快速:XマスShu*Kura号  新津−野沢
2022年12月10日(土)乗車_ 


今年もXマスShu*Kuraが運転

 今回は、磐越西線の一部区間(喜多方−山都・野沢)が台風による橋梁破損のためバス代行になっています。このためSLばんえつ物語号を使用したSLクリスマストレイン号の運転はありませんでした。だた運転見合わせ(バス代行)区間に干渉しない「Shu*Kura」を使用したXマスShu*Kura号は例年通り新津から野沢まで運転されました。
 今年は、XマスShu*Kura号に乗って初冬の磐越西線の旅を楽しみました。「Shu*Kura」で磐越西線を旅するのは初めてでしたので違う視点からも旅が楽しめました。
  
新津駅には早めに入線

 特急しらゆき1号で新津に到着して程なくして快速XマスShu*Kura号が入線してきました。ほぼSLばんえつ物語号と同じ時刻です。SLばんえつ物語号とは違い入線して乗務員の交代準備が終わるとすぐにドアが開きます。まだ、ホームには数名しかいない状態ですので人が居ない状態で2号車の車内を撮影する事ができました。
 その後は、座席に荷物だけ置きに行きます。座席には記念品が置かれていて居ましたので自席の分だけ鞄に仕舞い再びホームへ。柳都Shu*Kura号に乗って新津駅でも撮影いているので珍しさはあまりまりませんが、これから磐越西線へ入るという事で別の違和感も感じます。
 私は、SLばんえつ物語・SLクリスマストレイン号と同様に今日もホームで駅弁の販売があるかと思いどこでも調達してきませんでした。ただ、一向に駅弁業者が販売に来る様子がありません。ホームでは、新津駅社員の方がクリスマスの飾りを付けて見送りの横断幕を出し始めました。不安になり聞いてみるとXマスShu*Kuraでは、ホームでの駅弁の販売は無いとの事。よく考えれば1号車は食事つき、3号車1両分の乗客のどれくらいの人が買ってくれるか解らなければ出張販売も無いですよね・・・。困った。
 ただ、困っていても仕方ないので撮影だけは進めておきます。ベンチに座るオコジョはXマスShu*Kura号の存在に気が付いているのかどうか解りませんが、私の焦った心情も知らずに夫婦でのんきにベンチに座ってます。(笑)

新津駅発車案内
 

新津駅には早めに入線しました
 

オコジョはXマスShu*Kuraに気付かないようだ(笑)
 

新津駅での発車待ち
 
 
イベントスペース(2号車)はクリスマス仕様

 今回は、XマスShu*Kura号として運転しますので2号車はクリスマスの装飾がなされています。何時もとは違う雰囲気の中で日本酒を楽しむのも良いかも解りません。残念ながらクリスマスツリーの設置はありませんでしたが、アテンダントの方々がサンタの帽子を被って勤務されていたのでクリスマスの雰囲気は出ていました。
 なお、1号車は行かれないので解りませんが、3号車については特にクリスマスの装飾は無く通常の車内と同じでした。また、蔵守のカウンターで販売するメニューも通常と同じでした。

2号車はクリスマスの装飾がされています
 

クリスマスリースもあります
 

和風の格子にクリスマスリースも良いですね

3号車は特に装飾はありません
 
XマスShu*Kura号(上り)

