春の信州 彩 観光キャンペーン  
快速:篠ノ井線120周年号 1号:松本→西条
2号:西条→塩尻
3号:塩尻→長野
2022年 6月25日(土)乗車_ 


篠ノ井線に12系客車が走る

 春の信州彩り観光キャンペーンと篠ノ井線(松本〜西条)が開業120周年を迎えるのに合わせて、臨時快速篠ノ井線120周年号が運転されました。運転日は、春の臨時列車では終盤となる6月25日・26日の2日間で12系(ぐんま車)3両をEF64形1000番台がプッシュプルで運転される事になりました。運転区間は、松本から西条間下り1本。西条から塩尻までの上り1本。塩尻から長野までの下り1本。合計3本(2日間で合計6本)が設定されました。篠ノ井線を12系客車の臨時列車が運転されるのは久しぶりです。
 地元長野で12系客車に乗車できる機会はそうそうないので、25日と26日両日の全ての列車に乗って初夏の篠ノ井線12系客車の旅を楽しもうと春臨発表の日から楽しみにしていました。
  

特急しなの4号で松本へ

 今日は5時から6時30分まで休出をこなしてから車で長野駅へ。何とまだ7時30分前だと言うのに長野駅東口の駐車場は何処も満車状態。地下駐車場は空いてますが、さすがに3000円払う気にはなれず徒歩10分ぐらいの離れた場所の駐車場に1台だけ空いている区画を見つけて駐車。早歩きで長野駅へ向かいます。
 長野からは、特急しなの4号に乗車します。何とか入線前ギリギリに並べたので自由席でも余裕で座れましたが、北陸新幹線が到着すると、これから篠ノ井線120周年号に乗る人や見に行く人、行楽客で自由席はほぼ満席の状態になりました。
 長野を出た特急しなの号は、犀川を渡り篠ノ井に停車します。流石に篠ノ井からは隣に人が座ってきました。篠ノ井からは座れない人も出ていました。自由席のみ混んでいる特急しなの4号は山間を進み朝の善光寺平を見ながら進みます。沿線には大勢の撮影の方がまだ居残っています。列車は冠着トンネルを抜けて聖高原へ。この列車は聖高原にも停車します。聖高原からは、12系回送の撮影を終えた方々が乗ってきました。まぁ、自由席は座れないと思いますが・・・。
 聖高原を過ぎて北アルプスを見ながら西条を通過すると、篠ノ井線120周年1号を待つ撮影の方々が一気に増えます。明科駅で、篠ノ井線120周年号の回送を追い越すと格段に人の数が増えます。特急しなの4号は満席の盛況のまま、奈良井川と梓側川の合流点(犀川の起点)を過ぎて大糸線と並行すると松本に到着します。
 松本では結構降りるかと予想しましたが、予想より降りる人は少なめでした。それでも松本から乗る人以上は降りたので全員座れたようです。以外にも木曽や名古屋方面へ向かう人が多かったようです。
 特急しなの4号を見送ると12系客車の旅が始まります。
 

特急しなの4号(長野7:45−松本8:37)
 

特急しなの4号車内
 
 

篠ノ井線120周年記念セレモニー


篠ノ井線120周年号記念セレモニー
 
 本日は、松本駅2番・3番ホームで、篠ノ井線120周年号のセレモニーが開催されます。とは言え松本駅の狭いホームに9両の特急あずさ号も発車する関係で会場はこじんまりしていて立ち入り制限はありませんでした。特急あずさ号が後ろまでホームを使うのでとてもじゃないができませんね。
 セレモニーの方は、一通りの挨拶が終ったあとでヘッドマークデザインの除幕式がありました。すでに長野総合車両センターからの臨回客に取り付けられてはいますが、松本駅にはまだ到着していないのでデザインは知らないという事で・・・。想像より落ち着いたデザインだと思いました。何か見覚えがあるようなデザイン・・・。
 

