新潟県・庄内エリア ディスティネーションキャンペーン   
快速:飯山線開通90周年号 2号:長岡−十日町
4号:十日町−長野
2019年 10月 6日(日)乗車_ 

 乗車について
 10月から開催されている「新潟県・庄内エリア ディスティネーションキャンペーン」と飯山線(豊野−越後川口)が全通90周年になるのに合わせて、長野から十日町と十日町から長岡間で飯山線開通90周年号が運転されました。
 列車としては十日町で分割されてはいますが、長野から長岡まで北しなの線・飯山線・上越線・信越本線を旧型客車で旅する事ができました。今回は長野から長岡を2日で1往復する運転形態で、長野鉄道フェスタ見学のため私は2日目となる長岡−十日町(飯山線全開90周年2号)と十日町−長野(飯山線全通90周年4号)の上り方向に乗車しました。
 この列車は、急に運転が決まったのか時刻表に記載は無く「えきねっと」も非対応でした。
  
 T.日本海沿いに長岡へ
 長野から長岡までは直江津経由で向かいます。長野からは、北陸新幹線はくたか551号に上越妙高まで乗車します。この区間なら自由席利用となりますが、今日は「えきねっと」の不要になった指定席枠を使用して指定席利用です。もう変更期限寸前でしたので、何も利用せずに払い戻し手数料を払うよりは短区間でも指定席利用した方が得先と判断しました。長野駅に到着したE7系はくたか551号は混んでいるかと思いましたが、かがやき501号の後続となるので空いていました。指定席も窓側に十分余裕がありました。長野を出た「はくたか551号」は、快調に北陸新幹線を北上します。長野市街地を抜けてトンネルを抜けると飯山に停車。またトンネルを抜けるともう上越妙高です。上越妙高では降りる客も大勢いましたが、反対に乗車してくる人も結構いました。
 上越妙高からは、えちごトキめき鉄道に乗り換えます。えちごトキめき鉄道ホームに行くと大勢の乗客が列車の到着を待っていて座れるか心配でしたが、直江津行は4両編成で到着しましたので余裕で着席できました。ET127系電車に揺られて16分ほどで直江津です。
 
 直江津からは、信越本線快速長岡行に乗車します。ホームにはすでに列が出来ていて座れるか心配なレベルです。発車10分前にE129系2両の快速長岡行が入線してきました。あっと言う間に座席は埋まりました。何とか座ることはできましたが、直江津から立つ乗客も居る状態で新潟支社ももう少し考えて欲しいものです。直江津を出た快速は、犀潟で北越急行線と分かれて信越本線を進みます。柿崎を発車すると日本海に沿って進みます。今日は生憎の天候ですが海が見えるとテンションも上がります。今日は天気悪く荒れる日本海を見ながら列車は進みます。今日は、風はそう大したことないので運転見合わせになる心配まではありません。列車は米山を過ぎて鯨波を過ぎると日本海に別れを告げて内陸に入ります。柏崎からは、大勢の乗客が乗ってきましたが、まず座れません。車内も急速に混んできました。列車は、柏崎から田園地帯を走り越後広田から山間部に入ります。そして信濃川を渡ると終点の長岡に到着します。
 

はくたか551号(長野8:08−上越妙高8:30)
  

長野を出発
 

えちごトキめき鉄道(上越妙高8:45−直江津9:01)
 

快速(直江津9:22−長岡10:25)
 

上越妙高で乗換

日本海を見ながら長岡へ

柏崎にて
   
 U.飯山線開通90周年2号乗車記【長岡11:05−十日町12:32】
 長岡から本日のメインである快速飯山線開通90周年2号に乗車します。発車する長岡駅5番ホームには大勢の人が集まっていますが、なかなか列車は入線してきません。ようやく長岡車両センターからEF81 141に牽引された飯山線開通90周年2号が入線してきました。まずは、EF81 141側を撮影。久しぶりにEF81を撮影します。その後は、先頭ととなるDD16 11を撮影。DD16が長岡駅に停車するのは大変珍しいのでこちらを重点的に撮影します。撮影もそろそろ終わり乗車しようと2号車付近へ行きますが、何をしているのかまだドアは開きません。発車3分ぐらい前になってようやくドアが開いて乗車できました。
 
