JR東日本長野支社・しなの鉄道共同企画
さよなら169系湘南色

ぐるっと信州なつかしの列車旅

〜2009.3.22〜
 

長野駅では、169系と183系・189系の「ぐるっと信州」の並びが実現
(183系・189系は、送り込み回送です。)

  

 昨年の9月より、JR東日本長野支社と「しなの鉄道」の共同企画で169系S52編成を湘南色に塗装変更して各種イベントを行ってきましたが、169系湘南色最後の日となる3月22日に169系湘南色・キハ110系・189系「あさま」色に乗車して信州を一周する「ぐるっと信州なつかしの列車旅」が企画されました。
 この旅行は、年に数回実施されている「ぐるっと信州ときめき号」とは全く異なる企画で、観光地を1〜2ヶ所立ち寄って周遊する「ぐるっと信州ときめき号」とは違い、ひたすら列車に乗り続け信州を一周する「乗り鉄」要素の強い旅です。抽選で、リバイバル急行シリーズに使用されたサボ・愛称板ももらえる抽選会も実施されるなど、鉄道ファン向けの要素の強い旅になりました。それでも、鉄道の旅ブームのせいか一般参加者も結構いまして驚きました。

 

■最終日の169系湘南色で小諸へ(9634M:長野9:33−小諸10:26/2号車8番A席)
 びゅうプラザ長野駅で受付を済ませて、6番線へ降りてゆきます。列車自体は5番線から発車ですが、6番線から編成写真を撮影しておきます。少し早くDE10−1723の単8786レが通過した後に、戸倉から回送で169系S52編成が到着しました。この湘南色も、本日で営業運転は終了です。ヘッドマークは、浅間山をデザインした「さよなら169系湘南色」の特製マークが付いていました。但し、サボは入っていませんでした。入線から発車まで余り時間がありませんので手際よく撮影を進めて座席を確保します。
 その後、隣の6番線に回9432Mが入線してきました。こちらは、183系・189系N101編成で小淵沢からの帰路に乗車する車両の送り込み回送です。もちろん特製マークがシールで貼り付けられています。この2列車が、長野駅の5番線・6番線で綺麗に並んだので先頭部は大混雑となりましたが、回9432Mの入線が発車間際だったため数枚撮影して車内に戻りました。
 
 今回のツアーは、この169系の座席数を基準に決められているので、ほぼ全員座れる感じです。長野を出た「さよなら169系湘南色・ぐるっと信州」は、全体的に見れば結構空席がありますが、しなの鉄道線内からの乗車もありますのでこんな感じでしょう。篠ノ井での5分停車を利用して先頭部を撮影して車内に入るとほとんどの席が埋まっています。篠ノ井から、しなの鉄道線に入り169系の解説の放送などが入ります。屋代を出て新設された千曲駅を通過すると戸倉に着きます。沿線は、春のようで梅の花が満開の箇所も結構ありました。上田を出ると小諸までもう少しです。今回のツアーで、169系に乗車できるのは小諸までですので、しっかりと乗り心地を楽します。小諸に到着後は、小海線へ乗換えとなります。169系は、軽井沢へ回送されて「さよならリバイバル信州」に使用されます。今回は、「さよならリバイバル信州」には乗車出来ませんが、長野−小諸間で169系に乗車できて満足でした。駆け足で小海線ホームへ移動します。

