2:ガタゴト日誌(乗車記)
作成日:2012年 9月11日(火)
しなの鉄道発足15周年記念/JR東日本夏の臨時列車
特 急 そ よ か ぜ 号
(しなの鉄道・JR東日本)
2012年 9月 8日(土)乗車
同一日に2つの特急そよかぜ号が運転されました
夏の臨時列車として7月15日と9月8日に、上野〜横川間に臨時特急そよかぜ号が185系「あまぎ色」で運転されました。こちらの列車は、特急そよかぜ号が運転当初に使用してた157系電車を摸した塗装の編成が使用されました。横川までですが、信越本線に185系が特急扱いで入線するのは、この夏臨が久しぶりとなります。
一方、9月8日は「しなの鉄道発足15周年」を記念して、軽井沢〜上田でも189系長野車を使用した特急そよかぜ号が運転されました。特急そよかぜ号が上田発着で運転するのは、昭和50年代半ばの繁忙期以来です。(上り片道1本は、平成9年夏の繁忙期まで運転)
両列車とも、横川〜軽井沢間はJRバスで乗り継げるようにダイヤが配慮されました。
■特急そよかぜ号
(しなの鉄道:上田11:47−軽井沢12:23)
特急そよかぜ号のリバイバル運転、2003年に懐かしの特急そよかぜ号として上野〜横川間で運転されましたが、今回は長野県側で初の復活運転です。それも、軽井沢〜中軽井沢の短区間ではありません。なんと、上田まで運転されます。特急そよかぜ号は、昭和50年代の半ばごろまで繁忙期のピーク日には上野〜上田で運転されていました。一時的に、上野〜中軽井沢の季節特急となりましたが、晩年は再び上り1本だけながら繁忙期に上田→上野で運転されてます。今回は、かなり久々(20年ぶりぐらい?)に上田行の特急そよかぜ号も設定されました。
さて、上田駅に軽井沢からの特急そよかぜ号が到着しました。先頭(6号車)から2両ぐらいにまでには、「そよかぜ・上田」の方向幕が貼られていました。レプリカながら「そよかぜ・上田」の方向幕は久々に見ました。その後、先頭へ撮影に行き189系「そよかぜ」を撮影します。何とか撮影を終えて2番線に戻ると、1号車・2号車に「そよかぜ・軽井沢」の方向幕が貼られていました。その他の号車は、「臨時」表示でしたので通常の臨時列車と思い乗り込んで慌てて降りる方も散見されました。車内は、窓側がちょうど埋まる前後の乗車率でした。現行の運用だと、しなの鉄道線内で上り列車(軽井沢方面)で189系に乗車できるのは戸倉までですので、上田から軽井沢方面の乗車は大変貴重です。(下り列車(長野方面)は、快速しなのサンライズ号で小諸から乗車可)
189系から見る沿線景色は、在りし日の特急あさま号を思い出させます。列車は、小諸を過ぎて浅間山の麓を走るのですが・・・。本日は、あいにく雲の中で見ることはできませんでした。浅間山を見ながらの189系電車の旅は次回に持ち越しになりました。特急そよかぜ号は、初秋の森を抜けて中軽井沢に停車。中軽井沢を出ると新幹線の線路が並走して軽井沢に到着しました。
軽井沢駅では、横川側の先頭車(1号車)のライトが撮影用に点灯されたままでしたので、軽井沢でゆっくりと撮影できました。
余談ですが、この189系(N102編成)は戸倉まで定期列車3634Mで運用され、戸倉駅から小諸へ向かう回送列車を時刻変更(上田の停車を短縮)して軽井沢へ送り込まれました。特急そよかぜ号運用後は、小諸駅へ回送されて、翌日の快速しなのサンライズ号に入りました。しなの鉄道線内での間合いを上手に活用した運用でした。
始発の上田駅
上田駅発車案内
特急そよかぞ号運転の案内
軽井沢からの特急そよかぜ号が到着
懐かしい「そよかぜ・上田」の方向幕(シール式)
上田駅に停車中の特急そよかぜ号
先頭部は混雑しました
ヘッドマーク(シール式)
そよかぜ・軽井沢の方向幕(シール式)
一部は「臨時」でした
189系電車で軽井沢へ
まもなく小諸
小諸駅に停車中
しばらく小海線を通過
乙女駅付近を通過
浅間山は見えませんでした
特急そよかぜ号車内
間もなく軽井沢
軽井沢駅に到着
軽井沢駅に到着した特急そよかぜ号
■碓氷峠はバス移動
