快速:喜多方しだれ桜満喫号  新津→喜多方_
2023年 4月16日(日)乗車_ 


DE10が牽引する「ばんえつ物語」

 昨年8月の大雨で濁川橋梁が倒壊し一部区間でバス代行を行っていた磐越西線が4月1日に復旧し全線で運転再開となりました。喜多方では日中線しだれ桜が見頃となるのに合わせて快速喜多方しだれ桜満喫号が運転されました。C57は検査中ですのでDE10が「ばんえつ物語」客車を牽引して新津から喜多方まで1往復運転されました。
 C57が牽引しませんのでSLばんえつ物語号ではありませんが、DE10が引く12系客車(ばんえつ物語)の喜多方行も貴重だと思い乗車しました。生憎の天候でしたが、
季節が進むのは早く車窓も新緑の季節に変わりつつある磐越西線の旅を楽しめました。
  
 
早く新津に着いた甲斐はありました

 発車の1時間前に新津駅に到着しました。喜多方しだれ桜満喫号となる編成はまだ基地内に止まっています。橋上駅舎の自由通路で撮影できそうな場所を見つけて場所取りをします。この後の列車で新津へ来ても十分余裕でした。9時20分頃に基地を出て入替作業が始まりました。出区を撮影後はホームに入り入線を待ちます。
 新津駅3番線に9時37分頃にDE10 1680に推進されて快速喜多方しだれ桜満喫号が入線してきました。牽引がC57 180ではなくDE10 1680になっている以外はSLばんえつ物語号そのものです。SLばんえつ物語号と同様に車内準備のためすぐにはドアは開きません。その間に先頭部と最後部の撮影を行います。さらに今回は、専用のサボと方向幕(シール)が取り付けられているので撮影は結構忙しいです。
 

喜多方駅発車案内
 

新津運輸区を出区
 

本日はDE10 1680が牽引
 

7号車グリーン車
 

専用サボ
 

方向幕も専用シール式
 

新津駅の見送り

新津駅にて
 
 
少しずつ日常の「ばんえつ物語へ」

 最後部7号車側の撮影も終えてホームを歩き1号車付近に差し掛かったときにドアが開きました。1号車のオコジョルーム・展望室はすぐ入れるのだろうかと思い聞いてみたら制限無く入れると言うことですぐに撮影しました。昨年までのSLばんえつ物語号は、立入禁止で発車後に配られる整理券が必要でしたので誰も来ません。おかげで無人の状態でいろいろ撮影できました。
 続いて5号車の売店へ。今回は、SLばんえつ物語号ではありませんので営業はしないとの事でしたのでこの機会にいろいろ撮影しました。普段は、営業の準備をしていて撮影もできないので良い機会となりました。見た感じシーズンオフで運転の無い期間は備品をかなり降ろしているようです。続いて4号車の展望台へ。こちらも制限無く利用できます。今回は、SLばんえつ物語号としての運転ではないためか、郵便ポストと記念スタンプの使用はできませんでした。今回は、SLばんえつ物語号としての運転ではありませんが、1号車のオコジョルーム・展望台の制限が無くなったのは非常に大きい前進です。少しずつ日常の「ばんえつ物語」へ。C57 180が復帰してSLばんえつ物語号して運転する際には以前のSLばんえつ物語として運転されることを期待します。
 なお、今回は非常に残念ながらグリーン券を確保することができませんでしたので7号車へは立ち入りできません。
 

オコジョルーム
 

オコジョ展望室
 

DE10 1680の顔もよく見えます
 

売店は非営業
 

4号車展望室
 

本日は普通車に乗車
 
 
久しぶりのボックシートで磐越西線の旅

 いろいろ見て歩きようやく3号車の指定席に座ります。ここ何年もSLばんえつ物語号関連はグリーン車利用ばかりでしたので普通車に乗るのは久しぶりです。たまにはボックスシートに揺られて磐越西線を旅するのも良いのかも解りません。
 大勢の人々に見送られて喜多方しだれ桜満喫号は、新津駅を10時13分定刻に発車します。今日は曇り空の生憎の天気です。本日は、DE10が牽引しますので滑らかに発車して加速が良いです。新津を出るとすぐに左にカーブして信越本線と分かれます。列車は、東新津を過ぎて能代川を渡り新関を通過すると田園地帯を進みます。今日は今にも雨が降り出しそうな天気です。北五泉を過ぎて市街地に入ると五泉に停車します。早出川を渡り田園地帯を進み馬下を過ぎると反対側の車窓に阿賀野川が見えてきます。こちら側の車窓はまだ見えません。DE10の軽やかな走りで山裾を回り咲花に停車します。桜で有名な咲花も桜は・・・。今年は仕方ないですね。列車は阿賀野川に沿って山裾を進みます。三川の手前で阿賀野川を渡りようやくこちら側の車窓から阿賀野川を見ることができるようになりました。とは言えまだ見えませんが・・・。三川を過ぎてトンネル内で大きくカーブすると列車は阿賀野川に沿って進みます。今度はこちら側の車窓で楽しめます。しばらく阿賀野川に沿って進み津川漕艇場が見えてくると小雨降る津川に到着します。
 

