185系特急電車で上越国境を越え  
初夏の上信越1周越後の酒堪能の旅

2023年 6月 4日(日)_ 

旅の概要

 185系電車を使用した特急谷川岳ループ号が運転するので乗車することにしました。上越国境を185系で越えたことはありませんでしたので往復(特急谷川岳もぐら号と特急谷川岳ループ号)で乗りたかったのですが、確保できた特急券は特急谷川岳ループ号だけ・・・。往路はどうしようか考えて直江津から北越急行線経由で越後湯沢へ向かえば良いかと考えました。 
 出発当日の起床後に何気なく「ゆざわShu*Kura」の空席を調べると山側ながら窓側が空いていたので、別の用事で確保していた指定券を変更して「ゆざわShu*Kura」に乗ることになしました。これで日本海側を経由して初夏の上信越を一周して「ゆざわShu*Kura」とぽんしゅ館で越後の日本酒を堪能する日帰りながら贅沢が旅ができました。


今回の旅の主な行程

長野7:45−北しなの線−8:30妙高高原 8:44−妙高はねうまライン−上越妙高 9:19
上越妙高10:02−ゆざわShu*Kura号−越後湯沢13:11
  
 −越後湯沢(ぽんしゅ館)で休憩−
 酒風呂→利酒番所(日本酒を堪能)→爆弾おにぎり(昼食)
 
越後湯沢15:19−特急谷川岳ループ号−17:21高崎17:48−あさま621号−長野18:38
   
 
越後の酒と上信越一周鉄道の旅

(T)長野駅から北しなの線・えちごトキめき鉄道で北上
 自宅から近所の知人に長野駅東口付近まで送って貰い徒歩で長野駅へ。今回は日本酒メインの旅なので車は使えません。長野からは新幹線を利用しても良いのですが、上越妙高で待ち時間が多いか最短の8分乗り換えの二者択一になるので、中間を取って北しなの線と妙高はねうまラインを利用して移動します。
 長野駅で直江津から越後湯沢経由長野までの乗車を購入してあらかじめ購入します。ゆざわShu*Kura号は、直江津での停車時間が短いので購入に行かれません。乗車券を購入して在来線の券売機で長野から上越妙高(旧脇野田)までの乗車券を購入します。長野からだと1750円・・・。JR時代に比べれば高くなりました。
 
 長野駅から乗車した妙高高原行は115系S9編成(台湾色)でした。カラフルな明るい塗装の115系電車です。そういえば115系電車に乗車するのも久しぶりです。車内は、東京方面からの新幹線接続もありますので発車間際にそこそこ混みました。大体1ボックスに2〜3人ぐらいです。長野発車した115系は長野総合車両センターを見ながら進み北長野を出ると郊外に出ます。リンゴ畑や田畑の中を進み豊野からは鳥居川に沿って山間部に入ります。北しなの線も久しぶりに乗車しましたが、車窓は昔とほとんど変わりません。牟礼を出ると黒姫山が姿を現しました。今日は青空に映えた黒姫山が見ることができて幸先が良いです。黒姫を過ぎると線路が複線となりトンネルを抜けて県境の関川を渡ると妙高高原に到着します。
 
 妙高高原からは妙高はねうまラインに乗り換えます。ET127系6両編成で全て山デザインの編成です。6両ですので車内は空いています。また車掌の乗務があります。妙高高原を出た列車は、白田切川を渡り田園地帯を進みます。こちら側も天候が良く妙高山も綺麗に見ることができました。車窓の田畑は田植えも終わり車窓も初夏から夏の装いになっています。関山を過ぎて列車はで田園地帯を進み二本木に到着します。6両編成の先頭に乗車したので結構奥まで車両が進みました。二本木を発車の際は一度下がって引き込み線に入り本線へ出るスイッチバック方式で発車します。列車は田園地帯を進み一度山裾を走りますが、すぐに視界が開けてもう行く手に山はありません。車窓の方も企業の工場の脇を過ぎると住宅街の中を進みます。新井を過ぎて新幹線の高架が見えてくると上越妙高に到着します。本日は上越妙高で下車します。
 

北しなの線(長野7:45−妙高高原8:30)
 

えちごトキめき鉄道(妙高高原8:45−上越妙高9:19)
 

