車両不足で急遽結成された臨時編成

189系N401編成


 

碓氷峠を超え長野へ向かう189系N401編成回送(1997.1.10 横川−軽井沢)
 
 短期間でしたが、長野総合車両所にN401編成なる189系9両編成が存在しました。
 これは、平成8年に長野駅構内で発生した489系と189系の接触事故により一時的に、2編成の特急編成が使用不能になり、年末年始・スキーシーズンで多客となり車両不足を補う目的で結成されたようです。  
 先頭車は、予備的存在だったクハ188−601・クハ188−101が使用され中間車は、松本運転所(当時)から189系2ユニットとグリーン車1両を借り入れ、さらに長野総合車両所の11両編成(N201編成)からデラックス使用のアコモ車1ユニットを組み込み9両編成に仕立てました。当然ながら、指定席発売の都合上でアコモ車は自由席に使用され、自由席利用者にとっては快適な旅が出来たようです。なお、このN401編成は、他の189系9両編成と分け隔てなく共通運用されています。
  この編成はいつ頃から使用されたかは不明ですが、「シュプール信越」運転終了時には姿を消していました。なお、接触事故で先頭に傷を負った189系は復活し、数両にわたり左サイドに傷をおった489系(N302編成)は、復旧されることなく廃車となりました。 
 特急あさま号最後の冬〜早春にかけて結成された珍編成でした。
  

7号車・8号車の自由席にアコモ車
((1997.1.10 横川−軽井沢)) 

上野駅に停車中の特急あさま7号
(1997.3.13 上野駅)
  


189系N401編成編成札(1997.3.13 上野駅)