ガタゴト日誌(撮影記録用) 作成日:2015年12月27日(日) 

189系N102編成入場の記録



  

 189系N102編成が検査のため長野総合車両センターに入場しました。189系長野車が検査のため長野総合車両センター(工場)に入場するのは、今回が最後と噂されていますので、今回は入場の流れを確認できた分だけまとめました。
 なお、動画は「189系N102編成入場」まとめ動画を作成しましたので、こちらからご覧ください。
   
■入場前
 北陸新幹線開業後、183系/189系長野車は3本(N101編成・N103編成・N104編成)が廃車解体(N104編成のクハ車2両のみ譲渡)となり、189系N102編成のみが最後の長野総合車両センタ−所属編成として「あさま色」で活躍してきました。ただ、定期運用はなく臨時列車扱いの「おはようライナー」を中心として、「ムーンライト信州号」や中央東線の臨時列車に使用される日々を送ってきました。 
 

快速おはようライナー号(11/19:桑ノ原信号場−稲荷山)
 
■2015年12月2日(入場)
 189系N102編成は、検査入場のため12/1から「おはようライナー号」の運用を外れました。12/1は、便抜きや車内整備などの準備を行い、12/2の朝に検査のため工場に入場しました。
 車体は、今年の2月に塗り直されたばかりで綺麗な状態でしたので、とても検査入場するとは思えない車体の状態で入場となりました。

留置線から試運転線に移動してきた189系N102編成
 

自力で工場線を進み入場しました
   

スイッチャーで編成をばらされて各工場へ
(最大サイズで撮影してトリミング)
  
■2015年12月18日(4連組成)
 12月18日、入場していた189系N102編成の検査が最終段階となり各工場に分かれていた車両が再び編成を組み始めました。試運転線での試験走行は、モハ車1ユニットごとに行われますので、まずは4両編成に組成されました。

最初にクハ189-9を引き出します
 

クハ189-510+モハ188-40+モハ189-40を引き出します
  

4連に組成して通電試験(検査)を行います
  
編成組成:クハ189-510+モハ188-40+モハ189-40+クハ189-9
  
※この日の撮影分は、最大サイズで撮影してトリミング
  
   
■2015年12月21日(4連で構内試験走行)
 12月21日の午後、いよいよ今回の検査の最終段階となる構内試験走行が行われました。こちらは、モハ車1ユニットごとに行われますので4両編成を組んで実施されます。189系長野車で4両編成を見ることができるのは、2001年以降の現在では、入場時の試験走行のみですので珍しい光景です。
 
 編成組成:クハ189-510+モハ188-40+モハ189-40+クハ189-9
 

115系C1編成・EF65-1118に見送られ工場線を進みます
 

189系N102編成4連で試験走行を行います
   

サイドの ■ASAMA■のロゴも残りました
  

試運転線を試験走行します
 

居町踏切で折り返し分は、ライトを点灯させずに走行
 
   
■2015年12月24日(4連で構内試験走行)
 12月21日に続いて、189系N102編成の構内試験走行が行われました。今回は、中間車のモハ車ユニットを交換しての試験運転となりました。すでに、運転台が付いているクハ車の試験は12月21に済んでいるので、モハ車ユニットの試験走行が中心となりました。(そのため、試験走行のやり方が通常と異なりました。)
  
 編成組成:クハ189-510+モハ188-32+モハ189-32+クハ189-9
 

中間車のモハ車ユニット交換して出てきました
  

試運転線で試験走行を開始します
  

居町踏切付近を通過
   

今日も居町踏切からの折り返しはライトが点灯せず・・・・
 
   
■2015年12月25日(出場試運転)
 長野総合車両センタ−での検査を終えて、189系N102編成の出場試運転が長野−聖高原で行われました。信越本線(長野−直江津)の経営分離前は長野−黒姫で出場試運転を行っていましたが、経営分離後は信越本線・篠ノ井線(長野−聖高原)で行われるようになりました。なお、2009年6月17日にも189系N102編成が長野−聖高原で出場試運転を行いました。
 
 編成組成:クハ189-510+モハ188-32+モハ189-32+モハ188-40+モハ189-40+クハ189-9
   

試運転列車で聖高原へ向かう189系N102編成(試9920M:稲荷山−桑ノ原信号場)


聖高原で折り返し長野へ戻ります(試9921M:稲荷山−篠ノ井)
 
 <参考画像>
 
189系N102編成出場試運転(2009.6.17 試9572M:桑ノ原信号場−姨捨)

  
■出場後(12月25日)
 出場試運転を終えた189系N102編成は長野総合車両センターに入区した数時間後には、快速ムーンライト信州81号に使用されるため長野総合車両センタ−を出区し営業運転に復帰しました。これにて、189系N102編成の検査は終了となりました。

夕闇迫る犀川橋梁を渡り新宿へ向かう189系N102編成(安茂里−川中島)
  
   
■検査標記
 今回の入場は、各車両の検査標記を確認したところ、クハ189-510+モハ188-40+モハ189-40+モハ188-32+モハ189-32の5両については重要部検査(要検)が行われ、クハ189-9の1両のみが全般検査(全検)が行われたことが判明しました。
 特にクハ189-9については、長野総合車両センタ−(工場)において行われた189系(長野車)最後の全検施行車両となる可能性があります。

クハ189-510
 

モハ188-40
  

モハ189-40
  

モハ188-32
  

モハ189-40
  

クハ189-9