長野駅を出発
 

久々の115系
 

緑深い信越国境へ
 

妙高高原で乗換

ET127系車内

上越妙高で下車
     
 
(U)ゆざわShu*Kuraで酒と鮭を楽しむ
 上越妙高からゆざわShu*Kura号の旅が始まります。キハ40のエンジン音を聞きながら上越妙高を出て田植えが終った初夏の妙高はねうまラインを直江津へ向けて北上します。直江津からは、JR東日本の乗務員の方に交代となります。犀潟駅を通過した頃に2号車へ移動します。カウンターで君の井酒造の日本酒と鮭の焼き漬けを注文します。直江津を出て時間が経ってないのでカウンターも混んでますが、それも織り込み済みです。潟町を過ぎて柿崎を通過すれば日本海が見えてきます。日本海を見ながら鮭をつまみにに日本酒を楽しむ旅が始まります。今日は天気も良く絶好の乗車日和です。ここでお酒を楽しむのは撮影が控えている青海川までですが、まだまだ時間はありますのでしばらくは日本海を見ながら越後の酒と鮭を楽しみます。
 青海川では日本海の景色を楽しむため6分ほど停車します。やや速いピッチでしたが、日本酒と鮭も堪能し終えて安心してホームで日本海の景色を見ることができます。今日は波も大して高くなく青空の向こうの水平線もしっかりと見えました。日本海の風を楽しみながら海を眺めているともう発車時間のようですので自席へ。この先も鯨波の先まで日本海の景色は楽しめますが自席でおとなしくします。列車は鯨波を過ぎると内陸に入り柏崎に到着します。柏崎停車中に1回目の振る舞い酒があります。
 柏崎を出ると内陸に進み山間部に入ります。列車は山間部を縫うように進み塚山を過ぎて来光寺を出ると信濃川を渡ります。さらに田園地帯を進み太田川付近で上越線と上越新幹線が接近してくると宮内に停車します。宮内を出ると列車は長岡に到着します。
  

ゆざわShu*Kura号(上越妙高10:02−越後湯沢13:12)
 

Shu*Kura乗車記念に日本酒を堪能
  

海に近い駅青海川駅にて
 

振る舞い酒もありました
 

始発の上越妙高
 

行先表示
 

3号車車内
 

2号車フリースペース
 

日本酒と鮭のつまみ
 

日本海を見ながら青海川へ
 
  長岡では列車の進行方向が変わります。長岡を出たゆざわShu*Kura号は、再び宮内駅を通過します。先ほどは信越本線の宮内駅に停車しましたが、線路が違う上越線の宮内駅は通過だそうです。宮内で先ほど走ってきた信越本線に別れを告げて上越線を南下します。小千谷を出ると信濃川と付かず離れずの微妙な間隔で寄り添いながら走り越後川口に到着します。越乃Shu*Kura号は越後川口から飯山線に入りますが、ゆざわShu*Kura号は上越線をそのまま南下します。飯山線と分かれて魚野川を渡り列車は田園地帯をひたすら進みます。しばらくは山裾に沿って進んだゆざわShu*Kura号ですが、魚野川が近づいて市街地に入ると小出に到着します。小出では、只見線車両が良い場所に停車していたので車内から撮影することができました。
 小出を出ると田園地帯を進みます。車窓には初夏の山々が多少霞んでいるもののその姿を見ることができました。車窓では山裾を回って魚野川と並んで進み上越新幹線の線路が見えてくると浦佐に到着します。浦佐では数名の降車がありました。また、浦佐停車中に2回目の振る舞い酒がありました。これで振る舞い酒は終了です。
 浦佐を出たゆざわShu*Kura号は、田園地帯を進みやがて上越新幹線と分かれてゆきます。五日町を通過し田園地帯を進み北越急行線が近づいてくると六日町に停車します。ここまで来れば越後湯沢も目前です。六日町からも引き続き田園地帯を走行して塩沢に止まります。塩沢を出ると越後湯沢までラストスパートです。列車の車窓は田園地帯から魚野川に沿った山裾を回る車窓に変わり山間部を進みます。再び上越新幹線の線路が見えると越後湯沢に到着します。
 越後湯沢に到着後、臨時列車がある関係で石内へ回送のため乗客が降車後は早々にドアが閉まりました。私は、終着駅の余韻に浸る暇はありません。これから越後の地酒を堪能するため早々に改札を出ました。 
  

