新前橋〜渋川開通百周年記念  
快速:新前橋〜渋川百周年記念号     高崎−水上
2021年 7月 3日(土)乗車 
 
  
久しぶりの百周年記念号

 上越線の新前橋から渋川間が開業100周年を迎えるのを記念して、快速新前橋〜渋川百周年記念号が高崎から水上まで運転されました。昨今の情勢から久しぶりの臨時快速としての「○○周年号」の運転かつ首都圏に近い上越線でD51が12系を牽引するという記念列車です。
 SLぐんまみなかみ号の名前と時刻を変えただけと一部の方々から言われていますのが、この情勢下でも一般の臨時快速扱いで運転される事に感謝しつつ高崎から水上までD51が牽引する12系客車の記念列車を楽しみました。この列車の復路は通常の「SLぐんまみなかみ」で運転されています。
 
新幹線で高崎へ(あさま610号:長野8:25−高崎9:15)

 長野から北陸新幹線あさま610号で高崎へ向かいます。東京まで各駅に停車する上に「かがやき号」後発となるので長野時点では2号車は空いてました。
 長野を出ると上田・佐久平からは多少の乗車はありましたが、まだ出控えが続いているのか一昨年よりは遙かに空いています。軽井沢を出ると碓氷峠トンネルを下り安中榛名に停車して関東平野に出て高崎に到着します。結局は、私が座った席の前後と左側は誰も座ってきませんでした。JRには悪いですが快適な移動ができました。
 高崎駅では、この日から新幹線発車メロディーが変わりました。聞いてみようかと思いましたが、大宮駅でのドア点検の影響で発車が遅れるようで諦めて乗り換え改札を出ます。
 
  
D51牽引の記念列車で水上へ(新前橋〜渋川百周年記念号:高崎9:52−水上12:50)

 北陸新幹線を降りて在来線の2番ホームへ移動します。その前に「鳥めし」とD51ビールを購入。D51ビールはペットボトルに入っているので目立たず便利です。周囲の目も大して気になりません。
 今日は、久々の100周年号としての運転ですので混雑を警戒しましたがホームは空いていています。ただ、指定席券は発売済で満席となっているのでそのうち混んでくるかと予想・・・。しかし、新前橋行が出ても2番ホームは空いています。そこにD51に牽引された新前橋〜渋川百周年記念号が入線してきます。真っ黒なD51の車体に水色のヘッドマークが映えて見えます。入線後は先頭部で撮影会が始まるのですが、特に混雑も無くすぐに撮影は終わりました。今日は、12系客車目当てに乗りに来た事もあり早々に車内へ入ります。急行く列車用の広いボックスシートが懐かしさを感じます。
 
 新前橋〜渋川百周年記念号は、SLぐんまみなかみ号と同じ9時56分に汽笛が構内に響き渡り高崎駅を発車します。ホームでは高崎駅の方々が見送ってくれます。しばらく走行すると信越本線と上越新幹線が分かれて上越線を北上します。まだ、市街地ですが所々で手を振って見送ってくれる人々もいます。車内は指定席券は完売となっていますが、空席が結構多いです。私のボックスも斜め向かいに1人いるだけです。D51の汽笛を聞きながら新前橋〜渋川百周年記念号は、順調に上越線を北上し関越道を潜り染谷川を渡ると新前橋駅に停車します。
 新前橋駅は普段は5分停車ですが、今日は出発式があるので31分ほど停車します。SL側の方は順番に撮影という事でそれ自体は良いのですが、まだ1枚も撮影する前から追い払うような行為はやめてもらいたいものです。数人づつ1単位で撮影するのですが、前は報道スペースで前をウロウロするのでなかなかよく撮れません。何のための一般用の撮影スペースか良く解りません。マニアは一眼デジで望遠を使えば良いですが、一般の方々は広角スマホで撮るので大変そうでした。撮影を終えて来駅記念券を貰おうと駅前へ行ったのですが、ものすごい人出で今から並んでイベントを一つ体験して来駅記念券を貰うのは厳しいと判断して残りは列車内で過ごしました。
 