郵便ポストは使用不可
 

スタンプも使用不可
 

今のところ向かいに誰も居ません
 

信越線と分岐して磐越西線へ
 

能代川を渡ります
 

五泉を過ぎて早出川を通過
 

今日は天候が悪いです

トンネル通過中

阿賀野川が見えてきます
 
 
DE10に引かれてスイスイと会津へ

 津川では少々停車するので撮影に出ます。今日は、DE10が牽引するダイヤで組まれていますので長時間停車は津川のみです。津川では小雨模様でした。これで少しでも太陽が出ればリアルな場所で「狐の嫁入り」となりますが、そこまで甘くはありません。雨がしとしと降り続けるだけです。
 津川で列車交換して津川を発車します。今日は喜多方止まりですので津川を出たら昼食にします。昼食は新津で買った「えび千両ちらし」を賞味します。一瞬、厚焼きたまごだけかと思われますが、千両箱に見立てた厚焼きたまごの下に「えび」「いか」「こはだ」「うなぎ」の具が隠れていて、その下にさらに酢飯が敷かれています。津川を出ても引き続き阿賀野川に沿って列車は進みます。天気は雨のままですが空は大分明るくなりました。鹿瀬をを過ぎて阿賀野川を渡ると長いとトンネルに入ります。トンネルを抜けるとちょうど昼食も終ります。再び阿賀野川を渡り日出谷に停車します。日出谷では昔売られていた「とりめし」を思いだします。あの「とりめし」は本当に美味でした。日出谷を出ると列車は阿賀野川に沿って右に左にカーブします。天候は少し回復してきたようです。併走する道路では追いかけの車が列車をどんどん追い越してゆきます。徳沢の手前で新潟県から福島県に入り阿賀野川も阿賀川に変わります。
 列車は福島県に入り阿賀川に沿って進みますが、反対側の車窓になるので見ることはできません。こちらが側は山ばかりです。視界が開けて列車は野沢に止まります。野沢を出ると列車は田園地帯を進み尾登を過ぎると阿賀川を渡りようやくこちら側の車窓から阿賀川の車窓が見ることができるようになりました。阿賀川とは山都駅の手前でお別れです。天候も結構回復して列車は山都駅に停車します。SLばんえつ物語号はC57の整備のため停車時間がありますが、DE10が牽引する喜多方しだれ桜満喫号は僅かな停車ですぐに発車となります。山都を出ると一ノ戸橋梁を通過します。この絶景はいつ見ても凄いです。その後は山間部を進みしばらくすると雄大な会津盆地が見えてきます。ただ磐梯山は見ることはできません。列車は田園地帯に入り昨年の大雨で倒壊して復旧工事が行われていた濁川橋梁を徐行で渡ると終点の喜多方です。

津川駅に到着
 

しばらく停車します
 

津川停車中
 

昼食に「えび千両ちらし」
 

厚焼きたまごの下に具が隠れています
 

再び阿賀野川に沿って進みます
 

阿賀野川を渡ります
 

福島県に入り阿賀川に変わります
 

一ノ戸川橋梁を通過
 

磐梯山は見えず・・・
 

1ボックスに1人は快適でした

濁川橋梁を通過
 
 
大歓迎の終着喜多方駅

 快速喜多方しだれ桜満喫号は、列車名の通り喜多方が終着駅となります。車両自体は会津若松まで回送となりますが乗り続ける事はできません。喜多方駅は、まるで桃太郎電鉄の社長が駅に着いたかのように大勢の方がホームで出迎えていて大賑わいでした。観光パンフレットなど配る改札付近も大混雑して喜多方駅もここまで賑わうのは久しぶりではないでしょうか。
 反対ホームで撮影したかったのですが、1番線ホームが大変混雑して改札を出るのに時間が掛かりそうでしたので断念しました。この後は、喜多方市内も少し観光したいと思っていましたので・・・。
 今回は喜多方までの臨時列車としての運転でした。本当はグリーン車が良かったのですが、あいにく満席でグリーン車には乗れませんでしたが、12系のボックスも誰も座らない1人で1ボックスでしたので快適でした。最後は大賑わいの喜多方駅で12系客車の旅も終焉となり、強風の中を喜多方市内観光へ出かけました。

喜多方に到着

ホームでの歓迎

 
指定席券と記念品

 指定席券は、1ヶ月と7日前の14時に「えきねっと」申し込みしました。本当はグリーン車が良かったのですが、グリーン車は上下で確保することはできませんでした。喜多方行のみ第2希望で普通車を予約したところ普通車のみ確保できました。こちらは進行方向の窓側でしたので一発確保で終了となりました。その後は、上下どちらの列車でも構わないのでグリーン車への変更を試みましたが、最後(喜多方行は発車10分前)まで粘りましたが、グリーン席を確保することはできませんでした。
 記念品は特になく山都を出ると乗車記念くじが配られました。当たればお土産に喜多方ラーメンを貰えたそうですが、残念ながら「はずれ」で「はずれ」くじが乗車記念品となりました。喜多方駅到着後は、駅で観光パンフレットが配られました。このパンフレットの袋ですが、スルーした人が多く居ましたが、中には喜多方駅の駅カードが入っていました。SLばんえつ物語のイラストの左下には「2023.4.1全線運転再開」と書かれている最新のデザインです。これが入っていただけでも大満足です。
 

喜多方しだれ桜満喫号指定席券
 

駅カード(裏)
 
 
駅カード(表)
 

乗車記念くじ
 

はずれでした・・・