 飯山線開通90周年2号は、DD16に牽引されて長岡駅を定刻に発車します。DD16に牽引された旧型客車で長岡を出て十日町で列車の号数は変わりますが長野を目指せる日が来るとは思いませんでした。列車は、ゆっくりとした速度で貨物駅の南長岡駅付近を通過して宮内駅へ。宮内駅で少々停車して信越本線と分岐して上越線へ入ります。複線区間の上越線を列車は快調に進みます。この区間をDD16牽引の旧型客車で移動するのが今回のメインです。時折、撮影ポイントでは大勢の方を見ながら列車は進み小千谷に停車。小千谷を出ると車窓に信濃川が見えてきます。信濃川を時折見ながら進むと越後川口駅に到着します。越後川口駅では12分程停車となりますのでホームで撮影します。越後川口駅の1番線(飯山線)ホームにDD16牽引の旧型客車が停車しているシーンを撮影できるとは思いませんでした。ここでも、越後川口駅の駅名表示と合わせていろいろ撮影します。
 越後川口を出ると、いよいよ列車名となった飯山線に入ります。右にカーブして上越線と分岐して魚野川を渡ります。この魚野川は、飯山線が渡る場所は終端ですぐ先で信濃川に流れ込みます。この場所は撮影名所ですので撮影の方が結構いるだろうなと予想はしていましたが、予想を遙かに超える人出でした。車内からも驚きの声が上がります。列車は山間部を抜けて内ヶ巻駅付近を通過します。この辺りも有名撮影地ですのですごい人出です。列車は山間部に入りトンネルを通過します。結構長いトンネルを数回通過すると田園風景が続きます。収穫目前の田んぼの稲が黄金色に染まっていますが、天気は残念な曇り空です。越後岩沢を通過して再びトンネル区間に入ります。トンネル区間を抜けると信濃川に沿って進みます。車内の方は完全に満席とはなりませんでしたが、かなりの席が埋まった状態です。特に長岡から十日町まで飯山線に入る旧型客車はSL以来久しぶりなので人気があるようです。旧型客車から見る車窓は、主に並行する国道117号線で撮影者と思われる車がどんどん凄い速度で列車を追い越して先へ進みます。田園地帯と集落が交互に車窓から見ながら旧型客車の旅は続きます。やがて、田んぼが無くなり住宅地が広がり北越急行線の高架が見えてくると市街地となり列車は終点の十日町に到着します。
 
 快速飯山線開通90周年2号は十日町が終点です。DD16に牽引された長岡から十日町までのメインの区間は僅か1時間30分ほどで終わりました。十日町駅では、観光パンフレットなどを貰い一旦駅から出ます。長野行の快速飯山線開通90周年4号の発車までは2時間40分ほどあります。
 

EF81 141に牽引されて入線
 

長岡にDD16牽引の列車が・・・
 

長岡駅停車中
 

長岡にDD16が停車中のシーンは念入りに
 

越後川口に到着
 

越後川口停車中
 

十日町に到着
 

十日町で飯山線開通90周年2号は終点
 

長岡にて
 

長岡駅発車案内
 

南長岡付近を通過
 

宮内駅に停車
 

信越本線と分岐して上越線へ
 

上越線を進みます
 

田園風景が続き
 

信濃川が見えてきます
 

越後川口で少々停車
 

飯山線に入り魚野川を通過
 

魚野川通過中
 

秋の飯山線を南下
  

秋の田園風景が続きます

十日町に到着

歓迎の横断幕
 
V.十日町にて

十日町駅設置の横断幕
 
 十日町では、快速飯山線開通90周年4号が発車するまで2時間30分ほどの時間があります。食事等どうしようかと思っていたら、西口で「駅西まつり」が行われており食事の出店もあり一安心と思いきや・・・。
 食事類は、ほとんどすべてが売り切れと言う状態で、そこに追い打ちをけるように雨模様となり駅から遠くまで行く気力も無くなり、近所のスーパーのフードコートで食事をするという結果に・・・。せっかく十日町まで来たのにね・・・。
 この場所でも消費税は2%高くなるので、せめてもの抵抗でクレジット払いで対応しました。結局、発車の30分前までこの場所で知人達と談笑して過ごすと事になりました。

