リゾートビューふるさと(長野駅開業135周年記念号)で行く  
秋の信越1周鉄道の旅

2023年10月14日(土)日帰り_ 

旅の概要

 10月14日「鉄道の日」に快速リゾートビューふるさと号が、長野駅開業135周年記念として「リゾートビューふるさと(長野駅開業135周年記念号)」として運転されました。列車名の後ろに(長野駅開業135周年記念号)と愛称が付いているだけで快速リゾートビューふるさと号と変わりません。
 この日は「長野鉄道フェスタ」(長総公開)があり迷いましたが、最近は乗り鉄してませんでしたし「長野駅開業135周年記念号」の形ばかりの愛称に釣られて乗る方を選択しました。帰路は、糸魚川経由にして観光急行にも乗車できたので近距離の日帰りながら秋の山の車窓と海の車窓の両方を楽しめる内容になりました。


今回の旅の主な行程

 長野10:04−リゾートビューふるさと(長野駅開業135周年記念号)−南小谷14:04
  ■穂高駅停車中に穂高神社参拝
 南小谷14:43−普通−15:45糸魚川16:01−普通(413系)−市振16:18
 市振16:26−普通(糸魚川から急行4号)−17:23直江津17:37−普通−上越妙高17:52
 上越妙高18:00−はくたか572号−長野18:23
  
  
愛称:長野駅開業135周年記念号で南小谷へ

 本日は、長野鉄道フェスタの見学をせずに長野駅にやってきました。本日の「リゾートビューふるさと」は、「リゾートビューふるさと」(長野駅開業135周年記念号)として運転されます。括弧付けの愛称ではありますが、長野駅開業135周年記念列車と言う位置づけですので乗っておきます。
 改札を入りしばらくするといつもと同じHB-E300系が入線してきました。長野駅の発車案内は特製の案内で雰囲気を盛り上げてくれたのですが・・・。車両の横に立つ人が持つ横断幕は「ようこそ信州へ」の通常のタイプ。長野支社のプレスで出した特別な横断幕は・・・。階段脇にありました。これ反対だろ。これじゃ気がつかない人も多いだろうなと撮影。やはり綺麗には収まりません。
 今回は、列車名の後に括弧付けで「長野駅開業135周年」と愛称が付いているので出発式とかやるのかと思いましたが、駅舎側のイベントで忙しいのかそういうことも無く、いつもの「リゾートビューふるさと」と同じ感じで長野駅を出ました。
 

長野駅を出発
  

本日は特別な発車案内
  

肝心な横断幕はサイド・・・
     

リゾートビューふるさと(長野駅開業135周年記念号)
(長野10:04-南小谷14:04)
 
 長野駅を出た列車は、犀川を渡り長野市街を離れます。車内の方は、満席の割には空席が僅かにあります。私の隣もまだ居ません。この列車も指定席料金が840円に値上げされたので2席取る人も居ないだろうし・・・。長野駅発車後の車内放送では「長野駅開業135周年」の言葉が入って良かったです。
 途中、停車時間のある姨捨駅では善光寺平の雄大な景色を楽しみます。今日は、少し霞んで見えますが秋の善光寺平を見渡せます。 
 

善光寺平
  

姨捨に少々停車
 

梓川と奈良井川の合流
 
 姨捨を出てようやく一息ついてビール片手に車窓を楽しみます。冠着を過ぎて秋の田園風景を見ながら進むと聖高原を過ぎて北アルプスが見えてきます。列車の方は、順調に進み白坂トンネル3本を通過します。明科は何故か通過せずに停車しました。2番線には長野を9時19分に出た普通列車が停車しています。放送では、この先で特急しなの8号が踏切の安全確認を行っているとのこと。ただ、すでに運転を再開しているので信号が変われば発車するとのこと。で、先に信号が変わったのは・・・。松本行でした。それはそうですよね。ただ、普通列車ですので少し間隔が開かないと発車できそうもありません。
 明科を出て田沢を通過すると奈良井川と梓川が合流して犀川となります。背後には北アルプスの山々が見えます。明科からは快調に進み大糸線の線路と平行して大糸線北松本駅を過ぎると松本に到着します。
 
 

