快速:SLばんえつ物語号  新津−会津若松
2021年 4月 4日(日)乗車_ 

 乗車について
 今年も快速SLばんえつ物語号が運転される季節が来ました。昨年はコロナで、一昨年はC57の検査で春の運転はありませんでしたので、C57 180牽引での快速SLばんえつ物語号が春に運転されるのは久しぶりの事になります。
 昨今の情勢を見て運転されている時に乗ってしまわないと未来の事は解らないので、運転開始の翌日となる4月4日に乗車する事にしました。
  
 SLばんえつ物語号乗車記
 上越妙から乗車した特急しらゆき1号を新津で降りるとC57の汽笛が響き渡りSLばんえつ物語号の入換が始まりました。SLばんえつ物語号が発車する3番線ホームへ行ってしばらくすると7号車を先頭にSLばんえつ物語号が入線してきます。今年は無事に春から運転開始となり何よりです。列車がホームに入線してもすぐには乗車できません。ただ、先頭部の撮影は空いているうちにできるのでその点は大変ありがたいです。C57 180の先頭部も皆分散していて空いてますし。しばらくホームで列車を眺めて待ちます。ホーム上での駅弁販売で「えび千両ちらし」を買うのも忘れずに・・・。ドアが開き4号車の展望車へ。こちらで素早く持参した葉書にスタンプを押してポストに投函。続いて記念スタンプの押印。今年から「SLばんえつ物語乗車手帳」は廃止されたと聞いていたので、新潟支社観光列車共通の台紙にスタンプを押せば用も終わりです。あとは、7号車のグリーン車へ移動するだけ。車内を通り抜けても良いのですが、ここは一旦ホームに降りて移動して7号車のドアから乗車。入口でグリーン券を見せて乗車記念証(通行証)を貰い車内に入るこの優越感はいつになっても良いですね。今年も1人用の座席を確保して会津若松まで快適な乗車ができます。
 
 グリーン車の乗客も集まり8割方座席が埋まり10時5分に新津を定刻に発車します。旅立ちの余韻に浸る暇も無く4号車の展望車へ。オコジョ展望室は新型コロナの影響で整理券が無いと入れません。案の定、展望室は整理券を求める客の列になっています。しかも、1回目・2回目は津川までの乗客だけというルールも追加され整理券は貰えませんでした。3回目の整理券は貰えましたが、4回目以降は津川を発車後に配布するのこと。理由は解らんでもないが、1回目・2回目を全て津川までの客用にするとか需要あるんですかね。各回半分程度の枚数で良いのではないでしょうか。会津若松までの客だって展望室から見たい区間の景色もあるだろうし。本当に津川までの乗客分で1回目・2回目全ての整理券が無くなったのかは疑問ですが。整理券を貰って早々に席い帰る途中に売店でビールと「おつまみ用」に「オコジョの宝箱」(弁当)を購入。「オコジョの宝箱」は、リニューアル前の方が個人的には良かったかと。
 
 これで、自分の席に戻りビール片手にSLばんえつ物語号の旅が楽しめます。列車はすでに磐越西線に入り五泉駅に到着する手前です。五泉駅を発車すると早出川を渡ります。川の五泉側には桜の木が展望室から見ごろになった桜の花を見る事ができました。列車は田園地帯を進みます。所々に見ごろになった桜を見る事ができます。例年ならまだ蕾の段階で開花まであと少しのタイミングですが、今年は開花が早くSLばんえつ物語号の車窓から花見ができる幸運に恵まれました。ビール片手にSLばんえつ物語号の車窓から花見ができるとは昨日に続いて幸運です。持参したハイボールも続いて楽しみます。いつしか列車は阿賀野川に沿って進みます。花見の一杯も一休みして最後部の展望室へ。まだ人も少なくここで場所取りを兼ねてしばし流れゆく景色を楽しみます。そして咲花駅に到着。僅かな停車で咲花駅を発車します。予想通り咲花の桜も開花していて最後部の展望車から後ろへ流れゆく桜の木々がしっかり見られました。また、SLばんえつ物語号と桜を撮影しようと大勢の方が撮影に訪れていました。今日(今週)の乗車は当りでした。咲花を出ると自席に戻り車窓を楽しみます。トンネルを一つ通過するごとに季節が逆戻りしているような感じになり、本当に山影の僅かな部分には残雪も見られました。列車は阿賀野川に沿って進み津川に到着します。
   

