しなの鉄道新型車SR1系運転開始初日  
特別快速:軽井沢リゾート1号 軽井沢− 妙高高原
2020年 7月 4日(土)乗車_ 

 乗車について
 新型コロナウィルスの影響で2月から6月(1月は予定無し)まで乗り鉄の活動は休止していましたが、緊急事態宣言が解除され7月になりましたので状況を見ながら乗り鉄の方も徐々に再開していこうかと思います。
 再開後最初の乗車は、しなの鉄道の新型車両の運転初日となる7月4日の特別快速軽井沢リゾート1号です。3月のダイヤ改正以降は、115系で全車自由席の特別快速で運転されてきましたが、本日から新型車両SR1系を使用した全車座席指定の有料快速列車として新たなスタートを切ります。
 SR1系電車は、朝から普通列車として運転されていますが、仕事で時間的に乗れないので軽井沢から妙高高原まで直通する特別快速軽井沢リゾート1号でSR1系電車の試乗をすることにしました。
  
 T.北陸新幹線あさま610号で軽井沢へ
 本日は、7時30分まで仕事でしたので車で長野駅へ向かい北陸新幹線あさま610号で軽井沢へ向かいます。長野駅構内も人出は戻って来たものの、まだまだ以前ような活気はありません。
 長野から乗車した新幹線あさま610号も2号車まで歩くと車内は数人しか乗っていません。これは、以前からこんな感じでしたので特に違和感等は感じません。いつも通りの車内と言う感じです。階段に近い4号車・5号車はそれでも乗っていましたが・・・。
 長野を出た列車は梅雨空の長野を後に加速して犀川橋梁を渡ります。案内放送の最後にコロナウィルスに関する放送が流れたのは今の状況を反映しているかのようでした。あさま610号は、終点の東京まで各駅に停車します。先に発車した「かがやき502号」が停車しない上田・佐久平からは乗車してくる人が結構いました。佐久平からは、以前の水準までとは言えませんがそれなりに乗ってきました。
 本日は、軽井沢までの乗車ですので30分程度の乗車となりましたが、久しぶりにE7系新幹線に乗車できました。


あさま610号(長野8:24−軽井沢8:56)
 

自由席車内
 

長野駅発車案内

長野を発車

軽井沢に到着
   
 U、特別快速軽井沢リゾート1号乗車記【軽井沢9:31−妙高高原11:22】
 しなの鉄道軽井沢駅に移動して改札で発車案内を見ます。「特別快速」では無く「有料快速」と表示されているのは、列車指定券が必要になったからでしょうか。乗車券を購入しホームへ向かうと、すでに2番線に特別快速軽井沢リゾート1号が入線していました。ただ、まだ乗車はできないようです。先頭では出発式が行われ撮影できなさそうなので最後部で撮影。ちょうど軽井沢町のキャラクターが記念撮影に応じていたので一緒に撮影。後は、軽井沢駅の駅名板とEF63を入れて撮影などして出発式が終わるのを待ちます。
 出発式が終わりようやくドアが開いて乗車できます。まずは、自分が乗る座席などを撮影。最初は、窓割の悪い席で景色が見難いかと思いましたが、案外景色が良く見えて安心しました。自席にの荷物を置いて他の車両も見に行ってみます。私は、軽食付きプランの設定のある2号車が指定された号車ですが軽食つきプランではありません。この列車では、前方の数席のみが軽食付きプランの席となっているようです。ただ、座席指定の席でもテーブルが設置されている席もあります。?座席一つ分を潰して座面にテーブルを設置しているため座席向きを変えることができず、進行方向とは逆に設置されている席もありました。
 本日の特別快速軽井沢リゾート1号は、2両増結されていて4両編成で運転されています。先頭から2号車・1号車と続き1号車の後に2両増結されていましたが、特に号車札はりませんでした。車内発売用か試乗会ができなかった代わりに報道用に提供したのかは解りませんが、今日は珍しい4両編成で運転されるようです。
 
