デラックス車両唯一の「あさま」色


クハ189-501について



189系M10編成の試運転で先頭に立つ「あさま」色のクハ189−501

  

 現在、長野総合車両所に配置されている唯一の189系のアコモ車(デラックス車両)が、クハ189−501です。この車両は、EF63型機関車に連結されるクハ189系500番台のトップナンバーで、1997年9月時点では、N202編成に組み込まれていましたが、長野新幹線開業後は「あずさ」色に塗装変更の上で「あずさ」の指定席に合わせて向きを逆にして松本電運転所(現:松本電車区)に転属しました。

松本運転所では、M10編成として「あずさ」「かいじ」で活躍しましたが、E257系の進出により平成15年1月に奇跡的に両端のクハのみ「あずさ」色から「あさま」色に塗装変更され、再び古巣の長野総合車両所へ里帰りしました。4月下旬からN104編成の6号車先頭車として使用開始され「妙高」で活躍しています。

 長野総合車両所への転属時には、方向転換等の措置はとられなかったので、この編成のみがクハの連結位置が逆になっています。向きは逆向きですが、往年の「あさま」を思わせる「あさま」色の大窓クハが見られるようになりました。特に、下り「妙高」に使用されると6号車の自由席に当たりますので、かなりの「乗り得車両」といえるでしょう。また、長野総合車両所に配置されている、189系のデラックス車両はこの1両のみです。


<ご注意>
 クハ189−501が組み込まれたN104編成は2005年8月に大宮車両センターへ廃車回送されました。

 このため、現在は運転されていません。

※文章は、作成当時のままです。長野総合車両所は、長野総合車両センターに改称されています。

 

   

妙高号で活躍するクハ189−501

         

クハ189−501先頭部サイド

 
 

■客室内(N104編成6号車)

クハ189−501客室内

※1997年の特急あさま号の末期には、このモケットに変更されていた編成がありました。

     

自動ドアは、従来どおり作動します。

  

座席も、「あさま」時代と同じです。

  

電光掲示板と時計は、作動していません。

  

荷物棚の下には読書灯があります。

  

ラインフロー式フラットタイプの天井部です。

  

座席面は、1200mm高くなっています。