新津駅発車案内
 

始発の新津駅
 

新津駅に停車中
 

方向幕は従来通り
 

7号車展望室側
 

新津駅停車中
 

今年もグリーン席1列側を確保
 

展望室
 

新津を発車
 

早出川を渡ります
  

五泉の辺りも桜が見頃です
 

天気は悪いですが沿線は桜が開花しています
 

阿賀野川に沿って進みます
 

咲花駅を発車
 

桜の花が開花していました
 

この後は車窓の桜を見ながら一杯
 

阿賀野川を渡ります
 

津川手前まで阿賀野川に沿って進みます
 

津川に到着
 

津川で少々停車します
 

新津駅にて
 

4号車展望車
  

郵便ポスト
 

五泉で2231Dと交換

トンネルに突入

鹿瀬で3221Dと交換
  
 津川駅では、C57 180の点検作業や給水のため少々停車します。記念撮影もできるのでホーム上も乗客で賑わうってはいますが、車内の人数にしては少ないようで撮影もスムーズにできました。流石に津川まで来ると桜の花も開花前で早春と言った感じです。津川駅を出発すると、オコジョ展望台の利用時刻まであと僅か。7号車まで戻って、また1号車まで移動するのは面倒なので4号車の展望車へ行くと長者の列が・・・。オコジョ展望室の整理券を貰うために記念写真を諦めた人々がすでに列を形成していました。私はすでに整理券があるので見ていましたが、整理券配布開始の放送が入った時には残り数枚の状況でした。並んでも整理券を貰えない人も出てくるわけで・・・。私は、新津駅の旅立ちの雰囲気を捨てて並んで正解でした。という事で時間になったので展望室へ。あいにくトンネルが続く区間で、車外の低い温度と上記でガラスの外側に水滴が着いた様態になりあまり景色は楽しめませんでしたが、C57 180の後ろ姿を拝めたのは良かったです。一応、この車両に滞在できるのは20分ですが、昨年もそうでしたが遊んでいる子供ですら最初の10分は全力で遊んで後はだらだら飽き飽きモードですので、滞在時間を15分程度にして1回分の利用できる回を増やして多くの人が利用できる様になれば良いのですが、まぁこの情勢では改善する気配はないでしょうね。する気があれば昨年の状況で改善するだろうし。
 
 オコジョ展望室でC57 180の後姿を見た後は、途中の売店で昼食用のビールとハイボールを追加購入して自席へ。さっそく、新津で買った「えび千両ちらし」の昼食を食べます。。蓋を開けると厚焼き玉子・・・。この厚焼き弁当名の「千両」にちなんで小判を再現しているのでしょうか。1枚厚焼き玉子を食べると「うなぎ」「こはだ」が出てきました。この弁当の本番は、卵焼きの下のようです。その他に「えび」「イカ」が姿を現しました。一番下は、とろろ昆布を仕切りにクルミとかんぴょうを混ぜた酢飯が・・・。昨年(SLクリスマストレイン号)に続きこの駅弁を選択しましたが、本当に美味しくビールやハイボールも進みます。列車は、トンネルを抜けて日出谷駅に停車。昔売っていた「とりめし」も懐かしいですが、今は新たな定番「えび千両ちらし」があるのでもう吹っ切れました。色々言っても復活はあり得ませんし。山間部を列車は進み徳沢手前の橋で列車は新潟県から福島県に入ります。同時に磐越西線に寄り添う川も阿賀野川から阿賀川に変わります。県境の橋を渡り徳沢を通過する頃でしたので後部の展望室から撮影しておきました。ここで交換する227Dも最新の車両に変わりました。車両が変わると同じ光景も様変わりして見えます。徳沢での交換を撮影後は再び昼食タイムを再開。列車は上野尻ダムを見ながら進み阿賀川が離れると野沢に停車。野沢を出ると田園地帯を走行し再び阿賀川と並行して山郷ダムを僅か後方に見ると列車は右に左にカーブして進み阿賀川も付かず離れずで寄り添いながら進むと山都に到着。山都でも給水と点検のため少々停車します。もうここまで来ると昼食を摂ったばかりですので数枚撮影しただけで即車内へ。山都を出ると一ノ戸川に掛かる一ノ戸橋梁の絶景を楽しみます。この景色を後部展望室から眺めたいために早めに車内に戻ったのですが、いつ見てもこの絶景は凄いです。一ノ戸橋梁を渡ると山間部を進みトンネルを出てしばらくすると視界が開け磐梯山が辛うじて見えてきます。今日は曇りと少し霞んでいるのではっきり見えないのは残念ですが、わずかな時間A席側から見える磐梯山の雄姿と会津盆地の車窓が見えるとSLばんえつ物語号の旅もラストスパートです。
 
