快速:SLぐんまみなかみ号  高崎−水上
2020年 9月19日(土)乗車_ 

 乗車について
 高崎支社で運転されているSL列車ですが夏季は12系客車が使用されています。秋になると、いよいよ旧型客車の使用が始まり12系客車の出番は少なくなります。世代的に旧型客車より12系客車に思い入れがある世代ですので、どちらかと言うとSLが牽引する列車と言うより12系客車の乗車がメインになってします。最近、高崎支社のSL列車には乗っていなかったので12系客車を使用している夏の臨時列車のうちに乗車しました。
 
 SLぐんまみなかみ号乗車記
 北陸新幹線を降りて高崎駅の2番線へ行くと中線に本日のSLぐんまみなかみ号を牽引するC61 20が停車していています。駅の放送でも盛んに2番線に端に停車している旨の放送をしています。さっそくC61 20の撮影をします。時代は変わってもやはりSLは人気ですね・・・。この辺りだけ人の密集が凄いです。2番線から新前橋行が発車するとC61も移動して水上側の側線に入ります。しばらくするとDE11 1041に推進される形で12系客車5両が入線してきました。駅ホームに機関車に推進されて入線してくるシーンは、昔なら上野駅で当たり前に見られましたが、現在はほとんど見かけることも無くなりました。
 12系客車が入線してきたもののすぐには乗車できません。これからC61を連結する作業に入ります。が、そこは凄い人だかりなので最初にDE11の撮影をしておきます。C61が連結されて少ししてから先頭の撮影に向かいます。その途中で、駅員の人に指定席券を見せて指定券台紙を貰いました。全員には配っていないようで指定券を見せた乗客のみに配布しているようです。先頭にC61が連結され後部のDE11が引き上げるとようやく乗車できるようになります。車内は懐かし紺色のボックスシートが並んでいて急行型車両の雰囲気を色濃く残しています。我々の世代だと旧型客車より12系客車の世代ですのでこちらの方が懐かしいです。車内は空いているかと思いましたが、発車時刻が近づくにつれて客は増えて半分ぐらいの席は埋まった状態となります。
 
 C61の汽笛が響き渡りSLぐんまみなかみ号は高崎を発車します。しばらくは信越本線と並行して走行しますが、すぐに信越本線と分かれて上越線を北上します。列車は市街地を進み新前橋で5分程停車します。新前橋ではようやく先頭部をゆっくりと撮影することができました。新前橋を出ると両毛線と分かれて住宅街を進みます。群馬総社を通過するといろいろ記念品の配布があります。まずは、トレーディングカードが配布されます。気になる中身は・・・。前回乗車時とデザインは違いますが旧客関係でした・・・。続いてコロナ禍でのご時世かウェットテッシュは配布されました。こちらは、シール部分が旧客のラウンジカーに装備された柄付きのロールカーテンと同じ柄で「SL GUNMA」と入っています。貰うものも貰ったので、ビールを飲みながら「鳥めし」を楽しみます。懐かしい12系客車の中で食べる「鳥めし」とビール。まさに至福のひと時です。住宅地を抜けると田園地帯を少し走り渋川に到着します。
 渋川では、C61の整備と特急草津号・快速四万温泉やまどり号を先に通します。C61の周りは記念撮影の人々で大混雑しています。
 

