2022年3月で運転終了  
特急:とれいゆつばさ2号 新庄−福島_ 
2021年 12月 5日(日)乗車_ 

  
足湯が楽しめる新幹線も来春まで・・・

 「足湯が楽しめるお座敷新幹線」として人気があった「とれいゆつばさ」も、最近はコロナの影響で乗車率も下がり気味の状態でしたが、車両の老朽化等の理由で来年(2022年)3月で運転を終了すると発表されました。この手の発表があると人気が再び戻り1ヶ月前10時の指定席発売と同時に完売してしまう日が多く出るようになりました。
 私も人の事は言えませんが、鳴子温泉からの帰路に時間を合わせて「とれいゆつばさ」の乗り納めを一足早く行いました。話題の「足湯」も、12月から人数制限解除され1回に8名使用となりましたので、新幹線車両での「足湯」も入り納めできました。
   
足湯券を求めて早めに並びます

 陸羽東線の普通列車で新庄駅に到着して山形新幹線が発車する1番線へ行くと15号車のラウンジ車両の乗車口にはすでに5人くらい並んでいました。この場所で並ぶと入線後に予約に空きがあれば足湯券が購入できて足湯が楽しめます。とれいゆつばさ号の運転終了が発表されると特急券も発売早々に完売になる人気ぶりですので少し心配です。この時点で6番目ですので買えるかとは思っていましたが・・・。
 とれいゆつばさ2号の入線は早く14時30分頃には1番線へ入線してきます。入線してもすぐにドアが開くわけではなくしばらくはホームで待つことになります。ドアが開いて15号車の足湯券売り場へ向かいます。福島までの乗客にはとりあえず山形以降の回を勧めているようです。山形から乗る人は足湯券が買えない状態になりますが仕方ないです。12月から足湯の人数制限も解除されたので並んだ人は全員何処かしらの回で足湯が楽しめるようです。足湯券を購入できれば一安心です。発車まで15分程ありますので車両の撮影をします。今ならまだ空いていてのびのびと撮影できます。
 

始発の新庄駅
 

とれいゆつばさ号はまだ留置線で待機中
 

新庄駅発車案内
  

15号車のラウンジカーに並びます
 

とれいゆつばさ号表示
 

行先表示
 

新庄駅には早めに14:30頃に入線してきます
 

ロゴマーク
 

新庄駅にて

まだ余裕で撮影できます
 
快適な元グリーン席で山形へ

 発車時刻も近づき車内へ入ります。途中駅からの乗車が多いのかお座敷席・普通席共に座席にはかなり空席があります。今まではお座敷指定席に乗ってたので、おそらく最後となるであろう今回は普通席の指定席を選択しました。普通席とは言え「こまち」時代のグリーン車がほぼそのまま使用されていて座席もシートピッチもグリーン車時代のままです。これで通常の特急料金とはある意味お得な車両です。
 新庄を定刻に発車した特急とれいゆつばさ号は福島を目指して進みます。南新庄を過ぎると陸羽東線と分かれて小国川を渡ります。舟形を過ぎると車窓は薄っすらと雪景色に変わります。山間部を抜け田園地帯を走行し市街地が見えてくると大石田に停車します。大石田を出ると最上川に沿って進みます。最上川が見えるのも僅かで最上川が離れると再び田園地帯を走行します。遠くに月山が見えてくると村山に停車します。村山を出る頃には雪は見えなくなり時折雲の間から漏れる西日の光など見ながら列車は進みます
 今日は普通車ながらグリーン席に座れるので快適です。列車は、さくらんぼ東根を過ぎて天童に停車し山形市に入り仙山線と併走して市街地を進むと北山形に運転停車します。北山形で新庄を17分後に発車した「つばさ150号」を先に通します。山形を目前にここでの運転停車はもどかしい・・・。上り本線をさっそうと「つばさ150号」が通過すると発車になります。市街地を進み山形城址のお堀が見えてくると山形に到着します。意外にも山形で降りる人も多いです。その代わり乗ってくる人も結構いますが。
 

