観光用:碓氷峠トロッコ列車「シェルパ君」   
2020年 7月11日(土)乗車_ 

 乗車について
 碓氷峠鉄道文化むら内の施設の一つとして運転されている、旧信越本線を活用したトロッコ列車「シェルパ君」(鉄道文化むら〜とうげの湯(丸山))に久しぶりに乗車しました。この日は、189系・EF63形塗装修繕お披露目イベントがありましたので、在りし日の信越本線を思い出しながら小雨降る碓氷峠を走るトロッコ列車の旅を楽しみました。
  
 シェエルパ君(往路)乗車記
 雨模様の「碓氷峠鉄道文化むら」のトロッコ列車乗車口に人々が集まり始めました。コロナの影響で前後の人の間隔を空けているので列は長く見えますが実際は並んでいる人は少なめです。改札が始まりアルコール消毒をしてからホームへ。大した雨でもないので窓無しのトロッコ車両を選択しました。発車の数分前に改札が始まりましたので乗客の乗車も早く席も全てのボックスが埋まる感じです。ただ、1家族(1個人)で1ボックスと理想的な埋まり具合です。車内を見ると七夕飾りが施されていて夏の雰囲気を醸し出しています。
 
 ぶんかむら駅を発車したシェルパ君は、鉄道文化村の敷地内を進みます。途中でお色直しされた189系とEF63型の姿を見る事ができました。実は、トロッコ列車の車内からこれを撮影するのが目的でしたので、早くも目的を達成して後は旧信越本線を偲びながらトロッコ列車の旅を楽しみます。文化村の敷地を出た列車は、横川の町を出て旧信越本線の下り本線を進みます。こちらは往年のままで信越本線に乗っている雰囲気満点です。列車は、直線の坂を上り進んで行きます。雨も降ってはいますが車内に入ることも無く濡れずに済みます。雨洗われたきれいな空気と緑が美しい木々の間をトロッコ列車はゆっくりと進みます。
 しばらくすると茶色のレンガ積の建物が見えてきます。復元された丸山変電所跡です。この建物が見えてくると「まるやま駅」の停車します。5分程停車となりますが、雨のため変電所の方へ見に行く人は居ません。私も車両の撮影だけして車内へ。まるやま駅を出るとカーブして、いよいよ勾配区間に入ります。窓のないトロッコ列車に乗車しても解るほどの急勾配です。ハイキング道となった上り本線とは少し離れて高低差もあります。列車は、霧積川を渡り山間部を進みます。景色が開けてくると旧信越本線下り線の線路と分かれて峠の湯へ向かう線路に入り、終点「とうげのゆ駅」に到着します。
 ここで折り返し運転のため改札を出ます。折り返し乗車の方が多いかと思いましたが、早い時間のトロッコでしたので「峠の湯」の建物に向かう方が多かったです。
 

シェルパ君でとうげの湯へ
 

ぶんかむら駅に停車中
 

七夕飾りが施された展望室
 

ぶんかむら駅を発車
 

鉄道文化むら敷地内を走行
 

189系とEF63形が見えます
 

丸山変電所跡が見えてきました
 

まるやま駅で少々停車
 

勾配付近を進みます
 

とうげのゆ駅に到着
 

ミニSLの線路と並行
 

初代シェルパ君機関車
 

丸山へ向けて勾配を進みます
 

上信越自動車道の下を潜り

まるやまに到着

霧積川を渡ります
 
 シェルパ君(復路)乗車記
 とうげのゆ駅から再びトロッコ列車シェルパ君で文化村へ戻ります。ちゃんと改札時に手をアルコール消毒してホームへ。帰路も窓の無いトロッコ車両を選択しました。早い時間帯ですので、とうげの湯でのんびりしたり食事をする人が多いのか、折り返し乗車する人は少なめでした。窓付きの客車にも空きはありましたが、強い雨でもないので窓のないトロッコ車両を選択しました。トロッコ車両を選択したのは僅かな人でした。
 
 とうげの湯を発車したシェルパ君は、往路以上に低速で進みます。急勾配で今日は雨なので安全上低速運転しているのでしょう。カーブを曲がると旧信越本線の下り線を横川へ降りてゆきます。現役時代では逆走になるので未だに違和感があります。車窓でもわかる急勾配を下り霧積川を渡ると丸山変電所跡が見えてきて「まるやま駅」に差し掛かります。復路の列車は「まるやま駅」には停車しません。ゆっくりとした速度で通過します。その直後にハイキングの人々が手を振って見送ってくれました。丸山からは勾配は緩くなりましたが直線を下り続けるので低速運転です。上り本線跡のハイキングコースを歩く人と同じ程度の速度で下ってゆきます。上信越自動車道の下を通過してカーブを過ぎると横川の町が見えてきます。
 列車は、横川の町を見ながら鉄道文化むらの敷地内へと入ります。お色直しされたEF63形と189系が出迎えてくれると終点の「ぶんかむら駅」に到着します。梅雨時の小雨降る天気でしたが、久しぶり旧信越本線を走るトロッコ列車の旅が楽しめました。
 

とうげのゆ駅に停車中のトロッコ
 

とうげのゆ停車中
 

七夕飾りされた車内
 

とうげの湯を発車
 

旧信越本線下り線を走行
 

帰路は、まるやま駅を通過します
 

横川の町が見えてきました
 

ぶんかむら駅に到着
 

車内の七夕飾り

丸山付近を通過

ゆっくりと峠を下ります

 車両について
 トロッコ列車シェルパ君は3両編成で、窓無しのトロッコ客車と窓付きの客車に機関車が連結された3両編成で運転されています。往路の文化村からとうげの湯までは客車が先頭になり機関車が後押しするので車内の展望台から前面展望も楽しむことができます。
 乗車当日は雨模様でしたので、窓無しトロッコの人気は低く窓付き客車に乗客が集中しましたが、窓無しトロッコでも思ったほど雨は車内に入って来ませんでした。

トロッコ客車側

トロッコ機関車側
  
 予約券
 トロッコ列車は、入場時に窓口で乗車予約をする必要があります。入場券を購入時にトロッコに乗るか聞かれますので、乗ると言うと一番近い時間で空いている列車の予約券を乗車券につけてくれます。往復でも片道でも構いませんが、鉄道文化むらの入園券は必ず必要となります。
 繁忙期のピークや団体が入るとき以外は、ほぼ希望の時間の列車に乗れるようです。往路は、予約券で乗車時間が指定されますが、帰路は特に指定は無く先着順となります。とは言え、帰路は旧線跡のハイキングコースを歩いて帰る方も多く乗れないという事はほぼありません。ほとんどの方は、一旦改札を出てしばらく待ち折り返しのトロッコで文化むらへ帰ります。

碓氷峠鉄道文化むら入園券

トロッコ列車予約券

トロッコ列車往復券