 車内も一通り見たので一息ついていると、信濃の国のメロディーが流れて大勢の方に見送られて軽井沢駅を発車します。コロナウィルスの影響で座席は窓側のみの発売で通常の半分しか売ってません。ガラガラに見えますが、これでも発売分は全て埋まっておりほぼ満席です。軽井沢を出てしばらく国道18号線と並行すると中軽井沢に停車します。中軽井沢を出ると御代田に停車します。車窓には、雄大な浅間山が見えてくるはずですが、今日は天候が悪く雲の中で見る事はできませんでした。車内では、SR1系運行初日を記念して乗車記念カードが配布されました。これは記念に嬉しい1枚でした。列車は、御代田を過ぎてさっそく誤乗の乗客が出ました。特に何という事も無く乗務員の方が普通に調整席に案内してます。車窓に小海線の線路が近づいてきて並行すると小諸に到着します。早くも小諸で乗客の入れ替わりがありました。小諸からも指定券を持たない乗客が乗ってきて車内で清算して調整席に案内されていました。何処の号車の番号かは書きませんが、調整用の座席4席分の現時点での場所は解りました。
 小諸を出ると田中に停車します。田中を出ると千曲川に沿って進みます。信濃国分寺を通過すると北陸新幹線の線路が見えてきて上田に停車します。上田では、大勢の方が歓迎のためホームで手を振っていました。以前は、甲冑を着たしなの鉄道の社員の方が居て良い感じでしたが最近は見る事も無くなってしまいました・・・。
 
 上田を出るとしばらく北陸新幹線の線路と並行します。北陸新幹線の線路が離れると列車は山を迂回する様に千曲川に沿って進みます。169系電車が美しく保存されている坂城駅に停車してトンネルを通過すると戸倉に到着します。戸倉でもお出迎えのイベントがありました。車両基地のある戸倉駅では、最新型のSR1系電車から湘南色の115系を見る事ができて何か不思議な感覚が・・・。戸倉を出ると次は長野まで停車しません。屋代駅も通過します。千曲川を渡り長野市に入ると再び北陸新幹線の線路が並行し、左手から篠ノ井線が合流すると篠ノ井駅も通過します。戸倉から長野までノンストップは、まさに特別快速に相応しい快速ぶりです。列車は、篠ノ井からJR東日本信越本線に入ります。今井を過ぎて川中島を通過すると犀川橋梁を通過して長野市街地へ。住宅地を進み安茂里駅を通過して裾花川橋梁を渡ると長野に到着します。到着前の長野駅電留線には、115系台湾色・初代長野色・横須賀色という豪華な顔ぶれが留置されていて、まるでSR1系を使用した特別快速軽井沢リゾート1号の到着を祝うかのようでした。
 長野駅は、すでに上りの軽井沢リゾート2号が発車しているので特に何もないかと思っていましたが、大勢の方が軽井沢リゾート1号を出迎えてくれました。長野駅は2分停車ですが、少々遅れて到着したので乗務員の交代が終わるとすぐに発車します。


軽井沢駅発車案内(4両に注目)
 

始発の軽井沢駅(EF63も入れて)
 

