413系・455系急行列車運転再開
特急あずさ46号南小谷発最終列車
復活の急行と最後の特急で信越一周の旅
2025年 3月14日(金)
旅の概要
ダイヤ改正で特急あずさ号の白馬−南小谷間の運転が終了する事となりました。E353系あずさ号で南小谷までは乗ったことはないので最終日に駆け込みで乗車することにしました。当初は、松本から特急あずさ5号で南小谷へ行き折り返し特急あずさ46号で松本へ戻る長野からだとごく普通の教科書通りの行程を考えていました。
ただ、直前になって えちごトキめき鉄道所有の413系・455系の運転が3月14日から再開されるという発表がありましたので、急遽予定を変更して長野から糸魚川経由で南小谷ヘ向かい南小谷から特急あずさ46号で松本へ向かい長野へ戻る一周ルートに変更しました。
これにより思ったより多車種の車両に乗車することができて楽しい乗り鉄旅になりました。
今回の旅の主な行程
115系とET127系を乗り継ぎ二本木へ
長野から北しなの線で妙高高原へ向かいます。やってきたのは115系初代長野色で私のお気に入りの車両です。今日は平日ですのでかなりの人が並んでいます。私は接続列車到着前から並んでいたので余裕で窓側に座れました。席を取ったあとはそそくさと先頭部の撮影をします。明日からのダイヤ改正でこの列車も新型のSR1系2両に変わります。この時間帯では115系は乗り納めとなります。(ダイヤ改正後も他の時間帯は115系が走ります)
車内は、学生が7割ぐらいと圧倒的に多いです。車内もほぼ混雑した頃に115系妙高高原行は長野駅を発車します。車内は満席に立席が結構居てラッシュとまでは言いませんが結構混んでいます。長野総合車両センターを見て北長野に到着すると学生が結構下車して早くも車内は空きができてきます。北長野を出て住宅街を進むと三才に到着。三才で学生はみんな下車してしまい車内は閑散となります。なるほど、これではSR1系2両にしたくなりますね。豊野を出て飯山線と別れると鳥居川に沿って進みます。牟礼を出ると積雪も徐々に増え始めます。今日は青空に映えて黒姫山が美しく見えてきます。黒姫を過ぎて妙高山が見えてくると終点の妙高高原に到着します。
妙高高原では、手持ちの「信州ワンデーパス」の区間外となる豊野から妙高高原まで精算します。このページを作るにあたり何かレシートなり精算書なりを求めたところ丁寧に領収書を渡されました。続いて、妙高高原から南小谷までの乗車券を購入します。乗換時間は10分でしたが発車1分前になんとか直江津行に乗ることができました。と言うことで、妙高高原での撮影はありません。
妙高高原から乗った直江津行はET127系6両で車掌が乗務しています。解っていれば車掌氏に精算と乗車券を購入をお願いすれば撮影時間もあったかも解りません。これは失敗しました。妙高高原から乗車した列車はガラガラでほとんど乗っていません。車窓には妙高山が青空に映えて美しく見えます。この列車に長くは乗らず関山を過ぎて次の二本木で降ります。乗車券は101q以上なので途中下車できます。
長野駅を出発
普通(長野7:45−妙高高原8:30)
鳥居川に沿って北上
普通(妙高高原8:41−二本木8:57)
妙高高原周辺はまだ積雪が多いです
二本木に到着
二本木から413系・455系普通列車で直江津へ
直江津行の普通列車を二本木で降りてしばらく待つと直江津からの普通列車が到着します。今日は、えちごトキめき鉄道開業10周年と413系・455系運転再開と言うことで、この時間の普通列車が413系・455系に変更となっています。昨日まで交番検査を行ない問題がなければの条件付でしたので心配しましたが、無事に413系・455系が姿を現してくれました。この普通列車は二本木止まりで折り返し直江津行になります。
