ありがとうS25編成  
115系湘南色5両編成(定期普通列車329M)  長野−妙高高原
2021年 3月 7日(日)乗車_ 

 乗車について
 湘南色で活躍中の115系2両編成S25編成がダイヤ改正前日の3月12日で運用を終了する事となり、北しなの線で記念運転が行われました。団体扱いでの運転かと思いましたが、なんと定期列車の運用を変更して定期列車として115系S3編成と連結され湘南色5両での運転となりました。
 北しなの線に115系湘南色5連が入るのは、特別なことが無い限りこの日が最後となりました。今回は、近所という事もあり115系湘南色5両の普通列車の乗車と撮影の両方を楽しみました。
 115系の記念列車(普通列車)は、特にヘッドマーク等の装飾は無く普段通りの姿で115系5連湘南色での有終の美を飾りました。
  
T.豊野駅で記念入場券を購入
 まずは、早朝の豊野駅へ。本日は、115系S25編成の記念入場券が発売されます。キーホルダー付の限定販売で100個限定です。100個しか発売されないのに1人5個まで購入できます。極端な話だと1人5個づつ購入すれば20人しか購入できません。会社の考え方もあるので文句は言えませんが少し考えられない売り方です。
 という事で夜も明けきらぬ。と言うかまだ夜明け前で夜と言っても過言では無い豊野駅へ。豊野駅に到着するとすでにかなりの人が並んでいました。人数を数えて場所取りなのか貼り紙された椅子もあったので、その分も合わせて全員5個買う計算でも何とか購入できる順序に並ぶ事ができました。
 ただ、ここから発売時間までが長く戦いは続きます。まさか豊野駅で夜明けの景色を見る事になるとは思いませんでした。夜が明け徐々に明るくなる頃には列は階段にまで達しました。
 そして、発売時間の7時になりました。今までの苦労が報われ無事に記念入場券を購入する事ができました。購入してから真っ先に行ったのはトイレです。まさに並ぶ際に一番心配なのはトイレです。今回は何とか持ちこたえる事ができました。
  

  

記念入場券(表)
 

記念入場券(裏)
 

キーホルダー
  
   
U115系湘南色5連1628M撮影
 豊野駅で記念入場券を購入してトイレに行っていたら湘南色5連で運転されている314Mの撮影には間に合いませんでした。不思議に思われる方もいるでしょうが、列の先頭ではありませんので7時ちょうどには買えません。あたり前ですが、前から順番に買うのでそれなりに時間は掛かります。その後、トイレに行く生理現象は仕方ないです。
 豊野から車を走らせて安茂里−川中島間のゴルフ練習場裏の撮影ポイントへ移動します。こちらで、長野に到着した115系湘南色5連を使用する1628Mを撮影します。思ったより人は少なく無事に撮影できました。
 撮影後は、古間駅を目指しましたが時間的に無理と判断して北長野駅前の有料駐車場に車を止めます。午前の1往復を乗車した後は撮影に回るのでなるべく撮影地に近い駐車場を探しましたが、長時間堂々と止められる駐車場は北長野駅の有料駐車場か古間駅・黒姫駅裏の駐車場くらいしかありません。本当は、古間まで移動して324Mに乗りたかったのですが、カーナビでも古間駅到着の10分前に324Mが発車してしまう予測でしたので安全策を取って北長野駅に車を止めて飯山線で長野駅へ。
 長野駅では時間があったので、ナカジマ会館のそばを久しぶりに食しました。115系湘南色を見ながらナカジマ会館の天そばを食せないのは非常に無念です。(解る方はそれなりの御歳でしょう・・・)
 

湘南色5連の1628M(安茂里−川中島)


