C57 180号機は2023年喜寿  
喜寿のSL列車で行く山形花笠まつりの旅

2023年 8月 5日(土)から1泊2日_ 

旅の概要

 今年は車両検査の都合で7月下旬から運転を始めたSLばんえつ物語号の乗車をメインに南東北へ行こうと行程を作りましたが、東北地区は夏祭りシーズンでホテルの空室も無く料金も高い。とりあえず仮の行程を作りその旅程で乗り鉄しようかと思っていました。出発前々日の晩に何気なくホテルチェーンのサイトを見ていると山形で標準的な料金で部屋が1部屋空いていたので即確保しました。
 その後は、あれよあれよと行程がつながり良い感じの旅行行程ができました。いつしかSLばんえつ物語号メインから山形の花笠まつり見物にメインが変わりましたが・・・。


今回の旅の主な行程

■8月5日(土)
 長野6:11−はくたか591号−6:34上越妙高7:27−しらゆき1号−新津9:13
 新津10:03−SLばんえつ物語号−13:55会津若松14:20−普通−郡山15:36
 郡山15:51−やまびこ211号−16:30仙台17:35−普通−山形19:04
  ☆山形花笠まつり見学・山形宿泊
 
■8月6日(日)
 山形8:59−つばさ121号−9:55新庄10:15−風っこ夏休み奥羽本線号−横手12:27
  ☆横手市内散策(駅−横手神明社−かまくら館−駅)
  ※「横手やきそば」は定休日の店ばかりで断念
 横手14:06−風っこ夏休み奥羽本線号−16:21新庄17:12−つばさ156号−大宮20:23
 大宮20:37−はくたか577号−長野21:49



1日目 8月5日(土)

・はくたか号としらゆき号を乗り継ぎ新津へ
 長野から北陸新幹線はくたか591号で出発します。長野始発列車ですが、4両ある自由席も空いていて余裕で座ることができました。朝の長野を後にして豊野を過ぎてトンネルを過ぎると飯山に停車します。私が乗った号車は特に乗降も無く飯山を出て再びトンネルを過ぎると早くも降車する上越妙高に到着します。
 上越妙高では、直江津方面行の列車がほぼ同時刻に出てしまうので53分の待ち時間が発生します。この待ち時間が非常に長いです。上越妙高駅でネットなどして過ごします。
 上越妙高から特急しらゆき1号で新津へ向かいます。金沢方面からの新幹線からの接続が良いのでそれなりに乗車します。上越妙高から直江津までは、えちごトキめき鉄道を走行します。直江津からは乗客も増えてJR東日本区間に入ります。特急しらゆき1号もここからが本番という感じです。列車は東へ進み柿崎から先は日本海を見ながら進みます。普段、海には縁の無い生活ですので海が見えると嬉しくなります。しばらく真っ青な夏の日本海を見ながら列車の旅を楽しみます。柏崎から先は内陸に入り長岡を経て新津まで特急しらゆき1号の旅を楽しみました。

はくたか591号(長野6:11-上越妙高6:34)
 

しらゆき1号(上越妙高7:27-新津9:13)
 

長野を出発
 

上越妙高で乗り換え
 

日本海を見ながら東へ
 
 
・SLばんえつ物語号と普通列車で郡山へ

SLばんえつ物語号(新津10:03-会津若松13:35)
 

普通(会津若松14:20-郡山15:36)
 