長岡で進行方向が変わります
  

小出で只見線車両を見ます
 

間もなく越後湯沢
 

初夏の上越線を進み
 

越後湯沢に到着
 

(V)酒風呂で身を清めて越後の酒を堪能
 越後湯沢では、ゆざわShu*Kuraを降りてすぐにぽんしゅ館へ急行します。いやはや久しぶりにぽんしゅ館に来ました。ちゃんと一升瓶持っているオヤジも健在です。とりあえず酒風呂で疲れを癒やしつつ身を清めます。酒風呂で少し熱めでしたので15分ぐらい浸かってから一度休み再び浸かりました。お肌もすべすべで疲れも取れました。
 続いてメインの利酒番所へ向かいます。500円でコインを5枚貰って越後の地酒を楽しみます。今日は結構混んでいましたが、いろいろな銘柄のお酒から好みに合いそうなのを選んで飲みました。コイン5枚では物足りないので5枚追加していろいろ楽しみました。コイン2枚の銘柄もありましたので実際は7種類ぐらいしか飲んでませんが。
 最後に昼食です。これはもう爆弾おにぎりで決めるしかありません。爆弾おにぎりの店舗前は凄い行列ですが、早め早めに動いてたので時間に余裕があります。今日は全て持ち帰り対応で席に余裕があればそこで食べて良いとのこと。私は幸運にも席にありつけたので座って食べることができました。味噌汁が付いているのが何気に嬉しいですね。爆弾おにぎりはご飯1合ですので食べ応えがありました。
 昼食も済ませて長野へ帰るため再び越後湯沢駅ホームに移動します。
 

ぽんしゅ館にやってきました
 

何やら幸せそうな方がお出迎え
 

まずは酒風呂で身を清め
 

利酒番所に来ました
 

素晴らしい眺めです
 

結局、コイン10枚分飲みました
 

昼食は「爆弾おにぎり」

おにぎりが爆弾のように大きかったです
 
(W)185系特急列車で上越国境越え
 ぽんしゅ館で越後の酒を楽しんだ後は、お目当ての185系特急谷川岳ループ号に乗車します。発車6分前にようやく185系の回送が到着しました。私の指定された号車は一番後ろの6号車ですので歩かなければなりません。ヘッドマークの幕は「回送」から1コマ移動した「臨時特急」で止まりました。そこだけ撮影して6号車へ移動します。
 越後湯沢を定刻に出た185系特急谷川岳ループ号は大宮へ向けて進みます。列車はゆっくりした速度で魚野川を渡り田園地帯で大きくカーブして越後中里を通過すると線路が上下線に分かれて再び魚野川を渡ります。その後、トンネルに入りトンネル内で松川ループ線を通過します。トンネル内ですのでループ線の実感はありませんが、車両が右へ右へカーブしているのが解ります。トンネルを抜けると土樽駅を通過して清水トンネルに入ります。長い清水トンネルを抜けると列車は土合駅に停車します。
 土合駅では19分ほど停車します。下り列車用のトンネルホームに行こうと思えば行かれましたが、ここはゆっくりと185系の撮影をします。一通り撮影を終えて駅舎などを眺めているともう発車時刻となります。足りないぐらいがちょうど良いのでしょうか。
  

越後湯沢から帰路へ
 

谷川岳ループ号(越後湯沢15:19−高崎17:21)
 

土合に到着
 

土合駅停車中
 
 土合駅を出るとすぐにトンネルに入ります。トンネルを抜けると眼下の車窓に次に停車する湯檜曽駅と上越線の線路が見えます。ただ、木々の生長で見える時間はかなり短くなりました。この区間は列車もゆっくりと進みます。私は、ループ線が見える側の席でしたので幸運でした。
 湯檜曽駅を眼下に見るメインイベントが終ると再びトンネルに入ります。トンネル内で湯檜曽ループを通過となります。トンネル内ですが列車が左に左にカーブしているのが解ります。トンネルを抜けると湯檜曽駅に停車します。この駅のホームで先ほど走ってきた線路が見えますが、木々が生い茂りあまり良くはみえませんでした。湯檜曽は3分停車なのですぐに車内に戻ります。湯檜曽を出ると下り線と合流して利根川に沿って進みます。山間部が開けて利根川を渡ると水上に到着します。水上は、乗務員交代のための運転停車でドアは開きません。乗客は車内で待つことになります。
 水上を出ると特に乗務員が交代したという案内もなく列車は進みます。上越線のループ線の見所などは過ぎたので、後は乗客を首都圏側に送り届けるだけと言った雰囲気です。水上の温泉街を抜けると長いトンネルを進みます。列車は西日射す上越線を利根川に沿って進みます。気分的には185系ですので新特急谷川号に乗っているかのような気分です。列車は利根川に沿って進みますが、利根川を渡りそうでなかなか渡ることなく進みます。車窓は右市街地。左に田園地帯と線路を境に分かれる直線を進み薄根川を渡ると沼田を通過します。
   

