EL/SL高崎駅140周年号往復乗車  
記念列車で行く新緑のトロッコ列車の旅

2024年 4月27日(土)_ 
 
旅の概要

 高崎駅開業140周年を記念して「EL高崎駅140年横川」「SL高崎駅140年横川」が運転されました。この2列車に乗車すると高崎から横川まで旧型客車で往復できます。今回は、横川から先のトロッコ列車に臨時便も設定されて時間的に余裕ができることから「とうげのゆ」まで往復しました。
 桜の時期も終わり新緑が美しい初夏の信越本線では旧型客車の旅を、横川から先の旧信越本線区間ではトロッコ列車に乗車して初夏の碓氷を楽しみました。
   
今回の旅の主な行程

   
新幹線と旧型客車で横川へ


あさま610号(長野8:25-高崎9:14)
 
 長野から北陸新幹線あさま610号に乗車します。今回も新幹線eチケット(30%引)を利用しましたので座席位置に関しては贅沢は言わず割り当てられた席を利用します。今日は6号車です。
 ゴールデンウィーク前半の初日もあって、長野から6号車の指定席もかなり埋まっています。C席に座る人も居るのでこの先結構混んでいるようです。長野を出た列車は、上田・佐久平で大勢の乗客を乗せて、軽井沢過ぎて碓氷峠を下り安中榛名駅を出ると高崎に到着します。普段は空いている「あさま」も今日はかなりの乗車率で高崎に到着しました。

長野を出発

あさま610号に乗車

今日は6号車に乗車
   
 北陸新幹線を降りて在来線の2番線へ移動します。高崎からは快速EL高崎駅140年横川号で横川へ向かいます。信越本線旧型客車の旅です。先頭のEF64 1001号機と最後部のC61 20号機の撮影を終えて車内へ入ります。 往路は1号車で一部の方々では人気のあるオハニ36 11です。
 EF64 1001とC61 20の汽笛が高崎駅に響き渡ると快速EL高崎駅140年横川号は横川を目指して進みます。上越線と分かれて列車は住宅街を進み北高崎を過ぎて烏川を渡ると田畑が増えてきます。群馬八幡を過ぎて碓氷川を渡り線路を挟んで田園地帯と国道に続く店舗と左右で対照的な車窓が続き東邦亜鉛の工場が見えてくると安中に到着します。
  安中駅では8分ほど停車します。今日は、先頭のEF64 1001がやや後ろ側に停車したので先頭部も撮影できました。やはり列車名に「EL」が入っているので先頭の電気機関車が撮影し難いと話になりません。今日の停車位置は理想的な停車位置でした。この列車は、電気機関車が先頭になると告知されているのでなんだかんだ言ってもEF64 1001号機も人気で大勢の人が記念撮影しています。後部のC61 20側の方が空いていました。撮影が終るとちょうど発車時刻になります。
  

EL高崎駅140年横川(高崎9:47-横川10:49)
 

ヘッドマーク
 

高崎駅での見送り
 

1号車:オハニ36 11に乗車
 
 安中を出た列車は、大きくカーブして直線の田園地帯を進みます。普段なら浅間山など見えてくる場所ですが、今日は暖かく霞んでいて見えません。この区間は大勢の人々が撮影に訪れています。田園地帯を抜けると市街地に入り磯部に停車します。磯部の停車時間は僅かでホームには降りられません。磯部を出ると暫く市街地から住宅地に変わる車窓が続き松井田駅を通過します。碓氷川を渡り西松井田駅を過ぎると妙義山が見えてきて山間部に入ります。ただ、先頭はEF64 1001なので軽やかに進みます。国道18号線に沿って進み碓氷神社の鳥居を見ながら勾配を進むと列車は集落の中に進みます。横軽が現役時代にはEF63が待機していた引き込み線が見えてくると列車は終着の横川駅に到着します。
 横川では恒例の地元高校生による太鼓演奏も無く静かな到着となりました。これはこれで山間の終着地にふさわしい風情です。静かだと普段は聞こえない色々な自然の音が聞こえます。
 横川ではすぐに改札を出ずにしばらく車両撮影をします。役目を終えたEF64 1001は早々とライトを消され一休み。代わりにC61 20のライトが付いています。撮影していると程なく後続の211系普通列車が到着します。横川で折り返す211系電車を見送り改札を出ます。横川はもう初夏を思わせる暑さです。
 