駅西まつり

昼食・・・
  
 W.飯山線開通90周年4号乗車記【十日町15:15−長野18:24】
 十日町から再び快速飯山線開通90周年号の旅を再開します。十日町からは、快速飯山線開通90周年4号と列車の号数が変わります。ここから長野までは、何回も旧型客車の臨時列車が運転されているので大して珍しくもありません。十日町を出る時点でも飯山線開通90周年2号よりは空いている感じです。
 十日町を出た快速飯山線開通90周年4号は、曇り空の飯山線を長野を目指して南下します。田園地帯を過ぎて越後田中駅を通過すると信濃川を渡ります。飯山線が信濃川(長野県側は千曲川)を渡るのは以外にもこの1回のみです。ちょっと貴重なひと時です。この橋梁を渡った先(越後鹿渡駅側)が撮影地になっているのですが、予想通りの人出で賑わっています。越後鹿渡を通過すると信濃川に沿って列車は進みます。ただ、今日は天候が悪く西日が信濃川に反射する車窓が楽しめないのが残念です。しばらくすると、列車は信濃川と離れて県道49号線と並行します。列車は、田園風景を見ながら山裾を回り津南駅を通過します。津南駅は停車するかと思いましたが予想外でした。津南駅を通過すると山間部に入りトンネルが多くなります。トンネルとトンネルの僅かな隙間から信濃川が再び見えてくるようになります。山間部を抜けて一瞬集落を通過します。この辺りは、越後田中で下り列車を撮影によく来る場所です。ただ、列車は反対方向の上り列車ですので何時も撮る撮影ポイントに人は居ません。列車は、再びトンネルに入ります。トンネルとトンネルの間で信濃川が見えます。あたりはだんだんと暗くなり始めています。足滝駅を通過して山間部を抜けて開けた集落に入ると列車は県境を越えて新潟県から長野県に入ります。そして程なく森宮野原駅に到着します。
 
 飯山線では、長野県の北限となる森宮野原駅はJR東日本新潟支社と長野支社の境界駅にもなります。こちらから先は長野支社の管轄になります。森宮野原駅では休憩がてらホームに出たかったのですが、停車時間は僅かですぐに発車します。森宮野原駅を出ると車窓は左に千曲川。右に国道117号が寄り添う形になります。ここからは、しばらく千曲川に沿って列車は進みます。車内の方は、乗客も疲れたのか静かな車内に走行音が響いています。ふと国道の方を見ると撮影する方々の車がどんどん追い越してゆきます。信濃白鳥を出て列車は、少し千曲川から離れて山側を通過します。西大滝ダムが有名な西大滝駅を通過して列車は再び千曲川の近くを走ります。国道117号線は千曲川の対岸を走り飯山線と並走するのは国道403号線です。山と千曲川に挟まれて飯山線と県道408号線が寄り添う形で進みます。列車は、桑名川で139Dと交換のため運転停車します。こちらでもホームでの休憩はできません。桑名川を出ると千曲川に沿って再び南下します。上桑名川を通過すると、撮影ポイントが続くので撮影する方を多く見かけます。ただ、だんだんと撮影には厳しい時間帯になります。山裾を回る形で千曲川と共に大きくカーブします。その後、上境駅を通過すると撮影ポイントも一段落して撮影の方も減ります。代わりに県道は撮影する方々の車が列をなして列車を追い越してゆきます。戸狩野沢温泉の手前で千曲川と分かれて列車は進み戸狩野沢温泉に到着します。停車時間は2分ですがホームに降りて道祖神と旧客を撮影します。戸狩野沢温泉を出ると信濃平の田園風景が続きます。天気が良いと美しい夕暮れとなるはずですが、今日は天気が悪く残念です。信濃平の撮影撮影ポイントでも大勢の方が撮影していました。おそらく撮影はこの辺りが限界でしょう。信濃平の田園地帯が終わり列車は市街地に入り飯山駅に到着します。飯山駅では13分停車するので改札の外にも出られます。
 