戸倉から169系が回送で到着
  

長野駅発車は9:33です
 

発車表示は「団体」でした
 

長野駅で発車を待つ169系
 

浅間山デザインの専用マークが付きました
 

篠ノ井で5分停車します
 

沿線は、梅の花が満開な場所も
  

小諸到着後は、回送列車で軽井沢へ
 
   
■キハ110系4連で小海線を南下(9232D:小諸10:41−小淵沢12:56/2号車13番D席)
 小諸からは小海線に乗り換えです。当初は、キハ110系2連で計画されていたようですが、キハ110系3連に変更されました。(某情報誌にはこの時点での編成が掲載されました。)そして、最終的には募集人員を増やしたためキハ110系4連での運転となりました。キハ110系のみ4連と言う何とも珍しい編成で小淵沢を目指します。この列車にも特製のヘッドマーク(八ヶ岳デザイン)が付いています。とりあえず、座席を確保してから169系などの撮影をします。僅かな時間でしたが、169系・キハ110系ともに撮影できて満足でした。
 小諸を出た「ぐるっと信州」は、佐久平駅を一気通過してなかなかの俊足ぶりで南下しています。天候はあいにくの雨模様で一部では曇りでした。やはり団体臨時列車のため途中駅での行き違いが発生します。しかも、単線区間の小海線ですので交換待ち時間が20分とかかなり長いです。この交換待ち時間を利用して鉄道グッズの抽選会が行われました。まぁ、当選しませんでしたが・・・。
 列車は、小海線を南下して野辺山に到着しました。野辺山では、昼食の弁当を積み込むため2分ほど停車します。野辺山を出ると昼食弁当(下欄参照)の配布が始まり昼食となります。その間に、列車は清里を過ぎて弁当の食事を終える頃に、ちょうど車窓に中央東線が見えてきて小淵沢に到着となります。
 小淵沢では、ハイブリッド車キハ200系の姿も見ることが出来ました。なお、このキハ110系4連は中込へ回送となりました。

小諸で小海線へ乗り換えです
 

キハ110系4連です
   

八ヶ岳をデザインした専用マーク
 

しなの鉄道の115系と並びます
 

野辺山手前で景色が開けます
 

JR最高地点駅「野辺山」
  

JR最高地点を通過
 

清里駅で運転停車
 

小淵沢に到着
 

中込へ回送されます
 

離れましたが、キハE200との並び
 

ハイブリッド車キハE200系(229D)
 
   
■183系・189系「あさま色」で長野へ(9433M:小淵沢13:25−長野16:21/4号車13番D席)
 小淵沢からは中央東線に乗り換えて長野へ戻ります。このツアーの最後を飾るのは、出発時に長野駅で並んだ183系・189系N101編成です。但し、日野春駅から回9423Mで回送されてくるので、到着は発車2分前となります。小淵沢駅のホームで待つことしばし、「あさま」色のN101編成が定刻に堂々と到着しました。本来なら撮影して乗車したいところですが、発車まで時間が無いのでとりあえず乗車します。6両編成全車自由席の編成を148人+添乗員で使うのですのでどの号車も空いています。とりあえず、すぐに座席をボックスにします。
 
 小淵沢からは「ぐるっと信州」になりますので、9433Mと列車番号を変えて定刻に発車します。発車後早々に、189系電車についての説明がありました。特急あさま号の言葉が出てきましたので、まぁ満足な内容でした。やはり、183系・189系はなかなかの俊足ぶりで雨の中央東線を進みます。途中の茅野・上諏訪で運転停車を行い諏訪湖を左手に見ながら進み下諏訪で運転停車をして塩嶺トンネルを一気に抜けて塩尻大門を通過すると塩尻に到着します。塩尻は、予想に反して2番線に停車します。塩尻では、かなりの時間停車しますので飲み物ぐらい買いたいところですが、ドアは開かないので仕方なく車内で待ちます。塩尻からは、篠ノ井線に入ります。当然ながら松本まで停車しません。松本で少々運転停車して、残念ながら完全には見えませんが北アルプスを見ながら列車は進みます。この区間を189系に乗車するのも久しぶりです。今回は、1人1ボックスで乗車できるので快適そのものです。
  
