが同じ考えの人なので、ホームの特設売り場で購入まで時間を要しましたが、何とか5分くらいの待ち時間で購入できました。
 長野から直江津まで往復3500円掛かりますが、フリーきっぷを組み合わせると2220円と大変お得に利用できました。
 
北しなの線フリーきっぷ(表)
 

北しなの線フリーきっぷ(表)
 

開業10周年トキ鉄フリーきっぷ(表)

開業10周年トキ鉄フリーきっぷ(裏)