1:183系・189系N101編成        

 ※2015年5月廃車


国鉄色に塗装変更されて特急あさま号(リバイバル)に使用されるN101編成
   

 横浜線・磯子線経由の臨時特急はまかいじ2号・3号対策として、N101編成の両端の先頭車をATC装備されたクハ183−1528とクハ183−1525に交換されているのが特徴です。特に、クハ183−1528の前面の飾り棒の取り付け位置が他の先頭車より低いため、緑色に塗装されてしまっているのが目立ちます。側面でも、ATC機器設置の関係で座席が一列分無く窓も埋められている(下:備考写真)のため、外観上も良く目立ちます。
 平成22年11月8日に長野総合車両センターに入場し、ATC機器の取り外しが行われました。その後、11月11日に出場時にはATC機器装備の証である「C」の標記が塗りつぶされていました。(下部画像参照)
 平成24年10月20日に運転された、特急あさま号のリバイバル運転に合わせて、外板塗装を国鉄色に変更して、シンボルマークも取り付けて懐かしい姿で運転しています。現在、183系・189系の混結ながら6両全車が小窓で窓周りの赤帯が細いオリジナル塗装車で結成されています。
 2015年3月のダイヤ改正後は、運用に入ることもなく長野総合車両センターに留置されていましたが、5月17日の「ありがとう189系N101編成」の運転を最後に引退しました。     
 
■備考 
<車両交換>
 1号車:クハ189-507(長野:N101)←→クハ183-1528(松本:M11編成・1号車)
 6号車:クハ189-14(長野:N101)←→クハ183-1525(松本:M11編成・9号車)
 ※平成13年11月実施。この交換を以て、新しいN101編成(長野新幹線開業後)が始まったと判断しました。
 
<直近の転属・編成移動>
・クハ183-1525 N101(長野)←M11(松本)←M18(松本)
・クハ183-1528 N101(長野)←M11(松本)←M18(松本)
・モハ188-28+モハ189-28 N101(長野)←N106(長野)
・モハ188-37+モハ189-37 N101(長野)←N106(長野)

 
<改造>
 クハ183-1525←クハ183-1025(1982年3月ATC機器取り付け改造)
 クハ183-1528←クハ183-1028(1982年6月ATC機器取り付け改造)
 
 リフレッシュ改造  1992年12月(9連:N106編成時代) 2〜5号車:座席交換
   1993年1月(9連:M18編成時代) 1号車・6号車:座席改造 

  

N101編成の1号車(長野側)は、低い位置の飾り棒が特徴的でした
  
 平成13年12月に下2枚の撮影時に、乗務員用のドアのガラス部分に「M11」(下:備考写真)の表記が残されていたことと、M11編成の両端の先頭車がクハ189−507とクハ189−14に変わっていたことから、N101編成とM11編成で先頭車を交換したと推定しました。
   

窓が埋められ特徴的な先頭車サイド

乗務員用ドアには「M11」の文字が・・

6号車:クハ183-1525車内
 1号車と6号車の両先頭車は、クハ183−1500番台のため、ATCの機器が客室内に収められています。
 このため、1両あたり座席定員が4名少なくなっています。ATCの機器は外されましたが、車体構成の都合で機器室はそのまま残されています。

■編成表・検査標記(2015年<平成27年>1月1日現在)
 ←松本・上田  (長野駅基準)  直江津→

クハ183-1528

 モハ188-37 モハ189-37  モハ188-28 モハ189-28

クハ183-1525

21-4
長野総合車セ
23-12
長野総合車セ
23-12
長野総合車セ
23-12
長野総合車セ
23-12
長野総合車セ
21-4
長野総合車セ
   
   ※     座席交換車
   
■N101編成全車両
1号車
クハ183-1528
1978年6月
クハ183-1028
日本車両製

1982年6月
ATC取付改造
クハ183-1528に改番
(新津車両管理所)
2号車
モハ188-37
_
1978年_8月
川崎重工製
3号車
モハ189-37
_ 
1978年_8月
川崎重工製
4号車
モハ188-28
_
1975年12月
川崎重工製
5号車
モハ189-28
_ 
1975年12月
川崎重工製
6号車
クハ183-1525
1978年5月
クハ183-1025
東急車輛製

1982年3月
ATC取付改造
クハ183-1525に改番
(新津車両管理所)
  
■備考(2)
 ・クハ183−1525/クハ183−1528 ATC機器取り外し
 
 特急はまかいじ号での運用も終了し、もうATC区間への入線の必要も無くなったのか、2010年11月8日から11月12日にかけて長野総合車両センターへ入場してATC機器の取り外しが行われたと推測されます。ただ、車体構成の関係で機器室は客室内に残されたままとなっています。
 

見難いですが、この時点では矢印の先に[C]が見えます(2010.11.1撮影)


この後、2010年11月8日に入場しました。
 

数日後の2010年11月12日に出場しました
  

出場時には、ATC搭載を示す[C]の標記が塗りつぶされています(矢印の先)
  

[C]の表示が消された画像
2010年11月20日(団体)プラチナバーゲン号使用時に撮影(トリミング)