セレモニー看板 

ヘッドマークデザイン除幕 
 
 
篠ノ井線120周年1号西条行

 松本から篠ノ井線120周年1号で西条へ向かいます。松本駅では、接続の特急あずさ号が遅れた関係で2分程遅延となりましたが、EF64 1030に牽引され大勢の方に見送られての松本駅発車となりました。12系客車で松本駅を出発するのは久しぶりです。車内の方は、やはりほぼ満席の大盛況です。列車は市街地を抜けて大糸線の北松本を通過すると奈良井川がチラチラと車窓に入ります。平瀬信号場では特急しなの8号と交換で先に到着して特急しなの8号を待つ予定でしたが、篠ノ井線120周年1号が遅延して松本を出たため、すでに平瀬信号場で383系が待っていました。何か特急しなの8号の乗客の目が冷たいような・・・。平瀬信号場を出ると梓川と奈良井川の合流地点を見ながら進みます。北アルプスの山々も何とか見る事ができます。車内では乗車記念カードの配布が始まります。
 列車は、田沢駅を通過して住宅街を進むと明科に到着します。明科を出ると白坂トンネル3本を通過します。客車列車で3本の白坂トンネルを通過を通過するのはかなり久しぶりです。もしかしたら定期列車(客車)時代の急行ちくま号以来かも解りません。長い白坂トンネル3本を抜けると西条側の撮影地が見えてきます。凄い人出です。ここまで凄い人出は始めて見ました。列車、大勢の方のカメラの放列に迎えられながら終点の西条に到着しました。
 西条駅も出迎えの人々で凄い混雑でした。

松本駅発車案内
 

西条行はEF64 1030が牽引
 

お見送りの横断幕
 

松本駅ホーム発車案内
 

12系客車車内
 

西条に到着
 

折り返し篠ノ井線120周年2号になります
 

塩尻側ヘッドマーク
 

松本を発車
 

平瀬信号場で特急しなの6号と交換
 

初夏の篠ノ井線を進みます
 

田沢駅を通過
  

明科に停車
 

西条の撮影地は大混雑
  
  
西条駅120周年記念イベント


西条駅前
 
 篠ノ井線120周年1号が到着した西条駅も開業120周年という事で駅前広場などで催しが開かれていました。なんとアルクマもこの猛暑の中を頑張って愛想よく振る舞ってます。駅前では、リンゴジュースや持ち帰り用の菓子なども配布されていました。
 その後、駅前で太鼓演奏なども行われ普段は静かな駅も午前中は賑わってました。
 ホームでは、間もなく快速リゾートビューふるさと号が通過します。ホームは大勢の見物の人々が訪れていて機関車部分はダメダメと判断して比較的空いている12系客車の中ほどと通過する快速リゾートビューふるさと号を合わせて撮影しました。

アルクマも来てました
 

リゾートビューふるさと号が通過
 
 
 
篠ノ井線120周年2号塩尻行

 西条からは、篠ノ井線120周年2号で塩尻へ向かいます。早めにドアが開いたので車内でゆっくりと涼むことができました。だんだんと車内に人が増えてきて座席もほぼ埋まる頃に篠ノ井線120周年2号はEF64 1053に牽引されて西条駅を発車します。ホームにも大勢の方が見送ってくれました。西条を出ると有名撮影地です。先程よりは人数は減りましたが、それでもかなりの人が撮影に訪れていました。長い白坂トンネル3本を通過すると明科に到着します。停車時間は僅かです。
 明科を出ると田沢に停車します。篠ノ井線120周年号では2号のみが田沢に停車します。田沢では見送りに地元の方が来られていただけで特に何もなく発車。その後、北アルプスと犀川・奈良井川を見ながら列車は進みます。ここで乗車記念カードが配布されました。平瀬信号所では交換列車が遅延した関係で遅れて松本駅に到着。

塩尻行はEF64 1053が牽引
 

西条駅停車中
 

EF64 1053と12系の連結部
 

聖高原側はホーム端に止まり撮影不能
 

12系客車車内
 

西条駅を発車
 

松本駅停車
 

塩尻に到着
 
  
 松本では多少乗客の入れ替えがありましたが、遅れて到着したのですぐの発車となりました。松本を出ると遅れ回復のため結構速度を上げました。客車列車ってこんなに速度が出るのと言った感じです。南松本を快調に飛ばして村井駅に停車します。12系の列車が村井駅に停車するのは貴重です。今度はこのようなシーンに巡り合えるか解りません。村井を出ると広丘を通過してぶどう畑が見えてくると終点の塩尻に到着します。


