特急:サフィール踊り子5号  新宿−伊東
2023年 2月 5日(日)乗車_ 


サフィール踊り子号に乗ろう

 2020年に特急スーパービュー踊り子号の後継として登場した特急サフィール踊り子号ですが、コロナ騒動の影響で登場直後に乗ることができず、その後も伊豆方面へ行く用事がありませんでしたので乗る機会はありませんでした。今回は、休日出勤で週末パスの使用予定が無かった日曜日ですが、仕事が早朝のみで8時に終わったので週末パス使用して新幹線へ大宮経由新宿へ移動して乗ることにしました。
 伊豆へ行く用事は無く本当に特急サフィール踊り子号に乗るためだけに新宿から伊東まで乗車しました。
  
新宿から伊東まで豪華特急の旅

 新宿駅6番線から特急サフィール踊り子号の旅が始まります。土曜日・日曜日は新宿駅から特急サフィール踊り子5号が運転されます。この列車があったからこそ長野から急ぎ移動して乗ることができました。今日は日曜日の昼時です。今から伊豆へ向かう列車なので空いているだろうと思ったのですが・・・。案外、これから伊豆へ行く人も多くホームはそれなりに賑わっています。
 伊豆へ向かう豪華リゾート列車にしては入線時刻(と言うか東大宮からの回送の到着時刻)が遅く発車の6分前となる12時19分頃に優美な紺碧色をまとったスマートなE261系電車がようやく入ってきました。4号車のカフェテリアに大急ぎで荷物が積まれる中、私はとりあえず先頭部を撮影。さすがはJR東日本ご自慢の豪華特急列車だけあって洗車もされていて艶やかな車体です。もう少し外観も見たかったのですが、発車まであまり時間が無いので撮影もそこそこに乗車します。
 

始発の新宿駅
 

発車案内
 

乗車目標
 

新宿駅に入線
 

ロゴマーク
  

行先表示
 

新宿駅停車中

まもなく新宿を発車

 本日指定された号車は5号車です。特急券・グリーン券は長野駅出発前の8時15分頃に「えきねっと」で購入しました。本命のプレミアムグリーン車は満席でしたので通常のグリーン席を購入しました。新幹線に乗る時間もありましたので詳細な座席位置指定はせずに「窓側に限定」のみで特急券・グリーン券を購入。指定された場所は5号車の一番後ろの一列席でした。車内は、E5系のグリーン車に似たような座席が2列+1列というゆったりした配置で並んでいます。サフィール踊り子号ではこれが通常のグリーン車です。荷棚の上にも窓があり天窓からも光が射し込むようになっています。さっそく自席で連動レッグレストや読書灯をいじっていると発車の時刻となります。
 