湯檜曽駅に停車
 

高崎で下車します
 
 列車は何度か利根川を渡り田園地帯と集落が交互に変わる車窓を見ていると遠くに榛名山が見えてきます。そろそろ山間部も終わりが近づいています。遠く榛名山等の山々を見ながら最後の利根川を渡ると吾妻線が近づいてきて渋川に到着します。渋川は運転停車するだろうと思いましたが・・・。通過しました。ちょっと驚き。
 渋川を出ると列車は関東平野に入り市街地の車窓が多くなります。列車の速度も上がり6号車のクハ車ながらモーター音が心地よく聞こえるぐらい速度が速いです。やはり特急列車として設定しているだけはあります。列車はモーター音を響かせて快調に進みます。両毛線の線路が近づいてくると新前橋です。新前橋はさすがに運転停車かと思いましたが、少し速度を落としただけで通過しました。本気で水上から高崎までノンストップで行くようです。列車は、井野・高崎問屋町と通過して高崎に到着します。
 私は、長野へ帰るので高崎で降車します。時刻表上は高崎は1分停車ですが、早着したのか前の列車との間隔を調整しているのか数分停車しましたので、余裕を持って大宮へ向かう185系特急谷川岳ループ号を見送りました。
  

魚野川を渡り上越国境へ

ループ線を進みます

利根川を渡り渋川へ
   
  
(X)高崎から新幹線で長野へ

あさま621号(高崎17:48−長野18:38)
  
 高崎から北陸新幹線あさま621号に乗車します。10号車の指定席は空いているとは言え、窓側が半分ぐらい埋まっている感じです。今日は家族連れが多いのでD席やB席・C席も所々埋まっています。あさま号と言えば高崎からは新幹線各駅停車になる列車が多いですが、この列車は安中榛名を通過します。久しぶりに下りの新幹線あさま号で安中榛名を通過する列車に乗りました。
 安中榛名を過ぎて碓氷峠トンネルを過ぎると軽井沢駅に到着する前に浅間山が見えてきます。今日は早い時間の列車ですので下り新幹線の車窓から久しぶりに浅間山を見ました。 

10号車車内

夕暮れの浅間山

長野に到着
 軽井沢で後から来る新幹線かがやき535号に道を譲り佐久平・上田と停車します。 どちらの駅でも降車する人が多く上田を出て五里ヶ峰トンネル通過中に振り向くと私の周りは誰も居ませんでした・・・。五里ヶ峰トンネルを抜けると善光寺平に入り犀川を渡ると長野に到着します。今は日が長い時期ですので日没前に長野駅に到着しました。
 今日は初夏の上信越を一周しながら越後の地酒を楽しめました。帰りは家族に迎えに来て貰いましたが、夕飯をおごったりするなら須坂駅からタクシーの方が安いかなとか思ったりして・・・。平日ならバスあるんだけど。
 まぁ、今日はいろいろな日本酒を楽しめたから良いことにしましょう。

使用乗車券


長野から直江津の乗車券
(回収のため撮影画像)
 本日は、全行程で普通乗車券を使用しました。えちごトキめき鉄道は、北陸新幹線利用で上越妙高・直江津接続だとJR6社で通過連絡がありますが、今回は北しなの線を利用したので長野から直江津までは自動券売機で購入して直江津から越後湯沢経由長野までの乗車券は窓口で購入しました。


直江津から長野までの乗車券
 

ゆざわShu*Kura号指定券
 

特急谷川岳ループ号特急券

あさま621号新幹線特急券