 今年も特急しらゆき1号に乗車して新津駅に降り立ちました。まずは、改札を出て特急しらゆき1号の車内でようやく窓側の予約ができたSLばんえつ物語号のグリーン券を引き取ります。指定席券売機も結構混んでいて受け取りに時間が掛かりホームへ行くとすでにSLばんえつ物語は入線していました。
 C57 180の先頭部には「喜寿」のヘッドマークが付いています。撮影を終えて7号車の自席に戻りしばらくすると新津駅構内にC57の汽笛が響き渡り、SLばんえつ物語は定刻に夏の新津駅を発車します。新津駅構内で信越本線と分かれてSLばんえつ物語は磐越西線を進みます。五泉を過ぎて馬下を通過すると私の方の車窓は山ですが、反対側の車窓には阿賀野川が見えていて、いよいよ阿賀野川(阿賀川)に沿った磐越西線の旅が始まります。SLばんえつ物語号は五十島駅を通過して阿賀野川を渡ると、いよいよ私が座っている側の車窓に阿賀野川が見えてきます。列車は、阿賀野川に沿って進み「きりん橋」が見えてくると津川に到着します。
 津川を出たSLばんえつ物語号は阿賀野川に沿って進みます。日出谷を過ぎると再び阿賀野川に沿って列車は進みます。ここで昼食を摂ります。今日は、「SLばんえつ物語弁当」です。残念ながら新津駅に「えび千両ちらし」は売ってませんでした。豊実駅を通過して新渡大橋が見えてきて阿賀野川を渡ると福島県に入ります。阿賀野川も阿賀川に変わります。山都では、C57の点検・給水のためしばらく停車します。喜多方まであと一駅まで来ました。山都も凄い暑さで光線具合も良くないので撮影後は早々と車内に入りました。
 山都を出ると後部の展望室へ移動します。間もなく一ノ戸橋梁を通過します。この一ノ戸橋梁の絶景を楽しむためにグリーン券を購入したと言っても過言ではない人も多いかと思います。その後は、山間部をゆっくりと下ってゆきます。山間部を過ぎると視界が開けて会津盆地が見えてきます。今日は夏の磐梯山も少し霞んではいるもののよく見えています。列車は会津盆地の端の田園地帯を進み濁川を渡ると喜多方に停車します。さすがに喜多方での降車は多いです。喜多方を出ると電化区間に入ります。SLばんえつ物語号は田園地帯を進み塩川に停車します。塩川を出ると磐梯山を見ながら進みます。SLばんえつ物語号の旅も終盤です。
 SLばんえつ物語号は、新津から阿賀野川(阿賀川)に沿って進み終点の会津若松に到着しました。今年もSLばんえつ物語号(グリーン席)の旅が楽しめて満足です。
 

新津から磐越西線の旅

今年もグリーン車に乗車

会津若松から普通列車
 
 会津若松からは郡山行の普通列車で移動します。2両編成ですのでSLばんえつ物語号で会津若松に到着後はすぐに並びます。指定席が付いた快速あいづ号なら駅前で土産物でも思いますが・・・。案の定、2両編成の普通列車は発車の15分ぐらい前には席が埋まり新津からの普通列車からの乗り換え客は半分ぐらいは座れなかった思います。駅前で買い物をしたであろう、SLばんえつ物語号見た人も買い物袋をぶら下げてきましたが座る場所はもう無く立っていました。やはりすぐに並んで正解でした。
 会津若松を発車した列車は磐梯山を見ながら郡山へ向かいます。暑い中を並んで立ち続けた私は座れて一安心です。この列車の前は、快速あいづ号なので通過駅となる駅から乗車してくる人が多く次第に車内も混雑してきました。猪苗代を過ぎて一瞬だけ猪苗代湖が見て峠を越えて磐梯熱海から乗客が増えてきました。そしてついに無人駅でも全ドア開放を始めました。それでも各駅からの乗客は増える一方で車内は大混雑になりました。最後の停車駅となる郡山富田からの乗客が一番多く車内もすし詰め状態で何とか郡山までたどり着けました。座っていても結構疲れました。
 
・たまには仙山線経由で山形へ

やまびこ211号(郡山15:51-仙台16:30)
 

普通(仙台17:35-山形19:04)
 
 郡山から東北新幹線やまびこ211号に乗車します。E5系10両で運転しますが、各駅に止まるので指定席は空いていました。郡山で通過列車待ち合わせのため4分ほど停車した後は順調に進みます。西日射す東北新幹線を仙台へ向けて北上します。山形新幹線と分岐する福島を過ぎて白石蔵王での降車が多かったのは印象的でした。白石蔵王での停車時間も短く郡山を出た後は、仙台まで待避無し(空待避の停車時間も無し)で仙台まで走行しました。
 