デッキ部の案内
 

カウンターで足湯券を買います
 

湯上りラウンジ
 

お座敷指定席
 

通常の指定席
 

指定席と言っても座席はグリーン席のまま
 

車内案内
 

新庄を発車
 

新庄を出ると雪景色に
 

丹生川通過
 

快適な元グリーン席の旅
 

月山が見えてきます
 

雲の隙間から西日が・・・
 

馬見ヶ崎川を渡り山形市街地へ
 

北山形で運転停車
 
 
山形を出て待望の「走る足湯」へ

 山形を出ても私の隣には誰も来ませんでした。この後は、足湯へ行くためグリーン席ともしばらくお別れです。一番先頭の11号車から最後部の16号車まで歩くわけですが、一昨日「えきねっと」で見た際は、指定席はお座敷・普通とも満席の表示でしたが、見る限りは満席に近いという事無くかなり空席がありました。びゅう旅行商品の号車が一番空いていました。
 足湯のある16号車へは利用の10分前までに行くことになっていて、まだ少し早いのでラウンジの空いている場所に座り10分前になるのを待ちます。概ね10分前になって16号車の前でアテンダントに足湯券を渡して車内へ。12月から人数制限が解除されているので8名が4名ずつ2ヶ所の足湯に分かれて浸かっています。それまでは、「タオル」を渡されソファで前の回の人が終わるまで待ちます。車窓は、山形市内を出て田園地帯を走っていて、辺りは徐々に薄暗くなっているようです。
 予約した16時30分となり足湯に入ります。足湯と言っても塩素消毒されたお湯が循環しているので温泉ではありません。新幹線車両の中で足湯が体験できるのは今日が最後になるかと思いますのでゆっくりと足湯を楽しみます。足湯だけでも疲れが取れて足元が温まると体も温まってきます。足湯に入っている途中で、かみのやま温泉に停車しました。ポイント通過や停車・発車時に揺れはありましたがお湯がこぼれる事はありませんでした。足湯入浴中にアテンダントの方に記念写真を撮ってもらったり、すだれ式のブラインドを降ろしたりしていると時間が過ぎるのは早いもので、赤湯の手前で終了となりました。名残り惜しいですが新幹線車両内での足湯体験は終了です。
 また、別の車両でこのような車両が登場する事を期待しつつ最後部の16号車から11号車の自席へ戻りました。
 

山形を出たら16号車「足湯」へ移動
 

ソファーで前の人が終わるのを待ちます
 

16号車の様子
 

足湯に入ります
 

おそらく新幹線車両では最後の足湯

ブラインドを降ろしてみる
 
夜の板谷峠を越えて福島へ

 16号車の足湯から11号車の自席へ戻ったのは赤湯を出た後でした。流石に通路側には誰か座っているだろうと思いましたが誰も座ってませんでした。徐々に車窓も見難くなってきます。高畠を過ぎて米沢駅の手前でもう完全に日暮れとなり夜の車窓に変わります。米沢でも誰も乗って来なかったので新庄から福島まで快適に1人で利用できそうです。これから先は、四季にわたり車窓が綺麗な板谷峠を越えますが、正直真っ暗で何処を走っているのか解りません。辛うじて峠駅の通過だけは解りましたが・・・。列車は夜の板谷峠を越えてようやく民家の明かりが見え始めたかと思えば、もう庭坂駅を通過するところでした。庭坂を通過すると住宅街を進み東北新幹線ホームに繋がるスロープは上らずにそのまま在来線を走行し終着の福島駅在来線ホームに到着します。
 とれいゆつばさ号の旅もこれで終了です。まだ運転終了まで時間はありますが、撮影されている方がかなりいました。私はもう乗る機会が無いと思うので、乗り換えの東北新幹線を1本遅らせて山形への回送を見送りました。
 

米沢付近で日が暮れます
 

福島に到着
 

福島駅は在来線地上ホームに到着
 

山形へ回送されます
 
 
指定席券と記念品

 とれいゆつばさ号は運転終了が発表されてから人気が急上昇して、1ケ月前の指定席発売早々に完売してしまう日もあります。今回は、SLクリスマストレイン号の指定席確保(12/4・12/5のどちらの指定券が確保できるか)を見極めるため事前予約はできませんでした。最終的には、12/5の10時にスマホで早打ちして普通座席の窓側を確保しました。東北新幹線と合わせて予約すれば通算で割安になりますが、そんな事をしていると満席になりそうな勢いでしたので「とれいゆつばさ」の特急券だけ単独で購入しました。
 足湯券は、12月から人数制限が解除されたため理由出来る人数が以前に戻ったので多くの方が利用できるようになりました。以前は、足湯に入ると記念ポストカードが貰えましたが今は配布するのを止めたようです。
 なお、画像下の足湯の利用案内ですが、スキャンの失敗ではなくこういう感じでした。運転終了も決まりコピーで対応したようで何かの拍子で用紙が斜めになってコピーされたようです。運転終了が決まったとは言え、こういうところはしっかりしてほしいものです。
 

とれいゆつばさ2号特急券
 

とれいゆつばさ号足湯券レシート 

タオルセット
 
 
特製タオル
 

足湯利用の案内書

足湯利用券(こちらは回収)