碓氷川を通過

東邦亜鉛が見えると安中

妙義山を見ながら横川へ
  
 
新緑が美しい旧信越本線の旅


鉄道文化むら
 
 「碓氷峠鉄道文化むら」では、美しい国鉄色に塗り直されたクハ189-506が出迎える中、ゴールデンウィーク(4/27-5/6)の特別企画として、保存されている一部の機関車に特別ヘッドマーク取り付けて展示されています。
 基本的には、往年のブルートレインのヘッドマークが中心となっていますが、「あさま」「能登」「サロンエクスプレスそよかぜ」のヘッドマークも取り付けられているので見応えがありました。ED42 1に「白鳥」のマークが付いていなかったのは残念でしたが・・・。
  
 碓氷峠鉄道文化むら駅からとうげのゆ駅までトロッコ列車シェルパくんに乗車します。トロッコ列車の到着を脇から撮影したので改札時は列の後方となりましたが、何とか普通客車の進行方向窓側に座れました。これから乗るトロッコ列車は繁忙期のみ運転される臨時便ですので車内は比較的空いていました。
 隣に止まっているEF63型電気機関車に見送られてトロッコ列車は「ぶんかむら駅」を発車します。ゆっくりとした速度で碓氷峠鉄道文化むら内を走行して「文化むら」の敷地を出るといよいよ本格的に旧信越本線を進みます。往路の列車では往年と同じ下り線を走行します。かって189系や115系から見た懐かしい車窓が続きます。碓氷峠も桜の時期が終わり新緑の季節となり初夏の風が窓から車内に入ります。列車は初夏の旧信越本線を進み上信越自動車道の下を潜り霧積川を木々の間から僅かに見て進みます。暫く進むとレンガ作りの丸山変電所跡が見えてきます。この建物も189系や489系から見た現役の信越本線時代の廃墟が嘘のように修復され美しい姿になりました。
 丸山変電所跡が一番よく見える場所に「まるやま駅」があります。列車は、まるやま駅で5分ほど停車します。
 まるやま駅では列車から降りて旧丸山変電所近くまで見に行くことができます。ただ停車時間は5分ですので注意が必要です。まるやま駅を出た列車は、霧積川を渡り遊歩道となった上り線と別れて進みます。木々の新緑が美しい区間です。やがて軽井沢方面へ延びる廃線跡と分かれて「とうげのゆ駅」に到着します。
  

臨時便(ぶんかむら12:10-とうげのゆ12:30)
 

丸山変電所跡
 

信越本線下り線を走行

まるやま駅に停車

下り線は遊歩道に
  
 とうげのゆ駅から折り返しのトロッコ列車に乗ります。一旦ホームから改札を出て再度並んで改札を待ちます。忘れ物などの点検が終ると改札が始まります。臨時便の折り返しなので帰路も臨時便です。ただ、温泉施設へ行った人も居るので帰路となる「ぶんかむら駅」行きの車内は空いていてトロッコ車の進行窓側に座ることができました。
 とうげのゆ駅を出たトロッコ列車シェルパくんは、ゆっくりと慎重に坂を下ります。旧信越本線の下り線に入り現役時代から見て逆走する形で進みます。上り線は遊歩道になっているので下り線を使い運行しています。霧積川を上り線が近づいてくると丸山変電所跡が見えてきます。ぶんかむら行の上り列車は、まるやま駅には停車しません。ゆっくりとまるやま駅ホームを通過します。新緑が美しい木々の間から霧積川を見て上信越道の下を通過します。暫く木々の間を進み国道18号線が見えてくると、碓氷峠鉄道文化むらの敷地内に入り189系やEF63型電気機関車に迎えられて「ぶんかむら駅」に到着します。
 今日は薄曇りの天気となりましたが、新緑の美しい車窓を見ながら爽やかな初夏の風を感じるトロッコ列車の短い乗車を楽しめました。
  

臨時便(とうげのゆ12:40-ぶんかむら13:00)
 

