特急さざなみ号運転開始50周年・255系電車デビュー30周年記念  
特急:ビューさざなみ号  東京−館山 
2023年 2月 4日(土)乗車_ 


 
255系がリバイバル運転される時代です

 特急さざなみ号運転開始50周年と255系特急電車運転開始30年を記念して特急ビューさざなみ号が運転されました。255系電車が運転開始30年とは驚きました。まだまだ新型車両の感覚でいましたので・・・。特急さざなみ号は、現在では平日だけ通勤特急みたいな感じで動いているだけなのですね。土曜休日は、新宿から新宿さざなみ号が運転されていて255系電車も館山まで入線していますが。
 今回は、列車名をビューさざなみ号に変えて東京駅から館山駅までの直通列車としてのリバイバル運転をやるとのことです。255系電車でリバイバル列車は不思議な感覚でしたが、こういう列車も面白そうなので乗車することにしました。房総半島は、こういう機会でもないと行くこともありません。
  

東京駅京葉地下ホームから館山へ

 北陸新幹線で東京駅に到着して「お上りさん」の儀式とも言える丸の内赤レンガ駅舎を眺めてから京葉線地下ホームへ移動します。まぁ、いつもながら長い長い乗り換え通路を延々と進みます。エスカレーターで地下へ降りて動く歩道で延々と移動してまたエスカレーターで地下へ降りてまた別のエスカレーターで地下深く潜ると京葉線地下ホーム1番線にたどり着きます。これだけの移動でかなり疲れます。
 京葉線地下ホームにはすでに多くの人が、特急ビューさざなみ号の入線を待ち構えています。1番線から回送列車が発車して発車案内の上段(先発)に「ビューさざなみ」が表示されると一斉に各所で撮影会が始まります。まぁ、255系は毎日このホームに入ってくるので発車案内だけ撮影しに来るようなものですね。それにしても「ビューさざなみ」は懐かしいと思える日が来るとは・・・。私も老朽化したものだと思っているとミュージックホーンを鳴らしながら255系が入線してきました。発車まではあまり余裕がありません。先頭部は大混雑してますし指定された席は5号車ですので先頭部をライトの点灯を待たずに撮影して移動します。途中で行先表示を撮影しましたが、LED化された際に「ビュー」関連は消されたのか普通の「さざなみ・館山」表示でした。ホームも混んでいて発車2分ぐらい前にようやく自席までたどり着けました。

始発の東京駅に到着
 

京葉地下ホームへ
 

発車案内には「ビューさざなみ」
 

時間が無く東京駅ではあまり撮れず
  

行先表示(日本語)

行先表示(英語)

 東京駅を定刻に発車した特急ビューさざなみ号は、京葉線の地下区間を進みしばらくすると地上に出ます。今日の東京は曇り空です。葛西臨海公園を通過して旧江戸川を渡ると舞浜を通過します。隣接するテーマパークへかなりの人が駅から歩いています。
 さて、このビューさざなみ号ですが、さすがに自動放送の音源も無いようで車掌氏による肉声放送が続いていたのですが・・・。音源が無ければ自動放送の音声を担当している方に来てもらい放送してもらおうという仰天企画が飛び出し、本当に下り列車(往路のみ)堺正幸氏による放送が始まりました。生放送での車内放送です。これを考えた千葉支社凄いわ。しかも、普通の臨時特急列車で行うと言う発想は無かった費用もそれなりに掛かるだろうに。放送の方は、一発勝負の生放送とは思えない安定ぶりで自動放送と錯覚してしまうほどです。
 列車の方は、3月に開業する幕張豊砂駅を徐行で通過します。すでに駅名板等は取り付けられていて、しっかりと車内放送で説明もありました。列車は幕張新都心を抜けて蘇我に到着します。
 

潮見駅手前で地上へ
 

旧江戸川を渡り
 

舞浜付近を通過
 

東京湾を見ながら進みます

幕張豊砂駅(下り)を通過

列車は蘇我へ

 蘇我からは、いよいよ特急さざなみ号のメインでもある内房線に入ります。外房線と分かれて住宅地を進み生実川を渡ります。浜野駅・八幡宿駅を過ぎて五井駅停車。ビューさざなみ号で五井駅停車は初めての体験かも解りません。(私が乗っていた時間帯の関係かも解りませんが。)
 ふと見えた発車案内は「[L]ビューさざなみ」になっていました。もちろん停車時間が短いので撮影はできませんが良いものが見られました。五井を出ると小湊鐵道と分かれて養老川を渡ります。この川を渡るのを堺に車窓に田園地帯が目立ってきます。姉ヶ崎から先は再び住宅街の車窓になります。林や道路で完全には見えませんが工業地帯の脇を走り工場の煙突や高圧鉄塔が多く見られます。袖ケ浦を過ぎて田園地帯を進み久留里線が近づいてきて市街地に入ると木更津に到着します。木更津駅停車中に記念乗車証を貰います。千葉支社としては最低でも木更津から先まで乗ってほしいのでしょう。


