快速:風っこ花めぐり号  仙台→郡山_
2023年 4月15日(土)乗車_ 

  
  
久々に風っこに乗りたい

 ここ数年、長野支社管内で「風っこ」を使用した臨時列車の設定が無く「風っこ」に乗車する機会がありませんでした。たまには「風っこ」に乗車したいと時刻表を見たところ仙台から郡山まで運転する「風っこ花めぐり」を見つけました。複線の東北本線を走行するのと季節柄まだガラスを入れた状態での運転となりますが、沿線に咲き誇る花々車窓から楽しめるだろうと乗ってみることにしました。
   
 
花は散れども風っこの旅〜仙台→福島〜

 今回の風っこ花めぐり号は仙台駅8番線から発車します。普段は仙山線の列車が主に使うホームで、東北本線上り列車が使用するのは珍しいです。「風っこ」の車両自体は、かなり前に小牛田から回送されていますが上4番に停車していてホームには入ってません。8番線から愛子行が出た後に入換で9時34分頃に小牛田方向から入線してきます。入線から発車までは僅かな時間しかありません。
 キハ47系「風っこ」は久しぶりに見ました。ヘッドマークは「風っこ」の文字だけでどの列車にも使用できる汎用タイプです。手早く撮影して車内に入ります。もう車内に入ったときには発車の1分前ぐらいでした。今回は、進行方向右側とはなりませんでしたが、進行方向左側の窓側を確保できました。今のところ向かいにも隣にも誰もいません。

始発の仙台駅
 

仙台駅発車案内
 

仙台駅にて
 

どの列車にも使えるヘッドマーク
 

仙台にて
 

横断幕での見送り
 
 仙台駅員の方々に見送られて風っこ花めぐり号は仙台駅を後にします。1ヶ月前に調べた際は△で空席は少なかったのですが仙台駅を出た時点ではガラガラです。一応、「風っこ」を名乗っていますが窓ガラスがはめ込まれています。季節柄より複線の東北本線を走行するので安全面で仕方ないのでしょうか。東北新幹線に沿うように仙台市街地を走ります車窓は都市部から住宅街に変わり貨物線と平行すると広瀬川を渡ります。
 今日はまだ朝食を食べてなかったので、仙台駅で購入した「牛たん弁当」を食します。いつもなら新幹線で食べる駅弁ですが、今日は「風っこ」の車内で頂きます。キハ40のエンジン音を聞きながら食べる食事は格別です。列車の方は、広瀬川を渡ると長町に停車します。長町を出ると太子堂を過ぎて名取川を渡り東北新幹線が離れると南仙台に止まります。福島方面へのお花見需要も想定しているのか仙台市内は細かく停車します。南仙台を出ると一瞬だけ田園地帯を走りますがすぐに住宅街の中を走行します。名取駅を発車すると仙台空港線が分岐してゆきます。
 この区間を「風っこ」が営業運転で走行するのは珍しいのでホームでも沿線でも大勢の方がこの列車を見ています。列車は住宅街の中を進み岩沼に停車します。岩沼を出ると常磐線と分かれて東北本線を進みます。仙台から岩沼までは結構細かく停車しましたが、乗ってくる人は数名でした。車内も空いていて私の前も隣も人は居ません。
       