車内案内
 

5号車車内
 

座席に座るとこのような感じ
 

レッグレストは自動です。読書灯スイッチも
 

2人用席

1人用席
 
 登場から3年となる特急サフィール踊り子号の人気は今なお健在のようで撮影に来た大勢の方に見送られて新宿駅を発車します。新宿を発車した特急サフィール踊り子号は昼下がりの湘南新宿ラインを南下します。5号車の新宿駅発車時点での乗客は私一人だけで1両貸し切りみたいな状態です。列車は明治神宮の敷地となる森を見ながら原宿を通過して渋谷に到着します。渋谷では、後続列車の乗客が珍しそうに車内を覗き込んだりして少し恥ずかしい・・・。5号車は渋谷からも誰も乗って来ず貸切の状態が続きます。さすがに5号車に1人だけは寂しいです。列車は、恵比寿を通過して大崎を過ぎると大きくカーブします。一番の見所の東海道新幹線と横須賀線の下を潜り東京総合車両センターの脇を通過します。東京総合車両センターの車窓は反対側の車窓になります。その後、蛇窪信号場跡(現在は大崎駅構内)から横須賀線に入ります。この後は、東海道新幹線と並行してしばらく進みます。列車は住宅地を進み西大井駅を通過します。これまで東海道新幹線とすれ違いはしましたが抜かれてはいません。
 列車は多摩川を渡り神奈川県に入った頃にようやく東海道新幹線に抜かれました。その直後に武蔵小杉駅に停車します。
 武蔵小杉駅から5号車に乗る乗客はおらず5号車は貸し切りのまま武蔵小杉を発車します。高層マンションを見ながら列車は武蔵小杉を過ぎてしばらくすると東海道新幹線が分かれてゆきます。その後、新川崎駅を通過して東海道本線・京浜東北線が併走すると鶴見川を渡ります。鶴見を過ぎて鶴見線の下を潜り特急サフィール踊り子号は住宅街を快調に進みます。こちら側の車窓は横須賀線の東京方面の列車しか見えません。東神奈川を過ぎて横浜線の電車が見えるようになると横浜に到着します。横浜到着前に大減速してポイントを渡ったので、ここで東海道本線に入ったかと思われます。
 横浜駅に到着すると5号車も一気に乗客が乗ってきてほぼ満席の混雑となります。5号車は、前売り時点では横浜からの枠になっていたのか、ただの偶然で横浜からの乗客はみんな5号車を選択したのかは解りませんが、車内は一気に賑やかになりました。横浜を出たサフィール踊り子号は、東海道本線進みます。5号車は、私の前の席と車椅子用の席を除いて席が埋まっています。
 

新宿を発車
 

まもなく渋谷
 

 荷棚の上にも窓があり解放的
 

都心部を南下
 

横須賀線と合流
 

東海道新幹線とすれ違い
 

多摩川を通過
 

東海道新幹線が追い越し
 

武蔵小杉に到着
 

鶴見川を通過

まもなく横浜

東海道本線を進みます
 
サフィール踊り子号カフェテリアでランチ

 時刻は、13時15分になろうとしています。本日は昼食を予約しているので4号車のカフェテリア車両へ移動します。カフェテリア車両と言っても車両形式はサシE260ですので食堂車です。こちらで食事をするには、あらかじめスマートフォンやパソコンで事前決済してQRコードを発行しておくことが必要となります。これで利用時間と利用座席が指定されます。
 

乗車情報を入力

メニューを選びます

決済して予約完了

QRコード提示します
  
 4号車の入口で係の人にQRコードを見せて機械に読み取りをすると座席に案内してくれます。1人ですので1人用の4番席です。すでにテーブルはセットされた状態でした。早めに行ったのでいろいろ見て回ることができました。予約時間になりオーダーしていた「相州牛のボロネーゼパスタ」が来ました。ちゃんとした陶器の皿に盛り付けされた本格的なランチです。正直、ここまで本格的だとは思いませんでした。
 今回オーダーした「相州牛のボロネーゼパスタ」は、牛肉の旨味にパルミジャーノ(チーズ)のコクと香りがアクセントとなり美味です。パスタは、リングイネ麺で小麦の甘味が解ります。このほかにパンとミネラルウィーターがつきます。当初は、弁当箱みたいなものに入ったパスタかと思っていましたが、とんでもない話でしっかりとした食器も用意されこれはもう昼食ランチの部類です。さすがは、ミシュラン1つ星を獲得した本多 哲也シェフ監修だけあって野菜の旨みも忘れていません。利用できる(食事ができる)時間は僅か20分ですが、こんな本格的な昼食を日中走る定期特急列車内で食べたのは久しぶりです。さすが格上のサフィール踊り子号は何から何まで違います。
 