上信越自動車道
 

とうげのゆ駅を発車

霧積川を渡ります

霧積川に沿って進みます
   
 
SL高崎駅140年横川と新幹線で帰路へ

 横川からは、快速SL高崎駅140年横川号に乗車します。先に乗車した快速EL高崎駅140年横川号の折り返し列車ですが、SLが牽引するこちらの列車がメインとなります。乗車する6号車は、スハフ32か青色のスハフ42のどちらかになるのが基本です。1号車のオハニ36と同じく、この列車ではどちらが来ても当たり外れ無いネタ車両が入る号車です。今日は、青色のスハフ42 2234でした。私的には、青色に塗装変更されてから初めて乗るので内心はとても良かったです。
 横川の街にC61 20とEF641001の汽笛が響き渡り快速SL高崎駅140年横川号は横川駅を発車します。横川駅を発車します。横川の集落を抜けて列車は国道18号線に沿って進みます。今回は最後部の6号車に乗車したのでカーブに差しか掛けると先頭のC61が見えますが、やはり下り勾配を進むので煙も出さずに軽やかに進みます。
 車内では、車掌が車内改札を進めています。その後に続いて、横川発車時に配られた指定券を模した記念カードに車掌体験の子供による入鋏印を押すイベントが行われました。こちらは一部号車でのみ行われたようです。記念カードはそのまま各自持ち帰ることができました。子供の車掌体験は車内放送も行うため6号車がベース基地でした。多分、6号車と5号車あたりまでは、事前に社員が乗客に記念カードを配り車内改札の模擬体験を行ったかと思います。
 列車は山を下りて西松井田駅を通過して碓氷川を渡ります。松井田駅を通過して住宅地を進むと磯部駅に停車します。磯部駅の停車時間は僅かですぐに発車します。田園地帯を一直線に列車は進みます。田園地帯が終わり住宅地を進むと大きくカーブして安中駅に停車します。
  

SL高崎駅140年横川(横川14:15-高崎15:18)
   

ヘッドマーク
    

青い客車の6号車スハフ42 2234に乗車
 

車内は変化無し
 
  安中駅では少々停車します。先頭のC61 20まで歩いて撮影。私が着く頃には大方の撮影が終ったようで先頭部も空いていました。東邦亜鉛の工場を入れながら撮影してまた延々と歩いて最後部の6号車に戻る頃には発車時刻間近になっていました。
 安中を出た快速SL高崎駅140年横川号は高崎へラストスパートです。線路を挟んで田園地帯と大型店と左右で対照的な車窓が続く区間を過ぎて大きくカーブすると碓氷川を渡ります。松井田の手前と合わせて2回碓氷川は渡ることになります。列車は快調に住宅街を進み北高崎駅を通過すると遠くから上越・北陸新幹線の高架が近づいてきます。上越線を跨ぎSL高崎駅140年横川号は、汽笛を鳴らして高崎駅8番線に到着します。
 高崎駅到着後はC61の撮影を終えて暫く待機します。特に先頭部も大混雑ということも無く普通に撮影して乗客の人々は方々へ別れてゆきます。C61の短い汽笛が鳴るとSL高崎駅140年横川号は静かに基地へ引き上げます。去りゆくEF64 1001のテールライトを見送り私も帰宅のため新幹線改札へ向かいます。


C61から煙は見えず

碓氷川を渡ります

高崎に到着
    

あさま617号(高崎16:00-長野16:46)
  
 高崎から北陸新幹線あさま617号で長野へ帰ります。帰路も新幹線eチケット(30%引)を利用しました。ただ、こちらは余裕があるだろうと座席位置を指定しました。
 高崎に到着した列車は高崎で結構降りたのですが、私が乗った10号車のA席は私が座る席だけ空いてました。幸いB席・C席には誰も来ませんでしたが・・・。上越新幹線と別れて安中榛名駅を過ぎて碓氷峠を越えて軽井沢へ。日が長くなったので車窓から浅間山も見ることができました。高崎から先は特に乗車は無く快適に長野まで移動できました。

高崎から帰路へ

10号車に乗車

長野に到着
 
 今日は近場の横川への小旅行でしたが、新緑を見ながら旧型客車やトロッコ列車に乗車して短いながらも楽しい旅でした。こう言う小旅行もたまには良いですね。

使用乗車券

・紙の指定券
 今回は、前回同様にEL高崎駅140年横川・SL高崎駅140年横川の指定席券を確保できたと同時に「新幹線eチケット」(30%引き)を予約しました。そのため「紙のきっぷ」は、EL高崎駅140年横川・SL高崎駅140年横川の指定席券のみとなりました。
 その他は全てスマホに内蔵されている「モバイルsuica」で全ての用事か賄えました。
 

EL高崎駅140年横川 指定券
 

SL高崎駅140年横川 指定券
 
・新幹線特急券・乗車券はチケットレス

あさま610号 新幹線eチケット(スクショ)
 

あさま617号 新幹線eチケット(スクショ)
 

トロッコ列車乗車券・予約券

在来線もモバイルSuicaで乗車
   
 新幹線の乗車券・特急券は「新幹線eチケット」を使用しました。 本日は最も繁忙期で指定席で片道5550円ですが、トクだ値30を利用すると片道3450円と2100円安くなります。これだけ安くなるなら「紙のきっぷ」は要りません。(紙の切符でも出せますが)
 JRの在来線区間もモバイルSuicaを利用したので、現金は鉄道文化むら(入園・トロッコ・土産物)と駐車場代しか使いませんでした。