413系・455系を使用した直江津行きは二本木駅を静かに発車します。二本木駅はスイッチバック方式なので一旦後方(妙高高原側)に進んでから進行方向を変えて直江津へ進みます。列車は、雪原の中を進み新井に到着します。新井を過ぎると徐々に積雪も少なくなり上越妙高に到着する頃には積雪も無くなりました。上越妙高からも乗客が増えますが、不思議と戸惑う事なく普通に乗って来ました。その後、南高田に停車して高田からは結構乗車がありましたが、乗って良いものか戸惑う方が結構居ました。最終的には、定期普通列車の代走と言う形なので乗り鉄の他に通常利用の方々が乗車され結構良い乗車率で直江津に到着します。
直江津では、車内清掃などを行なうので全員下車してドア締めを行ないます。二本木から直江津までクハ455-701に乗車できて大変良い経験になりました。ここで、413系・455系の旅は一旦休憩となります。
二本木で始発の後続列車に乗換
普通(二本木9:56−直江津10:29)
本日は413系・455系が代走
1号車のクハ455-701に乗車
まだ雪が残る二本木から直江津へ
直江津に到着
えちごトキめき鉄道10周年記念セレモニー
直江津駅では、413系・455系は車内整備等の関係で全員降車してドアを閉めるためホームに降りて「えちごトキめき鉄道開業10周年」セレモニーを見ました。セレモニーの後ろ(糸魚川側)から見ることはできず、正面(長岡側)から見ることになるのですが、一般観覧エリアは遠すぎてあまりよく見えませんでした。まぁ、ほぼ関係者専用といった感じでしょうか。
ホームページに記載されてた時間よりも早めにセレモニーは終了したようです。
急行1号に乗車し糸魚川へ
二本木から直江津に到着した413系・455系は、折り返し急行1号市振行になります。発車時刻も近くなり車内の空席も徐々に埋まり急行1号は直江津を発車します。直江津を出てすぐに乗車記念証の配布が行なわれました。3月のみ「えちごトキめき鉄道10周年」デザインだそうで上りと下りで2種類あるそうです。私は片道しか乗れないので2種類揃わずに残念です・・・。湯殿トンネルを通過して車窓には日本海が見えてきます。普段は海とは無縁の生活ですので海が見えると無駄にテンションが上がります。ここで車内改札があります。急行券の発売は終了しましたが乗車券は全て確認するようです。車内改札が終わり再び日本海を見て過ごします。列車は、谷浜・有間川と日本海沿いの駅を通過してトンネルを通過してトンネルとトンネルの間にある有間川駅を通過し再び頸城トンネルに入ります。列車は徐々に速度を落としトンネルの中にある筒石駅を徐行で通過します。観光列車ならではの演出です。長い頸城トンネルを通過すると能生駅に停車します。
能生駅は運転停車扱いの駅の駅ですが、写真撮影のため降車することができます。ただ駅の外には出られません能生駅での運転停車扱いは今日までで、明日からは正規の停車駅になり乗降できるようになります。運転停車最終日の能生駅を発車して再び長いトンネルを通過します。トンネルを出ると再び海沿いに列車は進みます。早川を渡り梶屋敷を通過すると交直セクションを通過します。一旦車内の室内灯や空調が止まり車内は静かになります。しばらくして海川を渡り交流区間に入り再び室内灯や空調が動き始めると列車は糸魚川駅に到着します。列車は糸魚川から先は普通列車に変わり市振まで運転されます。
私は、大糸線に乗り換えるので糸魚川で下車します。糸魚川を発車する列車を見送るとクハ455-701が以外と空いていて驚きました。まだ指定席の名残があるのか、2号車・3号車の413系(以前から自由席)の方が座席が埋まっていました。糸魚川を発車する413系・455系を見送り糸魚川駅を一旦途中下車します。
急行1号(直江津11:31−糸魚川12:22)
市振行ですが乗車は糸魚川まで
特製のサボと愛称板
急行1号もクハ455-701に乗車
日本海が見えてきました
筒石駅を通過
能生で撮影のため停車
交直セクション通過中
早川を渡り糸魚川へ
糸魚川に到着
ジオパルでキハ52を眺める
糸魚川では乗り換え時間で糸魚川ジオステーション「ジオパル」へ行ってみました。もう何回も行っているのですが、ここには昔大糸線で活躍したキハ52が保存されているので時間があれば毎回通っています。なかなかタイミングが良くなく野外に出される日にあたらないのが惜しいのですが、室内で大切に保存されているのは嬉しい限りです。その他にトワイライトエクスプレスの内装やSLくろひめ号などが展示されていて何回来ても飽きません。
