特急:谷川岳ループ号  越後湯沢→高崎_
2024年 7月21日(日)乗車_ 

 
引退間近の185系臨時特急

 189系に続きいよいよ185系特急電車も引退が近いと言うことで、今回は特急谷川岳ループ号に乗車してきました。この列車も9月からはE257系での運転に変わるので、一般の多客臨で上越線越後湯沢まで行くのは最後になるのではないかという話をチラホラ聞きますので乗れるときにと言うことで乗ってきました。
 越後湯沢から上越国境を越える山間の土合駅に停車してゆっくりした速度でループ線を通り湯檜曽駅に止まります。湯檜曽を出ると乗務員交代で運転停車する水上を除いて本当にノンストップで高崎まで運転されました。速度は普通でしたが、水上から高崎までノンストップは十分に特急列車運用にふさわしい貫禄ある走りでした。列車自体は大宮行ですが、私は帰路の関係で高崎で下車しました。今になって思えば高崎で下車するのは勿体なかったかも解りません。
 秋の臨時列車が発表されていないのでまだ解りませんが、現時点ではこの日に乗った特急谷川岳ループ号が185系電車を使用した一般が乗れる臨時列車では最後の列車になります。
  
185系で上越国境ループ線の旅

 越後湯沢から185系電車を使用する特急谷川岳ループ号に乗車します。185系は新前橋から回送されてくるので越後湯沢には発車の7分前に到着します。その後に表示を「臨時特急」に変えてヘッドマークを点ける頃にはもう発車時刻なります。私も撮影後は慌てて6号車へ移動します。今回は一番後ろの6号車に乗車するので移動も大変でした。
 もう発車まで1分を切っていますが、私の席隣には誰も居ませんでした。

越後湯沢駅発車案内
 

185系が新前橋から回送で到着
 

185系特急谷川岳ループ号

越後湯沢駅に停車中の185系
  
 越後湯沢を出た特急谷川岳ループ号は夏の越後湯沢を後に水上へ向けて進みます。車内は、185系の引退も近いと言うことでほぼ満席で少しばかり席が空いてますがこの先に乗ってくると思います。土合駅発とかのB特急券は珍しいので・・・。景色はすっかり夏の高原です。緑が本当に美しい一番良い季節です。列車は湯沢の町を出て魚野川を渡り岩原スキー場前を過ぎると大きくカーブします。その後、スキー場に旧型客車が並ぶ越後中里駅を通過して上下線に分かれて再び魚野川を渡りトンネルに入ります。このトンネル内で分かり難いですが、列車は松川ループ線に入り右へカーブし続け大きくループします。トンネルを出ると再び上下線が合流して土樽駅を通過します。土樽駅を出ると管轄が新潟支社から高崎支社に変わります。土樽を出て上下線に分かれて長いトンネルを通過すると土合に停車します。言わずと知れたトンネル駅でですが、それは下り線で今回乗車している上り線は地上にあります。
 土合では19分停車するのでトンネル内の下りホームへ行かれないことも無いのですが、今回は185系の撮影に専念します。越後湯沢は暑かったですが、土合は山間の駅ですので多少は涼しいです。
 

越後湯沢駅を発車
 

越後中里付近の旧客
 

魚野川を渡ります
 

毛渡沢橋梁を通過
 

185系車内
 

土合に停車
 

土合駅停車中
 

ヘッドマークは臨時特急
 

方向幕も臨時特急

土合駅にて
 
 土合駅で撮影を終えて席へ戻ると隣にも人が来ました。やはり土合から乗車の人も少なからず居るようで発車間際に車内を見回すと越後湯沢で空いていた席も埋まっています。土合を出た特急谷川岳ループ号はすぐにトンネルに入ります。トンネルを出ると列車はゆっくりとした速度で進みます。私が座る席の反対側にはこれから停車する湯檜曽駅が見えています。私が座る席は反対側なので見えません。ただ、こちら側は旧湯檜曽駅のホーム跡を見ることができます。ほとんど草に覆われていて見ることはできませんが・・・。特急谷川岳ループ号の一番の見せ場が過ぎると再びトンネルに入り列車は左へひたすらカーブしてトンネルを抜けると湯檜曽に停車します。湯檜曽では先ほど走行してきた線路を見ることができます。ただ、停車時間は3分。それでも大勢の方がホームに降りて先ほど走行していた線路を眺めていました。僅か3分と言えど3分あれば十分に撮影と肉眼でループ線の光景を楽しむことができました。
  

