12月はクリスマストレインとして運転  
快速:SLクリスマストレイン号  新津-会津若松_
2021年 12月 4日(土)乗車_ 

   
12月はSLクリスマストレイン号として運転

  新津と会津若松を結ぶ観光列車「SLばんえつ物語」も11月で2021年の運転が終了しました。12月は、今年最後の運転として2日間だけ「SLクリスマストレイン号」と列車名を変えて運転されます。運転開始当初は、クリスマスの時期に運転されていましたが、雪害で大規模な輸送障害が起こってからは早めの12月最初の土曜・日曜に運転されています。
 今年もコロナ禍でいろいろありましたが、今年を締めくくる乗り鉄遠征として例年通り乗車しました。

雨の磐越西線を会津若松へ

 上越妙高駅から乗車した特急しらゆき1号を新津駅で降りると、C57 180を先頭にSLクリスマストレイン号編成が停車していました。今日は無事にC57牽引で運転されるようで一安心です。しらゆき1号が発車すると入換のため移動を始めます。今日は雨模様のあまりお出かけ日和ではありません。
 長岡側から7号車のグリーン車を先頭に新津駅3番線に入線してきますが、雨が強くとてもじゃありませんがホーム先頭で撮影と言う気にはなれません。少し屋根下で様子を見ます。少し雨が弱まった時点で強行して撮影します。屋根が無い部分ですので雨に濡れることを心配して人が少なかったので思った位置で撮影できました。その後は一旦荷物を置きに7号車のグリーン車へ。入口でグリーン券の確認が行われますが、「グリーン車乗車証」の配布は無くその都度グリーン券を見せるそうです。去年まではSLクリスマストレイン号でも、DLばんえつ物語号でも「グリーン車乗車証明書」が配布されていましたので今年のSLクリスマストレイン号だけ配布しないのか、もう乗車手帳とともにグリーン車乗車手帳を配るのも止めたのか解りませんが楽しみが減りました。
 グリーン車に荷物を置いて再びホームへ。ホームの売店で「えび千両ちらし」を何とか購入してホームの端へ。本日のSLクリスマストレイン号は、客車の愛称札・行先表示も「SLばんえつ物語」のまま変わってません。僅かにC57の運用札がクリスマス仕様になっているだけです。昨年はヘッドマークは無いですが、方向幕や愛称板は「SLクリスマストレイン号」専用のものが用意されていたのに・・・。ここまで台所事情が悪くなったのでしょうか。
 車内は、昨年同様にクリスマスの飾り付けはされていますが、この状態で走らせるなら「SLばんえつ物語」のままで12月の運転は車内にクリスマス装飾を施す程度でも良かったのでは。そう思えるほど、今年は特別感の無い運転です。
 天気は相変わらず雨でしたが、いくぶん小降りになってきました。10時前には薄日も射すほどに天気は回復して、サンタ姿のオコジョも見送りにホームにやってきました。ただ、撮影できる時間は僅かで、発車時刻の2分前には車内へ移動します。
 