(軽井沢12:50−横川13:32)
今回は、軽井沢→横川間をJRバス碓氷線で移動すれば、しなの鉄道とJR東日本両方の特急そよかぜ号の乗り継ぎが出来ました。(上下両方とも)
軽井沢から横川行は、めがね橋経由の臨時便です。特急そよかぜ号の乗り継ぎ客も大勢いましたので、バス1台では積み残しが発生・・・。急遽、バス2台に増車されました。旧道経由ですので、旧信越本線に沿って峠を下る事になり、鉄道時代を偲びながらのバス移動となりました。
■特急そよかぜ号
(JR東日本:横川14:46−大宮16:15)
横川からは、再び特急そよかぜ号の旅が始まります。JR東日本では、夏の臨時列車として特急そよかぜ号の設定をしました。使用車両は、157系風の塗装が話題の「あまぎ色」と呼ばれる185系電車です。特急そよかぜ号は、設定当初は157系を使用してたので157系風塗装の185系200番台が使用されても特に大丈夫です。ヘッドマークは当時より大きいのですが、こちらは185系に合わせるので仕方ないです。さらに昭和50年代末には、185系200番台が特急そよかぜ号にも運用されていたので、車両面では違和感はありません。(塗装は違いますが)
横川駅では、入線から発車まで10分。手早く撮影を進め車内に入ります。185系200番台に乗車するのは久しぶりです。乗車率は、空席が多く残念ですが・・・。横川を発車した特急そよかぜ号は、信越本線を上野へ向けて走行します。在りし日の快速信州リレー号に乗車しているような懐かしい感覚でした。列車は西日の射す信越本線を快調に進み高崎に到着。高崎では、鉄道イベントがあった関係で乗車が増えました。高崎からは高崎線を進みます。沿線には、この列車を撮影に来た方が大勢います。そんな中を、列車は快調に通過してゆきます。
まだ小学生だった昭和59年当時、特急そよかぜ号に185系200番台が使用されてた頃、日暮里駅で中軽井沢に向かう185系200番台の特急そよかぜ号を見ました。碓氷峠を越えて中軽井沢まで行く特急そよかぜ号・・・。でも、上野側起点の列車でしたので乗せてもらう事も出来ず、185系200番台も特急そよかぜ号の運用から離れました。という事で、忘れ物を取りに来た感覚で185系200番台の旅を大宮まで楽しみました。
横川から再び「そよかぜ」の旅が再開
横川駅に入線
185系「あまぎ色」の特急そよかぜ号
方向幕は臨時
間もなく横川を発車
ヘッドマーク
信越本線を上野へ
田園風景を走ります
安中を通過
間もなく高崎
大宮に到着
今回は大宮で下車
■鉄道博物館にて
クハ183系の並び
特急そよかぜ号を大宮で降りたのは、車窓から鉄道博物館に「ランチトレイン」として展示・使用されている183系(先頭車)・189系(中間車)C4編成の片側のヘッドマークが「あさま」になっているのを、車窓から確認したからです。今年は、上越新幹線開業30周年・長野新幹線開業15周年という事で、今年はこのヘッドマークで展示されるようです。
信越本線の特急そよかぜ号に乗って、「あさま」マークを見に行く。クハ183型とか窓が大きいとか、窓周りの赤帯が太いとかいろいろ相違はありますが、素直にこの光景は喜びたいです。特急そよかぜ号を大宮で降りた事も後悔はしていません。
こちらが「あさま」マークです
ちゃんと「L」がついてます
■指定券・記念品
今回の特急そよかぜ号は、JR東日本と「しなの鉄道」でそれぞれ別の形で運転されました。しなの鉄道は、全車自由席扱いですので特急券さえ購入すれば立席でも乗れるので心配ありませんが、問題は全車指定席のJR東日本の特急そよかぜ号。でも、心配をよそに当日でも窓側が購入できるほど空いてました。それでも、念のためJR西日本の「5489」で指定は確保しました。
JR東日本で運転された特急そよかぜ号は、横川〜熊谷間で乗車記念シールが配布されました。
特急そよかぜ号指定券(JR東日本)
乗車記念シール(JR東日本)
特急そよかぜ号特急券(しなの鉄道)
特急そよかぜ号特急券(しなの鉄道)
※しなの鉄道側での記念品の配布はありませんでした。