115系S3編成とS25編成連結部
 

ナカジマ会館の天そば
 
 
 V普通列車329M乗車記【長野11:19−妙高高原12:02】
 今日は、329Mに使用される115系湘南色は戸倉から回送で長野駅へ来るようです。何時に来るかは正確には解りませんが、軽井沢リゾート1号の後には続いてくるだろうと早めに7番ホームへ。早めに来たつもりがもうホームは大勢の方が待ってます。特にS25編成が入る4号車・5号車は長い行列になっているのでS25編成は諦めてS3編成の3号車から1号車あたりをウロウロします。3号車あたりが空いていたのでこちらに並びます。特別快速軽井沢リゾート1号が発車してしばらくすると115系湘南色5両が回送で到着しました。予想外の早さに驚きましたが、これで撮影時間は確保できます。やはり115系S25編成の2両は混んでいましたが、115系S3編成の方は余裕があります。撮影を終えて車内に戻ると車内放送でグッズの購入は最後部車両の放送がありそちらへ向かおうとしてもすでに3両目まで行列ができていて、もう100個限定の乗車証を買うのは無理だろうと考え諦めました。ただ通路に並んでい買えなけれ乗車も楽しめず乗車証も買えずじゃただ通路に立っているだけで踏んだり蹴ったりです。
 
 長野駅発車前から行列は伸びて4両目付近まで達したようです。車内では、新幹線や2633Mからの乗り換え客が身動きし難い通路を空席を探して右往左往していますが、ほぼ全員が席に荷物を置いて並んでいるので空席も無く相席を頼むにも人は居ない状態で立席を余儀なくされる感じで、さらに通路やドア付近が混雑して状態で長野を発車。
 どうせ100個限定では先頭の20人ぐらいしか買えないグッズ購入を諦めてしまえば気が楽なもので、久しぶりに115系で北しなの線の旅を楽しみます。
 長野を出ると普段撮影している地点を車内から眺めつつ列車は進みます。やはり新幹線の高架が背景に入るのでこの辺りの人出はそう多くはありません。長野総合車両センターを通過すると北長野に到着します。北長野を出ると長野電鉄の下を通過して郊外の住宅地を進みます。三才を過ぎると田園地帯を進みます。長い冬が終わり車窓には雪も見えず春の訪れを感じさせます。この辺りまで来ると撮影の方も増えてきます。
 間もなく豊野の場面で急に警笛が鳴り響き急減速。それでも止まる事は無く豊野駅ホームに減速して到着しました。何があったかは解りませんがヒヤリとします。豊野を出ると飯山線としばらく並走します。飯山線と離れて左にカーブするといよいよ鳥居川に沿って山間部に入ります。有名どころの撮影地は大勢の方が撮影に訪れています。久しぶりに115系から鳥居川に沿って進む車窓を楽しむと列車は牟礼に到着。通路の列は少しづつ動いてはいますが、まだ列の解消にはならず反対側の景色は見えません。牟礼を出ると再び山間部に入ります。この辺りからところどころに残雪を見るようになります。山を越えて古間の手前の戸草辺りも大勢の方が撮影に訪れています。古間を過ぎて黒姫でSR1系の普通列車と交換します。黒姫を出ると雪景色がしばらく続きます。長野市街は早春の景色ですが、信濃町の北側はまだまだ冬景色のようです。この辺りなら雪と列車を狙えますが人出は少ないようです。トンネルを通過して関川を渡ると少しだけ新潟県に入って妙高高原に到着します。
 
 折り返しの間に115系湘南色5両の撮影をします。外見のみならず車内からも連結部を撮影します。撮影していると時間が過ぎるのが早いもので折り返しの330Mの発車時刻になります。あまり詳しくは書きませんが、往路の車内でも、駅のホームでも、折り返し停車中の車内でも乗車証が買えない人が文句言っていたり、家族連れとかもホームページを印刷した紙を持っていろいろ言っていたりして気が滅入るので帰りは普通に乗って北長野で降りました。
 