始発の高崎駅
 

発車案内
 

牽引のC61 20が先に移動
 

DE11 1041に推進されて12系が入線
 

高崎駅停車中
 

ヘッドマーク
 

方向幕
 

新前橋駅停車
 

初秋の上越線を北上
 

渋川駅に停車
 

懐かしい12系客車座席
 

高崎を発車
 

新前橋に到着
 

昼食は「鳥めし」

早めの昼食

間もなく渋川
 
 渋川からは、特急草津号や快速四万温泉やまどり号からの乗り換え客で座席もかなり埋まりました。休憩を終えたSLぐんまみなかみ号は、吾妻線と分かれて渋川からいよいよ山登りになります。渋川を出ると盛大に煙を上げて利根川を渡ります。右手に山。左手に田んぼを見ながら煙を上げて水上を目指します。ここ数年は、山を下る上り列車のみ乗っていたので山を登る下り列車は久々です。やはり車窓にC61から吐き出される煙が見えるのは新鮮です。また、撮影の方々も渋川から増えてきました。津久田を通過して長いトンネルに入ります。今のご時世では、車内は煙だらけになるかなと思いましたが、そこのところはマナーが良いようでトンネル内の窓閉めは小まめに行われていました。列車は、やがて利根川と国道17号線と寄り添って進みます。しばらく右へ左へカーブしながら利根川と寄り添って進みます。利根川が離れると沼田に停車します。沼田でもC61の整備のため5分停車します。これが最後の長時間停車です。沼田を出ると車窓右側には田園風景が続きます。秋空に収穫直前の田畑がしばらく続きます。今日は、天気も良く絶好のC61牽引の12系客車乗車日和になりました。しばらくすると今度は山裾を走るので進行右側の車窓は山ばかりになります。途中の後閑で停車して再び山を見ながらのSL列車の旅になります。反対側の車窓は利根川に沿って進むので景色を楽しめそうです。上牧駅を通過して上下線が分かれ上り線はトンネルに入ります。下り列車は、山裾を回り込んで進みます。水上温泉の温泉街が見えてくると終着の水上に到着します。
 水上では、C61が12系から切り離されて引上げるまで反対ホームで見送りました。これで高崎から水上までC61牽引の12系客車の楽しいひと時は終わりました。また、12系客車で旅ができることを期待しています。
 

渋川駅に停車
 

12系客車
 

渋川を発車
 

利根川に沿って北上
 

沼田駅に停車
 

秋晴れの上越線
 

終点水上駅
 

水上駅に到着
 

渋川でリゾートやまどりが先行
 

12系車内
 

利根川を渡ります
 

水上へ向け勾配を進みます
 

再度利根川を渡ります
 

再び利根川を渡ります
  

秋の上越線を北上

沼田に停車

後閑に停車

 水上駅構内転車台
 水上駅到着後は、転車台広場へ移動してC61の方向転換を眺めます、この場所へ来るのも久しぶりです。今日も大勢の人が見学に来ています。バックでゆっくりと進入してきたC61は転車台の上でサービスで2回ほど回転して向きを変えて整備線へ移動しました。
 その後は、駅で貰った福引券で地元の方々が主催する福引大会に参加します。今回は、珍しく3等が当たりました。参加賞ではないのが良かったです。福引をを終えた後は、しばらく保存されているD51 745や折り返し整備中のC61 20を眺めて過ごします。もう涼しい秋風が吹く青空の下、芝生の広場で遊ぶ家族連れやSLの撮影をしている人々を見るとコロナ禍なんて忘れてしまうようなのんびりとした平和なひと時を過ごしました。
 

C61 20が転車台へ
 

向きを変えるため回転します
 

2回転しました
 

方向転換終了
 

保存されているD51 745

D51 745と奥にC61 20
  
 指定席券・記念品
 高崎支社で運転されるSL列車は、ほとんどが乗車日当日でも指定席券が購入できます。本当は、1ヶ月前に完売となれば良いのでしょうが、急に何処かへ行きたい時には当日でもほぼ乗車ができるSL列車は有り難いです。
 ただ、12系客車も座席番号の位置が統一され進行方向窓側が下り列車だとA席に統一されたので、進行方向窓側狙いだと少し難易度が上がりました。
 記念品は、高崎駅ホームで指定席券を見せれば貰える指定席券台紙。車内では、トレーディングカードとご時世からかSL GUNMAウェットティッシュ が配布されました。
 あと、水上転車台広場でSNSに投稿して画面を見せるとクリアファイルが貰えるイベントは引き続きありました。

クリアファイル(A5版)
 

SLぐんまみなかみ号指定券

高崎駅配布の指定券台紙(外側)
 

高崎駅配布の指定券台紙(内側)
 

 トレーディングカード

SL GUNMAウェットティッシュ