横川で保存されている189系電車
(碓氷峠鉄道文化村)
碓氷峠の群馬県側にあたる横川には、碓氷峠を越えていた189系が展示されています。
逆編成ながらも、峠を越える189系「あさま」が再現されていました。
丸山付近には、1999年2月頃から189系9連とEF63型電気機関車2両が往時を偲ぶ下り本線に展示されました。189系は、回送経路の関係で逆向きでの保存となり残念な点もありましたが、横軽の往時を偲ぶのには十分な演出でした。 廃線跡を訪れる一般の観光客にも、往時を再現した展示方法は人気がありましたが、残念ながらパンタグラフ上昇などのいたずらや車内への侵入、果ては部品盗難などが多発したため、残念ながら1999年9月頃に横川駅の旧4番ホームに降ろされました。
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レンガ作りの丸山変電所跡と189系
189系先頭部
パンタグラフさえ上昇していれば現役時代さながらでした。
横川側は、下り勾配のため車止め作られました。
■横川駅(4番線)【1999年9月頃〜2006年1月頃】
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横川駅4番線に保存されいるEF63型+189系電車
残念ながら1999年9月頃に横川駅の旧4番ホームに降ろされた189系電車9連とEF63型電気機関車は、横川駅の4番線に保存されました。線路は、駐車場の一部となっているため、駐車場を一部塞いでおかれています。 189系の高崎側先頭部は、現在は横川駅ホームの高崎方が立ち入り禁止となっているため見ることは出来ません。また、軽井沢側先頭部も前にEF63型が置かれているためあまり良く見れません。痛みも激しいので、何らかの処置が望まれます。
2006年1月に、ついに横川駅4番線に保存されていた189系9連とEF63型に変化が見られました。EF63型2両と189系2両が鉄道文化村内へ移動し、残る189系7両は貴重なほぼ原型(塗装は「あさま色」)のサロ189も含め廃車解体されました。
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横川側先頭車。立ち入り禁止柵が出来る前の1999年12月撮影
オープン当初は、あさま色で「そよかぜ」マークでの展示でした。
碓氷峠鉄道文化村には、クハ189−508が展示されています。当初は、「あさま」色でしたが、痛みが激しくなってきたことから2002年6月に国鉄特急色に塗装変更され、シンボルマークやJNRのプレートも復元され国鉄時代の「あさま」が再現されました。一時は、ヘッドマークが盗難に遭うなど受難の時期もありましたが、後に返還されて現在では良好な保存状態となっています。
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後に、国鉄時代の189系が復元されました。
■2007年の展示状況
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非常に残念ながら横川で解体される189系
(隣の「くつろぎ」も解体されました。)
2006年1月現在の189系の展示は、189系7両が解体されてしまったため寂しくなってしまいました。現在は、鉄道文化村内に3両が保存されているのみとなりました。横川駅から移動した189系2両は、修繕が施され末永く保存される予定なのがせめてもの慰めです。
EF63型電気機関車2両の補修も終わり体験運転に使用されるようになりました。いよいよ、189系電車2両にも足場が組まれ補修工事が始まりました。どのような塗装になるのか非常に注目されます。また、実際に体験運転用のEF63型との共演があるのか今から期待されます。
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鉄道文化村の敷地内に移された189系2両とEF63型電気機関車
2007年11月から補修工事が始まった189系 ※この3点の画像は、7STAR様よりご提供いただきました。 誠に有難うございました。
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■2008年の展示状況
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大変美しい「あさま」色になりました。
2007年12月に、189系電車2両の補修工事も外観は終了して大変美しい「あさま」色を見る事が出来ます。
今後の保存・展示方法が注目されます。
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■2020年の展示状況
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2020年に保存状態のよくなかったクハ189-5+モハ189-5が再塗装されました。従来の「あさま色」とは若干違う色合いですが、189系電車が再び美しい姿に蘇ったのは嬉しい限りです。
本来は、2020年3月に行われる予定だった「お披露目イベント」は、新型コロナウィルスの影響で7月に延期となりましたが、今回初めて車内の公開も行われて大変貴重な機会となりました。(通常、車内は非公開です。)
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美しい姿に蘇りライトも点灯
案内看板も設けられました
車内も公開(モハ189-5)
クハ189-5の車内(全景は混雑で撮れず)
デッキの自動販売機(クハ189-5)
クハ189-5運転台
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