群馬アフターディスティネーションキャンペーン  
快速:力あわせるぐんま号  高崎−水上
2021年 4月 3日(土)乗車_ 

 乗車について
 群馬アフターディスティネーションキャンペーンぼオープニングを飾る列車として、快速力あわせるぐんま号が運転されました。昨年とは違いD51が旧型客車を牽引するだけの運転ですが、昨年はコロナの影響で群馬ディスティネーションキャンペーンの臨時列車には1列車も乗車できませんでしたので、今年のアフターディスティネーションキャンペーンのオープニング列車には乗ろうと指定券を確保しました。

 力あわせるぐんま号乗車記
 北陸新幹線を高崎で降りて在来線のコンコースへ進みます。上越線の発車案内には「快速」とだけの表示が・・・。この列車がこれから乗車する「力あわせるぐんま号」の案内のようです。群馬アフターディスティネーションキャンペーンのオープニング列車だと言うのに素っ気ない案内です。文字数の関係もあるでしょうがもう少し何とかならなかったのかと・・・。
 2番線ホームへ行くと予想より人出は多くありません。このご時世ですし仕方ないのでしょうか。程なくしてD51 498に牽引された快速力あわせるぐんま号が入線してきました。先頭部は出発セレモニーをやるので入れないのは織り込み済なので他の部分を撮影して、人混みの間から人が少ない寂し気なセレモニーを少し見て早々に車内に入ります。指定された号車は6号車なのでセレモニーの音声だけなら聞こえます。
 ちなみに6号車はスハフ32です。私はリニューアルした旧型客車に乗りたかったのですが、前回1月に乗車したSLぐんまよこかわ号と同じスハフ32でした。怒れそうですがスハフ32だけは避けたかったところでしたが、進行窓側で取れた席が6号車でしたので仕方ないです。1ヵ月間空席を見つけましたが、最後まで座席位置変更もできませんでしたし。
 
 出発セレモニーも終盤になると乗客も乗車を初めて席が埋まります。まぁ当然ですがボックスで4人相席でした。ボックス席で4人相席とかも久しぶりです。快速力あわせるぐんま号は、汽笛一斉大勢の高崎駅の社員の方に見送られて出発します。列車が高崎を発車して信越本線を分かれて上越線を北上する頃になると、バイオリンの演奏会が始まります。車窓はもう春満開で桜や菜の花が咲き乱れていて春旅に相応しい天気です。春の景色を見ながらD51の汽笛とバイオリン演奏を旧型客車の中で楽しむのは贅沢なひと時です。列車は、間もなく新前橋と言うところで演奏は中断。列車が駅に近づき停車している間は演奏は中断との事です。新前橋でようやくD51とヘッドマークの撮影ができました。新前橋を出ると再び演奏が再開されます。しばらく演奏を楽しみながら列車は上越線を北上します。演奏会が終わりしばらくすると渋川に到着します。SL列車の旧型客車でバイオリン演奏とか贅沢なひと時でした。この企画を思いついた人は凄いですね。普通は考えが出てきませんから。ちなみにこの演奏のために各号車の中央左右1ボックスは企画用で抜かれていて発売されていませんでした。
 
 渋川ではD51 498の点検のためしばらく停車します。今日は、予想より人出が少ないので撮影もすぐに終わり、後は観光パンフレットを貰ったり、ただD51を眺めたり、空いているうちに4号車のラウンジカーに行ったりしながら時を過ごします。隣のホームを特急草津1号が先行します。車内には行楽客が結構乗っていて驚きました。客足も順調に回復しているようで何よりです。渋川を出ると利根川を渡り田園地帯を走ります。敷島と通過する頃から勾配区間に入ります。この辺りから撮影に来られる方が目立ち始めました。沿線は、桜や桃や菜の花が咲いていて春の車窓が引続き続きます。列車は利根川に沿ったり渡ったりして上越線を北上します。利根川の水も上流に行くにしたがって綺麗になっていくのが解ります。D51は煙を上げながら利根川に沿って田園地帯や山裾を走ります。車窓が開けて市街地が広がってくると沼田に停車します。
 