 松本を出て、明科・西条と運転停車して列車は篠ノ井線を北上します。聖高原を過ぎてしばらくすると右手の眼下に善光寺平が見えてきます。廃止された羽尾信号所を通過して列車は姨捨に到着します。姨捨では、15時18分から15時55分まで停車するので、ホームに出ることが出来ました。さっそく、183系・189系N101編成の撮影をします。姨捨駅に停車している姿は貴重です。撮影するもほとんど乗客のみですので空いていて快適に撮影できます。姨捨を出ると長野まあと一息です。列車は、一気に山を下り稲荷山を通過して篠ノ井に到着します。篠ノ井では、隣の線に停車中の貨物列車(5470レ)には、門司機関区へ転属となるDE10−1528が無動で連結されていました。ちょうど、良い場所に停車したので撮影も出来ました。
 篠ノ井からは、僅か10分ですが信越本線を走行します。特急あさま号を思い出しながらの旅路となります。川中島を通過して犀川を渡り終えると旅も終盤です。終着の長野駅には7番線に到着して今回の旅も無事に終了しました。最後は、189系でゆっくりと寛いだ旅が出来て本当に良かったです。

諏訪湖を見ながら北上
 

塩尻大門を通過
 

南松本駅通過
  

北アルプスは良く見えず・・・
 

6両全てが自由席ですので空いています
 

1人1ボックスで余裕の乗車が出来ます
 

車窓に善光寺平が見えてくると
 

姨捨駅に到着します
 

姨捨では、車外に出られます。
 

さっそくN101編成を撮影
 

棚田をデザインした専用マーク(シール)
 

横幕は「団体」
 

姨捨駅に停車中のN101編成(構内踏切より)
 

こちら側の特徴的な先頭車も・・・
 

篠ノ井では、DE10-1528の門司転属が・・・(車内から)
 

犀川を渡ると長野も目前です
  

16:21に長野に到着
 

長野総合車両センターへ回送されるN101編成
 
※全て団体専用列車ですが、「ぐるっと信州」の愛称があったようですので列車名「ぐるっと信州」で記載しています。
  
■さよならリバイバル信州号(長野駅にて撮影)
 183系・189系の「ぐるっと信州」で、長野駅に到着し終着駅の余韻に浸る暇はありません。本日は、特急しなの22号の入線時刻を変更して169系湘南色最後の列車となる「さよならリバイバル信州」が停車しています。一応、「ぐるっと信州なつかしの列車旅」に参加した参加者も、長野駅でこの列車を撮影できることになっていたのですが、6番線と5番線の両方から撮影できるように配慮されているとは思いませんでした。長野駅では最後になるであろう169系湘南色の撮影を楽しみます。今日は、不思議なほど撮影マナーが良く驚きました。もちろん、聞こえる範囲では罵声もありませんでした。
 しばらくして、5番線に「妙高8号」が到着します。停止位置こそ違いましたが、望遠で並びを撮影できました。「妙高8号」が到着すると同時に、7番線から183系・189系N101編成の「ぐるっと信州」が長野総合車両センターへ回送されました。その後、続いて6番線から169系「さよならリバイバル信州」が長野総合車両センターへ引き上げ後、すぐに特急しなの22号が電留線から入線しました。あれほどいた人も、潮が引くように居なくなり長野駅は普段の静けさに戻りました。
 

一足先に長野に到着した「さよならリバイバル信州」
 

こちらも専用マークが付きました
 

サボと愛称板
 

189系「妙高」との並び
 
      
■会員券・記念弁当など
 今回は、団体旅行という位置付けですので契約乗車票の発行はありません。びゅうプラザ長野駅で代金を支払い、会員券を発券してもらい終了です。後日、詳細な旅行行程表と参加者用の「びゅう」バッチが郵送されてきます。このバッチですが、何か基準があるのかランダムなのか色が数種類ありました。
 
 昼食の記念弁当の方は、小海線の野辺山駅で積み込まれました。丸政が納入業者でしたので、弁当の形状(2段重箱の形状)から「元気甲斐」かと思いましたが、弁当の内容は「元気甲斐」とほぼ同じように見えましたが、デザートがついていたり微妙に違いました。(但し、「元気甲斐」の内容が変わればこの限りではありません)
 弁当の記念掛け紙の方は、別に封筒から出して1人1枚配布されましたので、綺麗な状態で持ち帰る事が出来ました。
 

旅行用の会員券
 

参加時に着用するバッチ
 

昼食弁当(外観)
 

昼食弁当(中身)
 

記念弁当の掛け紙