始発の新津駅
 

新津駅発車案内
 

今年もヘッドマークはありません
 

C57の運用札はクリスマス仕様
 

入線が早いのでゆっくり撮影できます
 

愛称札は「SLばんえつ物語」のまま
 

方向幕
 

7号車側
 

今年もグリーン車に乗車
 

クリスマスの飾り付けがありました
 

指定された席は1列席です
 

展望室は座ることができず・・・
 

郵便ポストは使えます
 

新津駅の見送り
 
 サンタ姿のオコジョに見送られて新津を定刻に発車したSLクリスマストレイン号は、会津若松を目指して初冬の磐越西線を進みます。引続き1号車のオコジョ展望室に入るには整理券が必要なので4号車の展望車に並びます。車内放送では、新津駅を発車した後に来るようにとの事でしたので新津駅を発車した瞬間に席を立ち移動しましたが、すでに行列ができていました。1回目・2回目は津川までの乗客優先という事でした。なんとか3回目の整理券を確保して、5号車の売店で9月から発売が始まった「SLばんえつ物語弁当」(筒タイプ)を購入して座席へ。列車はすでに能代川を渡り磐越西線を五泉へ向けて進んでいます。整理券と弁当類を購入してしまえば、あとはグリーン車で磐越西線の旅を楽しむばかりです。今年も1列席を確保できたので快適に会津若松へ向かう事ができます。さっそく、先ほど買った「SLばんえつ物語弁当」(筒タイプ)をつまみにビールでも飲んでひと時を過ごします。
 五泉に近づくと再び雲行きが怪しくなり雨が降り始めます。冬の田園地帯を進み五泉を過ぎると早出川を渡ります。早出川を渡ると白鳥(多分)の群れが飛んでいるのが見えました。冬らしい車窓を見る事ができました。馬下駅を通過するといよいよ阿賀野川に沿って列車は進みます。ただ、反対側の席の方を流れているので1列席からは見る事はできません。列車は咲花に停車します。春にSLばんえつ物語号に乗車した時は桜の花が見頃でしたが、SLクリスマストレイン号に時期には紅葉も終わり冬の装い。そこに雨天で寂しが増すばかりです。咲花を過ぎると山間部に入り阿賀野川を何回か渡ります。雪を期待しましたが、まだ雨のままで雪には変わる様子はありません。しばらく走行して、ようやく1列席側からも阿賀野川を見る事ができるようになりました。雨の阿賀野川の景色も川霧がたってなかなか幻想的です。しばらく雨の阿賀野川の景色を楽しむと津川に到着します。
 津川では、機関車の整備のためしばらく停車します。今日は、雨雲とSLクリスマストレイン号が同じ方向へ同じ速度で進んでいるようで津川も雨です。機関車撮影も反対側の屋根のある場所からのみ撮影します。この時期に本降りの雨とは珍しいです。
  

能代川を渡ります
 

冬の田園地帯を進みます
 

早出川を渡ります
 

白鳥の群れが・・・
 

咲花を発車
 

後部展望
  

五十島で227Dと交換

雨なので幻想的な車窓です

津川に到着
  
新作SLばんえつ物語弁当

 SLクリスマストレイン号に乗車後にビールのつまみにした「SLばんえつ物語弁当」は、9/1に新発売となった弁当で容器のふたには初代の「SLばんえつ物語」のヘッドマークがデザインされています。中身は、従来の「SLばんえつ物語」弁当とほぼ同じ(焼き鮭・イクラ・鶏肉・タケノコ煮付け・シイタケ煮付け)ですが、ご飯がフキと三つ葉のすし飯に変わりました。正直に言うと「すし飯」とは気が付きませんでした・・・。
 容器は洗えば物入れに使えます。ただ、入れるものが今のところ無いので部屋に飾られています・・・。
  


SLばんえつ物語弁当

SLばんえつ物語弁当中身


会津盆地まで雨雲と併走

 雨の津川を定刻に出たSLクリスマストレイン号は、再び山間部を走行します。しばらく阿賀野川に沿って進みますが、そろそろ1号車の「オコジョルーム」の見学整理券の時刻になるので移動します。一番後ろの7号車から先頭の1号車へ移動するので全ての車両を見て回れます。6号車の団体は津川で降りたようで車内も空席が目立っていました。他の号車も津川で降車したのか、1人で1ボックスを買って乗っているのか空席が結構あります。4号車の展望車は、ポストと記念スタンプは利用できますが、ソファ等は利用できず実質的に通路扱いで閑散としています。
 さて見学時間が始まりましたので、1号車のオコジョルームで時間まで過ごすことになります。子供の遊び場の奥にある展望室に居ることになるのですが、この区間は長いトンネルがあり「はずれ区間」かも解りません。展望室から延々とトンネルの闇を見る事になります。また、展望室の片隅にお手製の「アマビエ」が置かれていました。まぁ、「アマビエ」にすがりたい気も解ります。
 ようやくトンネル区間を抜けて阿賀野川が見てくるころには見学終了の時刻となります。後は席に戻ってハイボールでも飲みながら昼食をとります。
 沿線は、ヘッドマークの無いC57 180牽引のSLクリスマストレイン号を撮影しようと雨の中大勢の方が盛んに追い掛けしています。撮影の方々はヘッドマークの無い試運転を思わせる運転に満足でしょうが、乗る方はやはりクリスマスのヘッドマークが無いと物足りないです。撮影ポイントすぎるとすぐに車が何台も連なって追い越してゆきます。徳沢駅の手前の阿賀野川を渡る橋梁でSLクリスマストレイン号は新潟県から福島県に入ります。山間部を抜けて視界が開け集落が見えてくると野沢に止まります。こちらの停車時間は僅かですぐに発車します。野沢を出ると田園地帯を進みます。開けた場所ですので撮影に来る方も多いです。また山間部に入り何度か阿賀野川を渡り右に左にカーブしてほぼ阿賀野川に沿って進み山都駅に停車します。