木更津を発車
 

湊川橋梁を通過
 

東京湾が時折車窓に
 

東京湾を見ながら進みます

車内の様子

まもなく館山

 木更津を出でると住宅街を進み君津に停車します。君津から先は特急さざなみ号(新宿さざなみ号は除く)は運転されていませんので、リバイバル運転と言えばリバイバル運転の区間に入ります。君津から先も住宅街が続き青堀駅を通過した先でようやく田園地帯が広がる車窓に変わります。ただ、まだ海は見えません。小貫を過ぎて列車は山間部に入ります。列車は右に左にカーブして山間部を抜け佐貫駅を過ぎて再び山間部へ。トンネルを抜けるとチラッと海が見えてくようになります。
 上総湊駅を過ぎるといよいよ湊川橋梁を渡ります。天気も回復して冬晴れの美しい空と東京湾の青い海が美しく見えます。この車窓を見るためにA席を探し続けていました。A席じゃないとこの景色は見られません。この後、内房なぎさラインと平行する区間でも美しい東京湾を見ることができました。普段は海との無縁の生活ですので海が見えてくると気分も向上します。しかも今日は日本海側では無く太平洋側の東京湾です。素晴らしい東京湾の車窓も長続きはせず列車は海から離れて山間部へ。海とは少し離れますが、木々や住宅の間から海が見えます。
 東京湾フェリーが見えてくると浜金谷に到着します。浜金谷では下車する人が結構多かったです。私の隣の人も降りました。浜金谷を出ると千葉支社の鉄カードが配布されした。今日は館山まで乗ると乗車記念証と鉄カードの両方が貰えました。列車の方は、海から離れて山間部に入ります。トンネルを抜けると海より少し内陸を走り間に住宅や市街地があるので期待するほど海は見えません。時折、僅かに海は見えますが、ほとんどは田園地帯と住宅街ばかりです。富浦を過ぎて平久里川を渡ると終点の館山に到着します。
 最後の放送では、自動放送のマニュアル通りの放送が行われた後に堺正幸氏による挨拶もあり本当にこの放送が生放送で行われたと実感しました。館山までの道中は本当に自動放送が流れているのと思うほど違和感がありませんでした。流石です。
 

館山に到着
 

館山駅舎と255系
 

先頭部

到着後は回送となります

 特急ビューさざなみ号が館山駅に到着すると大勢の方が撮影していました。今日は、車内点検終了まで行先表示は「さざなみ・館山」のままにされていました。本来はすぐに「回送」に変わるのでこの列車だけのサービスのようです。
 この編成、館山では何処に留置されるのでしょうか。個人的には3番線の隣の線に入ってくれれば編成写真も撮影できるので期待したのですが・・・。車内点検を終えた255系電車は期待もむなしく蘇我側の留置線へ引き上げました。そうですよね。それが一番効率が良いです。と言うことで、これで撮影は終了です。
 この後は、館山市内観光を帰りの特急ビューさざなみ号の発車時刻まで行いたいと思います。(旅行記を参照)
 
 
館山から夕暮れの東京へ

 館山市内観光(旅行記参照)を終えて再び館山駅に戻ってきました。館山市内は結構歩いたので疲れました。少し早めに到着したのでテラスのベンチで一休みします。今日は暖かいので吹きさらしのベンチでも十分に休憩することができます。
 しばらく休憩して改札へ行くとものすごい人が群がっています。よくよく見ると発車案内の表示が「[L]ビューさざなみ」になっています。これは記録しておかねばと私も人の群れに入って撮影しておきます。まさか令和になってL特急の表示が見られるとは思いませんでした。撮影後はホームへ移動すると、蘇我側の留置線から255系ビューさざなみ号が入線してきました。その後はホームで手早く撮影だけして車内に入ります。帰路は先頭の1号車です。ちなみに行先表示は「さざなみ・東京」です。車内でようやく本格的に休憩していると車内の案内に「ビューさざなみ」の表示が・・・。往路は見られなかったので復路は見ることができて良かった。車内も大体の席が埋まった頃に発車時刻となりますが、線路に落とし物があり拾得作業のため数分遅れるとのことで、最終的には4分ほど遅れて館山を発車します。
 

始発の館山駅
 

発車案内(日本語)
 

発車案内(英語)
 

館山駅停車中
 

館山駅にて
 

行先表示(列車名)
 

行先表示(京葉線経由)