トンネル区間が続き窓も結露
 

旧湯檜曽駅ホーム
 

トンネルを抜けて湯檜曾川を渡り湯檜曾へ
 

湯檜曽駅に到着
 

湯檜曾で少々停車

湯檜曽駅にて
 
特急電車の貫禄〜水上から高崎までノンストップ運転〜
 湯檜曽を発車した特急谷川岳ループ号は水上へ向けて利根川に沿って進みます。以前と違い特急谷川岳ループ号は湯檜曽を出ると高崎まで停車しません。とは言え水上駅では乗務員交代のため運転停車を行います。ドアは開きません。乗客の乗り降りもなく静かに水上を発車した列車は水上の温泉街を後にトンネルに入り高崎へ向けて進みます。時折、反対側の車窓に利根川を見ながら上牧を過ぎて山に沿って進み後閑を過ぎると田園地帯を進みます。水上からは役割をほぼ終えたのか観光放送的なものもありません。185系は淡々と進みます。やがて市街地が見えてきて沼田駅を通過します。沼田を過ぎると利根川を渡りこちら側の車窓に利根川が見えてきます。その後何回か利根川を渡り敷島駅を通過すると車窓の反対側の車窓は開けてきます。私が乗っている方はまだ山しか見えません。そして最後の利根川を渡ると吾妻線が接近してきて渋川を通過します。何処かで運転停車はあるだろうと思っていましたが渋川は通過しました。
 渋川を出ると、市街地と田園地帯が交互に車窓に現れます。また遠くに赤城山が見えてきます。群馬総社を通過すると大きめの市街地に入ります。両毛線が近づいてきて新前橋駅に入ります。新前橋は止まるだろうと思いましたが通過しました。本当に水上から高崎まで止まらないようです。水上は客扱いの無い運転停車ですので乗客からすれば湯檜曽を出たら高崎まで止まらない感覚です。新前橋を出ると高崎まではあと少しです。決して速い速度ではありませんが、水上から高崎まで全ての駅に通過する特急相応しい運転です。
 高崎問屋町を通過すると上越・北陸新幹線が近づいてきて信越本線(上り)の下を潜ると高崎に到着します。私は長野へ戻るので高崎までの乗車です。高崎駅での停車は1分。すぐに発車して高崎駅を走り去る185系を見送り新幹線改札へ向かいます。私が185系の乗るのはこれが最後になるかと思います。
 高崎と言えば、昔は長野から185系200番台を使用する快速信州リレー号に乗って高崎で上越新幹線に乗り換えた思い出の駅です。そんな高崎駅で185系の乗り納めとなるのも何かの縁かもしれません。
 

利根川を渡り水上へ
 

水上から先も利根川に沿って
 

渋川手前で最後の利根川を渡ります
 

赤城山を見ながら高崎へ
 

高崎に到着

大宮行きですが高崎で下車

特急券


谷川岳ループB特急券
 185系が特急谷川岳ループ号として最後の運転になる可能性がありましたので、今回は「えきねっと」事前予約を1ヶ月7日前14時に入れました。結果的には窓側の席が予約できましたが、ループ線が見えるD席とは反対側のA席でした。一応、約1ヶ月間D席への座席位置変更を試みましたが、タイミングの問題なのか本当に誰も戻さなかったのか、乗車当日の9時20分に高崎駅の指定席券売機で確認してもD席の確保はできませんでした。