えちごトキめき鉄道観光急行  
急行:急行2号(ヘッドマークは「ひめかわ」)
 糸魚川―直江津
2021年 8月 7日(土)乗車_ 

   
観光急行は急いでかない列車

 7月から「えちごトキめき鉄道」で運転を開始した観光急行に乗ってきました。車両は、455系・413系3両編成で455系には懐かしく413系には新鮮な交直両用急行色を纏っています。列車種別もJRではほとんど見かける事のない急行列車です。でも、えちごトキめき鉄道の急行列車は「急いで行かない列車」。という事で、途中駅で停車時間を設けたり景色の良い場所は徐行したりして、ゆっくりと列車の旅が楽しめる設定になっています。
 8月に入り運転開始から1ヶ月が経ち、そろそろ落ち着いてきた頃合いかと思い急行2号に乗車できるように旅程を組んでみました。
 
413系・455系急行列車の旅(急行2号:糸魚川13:42−直江津14:31)

 今回乗車する急行2号は市振駅始発で運転されます。糸魚川駅は途中駅となりますが、富山から北陸新幹線に乗車した関係で仕方ありません。糸魚川駅1番ホームには大勢の人が列車を待っていますが・・・。こちらは先行する直江津行定期列車の乗客でした。直江津行の定期列車が出た後の糸魚川駅1番線には数人の乗客が待つのみです。直江津行が発車してから数分後に急行2号が到着しますが、乗車位置案内がありませんので何処に並べば良いか解りません。これは、ホーム屋根下に乗車目標を作ってほしいです。昭和時代のデザインで。そしてそのレプリカも売って欲しいとか考えたり・・・。
 
 さて、急行2号が到着しました。もう、糸魚川からクハ455-701に乗車(窓側着席)は無理と考え直江津側先頭のクモハ413-6辺りで列車を待っていたら山側の進行窓側のボックスに座れました。これは幸運でした。座席を確保した後は撮影に回ります。クハ455は懐かしい、モハ412とクモハ413にとっては新鮮な交直流急行色です。この列車だとクハ455は後部ですが、ちゃんとヘッドマークも付いています。本日は「ひめかわ」のヘッドマークですので、今日の急行2号は「ひめかわ」として運転しているようです。急行ひめかわ号は、以前は新潟と青海(糸魚川)を越後線経由で結んでいた気動車急行です。413系・455系とは直接の関係はありませんが、糸魚川には縁のある列車名で糸魚川から乗る今日は「ひめかわ」の表示をが出ればいいと思っていたので、本当にひめかわ号のマークを見た時には感激しました。糸魚川駅での停車は14分一通り撮影して座席に戻り休憩をすれば発車時刻と言うちょうどいいタイミングです。
 糸魚川駅を定刻に出た急行2号は、すぐに交直セクションを通過します。交流から直流に電源が変わりますが、室内灯が消え冷房も停止します。最近の車両は室内灯も消えない車両が多くなり、このセクション通過時に室内灯などが消えるシーンを体験できる車両も少なくなりました。梶屋敷を通過して車窓に断続的に社屋の間から日本海が見えるようになってきます。列車は日本海沿いからトンネルを通過して内陸に入ります。トンネルを抜けると能生川を渡り能生駅に停車します。能生駅での停車時間は僅かです。能生駅を出ると頸城トンネルに入ります。このトンネルは長くトンネル内に筒石駅があります。列車は通過しますが、車内からもホームの照明で駅を通過したことが解ります。トンネルを抜けると名立川の上にホームがあることでも有名な名立駅に停車します。
  

今回は途中駅の糸魚川から乗車
 

糸魚川発車案内
 

糸魚川に急行2号が到着
 

クハ455-701側
 

本日は「ひめかわ」のマークです
 

「急行」の愛称札
 

「ひめかわ」のサボ
 

方向幕も作動して「直江津」表示
 

クモハ413-6車内
 

クモハ413-6の山側ボックスに座れました
 

「あさま」の懐かしい広告
 

クハ455-701車内
 

噂の四五五神社
 

間もなく糸魚川を発車
 

交直セクションを通過
 

直流区間へ
 

背後に日本海と国道8号を見て早川を渡ります
 
 