仙台を発車
 

朝食に牛たん弁当
 

長町に停車
 

名取川を渡ります
 

南仙台に停車
 

ストーブは不使用
  

田園地帯を進みます
   

名取に停車
 

岩沼に停車
  
 岩沼を出て東北本線を進むと急に車窓が田園地帯に変わります。樫木を過ぎて白石川を渡ると阿武隈急行線と分岐して住宅街を進み船岡に到着します。もう、この駅で乗降がないと言うことはそういうことです。列車は寂しげに船岡駅を発車します。船岡駅を出るとすぐに白石川堤防一目千本桜の光景が見えてきます。例年なら今週あたりが見頃で大勢の人で賑わっているはずですが・・・。今年はすでに葉桜で人も居ません。かろうじて菜の花だけが見られる状態です。今年の桜前線はJRの予想より早かったようです。しかも追い打ちをかけるように雨まで降り始めてきました。列車は、所々で白石川を見ながら田園地帯を進みます。時折山裾を走りますが、まだかろうじて見頃となっている桜の木が何本かあるのが救いです。しばらく田園地帯山裾をは走り続けた列車ですが、徐々に住宅街に景色が変わり白石駅に到着します。白石を出ても田園地帯と山間部を走行します。この山間部にある桜はまだ見頃で幾分か救われます。列車は藤田・桑折・伊達を過ぎて東福島を通過します。東福島を過ぎると阿武隈急行線と平行します。
 松川を渡り山裾を回り込む車窓が市街地に変わり福島交通と平行すると福島に到着します。 
    

白石川千本桜はほぼ終了
 

反対側もほぼ終了
 

トンネル通過中
 

E2系新幹線が遠く見えます

新幹線の高架が近づくと福島

福島に到着
   
   
雨っこでも窓さえあればでも大丈夫〜福島→郡山〜

 福島では乗務員交代で2分停車します。短い時間ですが、ようやくホームで撮影ができます。僅かな停車時間を終えて風っこ花めぐり号は福島駅を発車します。車内は乗客の入れ替わりが多く乗客も若干増えましたが空席は多いです。やはり船岡の千本桜が散ってしまった影響が大きいのでしょうか。列車は東北新幹線に沿って荒川を渡ります。南福島を通過して東北新幹線と分かれると列車は山間部を進みます。車窓の方はどんよりとした曇り空で時々雨が窓ガラスにあたります。
 今回の風っこ花めぐり号は、窓ガラスをはめ込んで運転されているため雨が降っても大丈夫です。また速度制限もないので普通の気動車とほぼ同じ速度で進む「風っこ」としては俊足です。金谷川を過ぎると上下線に分かれて進みます。気分的には単線を走行している感じです。しばらく田園地帯の単線と思わせる車窓が続き松川駅の手前で再上下線が接近して複線で進みます。時折、車窓に阿武隈川を見ながら進み二本松・本宮と言った市街地を過ぎると車窓に田園地帯が広がります。
 東北新幹線と並行してしばらく進み、次第に車窓が市街地に変わり磐越東線と平行して逢瀬川を渡ると終点の郡山に到着します。

福島駅に到着
 

福島停車中
 

荒川を渡ります
  

まだ見頃の桜が・・・
 

雨になってきました
 

雨の東北本線を進み

新幹線の高架が見えてきます

郡山に到着
 
 
長いようで短い風っこの旅

 仙台を出て2時間27分で終着の郡山に到着しました。郡山の天気は小雨です。今回の乗車では、福島での2分停車の他は停車時間が短く車両の撮影があまりできませんでした。郡山駅でようやく編成写真など撮影できました。窓ガラスが付いてはいましたが、久しぶりの「風っこ」の旅は長時間乗車ができて存分に楽しめました。
 当初は、仙台から郡山まで風っこ号の旅は長丁場になるから福島で降りようかとも考えましたが、やはり乗ってしまうと窓ガラスが付いていても「風っこ」です。乗ってしまえば、仙台から郡山まであっという間でした。長いようで短いキハ48系風っこの旅でした。
 往路の役目を終えた「風っこ」は、折り返し準備のため郡山駅ホームから郡山派出所へ入区します。郡山駅ホームを入換で移動するまで見届けて改札を出ました。

郡山に到着
 

サボは「臨時」
 

郡山停車中
 

郡山にて
 

この後引き上げます

郡山派出所で小休止
 
 
指定席券と記念品

 指定席券は、「えきねっと」で1ヶ月7日前の14時に事前予約しました。風っこシリーズは、特定の区間を走る場合を除いて比較的予約がしやすいのであまり心配はしていませんでした。結果的には一発で進行方向窓側の座席を予約できたので、「風っこ花めぐり」に関しては苦労すること無く指定券の予約ができました。
 記念品は、車内で福島統括センターからポストカードを貰いました。

風っこ花めぐり号指定券

記念ポストカード