E5系で仙台へ

仙台に到着

目的地の山形に到着
 
 仙台からは仙山線で山形に向かいます。山形新幹線は明日の帰路に乗車するので、今日は仙山線で山形に向かう行程にしました。今日は仙台で花火大会があるので列車も6両に増結されています。仙台から乗車した山形行も前4両は混んでいましたが、増結分の後2両は空いていました。仙台市街を短い駅間で進み愛子から先は駅間も長くなり山間部に入ります。ちょうど日没と重なる頃で寂しさを感じる時間帯です。列車は作並を過ぎて奥新川を過ぎると仙山トンネルに入ります。長い長いトンネルを走行して途中の面白山信号場で列車交換のため停車します。この信号所まだ定期列車の交換が行われていたのかと驚くと共に懐かしい一時でした。面白山信号場を発車するとすぐにトンネルを抜けて面白高原に到着します。車体の外側に水滴が付いていて景色がよく見えません。山寺を過ぎても景色はよく見えず惜しいことをしました。山寺から乗客が増え始め羽前千歳から奥羽本線(山形新幹線・山形線)と平行して進み山形に到着しました。
 今日は、山形に宿泊となりますので移動はこれで終了です。後はホテルへ移動するだけです。
 
・山形花笠まつりで山形の夜を満喫

今日は花笠まつりの初日です
 

宿泊したホテルはマッサージチェアー付き
 
 山形は今日から3日間花笠まつりです。今年は4年ぶりに通常開催です。すでに祭りは始まっているので駅前は閑散としています。ただ、会場へ行く人の流れはありますので、この流れに乗れば迷うことはありません。街灯に設置されたスピーカーからは花笠音頭の音楽が流れていて会場に到着する前から雰囲気を盛り上げてます。
 さて、本日泊まるホテルに到着しました。花笠まつりの日にこの値段で良いの?。と聞きたくなるような通常モードの代金を支払い荷物を置いて会場へ。とは言ってもホテルから花笠まつりの会場(スタート地点)まで徒歩2分。目の前がスタート地点です。
 すでに踊りが始まっているので踊りを見ながら山形県郷土館方向へ歩きますが、凄い人出で最終的には身動きができなくなりました。これでは花笠まつりのアーチを見に行けません。踊りの休憩時間は横断できるので道路を横断して裏道を通り郷土館側へ。何処も凄い人出でしたが、郷土館辺りはゴール地点ですので隙間があり踊りを見ることができました。ノーマスク声出しOKの日本の夏祭りが戻って来て本当に嬉しいことです。今日は、山形の熱い夏を存分に楽しめました。
 余談ながら本日宿泊したホテルには、なぜかマッサージチェアがありました。今日は歩き疲れたのでこのマッサージチェアは有り難く2回ほど使い疲れを癒やしました。
  

ホテルの前の道が会場
 

さっそく祭り見物へ
 

30年ぶりみ花笠まつりを見ました
 

花笠まつりアーチ
 

山形の夏を楽しみました

ライトアップされた山形県郷土館


2日目 8月6日(日)

・懐かしいシルバーの「つばさ」

待合室の窓にステッカーが
 

つばさ121号(山形8:59-新庄9:55)
 
 今日は山形から旅を再開します。昨日は、花笠祭りを見たので朝はゆっくりスタートです。山形から山形新幹線つばさ121号で新庄へ向かいます。山形から指定席を取る必要も無いだろうと特定特急券を購入します。指定席の空いた席を利用できます。東京を朝一番に出た列車ですが、日曜日ですし山形からの乗車ですので必ず座れます。
 