能生川を渡り頸城トンネルへ
 
 
いでかない列車なので休憩あります

 急行2号は名立駅は時刻表上は通過の扱いですが、休憩という事で列車は停車します。名立駅停車前にも車内放送で何回も休憩扱いのため下車はできない旨の放送が何回も流れました。名立駅では15分程停車します。名立駅は先頭側の編成写真を撮影するにも最適な場所ですので、このような停車は嬉しいものです。真夏の昼下がりにホームに出て休憩できるなんて最高の演出です。15分程停車して急行2号は直江津へ向けてラストスパートです。
  

名立駅にて休憩のため停車
 

名立駅にて
 

急いで行かない列車ですのでのんびりした時間が・・・
 

列車後部
 

のんびりした夏の午後

反対ホームから編成も撮影
   
   
久しぶりの413系から見る日本海

 名立を出ると再び長いトンネルを通過します。トンネルを出ると真っ青な日本海が車窓に入ってきます。梶屋敷駅を通過すると国道8号線と日本海に沿って列車は進みます。ちょうど日本海が見やすい場所では徐行運転のサービスもあり、さすがは「急いで行かない列車」です。観光的なサービスは万全です。それにしても北陸新幹線が開業し、えちごトキめき鉄道に経営分離され「日本海ひすいライン」(旧北陸本線)の旅客列車は気動車のみと決まった際には、もう電車からこの日本海の車窓を見る事は無いかと思っていました。ですが、2021年の夏に再び電車のモーター音を聞きながらこの日本海の車窓を楽しむことができるとは誰が想像したことでしょうか。本当に夢のようなひと時です。ここで、噂の四五五神社が巡回に来ました。この神社にお賽銭(寄付)をすると記念札(カード)が貰えます。特にカードの有り無しに関わらずお賽銭はするつもりでした。貰った記念札(カード)は、これからシリーズ化されそうなデザインでしたので再び乗車した際にはまたお賽銭をするつもりです。
 413系・455系急行2号は、日本海沿いを進み谷浜駅を通過します。谷浜を通過すと日本海ともお別れです。トンネルを抜けると市街地に入り妙高はねうまラインが接近して合流すると直江津に到着します。本当にあっと言う間で、これは後日もう一度、直江津−市振間を往復で乗らねばと思いました。
 直江津に着いた後は、改札を出て駐輪場付近から急行3号して折り返すクハ455-701を撮影して今回の急行2号の旅は終了です。懐かしい急行で直江津に着いた後は、懐かしいD51に会いに直江津D51レールパークへ向かいます。
  

日本海を見ながら進みます
 

車内は1人1ポックスくらいの乗車です
 

妙高はねうまラインが見えてくると直江津
 

2358Mとすれ違い
 

直江津に到着
 

折り返し急行3号に
 

駐輪場付近から撮影
 

夏雲とクハ455-701
 

「ひめかわ」マークと直江津駅名表示

クハ455-701
  
 
久々に購入した急行券

 えちごトキめき鉄道の急行に乗るには急行券が必要です。急行券は、乗車距離に関係なく一律500円です。糸魚川の窓口で急行券は通常と記念急行券と2種類あるとの事で2種類とも購入しました。通常の急行券は、幼少の頃に見た硬券の急行券でした。「こくてつ」「JNR」の地紋も懐かしく令和の現代に再びこのような急行券が購入できるとは思いませんでした。 後は、車内で購入できる急行券もあるそうですが、車内改札で買えば良いかと思っていたら車内改札は無く買いそびれてしまいました。次回は、こちらから買いに行こうかと思います。
 乗車記念証などは特にありませんが、四五五神社にお賽銭をすれば記念札(カード)が貰えます。こちらが乗車証の代わりにもなりますので、今後も乗車時にはお賽銭しようかと思います。
 

硬券の急行券(表)
 

急行券(裏)
 

四五五神社にお賽銭すると貰えるカード
 

カード裏面
 


記念急行券(表面)
 

記念急行券(裏面)
 
懐かしい真夏の昼下がり


タイトル部分の画像ですが色調調整して昭和の写真風にしてみました