松本で方向が変わります

松本駅発車案内

梓川を渡り安曇野へ
 
 松本では列車の進行方向が変わります。一旦降車して昼食用に「山賊焼弁当」を購入します。その後ホームで撮影します。松本駅の発車案内にはスクロールながら「長野駅開業135周年号」の文字が入っています。松本で降りる人も結構いましたが、特急あずさ号からの乗り継ぎ客で座席は結構埋まりました。この列車の本番は松本からのようです。
 松本を出たリゾートビューふるさと(長野駅開業135周年記念号)は、先ほど走行していた篠ノ井線と併走して北上します。北松本を過ぎて篠ノ井線と分かれて梓川を渡ると安曇野に入ります。秋の安曇野は米の収穫も終り秋の風景となりました。北アルプスもよく見えています。
 今日は、松本から信濃大町まで地元高校生による車内観光案内が行われます。いつもと違ったリゾートビューふるさと号の旅を楽しめます。列車は、北アルプスを見ながら田園地帯を進みます。安曇野もすっかり秋の装いです。車窓は田園地帯から住宅街に変わり豊科に到着します。豊科の停車時間は僅かですぐに発車となります。豊科を出ると僅かな時間で穂高に停車します。穂高駅では、穂高神社参拝の時間を確保するためしばらく停車します。
  
■穂高神社参拝
 リゾートビューふるさと(長野駅開業135周年記念号)が到着すると、穂高駅に穂高神社の巫女さんが出迎えてくれます。穂高駅から巫女さんを先頭にゾロゾロ歩くこと数分で穂高神社へ到着します。
 穂高神社は、駅から近いので途中下車して参拝するもの便利です。神社に到着すると巫女さんが穂高神社について一通りの説明をしてくれます。季節柄、七五三の時期と重なりましたので穂高神社も参拝の人で賑わっていました。説明後は、参拝をして「おみくじ」を引きます。今年の正月は「凶」「凶」の連続でしたのであまり期待はしていませんでしたが今回は「大吉」でした。運気は今がピークのようです。
 穂高神社参拝後は、各自で穂高駅まで移動して列車に戻ります。

穂高神社へ参拝

老養杉(御神木)


穂高神社神馬
   
 穂高神社を参拝した帰りに駅前のカフェで地ビールを持ち帰り車内で昼食をとります。本日の昼食は、松本駅で購入した山賊焼弁当です。同じような考えの人が多いのか、車内はニンニクの香ばしい香りが各所から漂います。穂高を出ると北アルプスが綺麗に見える有明駅を通過して本格的に地元高校生による観光案内が始まります。北アルプスの山々の説明を聞きながら列車は進みます。
 信濃大町駅を出ると車内は空いて寂しくなります。北大町を過ぎて田園地帯を進み信濃木崎を過ぎて山裾を回ると大糸線でも有数の車窓で有名な仁科三湖を畔を進みます。JR線で湖の湖畔を走行するのは珍しいです。まずは、木崎湖が見えてきます。この湖は仁科三湖のうちで最も上流になります。列車は風景がよく見えるように稲尾駅・海ノ口駅でそれぞれ数分止まります。その後、山を越えて簗場駅を通過しながら一番小さい中綱湖を見ながら進みます。続いて最も下流側で湖面が大きい青木湖畔を見ながら進みます。このあたりに昔はヤナバスキー場前駅がありましたが、もう近くの踏切が目印になる程度です。青木湖畔を離れて列車は峠を進みます。このあたりの紅葉はまだ少し先のようです。神城・飯盛と過ぎ平川を渡りジャンプ台が見えてくると白馬に到着します。白馬の下車はごく僅かでした。
 

高瀬川を渡り大町へ
 

信濃大町停車中
 
 白馬を出ると松川を渡ります。今日はここまで雲はあるものの秋晴れの北アルプスを楽しめました。いつの間にか1線が使用休止になった信濃森上を過ぎて秋の田園地帯を進みます。そしていよいよ姫川第2ダムを見ながら姫川を渡り山間部に入ります。姫川を時見ながら列車山間部を北上します。白馬大池を過ぎると姫川を挟んで対岸を走る国道がよく見えます。車の方が速いですが、まぁのんびり南小谷までの最後の列車旅を楽しみます。2回目の姫川を渡り国道と並行して千国駅を過ぎると再び姫川を渡り国道と離れます。しばらく姫川を挟んで国道と並行していると、今度は国道側が姫川を渡り線路に寄り添い進みます。国道の工事現場が見えてくると終着の南小谷に到着します。
 
 南小谷到着で今回の旅の前半は終わりです。後は、改札を出てしばらく秋風にあたり休憩をして後半に備えます。南小谷で乗り換えとなりますが大糸線北上の旅はまだまだ続きます。
 

仁科三湖(青木湖)通過
 

白馬で少々停車
 

姫川に沿って南小谷へ
 

南小谷に到着
 
 
 
