復活35周年のD51で秋の信越本線の旅

2023年11月4日(土)日帰り_ 

    
今回の旅の概要

 今回の旅(と言うよりお出かけ)は、復活35周年となったD51 498の記念列車「D51復活35周年横川」の乗車をメインに碓氷峠鉄道文化むらへ行って189系電車の座席に座り楽しんできました。
 本当に長野から高崎経由で横川まで往復するだけの行程でしたが、信越本線(高崎−横川)で乗車した臨時列車「ELレトロぐんまよこかわ」「D51復活35周年横川」は両列車とも、人気の高いオハニ36 11の進行窓側に乗車できましたので大満足な小さな旅となりました。
  
今回の旅の主な行程

 長野8:25−あさま610号−9:19高崎9:47−ELレトロぐんまよこかわ号−横川10:49
  ■碓氷峠鉄道文化むら見学
 横川14:15−D51復活35周年横川号−15:18高崎16:00−あさま617号−長野16:46
   
 
長野から高崎経由で横川へ

・あさま610号で高崎へ   

あさま610号(長野8:26−高崎9:15)
 
 長野から北陸新幹線あさま610号で高崎へ。高崎支社のイベント列車に乗車する時の定番列車となりました。今日は、E7系F47編成が使用されます。F47編成までE7系の編成が増えたのにも驚きです。
 本日は、臨時かがやき号の設定はないので長野から自由席もそこそこ乗ってます。上田・佐久平からの乗車はいつもながら多かったのですが、今日は軽井沢からの乗車も結構あったのは驚きです。紅葉にスキーのゲレンデを見ながら列車は碓氷峠トンネルへ。安中榛名を過ぎて関東平野に出ると上越新幹線が近づいてきて長野から49分で高崎に到着します。

長野を出発
 

長野駅発車案内
 

あさま610号車内
 
 
・ELレトロぐんまよこかわ号で横川へ
 高崎駅にEF65 501を先頭にしたELレトロぐんまよこかわ号が入線してきました。ヘッドマークは落ち着いた地味なデザインですのでEF65 501が引き締まって見えます。先頭部を撮影後は、ホームを歩き一番最後部の1号車が指定された号車です。オハニ36 11で半分は荷物室になっていて客室はこぢんまりしています。人間の私は客室の方に乗車します。EF65とD51の汽笛が高崎駅構内に響き渡ると大勢の方に見送られてELレトロぐんまよこかわ号は高崎を後にします。高崎構内を抜けると上越線と分岐して信越本線を進みます。碓氷川を渡りカーブを進むと東邦亜鉛の工場が見えてきて安中に停車します。安中ではしばらく停車となります。
 安中を出発したELレトロぐんまよこかわ号は、田園地帯をゆっくりと進みます。車窓には霞んではいますが妙義山の姿も見えます。西松井田を過ぎるといよいよ山間部に入ります。列車は碓氷神社の脇を通過して国道を走る車に抜かれつつも気にせずマイペースで進みます。国道18号と分かれて旧中山道に沿って進むと横川の町並みが見えます。ELレトロぐんまよこかわ号の到着を知らせるかのようにEF65とD51の汽笛が響き渡ると終点横川に到着します。
横川駅に到着後はしばらく駅で撮影します。駅構内には地元高校生による吹奏楽演奏が流れています。

ELレトロぐんまよこかわ号(高崎9:47−横川10:49)
 

1号車のオハニ36 11に乗車
 

妙義山が見えてきます
 

碓氷川を渡り横川へ 
 

EF65を先頭に横川へ 
 
 
碓氷峠鉄道文化むらで189系の思い出を

 横川での折り返しまでの時間は、横川駅に隣接する鉄道文化むらを訪ねます。先のダイヤ改正で横川駅での折り返し時間が短くなり遠出することが難しくなりました。また、トロッコ列車も12時の設定がないので乗車することもできず園内で過ごすことになります。園内で保存されている車両の一部は修繕中で大切にされていることがよく解ります。一通り園内を見て居るとEF63 24が下ってきました。かっては横軽の補助機関車として活躍したロクサンが電圧を下げても今なお走行するシーンが見ることができるとはある意味凄いことです。
 

