国鉄色から「あさま」色へ

 189系特急あさま号は、JR発足当時は全て国鉄色で運転されていました。
 長野総合車両所(当時)の「ふれあい祭り」で撮影した、189系です。手前が「あさま」で奥が「妙高」の表示でした。
 大雪の長野駅に到着した特急あさま号です。この当時は、長野駅でのホーム折り返しは珍しかったです。
 こちらは、クハ188が先頭の編成です。撮影した場所は、現在では北陸新幹線の線路になっています。
 
 183系特急あずさ号のデラックス編成が増加し、381系特急しなの号も座席交換(一部は座席改良)が進み、同じ信越本線を走る特急白山号(JR西日本)も、クレートアップ編成を登場させてきました。
 ついに1990年7月27日の特急あさま6号から、特急あさま号にもデラックス編成が登場しました。当時の流行だった派手なデザインとは異なり、落ち着いたデザインで登場しました。
 だた、当時はシンボルマークを外されたのがショックでした・・・。 
 特急あさま号のデラックス編成(グレートアップあさま)は、11両編成の189系を順次改造して着実に本数を増やしました。
 189系11両のデラックス編成化改造が終わると、189系9連も指定席の座席交換などのリフレッシュと同時に、外板はデラックス編成と同じデザインに塗装変更されました。この編成は、一時的に「リフレッシュ編成」と呼ばれましたが、一般の189系9連と共通運用されました。
 後に、長野総合車両所(当時)の189系・489系は、全てこの塗装となります。
 189系9連のリフレッシュ化が進むと、国鉄色の189系あさま号を見る機会が減ってきて、国鉄色の編成はファンの注目を浴びるようになりました。
 上野や長野では、国鉄色の編成が来ると乗客はガッカリ、ファンは大喜びの時期がしばらく続きました。
 189系も全て「あさま」色への変更とリフレッシュ工事が終わり安定期に入りました。画像は、165系急行赤倉3号(妙高高原まで普通列車)とならぶ、特急あさま号です。長野駅の仏閣型駅舎も入り懐かしい光景です。
 こちらは、臨時急行ちくま82号との並びです。1990年代は、多くの臨時の列車が運転され貴重な並びもみられました。
 列車名の由来となった「浅間山」の麓を走る特急あさま号。この場所で撮影したのは、このとき一回限りでした。
 軽井沢駅でEF63型電気機関車に見送られて上野へ向かう特急あさま号。このときの軽井沢駅はまだ静かでした。
 軽井沢駅でのEF63型連結作業。
 EF63型に後押しされて軽井沢駅に到着する特急あさま号。
 軽井沢駅での切り離し作業。この後、しばらくしてこの場所には入れなくなりました。
 EF63型に後押しされて軽井沢を目指す特急あさま号
 EF63型にエスコートされ横川駅に到着する特急あさま号。
 反対にEF63型に後押しされて横川を発車する特急あさま号
 1993年3月の上野駅16番線ホーム。上野駅16番は、長野方面の特急あさま号の専用ホームでした。
 普段は、489系で運転された快速モーニングライナー号(現在の快速しなのサンライズ号)も、条件によっては189系で運転されました。


  



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