西条を発車
 

人は少なそうですが・・・
 

定番は混んでました
 

明科手前も混雑
 

明科に停車
 

夏の篠ノ井線を松本へ
 

12系車内

松本を発車

ぶどう畑が見えると塩尻 
 
 
篠ノ井線120周年3号長野行


塩尻駅発車案内
 

連結部が広いEF64 1030と12系の連結
 

長野側ヘッドマーク
 

ぶどう園とEF64 1030
 

塩尻駅ぶどう園
 

遠くにぶどう畑を見て松本へ
 

犀川に沿って北上
 
  
 塩尻駅からは折り返しとなる快速篠ノ井線120周年3号に乗車します。篠ノ井線120周年号は、この列車がメインなようなもので列車は長野までの運転となります。ホームでの撮影も終えて車内へ。流石に一番人気の列車だけあって車内は発車前からほぼ満席の盛況です。この列車だけは窓側の指定席券が確保できなかったので通路側の利用となります。幸い進行方向側なので贅沢も言えません。塩尻駅をEF64 1030に牽引されて発車した篠ノ井線120周年号はぶどう畑を見ながら北上します。途中、村井に停車して松本へ。松本では12分程停車しますので撮影やら買い物に出かけます。


松本駅停車中
 

松本駅発車案内
 

篠ノ井線120周年3号と発車案内
 

聖高原で特急しなの16号交換・しなの11号を退避
 
 
 松本を出ると田沢を通過して北アルプスを見ながら明科へ。明科で少々停車した後は篠ノ井までドアは開きません。車内放送でトンネル区間を走行するするのと猛暑で窓を空けると冷房効果が上がらないので窓を閉めるように放送が入りかした。ほとんどに人は閉めましたが、やはり一部は我関せずなのか日本語の理解が困難なのか開けたままのボックスもありました。西条から先で撮影された皆さんは何処のボックスの窓が空いていたか解ると思います。白坂トンネル3本を通過中にふと思ったのが、篠ノ井線120周年3号は記念カード配らないのかな。乗務が長野総合運輸区だしな・・・。とか考えているとトンネルを抜けて数は減ったものの大勢の方が撮影されている撮影ポイントを通過して西条を通過します。篠ノ井線120周年3号は西条を通過します。先程までの賑わいが嘘のようにほとんど人は居ませんでした。代わりに撮影できそうなポイントはかなりの人出になっています。この時間帯の篠ノ井線は何処も光線具合が良くないので撮影は大変そうです。聖のカーブを通過して列車は聖高原へ。聖高原では特急しなの16号の交換と特急しなの11号の退避を行うため27分程運転停車します。ドアは開きません。
 

明科に停車
 

北アルプスも見えました
 

旧羽根尾信号場付近
 
 
 運転停車中に乗車記念カードを配り始めました。流石に3号だけ無いとは思いませんでしたが、運転停車の時間に配れば効率よく配れそうです。配ってくるのは良いのですが、私だけ先ほど渡しましたよね。とか訳の解らないことを言われて貰い損ねるところでした。配布が始まってから通路を歩く人もほとんどなく私もずっと座っているのにどうやって2枚貰うんでしょうね。配布開始前に似たような誰かに渡したのか、それとも私が分身の術でも使ったとでも言いたいのでしょうか。しかも否定したら無言で渡して去っていくし。やはり、特急あずさ号で大して時間の変わらない高速バスとの競争がある松本と、速い新幹線で競争する交通機関がほぼ無い長野では対応も違いますね。