 SLばんえつ物語号は、会津盆地の入口となる喜多方に到着します。喜多方では結構な数の乗客が降りますが、その分乗ってくる乗客も多いです。なんと、この時間帯は窓口が休憩時間という事で指定券を買えない乗客も多く普通席のみ車内で指定席券を発売する旨の放送が入ります。これから乗車するフルーティアふくしま号の回送列車に見送られて喜多方を出ると、喜多方からの乗客向けに1号車のオコジョ展望室を20人だけ解放するとの放送が。指定券を持っていることが条件で、オコジョ展望室に入りたい際は喜多方から乗った方が確実に見られそうです。新津から会津若松まで通しで乗った人で要領の悪い人は見られず仕舞いになりますが・・・。はやくコロナが収束すれば良いですね。列車の車窓左手には磐梯山が曇りの天気ながら辛うじて雄姿を見せています。最後部の展望室から磐梯山を撮影し単線電化された線路を後部展望で撮影するとSLばんえつ物語号の旅もあと僅かです。会津盆地も桜の見ごろを迎えているようで車窓からも時折見頃になった桜を見る事ができます。SLばんえつ物語号会津若松行としては最後の停車駅となる塩川で普通列車と交換してSLばんえつ物語号は会津盆地をラストスパートして定刻に会津若松駅に到着しました。
 2021年春、SLばんえつ物語号も無事に運転を開始できて何よりでした。今の情勢だと何時どうのように事態が変化するか解りませんので、私も最速で乗れる日を選んで乗りましたが、今年こそは全日程無事に運転される事を願いつつホームから引き上げるSLばんえつ物語号を見送り改札を出ました。
 


津川駅に停車中
 

オコジョ待合室
 

オコジョルーム
 

オコジョ展望台
 

徳沢で227Dと交換
 

昼食は「えび千両ちらし」
 

山都駅で少々停車
 

山都駅に停車中
 

山都駅にて
 

山都駅にて展望車を撮影
 

一ノ戸橋梁を通過
 

阿賀川を渡ります
 

喜多方でフルーティアふくしま号回送より先行
 

会津盆地では桜が見頃に
 

磐梯山は霞んでいますが見られました
 

会津若松に到着
 

会津若松にて

会津若松駅舎

 指定席券・記念品
 グリーン車指定券は、「えきねっと」で1カ月と7日前に予約して購入しました。グリーン車は相変わらずの人気で発売後早々に完売しました。その後も、通路側はちょくちょく出たようですが最終的には満席の人気ぶりです。
 今年から運転開始当時から配れていた「乗車手帳」の配布が無くなりました。代わりに新潟支社3列車共通のスタンプ台紙や「四方山はなし」のパンフレットやスタンプラリーの応募用紙が4号車に置かれています。私の知り合いの殆どは、乗車手帳を集める目的のリピーターも多かったので乗車手帳が消えてしまったのは残念です。在庫が終わるまで数年は同じデザインで通して、昨年までの上下別デザインや季節ごとにデザインを変えるのを止めればコスト削減にもなっただろうに・・・。乗車の楽しみが1つ消えてしまいました・・・。

4号車の郵便ポスト
専用の消印


グリーン車乗車証
 

スタンプ台紙
 

グリーン車乗車証(裏)
 

オコジョルーム整理券
 

新しパンフレット

スタンプラリー応募用紙