先頭は撮影できないので後部を撮影
 

フルカラーLED種別表示
 

フルカラーLED行先表示
 

運転開始をPRするイラスト
 

上田駅に停車
 

長野駅に停車
 

先頭部では出発式を開催
 

本日は2号車に乗車
 

利用した座席です
 

見た目より景色が見えます
 

浅間山は見えず
 

小諸に停車
 

懐古園前を通過
 

神川を渡り上田へ
 

しなの鉄道本社前を通過
 

坂城付近の田園地帯を長野へ
 

戸倉駅に停車
 

SR1系から見る115系湘南色
 

千曲川を通過して長野市へ
 

篠ノ井線と合流
 

犀川を渡り長野市街へ
 

裾花川を渡ると長野に停車

115系台湾色

初代長野色と横須賀色
   
 長野駅で乗務員が交代して長野駅を発車します。久しぶりに長野駅を通り越して直通する列車に乗ります。大勢の方々に見送られて特別快速軽井沢リゾート1号は、再び「しなの鉄道」北しなの線に入ります。列車は、長野総合車両センターを見ながら進み北長野通過して住宅地を過ぎて三才を通過。車窓が田園風景に変わると遠くに長野新幹線車両センターが見えてくると豊野に到着します。僅かな停車となる豊野駅でも駅員の方々が見送ってくれました。豊野を出てしばらくすると左にカーブして飯山線と分かれ山間部に入ります。今日は天気が悪く遠くの山々は見えません。しばらくは緑濃い山間部を鳥居川に沿って進み牟礼に到着します。326Mと交換となりますが、すでに326Mは到着しており停車時間が短いので山羊を見ることなく近所の方々に見送られて牟礼を発車。再び鳥居川に沿って山間部を走行します。トンネルを抜けたりしてしばらく走ると古間駅を通過。古間を出ると黒姫山が見えてきますが、今日は天候が悪く雲の中で見る事はできません。最後の停車駅となる黒姫では数名が降車しました。黒姫を出ると複線区間に入りラストスパート。上信越自動車道が見えてくると妙高山が見えてくるはずですが、こちらも天候が悪く見る事はできません。梅雨時なので仕方ないのですが、雄大な山々が見えないのは残念です。列車は、県境を流れる関川に沿って進みますがまだ新潟県には入っていません。しばらく田園地帯を走り関川の橋梁を渡ると新潟県に入り妙高高原駅に到着しました。快適な座席でしたので軽井沢から乗り通しても全く疲れませんでした。
 妙高高原では、えちごトキめき鉄道の観光列車「雪月花」と数分ですが並びました。こちらの並びをいろいろ撮影して一旦改札を出て折り返しの長野行を待ちます。
 新型のSR1系を使用した特別快速軽井沢リゾート号は、乗り心地も良く快適な旅ができました。ただ、天候に恵まれなかったのは残念で、次回は気候が安定する紅葉の時期にもう一度乗りたいです。今度は軽食コースが予約できれば良いのですが・・・。
 

長野駅停車中
 

長野駅を発車
  

黒姫駅に停車
 

妙高高原駅に到着
 

ET127系V1編成とSR1系S101編成の並び
 

SR1系と雪月花の並び
 

長野駅を発車
 

北条踏切付近を通過
 

長野総合車両センター付近
 

長野新幹線車両センター
 

豊野駅に到着
 

飯山線が離れてゆきます 
  

牟礼で326Mと交換
 

牟礼駅設置のイイヅナのリンゴ
 

鳥居川に沿って北上 
  

黒姫山は見えず

妙高山も見えず

関川を渡ると妙高高原
 
 V.SR1系使用の普通列車328M乗車記【妙高高原11:40−長野12:28】
 妙高高原からは、長野行の普通列車で長野へ戻ります。軽井沢リゾート1号の車両が折り返し長野行となります。本日に限り増結された4両編成で運転されすべての号車に乗車できます。先程の軽井沢リゾート1号はS101編成に乗車したので、今回は増結されたS103編成側に乗車します。長野側の先頭はロングシートになっていて、2両目はライナーで使われる進行方向に座席がむいた配置。3両目は解りませんが、4両目はテーブルがある関係で一部の席を除いて座席向きは固定されていると思います。私は、ライナー用に座席が進行方向に向いている2両目を選択しました。明日からは、テーブルの付いた2号車はそのままだろうと思いますが、1号車はロングシートにされていると思うので・・・。
 フリー切符で折り返しの乗客が多いのか、2両目は妙高高原から窓側が埋まる程度の乗車率で発車します。帰路も相変わらず天候に恵まれません。列車は、複線区間を進み黒姫に到着。意外にも黒姫で降車する方も何名がいましたが、やはり乗車してくる方が多いです。
 黒姫を出ても天候は回復せず黒姫山も見る事はできません。ただ沿線に撮影にこられている方が何名か見かけました。普段は乗降客の少ない古間駅も今日はSR1系を試乗する人や見に来た方々で賑わってます。軽井沢リゾート1号は通過したので古間駅に停車するSR1系の営業列車はこの列車が初めてとなります。古間を出ると山間部を鳥居川に沿って下り牟礼に到着します。SR1系のドアは押しボタン式で空けるので戸惑っている方を多く見かけます。牟礼ではそれなりに乗ってきたので座席も埋まり始めます。牟礼を出ると再び山間部を進み視界が開くと千曲川の対岸に小布施や須坂の街並みが見えて善光寺平に入ります。飯山線の線路が並行すると豊野に到着します。
 豊野からの乗客が多かったですが、飯山線のキハ110で慣れているせいか、戸惑う様子もなくドアを開けて乗ってきました。詰めれば全員座れるレベルですが、やはり今のご時世、相席は嫌って立っている方が多いです。豊野の田園地帯を抜けて三才に停車します。三才からの乗車も多く座席は空いているものの立つ人がほとんどです。北長野空も結構乗って来ましたが、もうドア付近に立つだけで中まで入って来ませんでした。長野総合車両センターを見てしばらく市街地を走ると長野駅7番線に到着します。本日に限り車両運用の都合で7番線に入りました。
 長野駅では、こんなに人が乗っていたのか思うほど大勢の方が降りました。列車の方は、本日は臨時回送列車として軽井沢へ回送されるのでドアを閉めた後もしばらく停車となります。
 私は、午後は仕事なのでSR1系の回送を見送ることなく改札を出て再び仕事に戻りました。何か平日の午前中の空き時間で乗り鉄を楽しんだような感覚で、今日が週末の土曜日と言う実感はありませんでした。
 