4号車カフェテリア車内
 

すでにセッティングされています
 

注文した相州ポロネーゼパスタ
 

本格的なランチです
 

紙ナプキンにもロゴマーク

食事中に酒匂川を通過
  
伊東まであっという間の豪華なひととき

 カフェテリアで食事をした後は自席へ戻ります。ちょうどデッキで反対側の車窓を見ていると太平洋(駿河湾)の海が見えてきました。あと5分くらい食事可能時間が後ろにずれていれば、この駿河湾の美しい車窓を見ながら食事の終盤を楽しめたのに残念です。自席に戻り車内販売で食後のコーヒーをオーダーして一息。こちらは当然ながら実費です。食後のひとときをコーヒー片手に楽しんでいると、もう熱海の到着放送です。列車は、ゆっくりと熱海駅の構内に入ります。私は伊東までの乗車ですので、早めにコーヒーを飲み切らないと伊東に着いてしまいます。熱海では、5号車からは半分以上の方が降りてしまいました。代わりに数名乗ってきましたが。
 熱海を出た列車は、東海道本線と並行しながらも伊東線に入ります。通路を挟んで反対側の座席は空いているので海が見えるときだけ移って景色を楽しみます。
 新宿から1時間51分で列車は伊東に到着します。温泉地があるのでかなりの人が下車しました。私も名残惜しいのですが伊東で下車します。伊豆急下田までは、プレミアムグリーン車の特急券が買えたときのお楽しみにしておきます。
 

食事を終えて座席へ
 

太平洋が見えてきました
 

自席で食後のコーヒー(別売)
 

熱海に到着
 

伊東線へ
 

来宮で少々停車
 

再び海が見えてきました

まもなく伊東

 特急サフィール踊り子5号は、伊東で9分停車するので編成写真など撮影します。停車時間があるので反対側ホームからもいろいろ撮影できました。停車時間一杯撮影して伊東から伊豆急下田へ向かう特急サフィール踊り子5号を見送りました。今度は、プレミアムグリーン車で伊豆急下田まで乗ってみたいです。伊豆へ向かう豪華特急列車の夢のような旅はあっという間に終わりました。
 

伊東に到着
 

少々停車します
 

反対ホームからも撮影
 

先頭部サイド
 

伊東駅停車中

まもなく発車
 
 
特急券・グリーン券


サフィール踊り子5号特急券・グリーン券
 特急サフィール踊り子号は、全席がグリーン席となっています。1号車が最上級のプレミアムグリーン車。2号車・3号車が個室。4号車のカフェテリアを挟んで5号車から8号車がグリーン車です。
 本日は、急に乗車を決めたので乗車当日の発車4時間ぐらい前の購入となりました。「えきねっと」を利用したのですが、プレミアムグリーン車はやはり満席とのことでグリーン車を選択しました。
 窓側以外は座席指定はしませんでしたが、ちゃんと1人用の座席が指定されました。
 

帰路は懐かしいE257系踊り子

 伊東から東京駅までは特急踊り子12号に乗車します。この後にサフィール踊り子2号がありますが、E257系2000番台にも乗っておこうと踊り子号を選択。伊豆急下田発に使用されるE257系2000番台は、長野総合車両センターと秋田総合車両センターで転用改造されました。今回の乗ったNA-05編成は秋田で改造された車両ですので特に懐かしさも感じませんが、一時期は疎開留置で長野総合車両センターまで来ているので撮影はしています外観は撮影していますが、実際に乗車して車内を見るのは今回が初めてです。
 伊豆急下田から到着した特急踊り子12号は予想よりは乗ってました。伊東からも乗車がありましたので窓側は結構埋まったかと思います。車内は、指定席ランプが荷棚に付いたので「あずさ」時代と雰囲気は変わりました。座席もモケットも変わりリニューアルしたように見えますが、やはり大幅なリニューアルにはならなかったので窓枠や座席の傷も目立ちます。転用の改造の日程が相当シビアだったのは長野総合車両センターで外から見ていても解りました。本当にせわしなく1両単位で工場間を車両移動させてましたので・・・。それでも、あと1年ぐらい完全投入を伸ばしてももう少しきれいにリニューアルしてほしかったところです。
 熱海で修善寺からの編成を連結した踊り子12号は東海道本線を進みます。途中の湯河原と小田原でまとまった乗車があったのには驚きました。列車は西日を浴びながら東へ進み。大船・横浜・川崎と停車して東海道本線を進み品川に到着すると僅かな時間で終点の東京に到着します。
 

特急踊り子12号
 

E257系2000番台車内
 

伊東を発車

窓側だけコンセントがあります