SL敷島・沼田百周年号で行く  
百周年記念号で行く沼田市散策の旅

2024年 3月31日(日)_ 

旅の概要

 今回は、上越線敷島駅から沼田駅までの開業100周年を記念した快速SL敷島・沼田百周年号の乗車をメインに春の沼田市内を観光しました。当初は、どのように市内を回れば良いのかよく解りませんでしたが、スタンプラリーを最初に完了させてから沼田城址公園と大正ロマンエリアを中心に散策しました。普段は、SLぐんまみなかみ号で通り過ぎるだけの沼田市ですが、今日は終着・始発駅となりましたのでゆっくりと見て歩くことができました。


今回の旅の主な行程

   
 
新幹線あさま610号で余裕の旅立ち

あさま610号(長野8:25-高崎9:14)
 
 長野から北陸新幹線あさま610号で高崎へ向かいます。上りの「あさま」は長野始発ですので指定席は使わず自由席利用がメインです。ただ、3月16日から長野-高崎間でも「トクだ値」が発売され30%引の確保に成功すれば自由席利用より安くなるので、今後は指定席の利用が増えそうです。
 長野を出た列車は、私が乗車した7号車もまずまずの利用で途中の上田・佐久平からの乗車が多かったです。軽井沢から安中榛名を経て高崎に到着する頃には窓側とC席はほぼ埋まってました。今日は高崎で下車します。 

今日は7号車に乗車

珍しく指定席

車椅子スペースがあります
 
 
 
SL敷島・沼田百周年号で沼田へ
 高崎駅にC61形蒸気機関車とEF65形電気機関車の力強い汽笛が響き渡る中、SL敷島・沼田百周年号はほぼ満席の乗客を乗せて高崎駅を後にします。今日は青空が広がる絶好の乗り鉄日和です。高崎駅を出た列車は信越本線と分かれて上越線を北上します。新前橋を出ると両毛線と分かれて進みます。久々にC61が牽引する列車に乗りましたが調子が良いようで結構な速度で進みます。八木原を過ぎて住宅地の隙間から榛名山が見えてくると渋川に到着します。
 渋川では25分ほど停車します。ようやくゆっくりとC61の撮影ができます。渋川を発車すると吾妻線と分かれ大きくカーブして利根川を渡ります。今日は榛名山もよく見えます。利根川を渡ると列車はいよいよ山間部に入ります。背後に榛名山を見ながら列車は利根川とつかず離れずで北上します。田園地帯から次第に住宅に入ると敷島駅に停車します。通常のSLぐんまみなかみ号は通過する敷島駅ですが、本日は開業100周年記念列車ですので停車となります。
列車が駅に入る時点で凄い人出で駅前でもイベントが行われています。敷島駅では出発式が行われるため5分ほど停車します。ホームも先頭部はかなりの混雑でしたが何とか出発式は撮影できました。
 敷島駅での5分は意外と短くC61形蒸気機関車とEF65形電気機関車の汽笛のハーモニーで敷島駅を発車します。この辺りの住民の方は全員集まったのではないかと思うほど大盛況だった敷島を後に列車は田園地帯を進みます。津久田駅を通過して利根川を渡るとトンネル区間に入ります。SLの汽笛の合図で窓を閉める旧型客車お約束のイベントが続きます。綾戸ダム付近では最も近い位置で利根川と平行しますが、私が乗る側は反対側なので見ることはできません。岩本駅を過ぎてトンネル区間を通過し利根川を渡ると終点の沼田駅に到着します。
 

SL敷島・沼田百周年号(高崎9:56-沼田11:35)
 

SL敷島・沼田百周年号ヘッドマーク
  

高崎での見送り

旧型客車車内

沼田に到着
  
  
沼田市内散策
・沼田駅周辺スタンプラリー
 沼田駅到着後は、まずはスタンプラリーに参加します。スタンプは5ヶ所あります。まずは、一番遠い榛名神社から始めます。上り坂を10分も歩けば榛名神社に到着します。赤い鳥居から長い参道を進み再び鳥居を通り歩いた突き当たりが榛名神社です。真田幸村との縁がある沼田城(現在は沼田城址)の下に位置する神社で利根沼田の総鎮守として知られています。こちらで一つ目のスタンプを押して御朱印を貰います。混んでいて少し待ちましたが、社務所のソファーに座れたので休憩にはもってこいでした。
 榛名神社を出て坂を下り「こけし工芸店」へ。こちらでスタンプを押してもらい「沼田こけし」を暫く見学するともうスタンプラリーも終盤です。駅裏の「ふれあい広場」と駅舎の中で開催されている写真展でスタンを押して駅前の本部へ持って行き最後のスタンプを押して貰うと終了です。歩く距離も短く子供でも気軽に参加できます。
 最後に記念品を貰って終了です。記念品は、昔の沼田駅のイラストが書かれたポストカードでした。
 

沼田駅では記念イベントがありました
 

駅前に鎮座された天狗のお面
 

榛名神社に参拝
  

スタンプラリー走破の記念ポストカード
 

スタンプラリ台紙(表)

スタンプラリー台紙(裏)
 