津川駅停車中
 

津川では少々停車します
 

1号車:オコジョ展望室
 

オコジョルーム
 

記念撮影ボード
 

展望室には「アマビエ」が居ました

徳沢で3221Dと交換
 

阿賀野川に沿って進みます
 
 山都を出ると一番の見どころと言っても過言ではない「一ノ戸橋梁」を通過します。今日は雨模様ですが、雄大な景色が楽しめると共に大勢の方が撮影に訪れています。田園地帯を抜けて長いトンネルを抜けると会津盆地に入ります。普段なら雄大な磐梯山が見えて歓声が上がる区間ですが、今日は生憎の雨で磐梯山は全く見えません。再び田園地帯を走り喜多方に到着します。喜多方では、結構大勢の方がホームに降り立ちました。逆に喜多方から乗ってくる方も結構いました。短い区間ですが、ちょっと乗ってみるには良い区間かも解りません。
 喜多方を出ると田園地帯を進みます。最後部の展望室で粘りましたが、磐梯山が見えてくる気配はありません。田園地帯から市街地に変わると塩川に停車します。ここで231Dと交換になります。塩川を出ると田園地帯を進みます。撮影される方もこの辺りが限界のようで人出も少なくなってきました。車窓の方は、最後まで磐梯山は見る事ができませんでした。自然現象なので仕方ありませんが、SL列車から磐梯山を見る事ができなかったのは心残りです。
 車窓に郡山方面からの磐越西線が近づき併走すると終点の会津若松に到着です。天候は曇りですが雨は止んでいました。今年は、新津から喜多方あたりまで雨雲とともに旅をしたような感じでしたが、今年も無事にSLクリスマストレイン号の旅が終わりました。
 会津若松では、駅員の方が横断幕を持って出迎え、観光協会の方がパンフレットを配って出迎えてくれました。往路の役目を終えて引き上げるSLクリスマストレイン号を見送り、これは来年リベンジしなければと一旦改札を出ました。
 

山都に停車
 

山都で少々停車
 

阿賀野川を渡ります
 

一ノ戸橋梁を通過
 

会津盆地に来ましたが磐梯山は見えず
 

塩川で231Dと交換
 

今回は最後まで磐梯山は見えず
 

会津若松に到着
 

会津若松の出迎え
 

会津若松に到着したSLクリスマストレイン号
 
 
昼食は「えび千両ちらし」

 おそらく説明は要らないかと思います。新潟駅の他に「SLばんえつ物語号」(SLクリスマストレイン号)運転時には新津駅発車ホームの駅弁売り場でも購入できますが、新津駅のホーム売店ではSL列車の客が「えび千両ちらし」を選択する客が多く多めに仕入れてもすぐに売り切れます。私も上越妙高からの特急しらゆき1号で新津に着いた時点ですでに2個しかありませんでした。ふたを開けると厚焼き玉子・・・。ですが、蓋のようになっている厚焼き玉子の下に「えび」「いか」「うなぎ」「こはだ」が宝物のように入ってます。さらにその下には、新潟コシヒカリのすし飯が引き詰められています。新潟に来たならゲットしたい駅弁です。ちなみにパッケージの「えび千両ちらし」の白い部分は取り外すと絵葉書として使用できます。
   

えび千両ちらし

卵焼きを取ると具が・・・
  
  
指定席券と記念品

 指定席券(グリーン券)は、1ヵ月7日前の14時に「えきねっと」で事前予約しました。これで何とか入手ができましたが、7号車2番とか結構ギリギリのタイミングで確保できたようです。とりあえず1列席を確保できて良かったです。
 乗車手帳は4月の段階で配布しないという事でしたが、グリーン車乗車証明も止めるとは思いませんでした。今日は雨でしたので、ホームから戻る際にグリーン券を濡らさない様に出し入れするのは大変でした。
 オコジョルームの整理券もカラーコピーのヒラヒラした券に変わり台所事情も厳しいのかと思いましたが、クリスマストレイン名物のポストカードだけはしっかり配布されて良かったです。ただ、今年はコロナの影響で4号車まで各自取り行く方式でした。
 

SLクリスマストレイン号グリーン券

乗車90万人達成スタンプ
 

オコジョルーム入場整理券
  
 

4号車で配布された記念ポストカード