ありがとう「週末パス」  
春の南東北列車旅2025

2025年 4月 5日(土)から1泊2日_ 

旅の概要

 今年もSLばんえつ物語号の乗車を中心とした南東北地方の旅に出かけました。桜の開花には間に合いませんでしたが、6月で発売が終了となる「週末パス」を利用して観光は省いてできる限り乗り鉄を楽しみました。例年同じほぼ行程となりますが、今回は陸羽西線代行バスの時間が4月1日から変わり良い時間帯に快速便が設定されたため、レトロ花めぐり号と余目駅からになりますが快速海里号の乗車もできました。
 週末パスを利用する旅は今回が最後となる見込みで、このような乗り歩きで南東北を旅するのも最後となるでしょう。


今回の旅の主な行程

   
4月5日(土) 〜南東北をジグザク移動で仙台から新潟へ

・長野から仙台まで2時間47分
 長野から北陸新幹線あさま600号で出発します。長野駅を発車する東京行始発列車です。自由席は空いていて2号車はほとんど乗車していません。ただ、上田から先は停車駅の度に乗客が増えてきます。軽井沢を出て碓氷峠を下り高崎からは流石に多くの席が埋まりましたが、私の隣は幸いにして誰も来ず大宮まで快適に乗車できました。

旅の始まり長野駅
 

始発の新幹線に乗車
 

あさま600号(長野6:02-大宮7:14)

あさま600号車内
 
 大宮からは東北新幹線はやぶさ101号に乗り換えます。この前に仙台・山形行やまびこ・つばさ123号がありますが、後から発車する盛岡行はやぶさ101号が仙台時点では29分早く到着します。はやぶさ料金320円が特急料金に加算されますが早めに仙台に到着する列車を選択します。大宮から乗車したのですでにかなりの席が埋まっていましたが、私の指定されたA席の隣となるB席が空席だったのは幸いでした。隣に誰もいないとゆったりと座って乗車を楽しめます。大宮を出ると仙台まで停車しないのでもう誰も来ることはありません。宇都宮から先は時速320qでスイスイと進み大宮から68分で仙台に到着しました。はやぶさ料金320円を払う価値ある列車でした。
 仙台では少し駅前に出て気分転換をします。

大宮で東北新幹線に乗換
 

はやぶさ101号(大宮7:41−仙台8:49)
 

はやぶさ101号車内

長野から2時間47分で仙台に到着
 
・仙台から福島経由で庄内へ

レトロ花めぐり(仙台9:42-福島11:05)
 
 仙台から快速レトロ花めぐり号に乗車して福島へ再び南下します。キハ110系急行仕様のレトロラッピング車で運転されます。ここ数年の平均を基準にして今年は花の開花が少し遅いとのことで、この列車も空いているだろうと期待しましたが、ほぼ満席の盛況で乗り鉄より一般の方がほとんどでした。仙台を出て東北本線を走行し期待の船岡はやはり桜の開花前でした。こればかりは仕方ありません。私は途中の福島駅で下車しましたが、福島駅でも駅社員の方々が出迎えてくれました。 

急行用キハ110系で福島へ

降車した福島駅では歓迎が


つばさ171号(福島11:22-新庄13:16)
 
 福島からは、山形新幹線つばさ177号に乗車します。臨時列車ですので空いていて特定特急券でも良かったような気もしますが、お気に入りの席があったので指定を選択しました。
 残雪残る板谷峠を越えて春の山形盆地を進み新庄までE8系の乗車を楽しみました。 
   
  

福島で山形新幹線に乗換

新庄に到着


陸羽西線代行バス(新庄13:40-余目14:38)
  
 新庄からは、陸羽西線代行バス快速に乗車します。このバスがあったからこそ、レトロ花めぐり号と海里号の両方乗れることになりました。
 観光バスタイプのバスでしたので快適に最上川を陸羽西線に沿って余目へ。道路工事があってもほぼ時刻通り着く正確さでした。
 
  

駅前バス停

余目駅に到着
  
・庄内から夕日観賞列車で新潟へ

快速海里号(余目15:15−新潟18:38)
 
 余目からは、快速海里号で新潟を目指します。余目から乗ったのは私1人だけでした。酒田からやってきた快速海里号の1号車で海側の席が空いていたのは私の席だけでした。鳥海山を見ながら列車は進み鶴岡で少々停車して羽越本線を南下します。あつみ温泉を過ぎると西日に染まる日本海を見ながら笹川流れの車窓を楽しめます。桑川でしばらく停車した後は、夕暮れ時の羽越本線を進み新発田から白新線に入り新潟まで進みます。
 これだけ楽しめて新潟まで指定料金840円だけで良いとかお得な列車です。 
 