碓氷峠鉄道文化むらへ
 

EF63 24の走行も撮影
 

車両展示場の様子
 

189系とEF63形電気機関車
 
 走行するロクサンも撮影できたので、園内に展示されているクハ189-506の車内で休憩します。一時閉鎖されていましたが現在は車内開放が再開されています。車内には、懐かしいバケットタイプ1段リクライニング固定のR51AN型シートが並んでいます。これが変と思った方はよく解る方で、車番から解る通り現役時代は上野側の先頭でした。当然ながらリフレッシュ改造時に座席は交換されています。ですので、こちらは廃車時に座席を他の車両と交換して譲渡しました。それ故にグレートアップあさま号のシートモケットが奇跡的に生き延びています。これはもう人によっては国宝級の座席です。
 私も鉄道文化むらを訪問する度に立ち寄るのですが、この日もなんだかんだで40分ぐらい座って若かりし日の思い出に浸っていました。


クハ189-506で休憩

クハ189-506車内

懐かしさ漂う車内
  
  
復活35周年のD51に揺られて帰路へ

・D51復活35周年横川号で高崎へ
 横川から高崎までの帰路は、本日のメインとなるD51復活35周年横川号に乗車します。こちらの列車も1号車オハニ36 11が指定されました。往復ともオハニ36 11に乗車できるとは幸運です。D51の汽笛が横川の街に響き渡りD51復活35周年横川号は横川駅を発車します。私が乗ったのは1号車の一番荷物室側のボックスです。窓を開けるとD51の蒸気や発車時の音が良く聞こえます。
 列車の方は、国道18号に沿って進み碓氷神社付近を通過します。発車前に購入したアイスクリームは、若干柔らかくなったので食べ始めます。今日は陽気が良いのでアイスクリームも食べ頃です。でも、柔らかいのは周囲だけで中心部はまだ堅いです。磯部を出ると田園地帯を進み撮影の方も増えてきます。今日は曇りですが、光線具合は気にならないので快晴よりは撮影は楽かも解りません。田園地帯を抜けて市街地に入る頃にようやくアイスクリームは完食となりました。安心する暇無く列車は安中に到着します。
 
 安中で一休みしたD51復活35周年横川号は再び高崎へ向けて歩みを進めます。私の席のボックスは安中を過ぎても誰も来ません。と言うことで知人の方が来たので一緒に乗ることにしました。もう安中を出ればさすがにラウンジカーにいてもこのボックスには戻ってこないでしょう。列車は碓氷川を渡り住宅街の中を進みます。群馬八幡駅を通過して烏川を渡ると高崎市街に入り旅も終盤です。名残を惜しむかのように汽笛を鳴らし北高崎駅を通過すると上越・北陸新幹線の高架が見え始めます。上越線を跨ぐと高架を下り始め高崎駅構内に入ります。汽笛を鳴らしながらD51復活35周年横川号は無事に高崎駅8番線に到着します。基地へ引き上げるD51復活35周年横川号を見送り、私は帰宅のため新幹線ホームへ移動します。

D51復活35周年横川号(横川14:15−高崎15:18)
 

専用のヘッドマーク
 

オハニ36 11に乗車
 

オハニ36 11車内
 

横川を後に高崎へ

順調に進みます

碓氷川を渡り群馬八幡へ
 
・あさま617号で長野へ

あさま617号(高崎16:00−長野16:46)
 
 高崎からは、北陸新幹線あさま617号で長野へ戻ります。今日は繁忙期料金で高いのですが、指定席を予約して乗車します。車内に入ると結構混んでいて驚きました。10号車の長野側で1ヶ所だけ空いていた窓側のA席が私の席です。もちろん高崎まで誰か使っていた形跡がありました。
 高崎を出て上越新幹線と別れて碓氷峠トンネルを抜けて軽井沢へ。軽井沢周辺では、下り新幹線から久しぶりに浅間山の雄姿を見ることができました。
 高崎から46分で夕闇迫る長野に到着し今回の小さな旅も無事に終了しました。それにしても日暮れが早くなりました。

あさま617号車内

久々に車内から見る浅間山

長野に到着


使用乗車券

 今回は、長野から横川までの単純往復ですので普通乗車券(往復乗車券)を使用しました。大きな声では言えませんが高崎で乗車券を分割すると150円安くなります。新幹線乗り換え駅でので改札を出て買い直し又は信越本線区間はSuica利用でも良かったのですが、時間的なロスを考えてやめました。また、帰りは、横川駅から高崎まで乗車券を購入して区間変更券狙いでも良かったのですが、乗り換え窓口が混むと困るのでこちらもやめました。今回は、素直に往復乗車券利用で落ち着きましたが、せめての変わり種として「えきねっと」利用で往復乗車券を購入(予約)しました。
 指定席券については、各乗車記ページに記載した通りです。
 

長野−高崎:新幹線自由席特急券
 

ELレトロぐんまよこかわ号指定券
 

長野−横川:乗車券
 

D51復活35周年横川号指定券
 

あさま617号新幹線特急券
 

横川−長野:乗車券