2日目は山形からスタート

つばさ号で新庄へ

銀「つばさ」とは幸運
 
 銀色の復刻塗装車でした。やはり「つばさ」と言えば400系時代から受け継がれたシルバー(銀色)ですよね。この編成は、もう乗る機会が無いと思っていただけに乗ることができて幸運でした。まぁ乗ってしまえば中身は同じですが・・・。
 つばさ121号は、予想通り山形で大勢降りて17号車もガラガラの状態です。山形から先は、直前に普通列車(新庄先着)が先行しているので乗ってくる人もほとんど居ません。山形を出たシルバーのつばさ号は、山形城跡のお堀の脇を通り北山形で佐沢線・羽前千歳の先で仙山線と別れ村山高瀬川を渡り山形市街地を出ると田園地帯が続きます。天童やかみのやま温泉で降りる人が居たので車内は空いていくばかりで本当にゆったりと山形新幹線の旅を楽しみ新庄まで向かいました。
 
  
・風っこ夏休み奥羽本線号の旅

風っこ夏休み奥羽本線号(新庄10:15-横手12:27)

ヘッドマーク
  
 山形新幹線つばさ121号で新庄に到着すると4番線にはすでに風っこ夏休み奥羽本線号が入線していました。まずは、飲み物をペットボトルで2本ほど購入してから撮影を始めます。新庄駅の奥羽本線側のホームに風っこが停車しているのも珍しいです。ヘッドマークは、4月に乗った風っこ花めぐり号と同じでサボは「臨時」です。東北地区で運転される際は共通のヘッドマーク・サボなのでしょうか。車内に入ると冷房がないので暑いです。座席は7割ぐらいの埋まりでしょうか、私の前も人は居ますが、隣には誰もいません。
 新庄を定刻に発車した風っこ夏休み奥羽本線号は運休中の陸羽西線と分かれて奥羽本線を進みます。この区間で風っこに乗車できる機会はあまりありません。前回の4月とは違い窓ガラスが無い状態で運転されているので車内には涼やかな風が入っています。田園地帯の中を走行する風っこ夏休み奥羽本線号は、予想より早い速度で進んでいます。風が入ってくるのは良いことです。列車は及位駅で少々停車して進みます。
 

新庄から風っこの旅
 

「風っこ」車内
 

夏の奥羽本線を進みます
 
 及位から先は短い区間ですが複線区間となります。しばらく走行すると上下線が分かれてトンネルを通過します。このトンネル内の空気がヒンヤリしていて大変気持ちよかったです。しばらく山間部を走り景色が開けて院内駅を過ぎると再び単線になります。この先は田園地帯を進み横堀駅に停車します。横堀を出ると時間も昼の時間帯になり車内に入る風も熱風状態です。新庄で購入したペットボトルのスポーツ飲料水も底を尽きました・・・。とにかく風は入ってくるのですが暑いです。まさに「夏っこ」の旅です。田園地帯から市街地に近づいてくると湯沢に到着します。
湯沢には若干早着したので撮影後はお茶を1本緊急補充しました。これで何とか横手まで保つでしょう。横手を出ると市街地を進み景色が田園地帯に変わり皆瀬川を渡ります。一瞬だけ冷ややかな空気が入りますが、すぐに熱風に変わります。皆瀬川を渡り市街地が近づき十文字に到着します。
 十文字駅を出るともう暑さとの戦いです。8月の爽やかな風ではなく、猛暑の熱風が容赦なく入ってきます。列車は田園地帯を進みますが景色は次第に住宅地に変わります。右手から運休中の北上線が見えてくると終点の横手に到着します。
     

トンネル内は涼しいです

夏の車窓が続きます

横手に到着
 
・猛暑の横手市内散策
 横手駅での折り返し時間は約1時間40分です。まずは、横手やきそばを食べようとしましたが・・・。どの店も日曜は定休日。駅から少し歩けばと言われても折り返し時間も短いしこの炎天下に歩くのはちょっと。と言うことで、横手神明社へ行って参拝し御朱印を貰いました。この後は、「かまくら館」へ向かいます。かまくら館には、1年中「かまくら」が展示されていいます。と言うことは、冬並みに涼しいと言うことです。さっそく、かまくら体験に。うーん。炎天下歩いてきたので生き返るとはこのことです。限度は3分らしいので出て並び直してすぐ入るの繰り返しで火照った体を冷やします。本当に助かります。その後は、館内を見て駅へ戻ります。涼しい「かまくら館」から駅までの炎天下の道のりは地獄でした。
 今度は、季候の良い時期の土曜日に来て「横手やきそば」を堪能しようかと思います。正直「横手やきそば」だけは心残り。今でも何とかならなかったのかと後悔しています。