余目から新潟へ

新潟に到着
 海里号が26分停車する桑川駅は、夕日会館も併設されている駅で日本海を望める展望台もあります。この駅でしばらく停車して土産物や軽食なども購入できます。そして展望台からは日本海に染まる夕日を楽しむことができます。快速海里号に乗る最大の楽しみは上り列車の桑川停車と言っても過言ではありません。普段は、海とは無縁の生活ですので雄大な日本海の夕日はいつまでも見ていられます。海里号停車時間のみ販売される醤油がアクセントの不思議なソフトクリーム「海里Specialソフトクリーム」の購入も忘れずに・・・。

桑川で少々停車
 

駅併設の夕日会館
 

日本海の夕日

海里specialソフトクリーム
 
・宿泊先の新潟で旨いラーメンに出会う

本日宿泊のホテルの部屋
 
 新潟駅到着後は駅近くのホテル(α-1)に宿泊します。もう何度か宿泊しているので迷わず進みチェックインします。今回は、SLばんえつ物語号のグリーン席券が確保できたと同時に予約したので30%引きの割引プランで宿泊できました。しかも朝食付。ただ、エレベータの隣と近くの自動販売機の騒音がかなり気になりますが、まぁ安さには代えられません。新潟駅周辺のホテルも最近は高いので安く泊まれれば有り難いです。部屋は微妙なトレインビューの部屋でした。
 朝食には、バイキングで焼きそばがありましたので朝食から焼きそばを食べる体験が良かった・・・。

辛うじてトレインビューの部屋

バイキングの朝食
   

ニイガタバル★麺横丁
 
 新潟での夕食はホテルの外で済まそうと、新潟駅ビルCoCoLoにある「ニイガタバル★麺横丁」へ。こちらもどの店も混んでいましたが、前から目に付けていたラーメン「いっとうや」の新潟駅前店があると言うことで食券を買って並びました。
 先ずは、ビールとチャーシューを注文して一息ついた後に「かさね醤油ラーメン」を食します。大チャーシューと厚切りメンマ。何より魚介と豚骨が微妙なバランスでアレンジされたスープでこんなに旨いラーメンは久しぶりです。次回新潟に来ても絶対寄りたい店ができました。

迷わず「いっとうや」

かさね醤油ラーメン
 
4月6日(日)〜26年目のSLと1周年のリゾート列車〜

・磐越西線北部は26年目のSLばんえつ物語

普通(新潟8:55-新津9:14) 
 翌朝はホテルを8時30分にチェックアウトするのんびりペースで新潟駅へ。新潟8時55分の新津行は新津行ですので空いているだろうと予想していましたが、予想通り空いていて発車5分前でもボックスシートに座れました。
 E129系に揺られて新津駅まで移動します。 
   
 新津駅からSLばんえつ物語号に乗車します。今年もグリーン車を確保して快適な会津若松駅までのSL列車の旅です。SLばんえつ物語号も今年で26年目。私も毎年乗車して26回目になりました。SLばんえつ物語号って特に理由が無いのに春になると乗りたくなる不思議な魅力のある列車です。
 新津を出て阿賀野川沿いに会津若松まで、途中の沿線の桜の花はまだ早く見ることはできませんでしたが、途中残雪は見ることができました。今年は「えび千両ちらし」を昼食に新潟の地ビール「風味爽快ニシテ」を楽しみながらのんびりとした列車旅を楽しみました。

SLばんえつ物語(新津10:04−会津若松13:35)
 

新津駅発車案内
 

磐越西線SLの旅始発の新津駅
 

7号車グリーン車に乗車
 

会津若松に到着

あかべぇ音頭で出迎えます
 
・新型車であいづSATONOの始発駅喜多方へ

普通(会津若松14:33-喜多方14:48)
 会津若松から快速あいづSATONO号の始発駅となる喜多方まで普通列車で移動します。車両はGV-400系で早めに並んだのでボックス席を確保できました。磐梯山を見ながら新型車両でつかの間の普通列車の旅となりました。車内は結構混んでいましたが、多くが喜多方で下車しました。
    
 
・磐越西線南部は1周年のあいづSATONO

あいづSATONO(喜多方15:32-郡山17:16)
 