 飯山駅で気分転換をして、快速飯山線開通90周年4号は長野を目指して再び動き出します。車内の方は、新幹線に乗り継いだり沿線の方々が降りたのか若干空きが目立つようになりました。飯山を出ると、車窓もだんだんと暗くなり夜汽車の雰囲気が出てきます。車窓の方も、撮影には苦しい露出になりましたのでおとなしく車窓を眺めます。沿線で撮影の方々も写真から動画主体に変わっています。列車は、飯山市街を抜けて蓮を通過しトンネルを出ると千曲川と高社山が見える車窓ポイントを通過します。ただ、暗くて撮影できなかったのが残念です。ここから再び列車は千曲川に沿って進みます。途中の替佐駅では2分程停車します。ここではバルブ撮影する方々が多かったです。千曲川に沿ったり離れたりしながら進み立ヶ花駅を通過すると千曲川と分かれます。しばらく進み北しなの線と並行すると豊野に到着します。豊野駅では、北しなの線340Mを先に通すため12分程停車します。運転停車ですのでドアは開きません。コカ・コーララッピングの115系使用の340Mが先に発車して、その後を追うように快速飯山線開通90周年4号も豊野を発車します。豊野からは、しなの鉄道北しなの線を走行します。線路は信越本線時代と変わりはありませんが、第三セクター線を旧型客車で走行するのは新鮮です。もう、辺りも暗く夜汽車そのものです。途中の三才で143Dと交換のため運転停車すると、この先は長野までラストスパートです。北長野を通過して北条踏切の手前で基地線を走行するEF64 1052を追い越すと長野市街地に入り終点の長野駅2番線に到着します。十日町で列車の号数は変わりましたが、長岡から長野まで秋の信越本線・上越線・飯山線・北しなの線を旧型客車で楽しむことができました。
 
 長野からは、編成の後部に先ほど追い越したEF64 1052を連結します。こちらの連結作業の撮影も大盛況でした。長野始発の飯山線145Dの入線を待って、役目を終えた快速飯山線開通90周年4号は、EF64 1052に牽引されて長野総合車両センターに引き上げました。まだ時間は午後6時45分頃ですが、あたりもう真っ暗であっという間に人も居なくなり静かな長野駅に戻りました。
 
 

始発の十日町駅
  

飯山線開通90周年4号で再び旧客の旅
 

飯山線で唯一の信濃川を渡ります
 

トンネル通過中
  

森宮野原駅に停車
 

戸狩野沢温泉に停車
  

飯山駅に少々停車
 

飯山駅発車案内
  

夕闇迫る中を列車は長野へ
 

長野に到着
 

長野にて大盛況の機関車連結
 

EF64 1052に牽引されて引上げます
 

十日町にて
 

十日町での見送り
 

列車は飯山線を南下
 

信濃川を渡ります
 

信濃川に沿って進みます
 

長野県に入り千曲川に
 

千曲川に沿って南下
 

信濃平付近を飯山へ
 

信濃平付近を通過
 

飯山駅で少々停車

飯山駅停車中

豊野駅で運転停車
  
X.車両について
 今回の飯山線開通90周年号は、DD16 11形機関車と旧型客車(スハフ42-2234+オハ42-2246+スハフ42-2173)が使用されました。特に何か特徴的な車両が入ったわけもなくシンプルな組成ですが、ローカル線の客車列車の雰囲気が良く出た編成かと思います。旧型客車は、この後にリニューアル工事に入りますのでリニューアル前最後の乗車となりました。この客車は、このままの内装の方が価値があり、この内装の客車を目当てに乗車する年配の方も結構おられたので改装してしまうのは残念です・・・。
 なお、新潟支社のホームページにはヘッドマークが取り付けの文章がありましたが、ヘッドマークの取り付けはありませんでした。
 

機関車:DD16 11
 

3号車:スハフ42-2234
 

2号車:オハ47-2246
 

3号車:スハフ42-2173
 

旧型客車車内
  

ボックスシート
  
  
 Y指定席券・記念品
 指定席券については、ちょうど快速海里号の運転2日目と重なった影響か特に苦労すること無く指定券を購入できました。発売直後は、まだ空席もある状態でしたが、その後は座席が埋まり10月6日運転分については満席状態が続きました。なお、記念品の配布は両列車ともありませんでした。
 これとは別で、新潟県では、鉄道カードを一部路線で配布しています。飯山線を利用すると飯山線の鉄道カードを十日町駅の北越急行側の改札で貰う事ができます。(予定枚数を越えると終了)


飯山線開通90周年2号指定券
 

飯山線開通90周年4号指定券
   

鉄道カード「飯山線」(表)

鉄道カード「飯山線」(表)