 新前橋を出た新前橋〜渋川百周年記念号ですが、車内の方は多少乗客が増えました。私のボックスも斜め前の人がおそらく降車して違う人2名が乗ってきて3人になりました。やはり100周年をを迎える新前橋からの指定券で乗る人が多かったのか、来駅記念券を確実に確保してから新前橋〜渋川百周年記念号に乗車したのかは解りませんが。新前橋を出ると右手に両毛線が分かれて北上します。群馬総社を通過するあたりから田園風景も見る事ができるようになります。しばらく田園地帯と住宅街を繰り返しているかのような車窓が続き次第に市街地に風景が変わると渋川に到着します。
 渋川では40分停車します。渋川では、普通にSL先頭部の撮影ができました。出発式を行うため発車の10分前までとの事でしたが、これが一番棲み分けができるいい方法かと思います。先頭部の撮影を終えて渋川でも来駅記念券を貰おうと並びましたが、イベントに一つ参加してさらに来駅記念券を貰う列に並ぶのはどう見ても無理だろうと思い、駅の反対側へ回って編成写真を撮影しました。編成写真と言ってもフェンス越しに架線柱と駐車場のフェンスが入りますが、撮影できるだけ良しとします。撮影後は、車内に戻ります。まだ、ほとんど乗客が乗ってないので早めに昼食をとります。12っ系客車の中で食べる「鳥めし」は絶品でした。
 

高崎駅発車案内
 

新前橋〜渋川百周年記念号
 

見送りの横断幕
 

方向幕は従来通り
 

12系客車ボックスシート
 

新前橋に停車
 

新前橋に停車
 

当然ながら かもしー も見送りに・・・
 

新前橋はかなり水上側に停車
 

新前橋の見送り
 

渋川に停車
 

渋川での記念撮影
 

始発の高崎駅
 

高崎駅にて
 

高崎を発車
 

スハフ12から見たD51

新前橋にて

夏の上越線を北上
 渋川を出て吾妻線と分かれた新前橋〜渋川百周年記念号は、利根川を渡りいよいよ本格的な山登りに入ります。今日は、D51のすぐ後ろの5号車ですのでD51から吐き出される煙も良く見えます。車内の方は、少し乗客が減ったようで再び空席が少し出ました。私もボックスも違う人が斜め前に座るだけの2名になりました。新前橋−渋川だけ乗って来駅証明を集めるのか先回りして撮影するのか・・・。列車は、田園地帯の中を時折利根川を見ながら進みます。敷島を通過して津久田を過ぎると山間に入り利根川を何度も渡りトンネルも多くなります。トンネルを抜けて綾戸ダムの辺りからは利根川と国道17号に沿って北上します。曇りがちだった天気も回復して夏空が広がり12系客車で夏の列車旅が楽しめます。D51が煙を出しやすい渋川以北になると撮影の方も格段に増えてきます。列車は利根川を渡り市街地が近づいてくると沼田に10分ほど停車します。沼田駅は特にイベントも無くゆっくりとD51を撮影できます。ただ、天気が回復しているのと普段より遅い時間で運転しているので光線具合は良くありません。

 沼田を発車すると、車窓右側は広々した田園地帯が広がります。夏の青空に緑の田んぼが映えて夏らしいのんびりしたひと時を過ごせます。1分停車の後閑駅を出て田園地帯の風景が終わると車窓右側は山側になります。反対の左側は利根川と県道61号線に沿って進みます。上牧を過ぎて新前橋〜渋川百周年記念号は一層力強く煙を吐いて勾配を上ります。沿線の至る場所に撮影の方々の姿も見えます。D51は懸命に上り勾配を進みやがて上下線に別れて上り線はトンネルに入ります。こちらの下り線は利根川に沿って諏訪峡を見ながら進みます。この辺りもなかなか夏が似合う車窓が続きます。反対側の左側ですが。私が座っている進行右側は山だけです・・・。進行左側の車窓に次第に温泉街が見えてくると再び上り線がトンネルから姿を現し勾配区間が終わり終点の水上に到着します。
 
 水上では、記念列車牽引の大役を終えたD51 498をすぐに切り離します。ただ、12系から切り離して小移動させるだけで5分程度はホームに停車していました。水上駅でもD51の撮影を少しいていると短い汽笛が鳴りD51は転車台広場へ引き上げて行きました。移動するD51を見送った後は私も改札を出てSL転車台広場へ向かいます。水上は、夏空が広がり今日も暑い日になっています。これから一気に日焼けしそうです。
 