糸魚川では長い乗り換え時間も気にすることなく過ごすことができます。
ロングシートのキハ120で大糸線を南下
糸魚川からは大糸線で南小谷へ南下します。この時間の列車は混み合い積み残しも出るかもと知人に脅されていたので早めに並びます。ただ、今日は平日だからか20人程度並んだだけで南小谷からの列車が到着します。この列車が折り返し南小谷行になります。今日は平日ながらキハ120-22(美祢線色)が増結された2両です。発車時間間際になると続々と乗客がやってきて2両とも座席は満席になり立つ人もチラホラいます。これ1両だったらかなりの混雑になったかと思います。
糸魚川を出た列車は、えちごトキめき鉄道と別れて南下をはじめます。市街地を抜けて姫川駅を過ぎると姫川に沿って進みます。頸城大野を出ると徐々に積雪が増えてゆきます。根知を過ぎると本格的に山間部に入ります。列車はマイペースでのんびり進み時折平行する道路を走る車に追い越されます。小滝手前まで何回か姫川を渡るのですが、これが雪と青空がマッチした非常に美しい車窓でしっかり見たいのですが、ロングシートの悲しさやそれも叶わず首を横にしてチラリと見るだけです。その後長いトンネルを抜けて平岩へ。平岩を出ると長野県に入りまた長いトンネルを抜けて北小谷へ。長野県側に入ると僅かに乗ってくる人もいます。列車は姫川に沿って進み中土を過ぎると終点南小谷に到着します。これは空いている時期にゆっくり見たい冬の車窓ですが、金曜の今日もこの混雑では厳しそうですね。
南小谷からはメインとなる列車に乗り換えます。
糸魚川で大糸線へ乗換
普通(糸魚川13:23−南小谷14:25)
キハ120-22が増結されて2両
山間部は積雪が多いです
姫川に沿って南下します
南小谷に到着
南小谷始発最後の特急あずさ号
南小谷では特急あずさ46号の発車まで45分ほどありますので1度改札を出て踏切からE353系・E127系・キハ120形の3並びを撮影しておきます。その後は駅に戻り駅名表示と合わせて撮影したりホームから姫川を入れて撮影したりします。発車15分前にドアが開くのですが、それより少し早く乗務員の方々が車両に乗り込みます。駅留置の扱いですので車両の行先表示は消灯となっていますが、多分2月の特急しなの号白馬乗り入れ最終日の事を考えると・・・。と言うことで一応、カメラの設定をして行先表示の前で構えて待ちます。予想通り、まだ設定を変えてなく「あずさ5号・南小谷」の表示が出ました。ただ、表示が出たのは20秒ほどですぐに「あずさ46号・新宿」に変わりました。何とか南小谷行表示も撮影できましたので車内へ移動します。
本日は9号車に乗車します。まぁ、最初で最後のE353系南小谷始発の特急あずさ号に乗るので奮発した・・・。と言う事なのですが、正直にい言うと発売日の夕方にグリーン席に空きが出たので変更しました。座席に荷物を置いてホームに行くと地元の方々が横断幕で見送りをしていたのでそれを撮影して車内に戻ると発車の時刻となります。
南小谷駅名表示とE353系
あずさ46号(南小谷15:00−松本16:24)
行先表示
車内の案内表示
松本までグリーン車に乗ってみる
南小谷駅での見送り
大勢の地元の方々に見送られて、南小谷駅最後となる特急あずさ46号は南小谷駅を発車します。列車は、南小谷を出るとすぐに姫川に沿って進みます。列車は、比較的ゆっくりした速度で何度か姫川を渡ります。大糸線で姫川を渡るのは信濃森上より北側ですのでE353系で姫川を越えることはできなくなります。車窓に青空に映える北アルプスが綺麗に見えるようになると撮影地で有名な信濃森上付近を通過します。もうこの時間だと撮影されている方も少ないです。しばらく車窓から美しい北アルプスを見ていると松川を渡り特急あずさ46号は白馬に到着します。運転終了となる区間は南小谷から白馬までですので白馬まで乗ればもう用事も終るのですが、白馬で降りても困るのでこのまま松本まで乗車します。