車内の案内は「ビューさざなみ」
 
 帰路は山側のD席ですので海は見えません。ただ往復で違う車窓が楽しめるのは良かったです。車内は、空席が結構あり私の隣も空いてます。帰路は皆疲れているのか往路よりも車内は静かです。列車は内陸部を進み田園地帯を見ながら進みます。富浦を過ぎて長いトンネルを過ぎて岩井を過ぎます。反対側の車窓は東京湾の景色が広がってますが、こちら側は田んぼと山だけが続いています。
 帰路の特急ビューさざなみ号では、記念乗車証とカードを1回で両方貰えました。列車の方は、浜金谷駅から結構乗客が乗ってきましたが私の隣は空いたままでした。列車は、田園地帯を進み竹岡を通過すると山裾(反対側は東京湾)に沿って進み湊川橋梁を渡ります。反対側は美しい海ですが、山側も町並みと山が見えて大して悪くはない光景でした。その後も景色は山と田園地帯が続きます。かろうじて駅近くになると市街地が広がる感じです。大貫を過ぎて青堀付近から住宅街に入り君津に到着します。君津を出ると往路のA席側とは違いD席側は結構自然が残っています。木更津では乗降とも多少ありました。木更津を出ると久留里線と分かれて内房線を進みます。D席側の車窓はほとんどが住宅街です。姉ヶ崎を過ぎて養老川を渡ると五井に到着します。小湊鐵道のキハ40が美しい夕日を浴びて出迎えてくれました。五井を出ると八幡宿・浜野と通過して蘇我に到着します。
 さすがに蘇我での下車はそれなりにありましたが、乗ってくる人もそこそこ居ました。ここまで来れば東京も目前です。
 

館山を発車
 

帰路は1号車
 

湊川橋梁を通過
 

西日を浴びて五井へ

養老川を渡ります

五井に到着

  蘇我からは京葉線に入ります。この先は東京駅まで停車駅はありませんので車内改札を始めます。蘇我から乗った人も特急券を用意していたようで空いた区間だけちょっと乗ってみる感じなのでしょうか。京葉線は高架ですので列車もスムーズに進みます。途中の駅では撮影に訪れている人も結構居ます。
 海浜幕張駅を通過して京葉車両センターが見えてくると、3月開業の幕張豊砂駅を通過します。下り線と違ってこちらは高架となっています。ここでもちゃんと案内放送がありました。時刻は夕暮れ時、こちら側の車窓には美しい夕日を見ることができました。列車は、先行列車との関係か速度を落とす場面もありましたが、舞浜を過ぎて葛西臨海公園を通過します。列車は大きくカーブして砂町運河の中を通り越中島貨物駅を僅かに見ると地下に入ります。越中島・八丁堀と通過して東京に到着します。


蘇我から京葉線へ
 

京葉車両センターを通過
 

幕張豊砂駅(上り)を通過
 

幕張豊砂駅を通過中

車窓は夕暮れ時

まもなく地下区間へ

 東京駅でも、車内点検終了まで表示は「さざなみ・東京」のままでした。列車の前後は、255系のさよなら運転かと錯覚する人出で結構混んでいました。東京駅の発車案内にはメッセージが流れていました。どのタイミングで出てくるか解りませんので撮影するのが精一杯でしたが冒頭部分の撮影だけはできました。車内点検を終えた255系は回送列車として東京駅を発車しました。255系の姿が闇に消えると波が引いたように人々は帰路につき2番線ホームもいつもの土曜日の光景に戻りました。少しホームを観察した後に延々とエスカレーターと動く歩道を乗り継ぎ新幹線コンコースまで移動しました。時刻表を見ても17時32分の新幹線には間に合いません。当初予定していた18時24分の新幹線で帰るので時間があります。東京駅丸の内側の赤レンガ駅舎を見るため改札を出るとすでに日は暮れて夜の景色になっていて東京駅赤レンガ駅舎も美しくライトアップされていました。


東京に到着
 

東京駅は2番線に到着
 

東京駅からのメッセージ@
 

東京駅からのメッセージA
 

回送で東京駅を発車

地上に出ると暗くなってました

 
特急券と記念品

 今回は当初は乗る予定はありませんでしたが、255系のリバイバル運転が気になり1月中旬頃から窓側があれば乗ろうと空席照会を始めました。ちなみにこの時点では結構通路側に空席があって満席ではありませんでした。
 上り列車(東京行)は数日で窓側が確保できましたが、下り列車(館山行)はなかなか窓側が空きませんでした。最悪の場合は、特急わかしお号と合わせて房総1周でも良かったのですが、あのタイミングで狙えばと夜も更けたタイミングで一か八かA席(海側)指定で予約すると見事に予約できました。これで往復とも左右別の窓側で乗り鉄を楽しむことができるようになりました。
 乗車記念品は、硬券タイプの記念乗車証が往復とも配布されました。さらに鉄カードが往路は255系デザイン・復路はE257系500番代デザインで配布されました。こちらの鉄カードには、「わかしお・さざなみ50周年」のロゴも印字されていて良い記念になりました。
 
下り列車特急券
 
 
鉄カード裏面

下り列車配布の鉄カード
 

下り列車乗車証

乗車証裏面
   

上り列車特急券
  
 
鉄カード裏面

上り列車配布の鉄カード
  

上り列車乗車証

乗車用裏面