日本海へ抜けて観光急行の旅

 南小谷から糸魚川へ向かいます。折り返し糸魚川行となる糸魚川から到着した列車は2両編成でした。今日は行楽客が多くキハ120形だと2両でちょうど良いくらいの乗車です。
 同じ大糸線ですが、南小谷からはJR西日本大糸線になります。本日は、通常のワンマン放送の他に「こども車掌」の放送があります。本日は土曜日の鉄道の日と言うことで、JR西日本では大糸線の定期普通列車を「こども車掌」イベント列車として運転しているそうです。南小谷から姫川に沿って進んだ列車がようやく姫川を渡ると中土に停車します。中土を出ると長いトンネルが続きます。ようやく長いトンネルを抜けて国道の下にある北小谷駅に着きます。長野県では大糸線北部最後の駅になります。北小谷を出ると長いトンネルを走行して姫川を渡ります。ここから新潟県に入ります。姫川に沿って列車は進み姫川温泉への最寄りの平岩に到着します。平岩を出ると1つの橋梁で大所川・姫川と一気に渡ります。これよりしばらくは、姫川が県境のため列車は再び長野県に入ります。姫川を挟んだ向かいの国道は新潟県です。この区間でも長いトンネルがメインになります。トンネル内で県境を過ぎてこれからは新潟県のみの走行になります。
  

南小谷からは日本海回りで帰路へ
 

普通(南小谷14:43-糸魚川15:45)
 
 トンネル内で県境を過ぎてこれからは新潟県のみの走行になります。まだ少し早い紅葉と姫川を見ながら列車は進みます。姫川の発電所近くの小滝駅を過ぎて姫川を何回か渡ります。南小谷発車時から寄り添い渡ってきた姫川ともお別れです。地形上は近くでも車窓から見ることはできません。今まで走っていた山間部から視界が開けて田園地帯を進みます。根知駅を過ぎて少し山間部に入りますが、基本的には田園地帯を進みます。頸城大野を出ると住宅が増えてきて姫川駅からは乗車してくる人も何名かいます。北陸自動車道を潜り北陸新幹線が見えてくると糸魚川に到着します。
 糸魚川到着は、多くの人が直江津行普通列車に乗り継ぐため大移動して慌ただしい大糸線の旅の最後となりました。私は改札口方面へ向かいます。あまり時間はありませんが。
   

南小谷駅舎
 

JR西日本となります
 

キハ120形車内
 

姫川を渡ります

何回も姫川を渡り

糸魚川に到着
  
  
 糸魚川で改札を出て、えちごトキめき鉄道線乗り放題の「ホリデーツアーパス」を購入して再びホームへ。糸魚川からは臨時普通列車市振行に乗ります。糸魚川までは急行3号して運転しますので車両は413系観光急行編成です。意外と糸魚川で降りる人が多く海側のボックスに座れました。
 糸魚川を出た急行3号からの普通列車は市振まで各駅に止まります。今日は、鉄道の日と言うことで各地で鉄道イベントがあり分散しているのか車内は空いていました。まずは、乗車記念スタンプ押しがてら1号車のクハ455-701へ。海側は満席でしたが、山側は空いていたので僅かな時間だけ座ってみました。同じボックス席でもやはり413系と比べると元急行電車の座席がそのまま使われているので座り心地が違います。そう長々と座っても居られないのでスタンプを押して洗面所を見てから自席へ戻ります。
 列車は、すでに青海を過ぎて日本海沿をを走行しています。秋晴れの日本海をボックスシートから楽しめて大満足です。しばらく日本海の風景を楽しむと列車はトンネルに入ります。長いトンネルを抜けると北陸自動車道が日本海の前に現れ車窓が見にくくなります。そうこうしていると親不知に到着します。親不知を出ると北陸道と日本海を見ながら進みトンネルには入ります。結構長いトンネルでようやく抜けて日本海が見えてきたかと思えばトンネル。ようやくトンネルを抜けて日本海が見えてくると終着の市振に到着します。
 折り返し普通列車(糸魚川から急行4号)になるので座席は移動せずに向きだけ移動。せっかくの海側なのでこのままキープします。ホームでは、方向幕の変更作業があるので見学します。
 

普通(糸魚川16:01-市振16:18)
 

ヘッドマークは「加賀」
 

413系車内

日本海を見ながら進みます

市振に到着
    
   
 市振から本命の急行4号(糸魚川まで普通)に乗ります。座席は同じ場所です。進行方向が変わるので向かい側に座ります。西日射す市振駅で413系をいろいろ撮影すると発車時刻も間近になり車内に入ります。まぁ、皆さん乗った列車で折り返す方がほとんどのようで乗車率も変化ありません。
 市振駅を出ると僅かに黄昏時の日本海の車窓を楽しめます。すぐに長いトンネルに入ってしまいますが。長いトンネルを抜けて一瞬だけ日本海が見えるとすぐ長いトンネルです。長いトンネルを抜けたかと思えば、日本海との間に北陸自動車道が入り込んで視界を邪魔します。北陸自動車道と日本海を眺めていると親不知に到着します。親不知を出ると長いトンネルを抜けて、ようやく日本海に沿って進みます。日没前の黄昏時の日本海を見ながら列車は進みます。しばらくすると日本海と離れて青海川を渡ると青海に停車します。青海を出ると住宅地を進み北陸新幹線を潜ります。姫川を渡ると車窓が住宅地・市街地に変わり糸魚川に到着します。糸魚川では少々停車します。
  