 新津駅の駅社員の方々に見送られてXマスShu*Kura号は新津駅を後にします。3号車の指定席は満席のはずですが空席が現時点では結構あります。座席の上に置かれた記念品が置かれたままになっているのですぐにわかります。新津駅を出て大きくカーブして市街地を進みます。磐越西線を「Shu*Kura」で旅をするのは初めてです。先程、新津で弁当が買えませんでしたので2号車の売店へ行ったところ幸運にも「雪だるま弁当」が売っていたので迷わずに購入しました。命拾いしました。これで車内での食事の心配はなくなりました。列車は能代川を渡り田園地帯を進みます。しばらく田園地帯を走行すると市街地に入り五泉に到着します。五泉を出ると早出川を渡り田園地帯を進み馬下を過ぎるといよいよ阿賀野川が車窓に見えてきます。阿賀野川に沿って進む磐越西線の旅の本番です。桜で有名な咲花を過ぎるといよいよ山間部に入ります。ここでちょっと2号車の方へ行って見ます。丸デーブルでの飲食は解禁されていませんが窓側のテーブルは使用できるので結構人が居ます。暫く2号車から磐越西線の車窓を楽しんでから自席に戻り阿賀川の車窓が見えるうちに雪だるま弁当を食します。ついでに自宅から持ってきたビールと先ほど弁当と一緒に買った日本酒を楽しみます。テーブルの上はなかなか豪華になりました。五十島を過ぎてしばらくすると阿賀野川を渡り私が座っている席からは阿賀野川が見えなくなります。今度は反対側の車窓が阿賀野川と並行になりこちら側は山が続きます。こればかりは仕方ありませんが。暫く山を眺めていると列車は津川に到着しました。
  

横断幕での見送り
 

間もなく新津を発車
 

座席の上に記念品が置かれています
 

早出川を渡りいよいよ山間部へ
 

今日は雪だるま弁当に日本酒・ビール
 

阿賀野川に沿って進みます
 
 津川では停車時間があるのでホームで撮影できます。津川では反対ホームに新津行が停車しているので折り返していく人も何名かいました。津川駅に「Shu*Kura」が停車しているのは新鮮な光景です。津川を出ると引続き私の席は山側で反対の席は阿賀野川と言う感じで進みます。鹿瀬を過ぎて阿賀野川を渡りますが、直ぐにトンネルに入り阿賀野川を見るのはお預けです。長いトンネルを抜けたかと思えば再び阿賀野川を渡り阿賀野川の車窓は反対の座席へ。こちらは延々と山が続くので2号車へ再び移動して阿賀野川の車窓を楽しみます。豊実を過ぎた頃に座席に戻り暫く山を眺めています。反対側の車窓に新渡大橋が見えてくると阿賀野川を渡りこちら側の車窓に見えてきます。列車は県境を過ぎて新潟県から福島県に入ります。これから終着の野沢までは阿賀野川の車窓を楽しむことができます。今日は天気が良くありませんが、ここまでの車窓で積雪はありませんでした。まだ積雪の季節はもう少し先のようです。
 阿賀野川を見ながら列車は順調に進みます。やはり気動車ですのでSLばんえつ物語号より列車の進行が早いです。車窓に上野尻発電所が見えてくれば旅も終盤です。阿賀野川が離れて市街地に入ると西会津の玄関口となる終点の野沢に到着します。
 XマスShu*Kura号は一旦回送で山都まで走行しますが乗ることはできません。本当はもう少し乗っていたかったのですが後ろ髪を引かれる思いで改札へ向かいます。なにやら待合室で地元酒の振る舞いがあるらしい・・・。そう聞いてしまうと足取りも軽く・・・。

津川駅で少々停車
 

津川駅停車中
 

9227D新津行が停車
 

津川駅停車中の車内
 

阿賀野川を渡ります
 

上野尻発電所が見えると旅も終盤
 

野沢に到着
 

車両は山都まで回送されます
 
 
XマスShu*Kura号(下り)

 野沢からは、再び快速XマスShu*Kura号に乗車して新津へ戻ります。先程まで山登りみたいな事をして疲れたので帰路は3号車の座席に大人しく居ようと思います。帰路も満席との事ですが結構席が空いてます。2号車で飲食でもしているのでしょうか。帰路は、特に配布されるようなものも無く座席の上には何も置かれていませんでした。列車は、西日が薄っすらと射す野沢を発車します。往路とは反対側の席になるので違った車窓が楽しめそうです。野沢を出て少し落ちついた頃に2号車へコーヒーとジェラードを買いに行きます。帰路はカフェタイムとして自席でゆっくりしようと思います。ジェラードは硬いので溶けるまで時間が掛かるのでコーヒーを楽しんでからでも間に合います。
 帰路は車内の湿度が高いのか窓がすぐに曇って車窓があまり楽しめません。今は、阿賀野川は反対側の車窓でこちらは山と田が見えるだけですので特に問題もありませんが・・・。上野尻を過ぎてトンネルを通過して徳沢を通過するといよいよ阿賀野川を渡りこちら側の車窓に見えるようになります。日出谷まで阿賀野川に沿って進み阿賀野川を渡るとまた山側の車窓になります。そんな事を何回か繰り返すと津川に到着します。
 帰路の下りは停車時間は僅かです。津川を出ると三川の先までは阿賀野川の車窓を見ながら進みます。やはり川を見ながら進むのは良いですが三川の先で阿賀野川を渡るともうこちら側の車窓に阿賀野川を見る事はできません。後は山と田畑が続く車窓です。ここでジェラードが食べごろになりました。コーヒーを飲んでから時間が経ってますのでちょうど良い頃合いです。お米が入ったジェラードの食感がたまりません。列車は山間部を抜けて咲花を過ぎると車窓に綺麗な夕日が見え始めました。今日1日無事に終えられそうです。ちょうど私が座っている方の座席からよく見えました。
 