高崎駅発車案内
 

力あわせるぐんま号が入線
 

最後尾はオハニ36
 

出発セレモニー
 

6号車はスハフ32
 

高崎駅を発車
 

車内でのバイオリン演奏
 

新前橋駅に停車
 

新前橋での見送り
 

渋川駅に停車
    

渋川駅停車中
 

特急草津1号が先行
 

4号車のラウンジ車
 

利根川を渡り山間部へ
 

沿線は春の風景が続きます
 

トンネル通過中
 

利根川に沿って北上
 

沼田駅で少々停車
 

始発の高崎駅
 

力あわせるぐんま号が入換
 

サボは通常
 

スハフ32から見たD51 498
 

菜の花畑を見ながら新前橋へ
 

沿線の桜も見頃です
 

山々は霞んで見れず

桜を見ながら北上

春のSL列車の旅
  
 沼田駅ではD51の点検のため少々止まります。駅裏の桜は見頃なっておりD51と合わせてしばしの花見を楽しみます。反対ホーム上では歓迎の催しが行われていて「ぐんまちゃん」も参加して盛り上がっています。沼田では、「てんぐちゃん」にも見送られての出発となりました。
 沼田を出ると私が座っている進行右側の席には田園地帯が広がります。利根川に沿って右に左にカーブして山間部を進み後閑に到着します。車内の方は、もう特にイベントも無いようでSL列車の旅をお楽しみください状態です。私のボックスは誰も居なくなり1人で快適に利用できます。列車は進み後閑に到着します。後閑での停車はごくわずかですぐに発車となります。後閑を出ると勾配もきつくなり6号車だとD51から出るドラフト音も聞こえるようになってきます。また幾分速度も落ちてきています。車窓の方も、今までの桜の花の見ごろからまだ開花前の蕾の状態に変わり早春と言った感じです。列車は、山間の路線をゆっくりと進み上牧を通過します。上牧を通過すると大きくカーブして上下線で分かれます。上り線はトンネルで突っ切りますが、下り線は利根川に沿って温泉街を見ながら大きくカーブします。再び上り線が近づき並行となると景色が開けてきて終点の水上に到着します。
 終点の水上では写真撮影をしてから改札へ向かいます。改札前では観光協会の方々が出迎えてくれました。
 

沼田駅停車中
 

背景の桜も見頃です
 

見頃の桜と合わせて
 

沼田駅の出迎え
 

ぐんまちゃんも出迎え
 

てんぐちゃんも見送りに
 

後閑で少々停車
 

勾配をゆっくりと上ります
 

間もなく水上に到着
 

水上に到着
 

D51 498のみ切り離し

水上駅での出迎え

 力あわせるぐんま号が水上駅到着後は、改札前で観光協会の方から「くじ引き」券を貰いSL転車台広場へ。色々なフーズがありましたが何処もまだ閑散としています。やってきた人々は、一目散にSLの転車台へ。この場所でD51が方向を変えるため転車台を使います。その様子を見ようと人々が集まっています。
 やがて、D51 498がバックで転車台に入ります。炭水車側のヘッドライトが点灯していて周りの家族連れはびっくりしています。まさだSLがバック運転できるとは思っていなかった様子・・・。そんな会話を聞いているうちにD51 498
は転車台の上に乗り回転を開始。本日は、2回転半して向きを変えて給水線へ移動。人々も方々へ散ります。ここからが本番と言わんばかりに各フーズでは呼び込みが始まります。当然大声では無く5メートルくらい離れた位置からなのですが、久々にこのような光景を見て懐かしい感じに思えます。
 D51 498が給水線に入った後は、くじ引き(3等当選)をしたり、ヘッドマークガチャ(1回限り無料)をしたり、ミニコンサートを聴いたりして時間を過ごします。
 12時50分になるとヘッドマークの交換が始まります。往路は「力あわせるぐんま号」で運転しましたが、復路は「SLぐんまみなかみ号」で運転しますのでヘッドマークを交換作業が入ります。この作業は、なかなか外部では見られないので人々も興味深そうに作業の様子を見ています。一部の撮り鉄の方々は一斉に仲間に連絡している光景も見られます。ヘッドマークの交換も終わり、帰路の「SLぐんまみなかみ号」としての準備が整いました。と、同時に「力あわせるぐんま号」の旅もここで終わりとなります。
 今年は、規模を縮小する事になりましたが、群馬ディスティネーションキャンペーンのオープニング列車「力あわせるぐんま号」が運転できて本当に良かったです。


SL転車台広場
 

保存されているD51 745
 

群馬交響楽団のミニコンサート
 

D51がバックで転車台へ進んで来ます
 

D51がバックで転車台へ
 

見物用に2回転半して向きを変えます
 

そのまま給水線へ
 

D51 498も小休止
 

力あわせるぐんま号ヘッドマーク
 

力あわせるぐんま号のマークを外します
 

折り返し用のSLぐんまみなかみ号マークを取り付け

ヘッドマークの交換が終わります

 指定席券・記念品
 指定席券は、1ヶ月7日前に「えきねっと」に事前登録して確保しました。群馬アフターディスティネーションキャンペーンのオープニングを飾る列車ですので正直言うと指定席券が確保できるとは思っていませんでしたが、進行方向の窓側を確保する事ができました。指定席券については、発売直後も10時12分頃まで△表示が断続的に出ていました。ただ、その後は乗車する直前まで△を見る事はありませんでした。
 記念品は観光パンフレットなどが中心で快速力あわせるぐんま号に乗った記念になるものは何もありませんでした。アフターディスティネーションキャンペーンの関係か、各停車駅で配る観光パンフレットの方が多かったです。唯一、渋川駅では乗車記念カードを配っていましたが、これは上手く配布するタイミングに居合わせた人のみ貰えました。
 なお、SL乗車記念カードの配布は令和2年度(令和3年3月)で終了したようです。観光目的で乗った人には関係は無いと思いますが、乗車目的で乗った人たちには寂しい結果になりました。
 転車台広場では、高崎支社で運転されたSL・DL・ELのヘッドマークが貰えるガチャガチャやSNSに投稿するともらえるA5版クリアファイルの配布はありました。また、高崎駅でのSLに乗る乗客向けの指定券台紙の配布は継続してありました。
 

力あわせるぐんま号指定券
 

スタンプ台紙(SL列車共通)
 

渋川駅で配布されたカード(表)
 

渋川駅で配布されたカード(裏)
 

乗車記念台紙(外側)
 

乗車記念台紙(内側)
 

ウエットティッシュ
 

転車台広場で貰った缶バッチ
 

観光パンフレットが入った袋
 

A5クリアファイル(停車台広場でSNS投稿で配布)
 

しおり(表)

しおり(裏)