渋川に停車中の12系
 

渋川では自由通路下からも撮影
 

D51 498も撮影できました
 

本日の昼食
 

沼田駅で少々停車
 

沼田駅に少々停車
 

水上に到着
 

D51 498はすぐに切り離されます
  

本日は5号車に乗車
 

5号車車内
 

渋川を出て利根川を渡ります
 

天気曇りがちに
 

再度利根川を渡ります
 

利根川に沿って北上
 

天気も回復しました

まもなく水上

水上に到着
    
水上駅転車台広場

 水上駅で12系客車から切り離されたD51 498は水上駅構内の転車台広場へ移動して転車台で方向を変えます。こちらは広場になっているので一部の場所を除いて一般の方々も見学することが可能です。転車台へ進んで来たD51 498は転車台で観客へのサービスで2回ほど回転させます。今日は通所とは違い水上到着が遅いダイヤにもかかわらず水上発車は通常通りで折り返し時間が短かったのですが、いつも通りD51を2回転させてくれました。
 その後、整備される線へ移動して折り返しの整備を行います。この間に「#くんまSL」を入れて投稿したスマホ画面を見せてA5版クリアファイルを貰います。その後は、折り返し整備されるD51をのんびりと眺めます。今日の水上は夏空が広がり暑いです。しばらくすると折り返しの整備作業も順調に進み完了となりました。
 最後にヘッドマークを「新前橋〜渋川百周年記念号」から通常の「SLぐんまみなかみ」に交換します。機関車のヘッドマークを交換するシーンはなかなか見る事ができないので、この瞬間を待っていた大勢の方々が一斉にカメラのシャッターを切る音が聞こえます。「新前橋〜渋川百周年記念号」のヘッドマークが外された瞬間に「新前橋〜渋川百周年記念号」の運転は完全に終わりました。
 あとは、SLぐんまみなかみ号の入線時刻までのんびりと過ごして待つだけです。

バックで転車台に進入
 

サービスで2回転させて向きを変えます
  

その後、整備される線へ移動
 

この場所で整備されます
  

新前橋〜渋川百周年記念号ヘッドマーク
 

折り返し整備作業中
  
 
水上は夏空が広がり暑いです
 

ヘッドマークを取り外し運転終了
  
 
SL転車台広場

保存されているD51 745
                       
指定席券は1ヵ月前に予約


新前橋〜渋川百周年記念号指定券
 久しぶりの臨時快速列車での「○○周年号」。しかも首都圏近郊の上越線でD51牽引。いくらSLぐんまみなかみ号の名前を変えただけと言っても、指定券は相当な争奪戦になるだろうと予想して「えきねっと」で1ヶ月7日前に事前予約しました。結論から言うと、瞬殺(10時の時報と同時に完売)にはなりませんでした。同じ日に発売された185系夜行列車「谷川岳山開き」に人気が集中したようです。発売から数分間は「○」でした。しばらくして「△」になり午後には「×」になりました。その後は、私が見たタイミングでは2度と「△」の表示を見る事はありませんでした。
 また、こういう列車で座席位置はする暇はありませんが幸運にも進行方向の窓側が確保できました。
   
乗車記念品など

 乗車記念品は車内で配られる物は特にありませんでした。(最近は、常時配布される「ウエットテッシュ」は除く)
 その代わりに、高崎駅で乗車記念の指定席券台紙。新前橋駅で「新前橋〜渋川百周年記念号」小旗が配られました。続いて渋川駅では観光パンフレット・来駅記念カードが配布されました。快速新前橋〜渋川百周年記念号ですのでイベントが開催される新前橋駅・渋川駅では何か配布されるだろうとは思っていました。特に渋川駅は、4月に運転された「力あわせるぐんま号」でも来駅記念カードを配っておりこちらは大変良い記念になりました。
 なお、SNSに「#ぐんまSL」と入れて投稿(ツイート)するとA5版のクリアファイルが貰える企画はSL列車名に関係なく行われておりSL転車台広場でスマホ等の画面を確認して配布されました。
 ここまで書けば乗っても何も貰えない事はないのですが、やはり新前橋〜渋川百周年記念号に乗った何かしらの記念になるものが欲しかったので、新前橋駅の小旗と渋川駅の来駅記念カードは有り難かったです。
  

渋川駅来駅カード(表)
 

渋川駅来駅カード(裏)
 

新前橋駅で貰った小旗
 

渋川駅で貰った観光パンフレット(メインは袋)
 

SNS投稿で貰えるA5版クリアファイル

クリアファイル裏
 
  

高崎駅配布の指定券台紙
  

往復分2枚の指定席券を挟んで保存できます