4連で妙高高原停車中
 

妙高高原にて
 

長野駅に到着
 

長野駅にて
 

LED行先案内
 

先頭車はロングタイプ

2両目はライナー用

妙高高原を発車

関川を通過

長野から臨時回送に
  
 W.車両について
 しなの鉄道の新型車両SR1系は、JR東日本のE129系ほぼ同じ「sustina23」シリーズの車両です。新潟県の総合車両製作所で製作されクモハSR111+クモハSR112の2両編成で基本的には2両での運転ですが、列車によっては2両・4両・6両と需要に応じて細かく編成を調整できるようになりました。今回は、一般用の車両より先にライナー(有料快速)用のSR1系100番台2両編成が3編成製作され7月4日から運用を開始しました。
 今回登場した3編成は塗装を青を基調にして金色の帯と沿線を流れる千曲川の清流をイメージした青と水色のラインが引かれています。(今後登場する一般用のSR1系は、現行の115系しなの鉄道をイメージした赤色が基調となる予定です。)
 SR1系100番台は、有料快速列車の他に普通列車の運用にも入るため、デュアルシートを採用して有料快速で運転時は進行方向に座席が向いた状態(特急列車と同じ感じ)で運転され、普通列車として運転される状態ではロングシートとして運転されます。但し、土曜休日の普通列車については特別快速軽井沢リゾート号と一体的に運用されるのでテーブルを設置した部分はロングシートでは無くクロスシートの状態で運転されます。また、クロスシートとして運転される場合は、一部ドア前の席を除き電源コンセントとカップホルダーを利用できます。また、無料のwi-fiも利用できます。このR1系は、バリアフリートイレが設置されいつでも車内トイレを使用することができるようになり、長距離乗車でもトイレの心配が要らなくなりました。


クモハSR112-101(試運転時に撮影)
 

クモハSR111-101(試運転時に撮影)
 

クモハSR112-101車内標記
  

クモハSR111-101車内標記
 

ロゴマーク
 

フルカラーLED表示
 

車内(ライナー運用時)
 

車内(普通列車運用時)
 

車内(観光用食事プラン用)
 

座席
  

テーブルは前の座面に取り付け
 

テーブルを付けた座席
 

網棚の様子
 

座席番表示
 

座席モケットはリンゴをイメージ
 

カップホルダー
 

電源コンセント
 

ドア上のLED案内
 

洋式トイレ
 

トイレドアスイッチ
 

トイレ出入口
 

立席スペースの暖房装置
 

ドアスイッチ
 

LED照明のステッカー
 

フリーWi-Fiのステッカー

運転席側のモニター

運転台
  
 X.指定席券・記念品
 しなの鉄道の有料快速は、基本的に全車指定席の特別快速列車となります。諸般の事情で「指定席券」の扱いは出来ないようで「列車指定券」と言う扱いで指定券を販売しています。通勤通学に使われる平日のライナーは、400円又は300円で利用できます。今回乗車した土曜休日運転の軽井沢リゾートは一律500円の列車指定券が必要となります。また、軽井沢リゾートには軽食を楽しめるプランもあり2000円で利用できます。
 列車指定券は、窓口売りとネットでのチケットレス販売の2通りがあり、今回は初日に乗車したかったのでスマートフォンからチケットレス列車指定券を購入しました。今回は、初日で満席が前提と考えたのか、JR東日本の特急と同じく端末で確認したのか車内での画面の確認は特にありませんでした。
 なお、当面の間は新型コロナウィルスの影響で「軽井沢リゾート号」は、窓側席のみ(発売数50%のみ)の販売となっていますので、しばらくは列車指定券の入手が難しい列車があるかも解りません。
 記念品の方は、運転開始日だけの可能性が高いですが、乗車記念カードが配布されました。

乗車記念カード(表)
 

乗車記念カード(裏)
 

チケットレス列車指定券

チケットレス購入履歴

SR1系Wi-Fi接続画面