・沼田市中心街へ
 スタンプラリーを終えてもまだ時間があるので沼田城址を訪ねることにしました。沼田市は駅周辺より山の上が中心地になっています。本当はバスで行くのが普通なのですが、生憎バスが行ったばかりで待ち時間が多かったので歩くことに。駅からと途中までは坂も急ではなく余裕かと思われましたが、途中から急勾配になり追い打ちを掛けるように近道の長い階段が続きます。息も絶え絶え登り切り何とか沼田城址まで来ました。
 沼田城址から沼田駅方向を見下ろす景色は絶景なのですが木の枝が多すぎて残念です。その後、鐘楼を見ながら公園を一周して旧旧生方家住宅を見学してから徒歩で大正ロマンエリアへ。大体この辺りが沼田市の中心街のようです。このエリアは見所が多く、復元された旧沼田貯蓄銀行、ドイツの郊外風住宅の旧土岐家住宅洋館、最近移築されたばかりで公開前の旧久米家住宅洋館(外観のみ)、沼田教会記念講堂の外観のみと立て続けに見学します。大正風の建物を見学して最後に須賀神社に参拝。ネットで見ると御朱印がありそうな雰囲気ですがありませんでした。
 沼田市中心街の散策も終えてまた歩くのかと途方に暮れていましたが、バス停の時間を見るとあと6分で沼田行のバスがあることが判明。帰路はバスに救われ楽々沼田駅に戻りました。
 

徒歩で沼田城址へ
 

沼田城址からの眺め
 

復元鐘楼
 

旧生方家住宅
 

旧沼田貯蓄銀行
 

旧土岐家住宅洋館
 

旧久米家住宅洋館(外観のみ)
 

沼田教会記念講堂(外観のみ)
 

須賀神社
  

榛名神社御朱印

帰りは関越交通バスで移動
 
 
SL敷島・沼田百周年号で高崎へ
 沼田市内を観光して駅に戻るとイベントも終盤となっていて駅前の人出もかなり減りました。今日は、帰路もSL敷島・沼田百周年号に乗車します。
 沼田の町にC61とEF65の汽笛が響き渡りSL敷島・沼田百周年号は定刻に沼田を発車します。帰路は2号車に乗車します。この列車の1号車はオハニ36・4号車はスハフ32が連結されていますが、今回の乗車では縁が無かったようです沼田を出てすぐに上下線に分かれて利根川を渡りトンネルに入ります。その後、私とは反対側の車窓は利根川に沿って進みます。津久田を過ぎると敷島に停車します。
 往路と同様に今回は100周年記念列車と言うことで、SLぐんまみなかみ号では停車しない敷島駅にも停車します。ただ、往路とは違い僅か1分の停車です。駅前もイベントが終ったのか人の姿もまばらです。敷島を過ぎて暫く進むとこちら側の車窓に榛名山が見えてきます。もう夕暮れの時間ですので霞んでいますが、夕日に山のシルエットが良く映えています。列車は榛名山を見ながら山を下り利根川を過ぎると吾妻線が接近してきて渋川に到着します。
渋川では24分ほど停車します。先頭部での撮影も終えてホームをぶらぶら散策します。この停車時間で特急草津・四万4号と水上からの普通列車を先に通します。
 渋川を発車したSL敷島・沼田百周年号は、山間部を抜けて足取りも軽く西日を浴びて進みます。沿線の住宅地から手を振る人も増えてきました。住宅地も途切れて田園地帯を高崎を目指して進みます。群馬総社からは再び住宅地の中を進み両毛線が接近してくると新前橋に到着します。新前橋には両毛線の列車と同時に到着します。、最後の停車駅となる新前橋は5分停車なので先頭部だけ撮影して足早に車内へ。大勢の撮影の方々に送られて新前橋を発車すると住宅地を進み井野川を渡り高崎問屋町駅を通過すると新幹線と信越本線が接近してきて高崎に到着します。
  

SL敷島・沼田百周年号(沼田15:48-高崎17:14)
 

出発式も開催
 

沼田から帰路へ
 

C61先頭で高崎へ
 

高崎に到着
 

 
新幹線あさま621号で余裕の帰宅

あさま621号(高崎17:48-長野18:38)
 
 高崎から北陸新幹線あさま621号で長野へ戻ります。この時間帯ですので空いているだろうと予想しましたが、予想に反して結構乗ってました。私が乗った10号車も窓側とC席がほぼ埋まる感じで高崎を出ました。
 この列車は、軽井沢駅で後続の「かがやき」の待避を行うようになりました。
 本日は、春休み期間も手伝って長野まで結構席が埋まった状態で到着しました。下りの長野終着で長野駅13番線には入るとは、いろいろ見所のある列車でした。

高崎から新幹線で長野へ
 

10号車車内
 

長野に到着
 
 今回は、特にトラブルも無く無事に予定通り旅を終了しました。普段は、SLぐんまみなかみ号で通り過ぎるだけの沼田市がどのような場所なのかよく解り収穫ある旅でした。
 今日は日帰り旅行でしたが、長野を8時25分に出発して長野に戻ったのが18時35分と余裕がある旅で体力的にも楽でした。ただ、もう沼田駅から市街地へのあの坂だけは歩いて登りたくはないです。
   
使用乗車券(時代はチケットレス?)


高崎からの上越線もモバイルSuica
 
 今回は、3月16日から長野-高崎間でも「トクだ値」が設定されたので利用しました。SL敷島・沼田百周年号の指定券が確保できた次の瞬間に即往復で予約しました。今回は「トクだ値30」で30%引で購入できました。基本的に新幹線eチケットでSuica・モバイルSuica利用ですが、紙の切符にして乗ることもできます。ただ、ポイントの付与率が大きく変わります。
 今回は、往復ともモバイルSuicaとして利用しました。新幹線特急券・乗車券はスクショで保管します。高崎から先の上越線(高崎−沼田)と関越交通バスもSuicaを利用して移動する場面は全てSuicaで対応しました。

あさま610号新幹線eチケット(トクだ値30)
 

あさま621号新幹線eチケット(トクだ値30)
  


SL敷島・沼田百周年指定券(下り)

SL敷島・沼田百周年指定券(上り)