 聖高原での運転停車も終えて再び列車は進みます。この場所は逆光で光線具合は最悪な場所が多いので人出は少ないです。次の冠着でも運転停車をして普通列車と交換しますが、こちらは4分程度ですぐに発車します。冠着トンネルを抜けるとデッキへ。車窓には旧羽根尾信号場跡と善光寺平の美しい車窓が目に入ってきます。12系から善光寺平の車窓を見るのは客車時代の急行ちくま号以来です。それではなぜにデッキから見たかと言えば座席が山側だったからです。しばし12系のデッキから善光寺平の車窓を眺めていると姨捨駅を通過します。その直後に撮影地を通過しますが凄い人出でした。私も撮影なら比較的光線具合の良いこの場所を選択するかと思います。姨捨を過ぎると列車は徐々に高度を下げて善光寺平の端となる稲荷山を通過します。稲荷山を通過すると有名な稲荷山ストレートです。この場所は光線具合が良くないも関わらず大勢の人が撮影に訪れていました。その先の踏切もそれなりの人出でした。列車は塩尻機関区篠ノ井派出を通過して篠ノ井に到着します。僅かばかりの人を降ろして列車は信越本線に入り長野へラストスパートです。川中島駅を通過して犀川を渡り安茂里を通過すれば長野は目前です。裾花川を渡ると私は早々にデッキへ。長野駅の電留線には115系S7編成(初代長野色)が留置されていて急行ちくま号の長野到着を思い出させるすごい演出が実現しました。

 長野に到着するとすぐに先頭へ行って1枚だけ撮影。皆さん盛んに先頭を撮影している背後から185系臨回電が5番線に進入中。長野駅は祭り状態で撮影の人々が右往左往する大賑わいとなりました。そう言えば1990年代初めごろは5時24分1番線に急行ちくま号が到着してから1分後の5時25分に4番線から185系快速信州リレー号が発車していたよなー。185系の塗装は違いますが、長野駅で185系と12系が共演するなんて偶然なのかそれとも・・・。と考えながら185系と初日の役目を終えた12系見送り改札を出ました。
 快速篠ノ井線120周年号には明日も乗車しますのでまた明日・・・。
   

12系デッキから見た善光寺平
 

懐かしい長野に到着の光景
 

長野に到着
 

185系臨回電と特急しなの18号
 

善光寺平が見えます

犀川を渡ると長野

長野に到着
 
 
指定席券と記念カード


信州ワンデーパス
 
 今回の乗車では、乗車券部分は「信州ワンデーパス」を利用しました。篠ノ井線120周年号の運転区間だと、往復割引きっぷに乗車券をプラスするより「信州ワンデーパス」を使用した方が安上がりで乗車券をその都度買うよりは便利です。ただ、長野駅の指定席券売機は手入れが悪いのか一番売れる券売機なのか感じな日付の部分が擦れていました。
 指定券は、えきねっと・e5489両方で1ヶ月と7日前に事前予約しましたが、えきねっとは全滅でe5489は1号・2号のみ確保できました。その後、5月30日に空席が出て2号を窓側に変更・3号は、えきねっとで予約できました。
 なぜ、5月30日のタイミングで大量に空席が出たかは不明です。

信州しなの料金回数券
 

篠ノ井線120周年1号指定券
 

篠ノ井線120周年2号指定券
 

篠ノ井線120周年3号指定券
 
 
 今回の篠ノ井線120周年号では、1号と2号を担当した松本運輸区と3号を担当した長野総合運輸区から乗車記念カードが配られました。3列車とも違うデザインでどこかで見たようなデザインです。もう運転が終了しているので書いてしまうと、1号が快速みすず号のヘッドマーク、2号は新急行かもしか号のヘッドマーク、3号は特急しなの号のヘッドマークをデザインしたものです。
 裏面は、運用図表と乗車日が印字されているのでこれは記念になりました。
  

篠ノ井線120周年1号乗車記念カード(表)
 

篠ノ井線120周年1号乗車記念カード(裏)
 

篠ノ井線120周年2号乗車記念カード(表)
 

篠ノ井線120周年2号乗車記念カード(裏)
 

篠ノ井線120周年3号乗車記念カード(表)

篠ノ井線120周年3号乗車記念カード(裏)