始発の野沢駅
 

野沢駅停車中
 

2号車には雪だるまサンタが・・・
 

帰路はカフェタイム
 

西日射す阿賀野川に沿って進みます
 

3号車車内
 

五泉手前で夕日が見えました

今日も無事に終わりそうです
 
 夕暮れ時の磐越西線を進み早出川を渡ると五泉に到着します。五泉で列車交換も兼ねて少々停車します。ここでようやくホームに降りて写真撮影できる時間ができました。ふと2号車の窓を見ると雪だるまサンタが反対を向いていて車窓を見ていました。ちょうど越乃Shu*Kuraのロゴと合わせて撮影できたので撮影。ようやくXマスShu*Kuraらしい撮影ができました。
 五泉を出ると新津まではあと僅かです。五泉到着前に見えていた夕日は沈み田園地帯を見ながら夕闇の磐越西線を進みます。もう車窓もほとんど見る事は出来ず、ただ新津を目指して走るのみです。能代川を渡ると街の明かりが増えて市街地に入り終着の新津に到着します。新津駅到着後もしばらくは1番線に停車していたのでゆっくりと撮影する事ができました。今日1日の大役を終えた「Shu*Kura」は、ゆっくりとホームを離れて基地へ入換を始めました。私は、2番線ホームへ移動して快速直江津行の到着を待ちます。長野までの長い帰路の旅が始まりました。
 磐越西線を「Shu*Kura」に乗って旅するのは初めてでしたので貴重な体験ができました。  
 

五泉駅に到着
 

雪だるまサンタも車窓を堪能
 

五泉駅で少々停車
 

9234Dと交換
 

終着駅新津に到着

初日の運転も無事に終了しました
 
困難を極めた指定券入手

 指定席券は、「えきねっと」で1ヶ月7日前の14時に座席位置指定無しで事前予約するも往復ともに確保できませんでした。それから来る日も来る日も空席照会を続けて乗車5日前に通路側ながら上りの指定券が予約できました。その後、乗車前日に下りの指定券が窓側で予約できて一安心した後に上り列車の空席を照会したところ窓側に空席がありましたので慌てて座席位置変更しました。やはり通路側指定は乗車当日まで発券せずに窓側の空席を待ち続けた方が良さそうです。
 今回は、最終的には往復共に窓側に座れることになりましたので満足いく結果になりました。

上り列車指定席券

下り列車指定席券
 
配布された記念品等


新幹線YEARウェットテッシュ
 
 XマスShu*Kura号ですので、例年運転されるSLクリスマストレイン号同様にクリスマスカードでも配られるかと思いましたが、そのようなものは配布されませんでした。代わりに上り列車限定で新潟地区オリジナルクリアファイル・オリジナル絆創膏・新幹線イヤーウエットテッシュ・野沢宿マップが配布されました。これはこれで普段入手できない貴重な品々で良かったですが。
 あとは、日本酒を買うと貰えるカードと記念スタンプが乗車した記念に入手できました。

日本酒購入時に貰ったカード(表)
 

裏面(一部画像加工あり)
 

クリアファイルと絆創膏とマップ

クリアファイルのデザイン
 

いつもの記念スタンプ