横手神明社

横手神明社御朱印
 
 
かまくら館

まさに真夏に欠かせない体験

真夏に「かまくら」に入れる有り難さ
     
 
・再び風っこ夏休み奥羽本線号で新庄へ

風っこ夏休み奥羽本線号(横手14:06-新庄16:21)
  

「風っこ」車内
 
 酷暑の横手市内の散策を終えて帰路も風っこ夏休み奥羽本線号に乗車します。帰路となる上りは空いているように見えましたが、秋田からの普通列車が到着すると半分ぐらいまで座席が埋まりました。先行した普通列車に続いて風っこ夏休み奥羽本線号は暑い横手を後にします。
 風っこ夏休み奥羽本線号は横手市街を抜けて田園地帯を進みます。車窓の遠くには明らかに雨が降るだろう黒い雲が見えます。車内に入る風も往路とは違い少し冷たいです。下り坂の天気の中を田園地帯を進み列車は南下します。十文字を出ると皆瀬川を渡り田園地帯を進みますが・・・。ついにポツリポツリと雨が降り出しました。ただ、そこまでひどい雨ではないので様子見でそのまま進みます。景色もだんだんと黒い雲が近づいてきて暗くなってきます。列車は湯沢市街地に入り湯沢駅に到着します。ここまで何とか運転できました。
 湯沢駅停車中にビニールカーテンを降ろされました。乗客が乗った状態で降ろすのは珍しいので大勢の方が配電盤に注目しています。一気にカーテンを降ろすとブレーカーが上がってしまうようで車掌氏が手慣れた感じに何回かに分けて行いました。その間に秋田行の普通列車と交換します。
 ビニールカーテンは最初は全て降ろしましたが、さすがに風通しが悪く蒸し風呂状態になるので少し上に上げて様子見になりました。
 

皆瀬川を通過
 

雨で一時的にビニールカーテンを使用
  

新庄に到着
  
 雨の湯沢を発車した風っこ夏休み奥羽本線号は市街地を抜けて田園地帯を走行します。雨は小雨程度ですが、遠くでは雷が鳴っています。これ以上天候が悪化しないように願うばかりです。しばらく走行すると雨も上がりましたので走行しながらビニールカーテンを上げました。今日は、ビニールカーテンの上げ下げが見られてお得な乗車となりました。列車は雷鳴轟く田園地帯を走行して横堀に到着します。横堀を過ぎて役内川を渡り田園地帯を進みます。
 ふと横を見ると雀が座席に止まっています。逃げる気配はありません。写真を撮っても動じません。しばらく無視していて院内を過ぎたことに見たら居なくなってました。院内からは複線となります。とは言え特にすれ違う列車もありませんが・・・。列車は今にでもゲリラ豪雨に襲われそうな天気の山間部を走ります。上下線に分かれてトンネルに入ると往路の涼しさとは違い少し肌寒く感じる感じでした。トンネルを抜けると及位駅で少々停車します。
 及位駅を出ると再び単線になります。天気は黒い雲は無くなりましたが小雨がまだ降っています。ただ、列車も走行しているのでビニールカーテンを降ろすほどではありません。山裾を縫うように進む列車は金山川を渡り真室川駅に停車します。
 真室川を出ると天候も回復して新庄へラストスパートです。真室川の町内を抜けた列車は僅かな時間だけ真室川に沿って進みます。その後、羽前豊里を過ぎて山裾を回り込むように進み泉田からは田園地帯を走ります。ここまで来るも弱いながら雲の隙間から西日も射してきます。泉田川を渡り住宅地が見えてきて運休中の陸羽西線が見えてくると終点の新庄に到着します。
 
