413系イベント車両を使用した定期普通列車  
普通:とやま絵巻(定期普通列車)
  金沢−高岡
2021年 8月 7日(土)乗車_ 
        
イベント列車運転時以外は普通列車で運用

 平成28年(2016年)8月にイベント用車両として、あいの風とやま鉄道413系を改造(車体ラッピング・トイレの洋式化等)して「とやま絵巻」が登場しました。とは言え、内装はシートモケットを交換した程度で座席配列の変更などは行われませんでした。通常は、あいの風とやま鉄道を中心にIRいしかわ鉄道(金沢)までの普通列車運用に入り、イベント運用がある際にはテーブルを設置してイベント列車として使用されます。主に「ワイン列車」「ビール列車」「地酒列車」「スイーツ列車」などに使用されましたが、新型コロナウィルスの影響でイベント列車の運用は無く、現在のところは普通列車の運用に入っています。
 平成31年(2019年)4月に観光列車「一万三千尺物語」が運転を初め影が薄くなりましたが、定期列車運用にも入る気軽に乗れるイベント車両となっています。
 
 
「とやま絵巻」は車窓がほぼ見えない車両

 長野から北陸新幹線はくたか591号に乗車し金沢にやってきました。このご時世ですので、金沢までの乗客は少ないかと思いきや7時30分台到着という時間帯が良いのか自由席側から結構乗客が降りてびっくりしました。私は指定席でしたのでガラガラでしたが・・・。
 金沢駅で、JR東日本区間からの新幹線Eチケット利用者のみに発売される「北陸周遊乗車券」を購入して在来線の7番乗り場へ。今回乗車する金沢7:57発富山行の普通列車が、今回の目的である「とやま絵巻」使用編成となるはずです。てっきり折り返し運転かと思いましたが、一旦福井側へ引き上げているようで発車10分前ぐらいに黒い車体の413系が入線して来てほっとしました。最近は、あいの風とやま鉄道のホームページに運用が公開されているので余程の事が無い限りは大丈夫かと思いましたが、やはり実際に入線してくるまでは心配です。
 

金沢駅に停車中の「とやま絵巻」
 

ロゴマーク
 

ます寿しのデザイン部
 

金沢駅停車中
 
 
 列車が入線後は、すぐにボックス席を確保します。この列車は、定期の普通列車ですので発車時刻が近づくと続々と乗客も増えます。可能な限り外部を撮影しますが、今日は海側サイドの撮影だけで終わりそうです。車内はとても撮影できる状態ではありませんでしたが、富山側が黄緑色、中間が青色、福井側が水色のシートモケットに変わっていて富山にゆかりのある21種類の絵がデザインされています。
 金沢駅を7時57分に発車した富山行普通列車「とやま絵巻」は富山に向けて出発します。大体1ボックスに2人程度でロング部分が8割方、残りは立席と言う感じで時間帯のせいか結構乗っています。これで2両だと大混雑になりそうですので3両で大正解です。久しぶりの413系で旧北陸本線の旅となります。屋根付きで薄暗い金沢駅では気が付きませんでしたが、この車両は窓までラッピングされていて正直ほとんど景色が見えません。これは予想外でした。念願の「とやま絵巻」に乗れたのは良いのですが景色がほとんど見えないとは・・・。周囲の乗客は、毎日乗ってそうな人がほとんどのようで全く関心が無いようですが、これだけは少し心残りです。肝心な車両基地と貨物駅はほぼ何も見えないまま非情にも通過して東金沢へ。早くも東金沢で立っていた方々がほとんど下車してしまいます。住宅街を進み金腐川を渡り森本を過ぎてさらに住宅街を進み津端に到着。七尾線の乗換駅と結構大きい街なの降りる人も多ければ乗ってくる人も多いです。津幡を出ると七尾線と分かれて田園地帯をのんびり進みます。僅かに見えるラッピングされていないドア窓からの景色は夏の朝に緑が映えていて綺麗です。ただ、ボッスク席からは何も見えません。
 

金沢7:57発の富山行
 

とやま絵巻ヘッドマーク
 

海のモチーフ
 

車内

倶利伽羅峠付近を通過

高岡で下車
    
 倶利伽羅駅を出ると、管轄が「IRいしかわ鉄道」から「あいの風とやま鉄道」に変わります。とは言え直通運転ですので特に変化はありません。倶利伽羅駅を出ると本格的な山間部に入ります。この景色を十分に楽しめないのは残念です。
長いトンネルを抜けると県境を越えて石川県から富山県へ。トンネルを抜けて少し山間部を走行すると急に市街地が広がり石動に到着。ここからは、富山県ですので富山を目指す方々が乗ってきます。小矢部川を渡り田園地帯を列車は進みます。車窓は特に見えないのでただ揺られているだけです。飲食を伴うイベント列車では、あまり景色は重視しないでしょうが、普通列車の場合は景色がほとんど見えずにただ列車に揺られているのは結構きついです。「とやま絵巻」は、田園地帯を抜けて福岡に到着。福岡からの乗車は多くボックス席も1ボックス2名ほどになりました。福岡を出ると西高岡に止まります。こちらからの乗車も多いです。西高岡を出ると次は高岡と思いきや、高岡やぶなみ駅に停車。新しく駅ができていたようです。その後は、一気に市街地が広がり高岡に到着します。
 私は高岡で下車しますが、高岡からの乗車が多く車内も混んでました。私は一番快適に乗車できた区間だけ楽しんで降りたようです。「とやま絵巻」は、車内は明るいデザインのシートモケットだし、車体も落ち着いた黒色に富山のイラストが描かれていて面白い列車でした。普通列車の運用にも入るのでいつでも乗れますし。ただ、景色さえもう少し見る事ができれば・・・・。