市振から折り返し直江津へ
 

普通・急行4号(市振16:26-直江津17:23)
 
  糸魚川からは急行4号に変わります。停車時間があるので413系の撮影をして時間を過ごします。糸魚川からは乗客が少し増えましたが、ボックスが埋まる程度で収まります。
 糸魚川を出た急行4号は、すぐに交直セクションを通過します。交流から直流に電源が変わる際には室内灯が消える光景が見られます。列車は海川を渡りしばらくは住宅地を進みます。車内では、乗車証の配布や車内改札が行われます。さらに455神社が回ってきました。こちらにお賽銭すると記念カードが貰えます。トンネルを抜けて木浦川を渡るとまたトンネル・・・。トンネルを抜けて能生川を渡ると能生を通過します。急行1号特急違い撮影のための停車はありませんので急行らしい貫禄で通過します。
 能生を通過するとまた長いトンネルです。トンネル通過中にトンネル駅の筒石駅を通過します。トンネルを抜けて名立駅を通過するとまたトンネル・・・。トンネルを抜けて有間川を通過する頃には日本海の景色は黄昏時から夕闇の景色に変わりました。トンネルが多い区間ですが、黄昏時から夕闇の日本海をモハ413形の走行音を聞きながら楽しめるのはこの時期限定です。谷浜を通過すると日本海と分かれてトンネルを抜けて住宅街を進みます。右手から妙高はねうまラインが近づいてくると夕闇迫る直江津に到着します。
 直江津では、方向幕の幕回しを楽しんだ後に撮影を楽しみます。ただ、これから妙高はねうまラインに乗り換えるため長居はできません。この時期の急行4号はトンネルが多いですが、黄昏時から夕闇の日本海の車窓が楽しめてお勧めです。
 
 

交直セクション通過

夕闇の日本海沿いを直江津へ

直江津に到着
  
 
直江津から最速で長野への帰路

 直江津からは妙高はねうまラインで上越妙高へ向かいます。ET127系2両の座席はほどよく埋まっています。直江津を出た列車はワンマン運転ながら車掌が乗務して車内改札が行われます。驚くほど精算客が多くてこれでは車内改札をするわけだと妙に納得してしまいます。列車は春日山や高田で大勢の乗客が降りました。高田を出ると車内も落ち着いてきます。もう車窓は見えないので淡々とET127系に揺られるだけです。列車は上越妙高駅に到着します。上越妙高ではほとんどの乗客が下車します。そして行進のように新幹線改札へ皆進みます。
 上越妙高からは北陸新幹線はくたか572号に乗車します。この列車は、上越妙高で「かがやき」の通過待ちをするため少々停車します。えちごトキめき鉄道を降りて改札を抜けて新幹線改札を入り階段を上っていると、もうW7系新幹線がホームに到着するところでした。この駅で少々止まるので焦りませんが・・・。先頭を撮影中に隣を「かがやき」が轟音を立てて通過しました。車内に入るとE席はまずまず埋まってましたが、2号車後部は空いていたので無事にE席に座れました。上越妙高を出ると飯山に止まり長野に到着します。長野までは空いていましたが、長野からは凄い人数が並んでいて自由席はかなり埋まりました。
 この時間帯は、上越妙高では8分の乗り換えなので直江津から長野まで45分と1時間も掛からず最速で移動できます。私は長野で降りたので乗車した2号車から階段までは結構歩きます。歩いているうちに列車は発車しました。歩きながら東京へ向かうW7系を見送り改札へ向かい長野を10時4分に出発し長野に18時23分に戻る8時間19分の旅も無事に終了となりました。
 

普通(直江津17:37-上越妙高17:52)
 

はくたか572号(上越妙高18:00-長野18:23)
 

直江津でのりかえ

上越妙高から新幹線へ

長野に到着


使用乗車券

 今回の旅では、「信州ワンデーパス」の使用も検討しましたが、乗車券との併用となる割に大して安くもなりませんので普通乗車券を買って乗車しました。えちごトキめき鉄道については、元は取れませんでしたが413系がデザインされた券面に引かれて「ホリデーツアーパス」を購入しました。
 

長野−糸魚川:乗車券
 

リゾートビューふるさと指定券
 

ホリデーツアーパス
 

ホリデーツアーパス(裏)
 

上越妙高−長野:乗車券

上越妙高−長野:新幹線自由席特急券