白馬駅からはやはり乗車する人が多くほとんどが外国人旅行者です。乗車に時間が掛かり数分遅れて白馬を発車発車します。神城駅を通過すると徐々に山間部に入り積雪が増えてゆきます。列車は右へ左へカーブして山間部を進み視界が開けると仁科三湖を通過します。最初に青木湖を通過します。湖畔に沿って列車は進み少し山間部を過ぎると中綱湖を通ります。こちらは結氷した上に雪が積もっているのかよく解りません。そして最後に木崎湖が見えてきます。広い木崎湖の湖畔に沿うように走るうちに海ノ口駅と稲尾駅を通過すると徐々に車窓の積雪も少なくなり信濃大町に到着する頃には積雪は無くなりました。
信濃大町を出ると高瀬川を渡り安曇野に入ります。車窓にはアルプスが綺麗に見えるのですが、もう西日が強い時間帯ですのでほとんど見ることができません。列車はアルプスを見ながら田園地帯を進みます。今日は、この先で沿線火災があり運転を見合わせていた関係でダイヤが乱れています。ただ、運転は再開していますし首都圏へ向かう特急を待たせてまで無理な交換はしなだろうと思っていましたが・・・。列車は有明駅の手前で停車。その後すぐ動くもまた停車。数分で動き出しましたが、遅れている普通列車と有明駅で臨時に交換されるため普通列車の進入を待っていたようです。有明駅ではこちらは止まらずに低速で通過して穂高に到着します。穂高では僅かな停車で発車して豊科駅でも停車して田園地帯を進み梓川を渡ると松本へ。北松本を過ぎると連結作業のため数回停車します。
松本駅ホームに入り連結作業のため停車し連結作業が終るとドアが開いて松本に到着します。松本には5分程度遅れて到着したため準備ができ次第すぐの発車となりました。
特急あずさ46号最後の南小谷を発車
姫川を渡ります
アルプスがよく見えます
まもなく白馬に到着
松川を渡り白馬へ
木崎湖付近を通過
信濃大町を出て高瀬川を渡り安曇野へ
安曇野は積雪はありません
松本に到着
新宿へ向かう特急あずさ46号を見送り
特急しなの17号で出発地の長野へ
松本駅では、「駅そば」を食べて軽く腹ごしらえして特急しなの17号で長野へ戻ります。今日の特急しなの17号は6両編成です。こう言う日に限って自由席の列は結構長いです。座れないことは無いかと思いますが、ここは指定席を利用したいところ。もう、特急料金回数券も販売していませんし金券ショップにもありません。チケットレス特急券は明日からと言うことで今日は久しぶりに通常料金で特急券を購入しました。
名古屋始発の特急しなの17号は松本でかなり降りたものの指定席も松本からの利用が多く窓側もかなり埋まっています。松本を出た列車はアルプスを見ながら進みます。聖高原を過ぎて冠着を通過してトンネルを抜けると徐々に善光寺平の車窓が見えてきます。明るい時間に善光寺平を車窓から見るのは久しぶりです。列車は、姨捨駅を過ぎると徐々に高度を下げて稲荷山を通過します。北陸新幹線としなの鉄道が近づいてくると篠ノ井に停車します。意外にも篠ノ井での降車が多く驚きます。篠ノ井を出ると川中島を過ぎて犀川橋梁を通過すると終点長野に到着します。
今日は、信越地方をいろいろな列車に乗って一周した楽しい1日でした。
軽食に松本駅の駅そば
しなの17号(松本17:05−長野18:00)
善光寺平を見ながら長野へ
長野に到着
使用乗車券
信州ワンデーパス
乗車券は、信州ワンデーパスを中心に妙高高原から南小谷までは普通乗車券を使用しました。中間となる豊野から妙高高原までは妙高高原駅で精算しました。このページで使用した乗車券類を紹介する前提でしたので精算済証をお願いしたところ領収証を渡されました。
特急しなの17号の特急券は、えきねっと予約で松本駅改札内のMVで引き取りしましたが、印字の掠れが酷い有様で別のMVで座席位置変更して綺麗な印字の指定券を出し直しました。
妙高高原から南小谷までの乗車券
あずさ46号特急券・グリーン券
しなの17号特急券
(掠れが酷いので座席位置変更)
しなの17号指定券
妙高高原で豊野から妙高高原まで精算