 喜多方からはリゾート列車あいづSATONO号で郡山へ向かいます。昨年もこの列車に乗車しました。昨年はグリーン席を選択しましたので今年は普通車指定席を選択しました。直前で1人用席を確保できたので、この席が確保できれば壁の前ですがグリーン席より快適かも解りません。
 喜多方を出た列車は反対にセットされた座席から磐梯山を見ながら会津若松へ。
 会津若松で進行方向を変えて磐梯山を見ながら猪苗代湖畔を進み郡山へ向かいます。時期柄か普段からなのか、この列車の指定席はほぼ満席でした。

喜多方駅発車案内
 

郡山までリゾート列車の旅
 

本日は1人用席
 

あいづSATONO号1周年
 

水鏡の磐梯山

郡山に到着
 
・郡山から長野へ新幹線を乗り継ぎ週末パスの旅が終了
 郡山からは東北新幹線なすの280号に乗車します。郡山始発の17両編成で自由席は11両あるので余程のことが無い限り郡山からは確実に座れます。E5系+E6系の17両編成です。ここまでの旅で新幹線は、E7系・E5系・E8系と乗っているのでE6系を選択しました。こまち用のミニ新幹線ですので少し狭いですが、相席になる事はほぼ無いので快適に過ごせそうです。郡山を出て新白河を過ぎて那須塩原から15号車にも乗って来る人が出始めます。流石に宇都宮からは乗って来ますが、まだまだガラガラレベルです。車窓も次第に夕闇になり旅の終わりも近づいています。なすの280号はほぼ定刻に大宮駅15番線に到着します。大宮駅15番線には入るのもこの列車の魅力です。

郡山から東北新幹線に乗換
 

なすの280号(郡山17:37-大宮18:51)
 

E6系側に乗車

日が暮れます
 大宮から北陸新幹線あさま625号に乗り換えます。この旅最後の乗車列車です。指定した席は10号車でどの駅でも階段から遠くあまり人気の無い号車ですが、さすがに日曜日のこの時間帯か大宮からの乗車も多く一番最後に乗車したら窓側は私の席だけでした。A席側でしたが、B席・C席に人はおらず多分長野まで快適に過ごせそうです。大宮を出て早くも熊谷で降車する人が出始めます。この列車唯一の通過駅の本庄早稲田を通過すると高崎から先は各駅に停車します。高崎で乗降がありましたが私の隣は空いたままでした。
 高崎から上越新幹線と分岐して北陸新幹線を進みます。安中榛名を経て軽井沢から降車が多くなります。佐久平・上田で結構降りて車内は空席がかなり目立つようになりますが、以前乗車したときよりは多く乗ってます。五里が峰トンネルを抜けて終点長野に到着しました。
 これにて6月に販売を終了する「週末パス」を利用した旅行は終了となる見込みです。ありがとうございました。

大宮で北陸新幹線に乗換
 

あさま625号(大宮19:05-長野20:24)
 

あさま625号車内

旅の終着駅長野に到着
   
使用乗車券

 今回の旅で使用した料金券ですが、例年と変わりありません。
 基本的には、必ず座れる指定席を利用するのですが、北陸新幹線あさま600号は長野駅始発と言うことで、東北新幹線なすの280号は郡山始発17両編成と言うことで自由席利用にしました。山形新幹線つばさ177号(福島−新庄)については臨時列車で空席もありましたので特定特急券でも良いかと思いましたが、とりあえず指定を予約しました。帰りの北陸新幹線あさま625号は窓側に座る保証料みたいなものです。何処でも良ければ自由席でも座れます。

長野→大宮:新幹線自由席特急券
  

はやぶさ101号新幹線特急券
 

レトロ花めぐり号指定券
  

つばさ177号特急券
  

海里号指定券
  

SLばんえつ物語号グリーン券
  

あいづSATONO号指定券
  

郡山→大宮:新幹線自由席特急券
  

あさま625号新幹線特急券
  

・ありがとう週末パス


週末パス本券
 関東甲信越から南東北までJR東日本と一部の私鉄が乗り放題の「週末パス」(乗車券タイプ)ですが、6月で発売終了となります。週末パスがあるので割安感のある南東北地区へ行く機会が多かったので発売終了は惜しまれます。
 代替としてチケットレス30%引きとかPRしてますが、事前予約でも滅多に確保できない割引を案内されてもね・・・。と言うことで、今後は普通乗車券での移動となりますが、あまり割高になるなら四国や北九州往復と大差ないような・・・。
 とりあえず、ありがとう「週末パス」
 
・同時発券されるご案内券


  

 

・仙台駅記念カード
 仙台駅で新幹線特急券を持ち帰る際に仙台駅の乗り換え改札に仙台統括センターの記念カードが置いてあったので1枚もらいました。

オリジナルカード(表)

オリジナルカード(裏)