・山形新幹線で山形県とお別れ

新庄から山形新幹線へ
 

つばさ156号(新庄17:12-大宮20:23)
 
 新庄から山形新幹線つばさ156号で大宮まで移動します。こちらは、ごく普通のE3系新幹線です。一応、指定席はほぼ完売と言うことですが、新庄発車の時点では結構空いています。新庄を出た列車は陸羽東線と分かれて進みます。途中、さくらんぼ東根・天童で少々乗車がありましたが空いてます。山形駅到着放送が入った直後の北山形駅で運転停車したのが不思議な感じです。北山形を出ると山形城跡のお堀の横を通り山形に到着します。隣の線には今朝方乗った銀色の「つばさ」が停車していました。
 

新庄を出発

山形を後に・・・

大宮で乗り換え
 
 山形の発車は18時4分と良い時間帯ですので車内は一気にほぼ満席となります。全車指定で特定特急券の宿命か席を離れて空席を探し回る人も何名か居ました。山形から一気に空席が埋まった列車は山形を後にします。ちょうど西日射す時間帯で帰路の雰囲気満点です。列車は須川を渡り山形市内に別れを告げて田園地帯を進みます。途中、かみのやま温泉と米沢でほぼ満席となり列車は板谷峠を越えます。あたりはだんだん薄暗くなっていますが、何とか庭坂のカーブまでは車窓を楽しめました。もし万が一何かあって移住するなら山形が良いと思っているので山形へはまた来たいと思います。
 列車は、福島からE2系やまびこ156号を連結して「やまびこ・つばさ」として東京駅まで運転します。やまびこ号には自由席がありますが「つばさ号」は全車指定席です。福島から先は東北新幹線を走るので今までとは比べものならないくらいスイスイ進みます。車内の方も満席で、福島・郡山・宇都宮でも空いた席がすぐ埋まる状態です。おそらく「やまびこ」側も指定席はほぼ満席の状態だと思います。
 私は東京駅まで乗車すること無く大宮で降りましたが、大宮での降車は凄かったです1/3ぐらいは降りた感じでした。
 
・最終の「はくたか」(W7系)で長野へ

はくたか577号(大宮20:37-長野21:49)
 
 大宮からは、この度最後の列車となる北陸新幹線はくたか577号に乗車します。長野から先の各駅に停車する「はくたか」は最終となりますので、私が予約した10号車もB席を除いて結構座席が埋まってました。
 この時間帯は、長野まで速達運転はせずに高崎・軽井沢・佐久平・上田と昔の「あさま」の標準的な停車駅に止まります。途中高崎から降車が目立ち始め佐久平・上田とも結構降りました。長野までの短い時間でしたがW7系の旅を楽しみ無事に長野に到着しました。

最終の「はくたか」に乗車

車内の様子

長野に到着
    
 今回の旅は、山形「花笠まつり」の見物がメインとなりました。お祭り見物がメインとなる旅行はあまりないので良い刺激になりました。夏の夜に祭りを楽しむことができる時代に戻って本当に良かったです。
   
使用乗車券

 今回も乗車券は週末パスを使用しました。ただ、風っこ夏休み奥羽本線号を横手まで乗るとなるとエリア外になってしまうので別に湯沢から横手まで乗車券を購入しました。片道330円と安く済んだので助かりました。
 料金券もいろいろ集めることができました。今回初めて「つばさ」の特定特急券を買いました。ネット画像で上がっている通り発車時刻が空欄になっている不思議な特急券でした。
 

週末パス
 

長野→上越妙高 新幹線自由席特急券
 

しらゆき1号特急券
 

SLばんえつ物語号グリーン券
 

やまびこ211号新幹線特急券
 

つばさ号特定特急券
 

風っこ夏休み奥羽本線号指定券
 

湯沢→横手乗車券
 

風っこ夏休み奥羽本線号指定券
 

横手→湯沢乗車券
 

つばさ156号新幹線特急券
 
はくたか577号新幹線特急券