長野駅発車案内
 

長野駅7番線に入線
 

先頭が115系S25編成
 

長野駅にて
 

5両なので通常の「妙高高原」表示
 

S25編成・S3編成連結部
  

S3編成座席
 

妙高高原に到着
 

妙高高原にて
 

折り返し330M長野行はS3編成が先頭
 

妙高高原で停車中
  

5両なので通常の「長野」表示
  

長野を発車
 

長総付近を通過
 

豊野築堤を通過
 

飯山線が離れます
 

鳥居川に沿って北上
 

信濃町から先は残雪が
 

黒姫で328Mと交換

黒姫から先は残雪が多く

関川を渡ると妙高高原
 
W.午後は北しなの線で115系湘南色の撮影
 気を取り直して北長野駅からは有料駐車場に止めておいた車で撮影に移ります。330Mを北長野で降車しての移動ですので333Mから撮影できます。とりあえず行けるところまで北を目指します。長野駅と違い北長野駅だと郊外で市街地での渋滞もなくスムーズに北上できます。豊野を過ぎて大倉(豊野東小学校)付近でおおよそ10分先行していますので、無理して信濃町は目指さずに飯綱病院下の撮影ポイントで333Mを撮影します。あまり待つことなく5分くらいで333Mが通過して無事に撮影。
 続いては、古間駅の黒姫側の田園地帯で334Mを狙います。こちらは、車を止める場所が無いので困るのですが、徒歩5分くらい離れた場所に駐車帯があるのでそこに止めて移動しました。パトカーが巡回していましたが道路上ではないので特に何も言われずスルーされました。夕方だと古間の田園地帯の光線具合が(完全ではありませんが)それなりに良いので多くの人が集まっています。ここで待つことしばし、知人の方と話をしていると時間が過ぎるのも早く334Mの通過時刻となります。近くの踏切の音がはっきり聞こえるほど静まりかえり緊張感が高まるころカーブの向こうから115系湘南色が姿を現します。妙高山と合わせて撮る方のシャッター音がしてからしばらくして拍手のようなシャッター音が一斉に響き渡り撮影は無事に終了。私は、通常の撮影の他に鳥居川と115系S3編成・S25編成の連結部の撮影もしました。どちらかと言うとこちらが本命。無事に鳥居川も入れて連結面を撮影したので撮影はこれで終了し少し仕事があるので会社へ戻りました。
 今日は、早朝に豊野駅で入場券購入。午前は妙高高原まで1往復乗車。午後は沿線で撮影。夕方は少し仕事。と忙しい1日でしたが、ひさしぶりに充実した1日でした。このような機会を設定していただいた しなの鉄道には大感謝です。
 

北しなの線333M(牟礼−古間)
  

115系S25編成・S3編成連結部
 

しなの線334M(黒姫−古間)
  

S25編成・S3編成連結部

クモハ114-1511先頭部サイド
  
 X.115系S25編成について
 115系S25編成は、廃車となった169系の後継として2013年6月にJR東日本から しなの鉄道に譲渡されました。JR東日本に所属していた当時は115系N58編成として活躍し、しなの鉄道に譲渡後はS25編成として活躍しています。JR東日本に所属していた時代にトイレの大型化工事を行った以外は、特に大掛かりなリニューアル改造工事はワンマン化改造以外は行われず、1981年の製造時の国鉄時代から続く紺色のモケット(座席カバー)が人気となっています。
 しなの鉄道に譲渡後の2019年に懐かしい国鉄色(湘南色)に塗装変更され人気の編成となっていました。
 


クモハ114-1511車番シール
 

クモハ115-1075車番シール
  

クモハ114-1511
 

クモハ115-1075
 

車内連結部(S25編成からS3編成)
 

車内連結部(S3編成からS25編成)
 

外観の連結部
 

ホーム側からの連結部
 

115系S25編成座席

115系S3編成リニューアル座席(参考)
  
 乗車券・記念品
 今回は、妙高高原まで1往復の乗車でしたが、「北しなの線フリーきっぷ」を使用しました。通常なら長野から妙高高原まで往復で1700円になりますが、「北しなの線フリーきっぷ」を使用すると長野から妙高高原間1日乗り放題で1020円と破格の安さです。本当にこんな安くて大丈夫なのかと使うのが気が引けるくらいに安いです。
 記念品は、乗車証付きのキーホルダーが100個限定で車内販売されましたが、到底買えるはずもなく今回は諦めました。代わりに豊野駅の記念入場券だけでも購入できて良かったです。