団体:ありがとう189系  長野-軽井沢
2019年 3月28日(木)乗車_ 

 乗車について
 長野総合車両センター所属の189系N102編成が「定期的な」運用から引退するのを記念して、長野から軽井沢(しなの鉄道)まで団体列車「ありがとう189系」が運転されました。地元のテレビニュースの報道では、これがラストランと思わせる内容でしたが、本当に最後かどうかは現在のところ不明です。
 今回の旅行は、はがき応募の抽選となりました。幸運にも当選しましたので知人と2名で乗ってきました。特急あさま号時代に走行した旧信越本線(しなの鉄道)を189系で再び旅ができるとは思いませんでしたので、とりあえず最後に大変良い思い出となりました。
  
 189系N102編成で軽井沢へ【ありがとう189系号 長野11:05-軽井沢12:27】
 ついに3月28日になりました。今日は、189系N102編成が定期的な運用から引退したのを記念して団体列車「ありがとう189系」が運転されます。この列車は、団体専用で乗車には抽選で当選しなければならなったのですが、今回は幸運にも当選しましたので軽井沢まで189系の旅が楽しめます。
 その前に今日は、しなの鉄道軽井沢駅で「ありがとう189系」各種グッズが発売されましたので乗車に先立って購入に行きました。さらに長野駅でも臨時売店が設置され各種グッズが販売されました。
 
 長野駅でも無事に189系グッズを購入して発車ホームとは反対側の6番線で入線してくる189系N102編成を待ちます。10時49分頃に長野総合車両センターから189系N102編成が入線してきます。ヘッドマークは伝統の「あさま」(「L」はありませんが)です。再び長野駅で189系N102編成が「あさま」幕を出しているのを見る事ができて非常に感激ました。ただ、入線後は「団体」に表示が変わりました。これが所定なので仕方ありません。ただ、189系あさま号の長野駅入線を思わせる懐かしい演出には感謝です。長野駅ホームは平日とは思えない凄い人出となっています。早めに撮影を切り上げて189系に乗車します。座席のモケットが変わったなどは置いておいて、車内は懐かしい特急あさま号(リフレッシュ車)の雰囲気が漂います。今回は、189系で長野駅発車の雰囲気も楽しみたいので昨年の秋とは違い早めに乗車して車内でくつろぎます。車内も徐々に人が増え始めあらかた座席が埋まった11時05分に189系N102編成は長い汽笛を鳴らし長野駅を後にします。これで189系で長野駅を発つのは最後になってしまうのでしょうか。長野駅では大勢の方に見送られて出発しました。列車は、裾花川橋梁を渡り徐々に速度を上げてゆきます。安茂里を通過して犀川橋梁を通過する頃から買っておいたビールやらハイボールを飲みながら189系の旅を楽しみます。今日は、ゆっくりと189系の最後となるかもしれない旅を楽しみます。篠ノ井を出ると、しなの鉄道線に入ります。かって特急あさま号で走り慣れた旧信越本線を進みます。ただ、速度は往年の特急あさま号よりも低速です。列車は、千曲川橋梁を渡り屋代駅を通過し停車するであろうと予想した戸倉駅も通過し葛尾トンネルを過ぎると169系電車が展示されている坂城駅を通過します。沿線では梅の花も咲き始めてきました。車窓左から北陸新幹線の高架が近づいてきて上田駅に差し掛かります。なんと上田駅も低速ながら通過します。
 
 上田を出ると信濃国分寺を過ぎて、車窓には車窓にはそろそろ浅間山が見え始めるところまで差し掛かりました。今日は、189系が浅間山の麓を走る最後の機会となりそうですので是非見えて欲しいのですが。列車の方は、ゆっくりながら安定した速度で軽井沢へ向けて進んでいます。高架橋を進むと懐古園が見えてきて小諸駅に差し掛かります。なんと、この列車小諸駅も通過しました。どうやら長野から軽井沢までノンストップで行くようです。小諸を出て平原を通過すると何とか浅間山も見えてきました。沿線の有名撮影地には多くのファンの方がこの列車を待ち構えています。車内では、特にイベントも無くただ淡々と列車は進んでいるので車内を見て回りました。私は知人の方と2名で乗車のですが、この後ろの4号車は空いていました。ちょっと信じられませんが・・・。もしかしたら今回の団臨は1名申し込みだと2席使えたんですかね?。それとも2名で申し込んで1名で利用したのでしょうか。2名分支払って1名で利用されるのは自由なんで仕方ないのですが空席が多いのは勿体ないですね・・・。最後部の6号車は、簡易リクライニングシートで特急あさま号時代は自由席の車両でした。ほんとの席が埋まっていて、上野行の特急あさま号で小諸を出た感じを思い出させる光景に懐かしくなります。座席に戻った頃、車窓には青空の下とは言えませんが、浅間山が雄大な姿を見せました。上りの189系電車から見る浅間山は最後になるかも解りませんのでしっかりと目に焼き付けます。今日は、189系で最後の旧信越本線(しなの鉄道)の乗車となるかも解りませんので酒も進みました。昨年の秋(189系メモリアル号)は、途中で停車時間があり撮影の事で頭がいっぱいでしたが、今日はノンストップで軽井沢まで行くのでゆっくりと189系の乗り心地を楽しめます。車窓に北陸新幹線の車窓が見えてくると終点の軽井沢に12時27分に到着しました。軽井沢駅も大勢の方に出迎えられての到着となりました。
 

あさまマークで長野駅に入線
 

団体表示に変わりました
  

383系しなの10号との並び
 

ヘッドマークは「団体」
 

方向幕も「団体」
 

長野駅停車中
  

軽井沢に到着
 

軽井沢にて
 

裾花川を通過
  

車内の様子
 

189系でも一杯
 

篠ノ井からしなの鉄道へ
 

千曲川橋梁を通過
 

配布された記念プレート
  

坂城駅を通過
 

上田駅も通過
 

往年の「あさま」を思い出せる
 

小諸駅も通過
 

早春の御代田付近を走行
 

浅間山も見えました
 

3号車のデッキにて
 

酒も進みました
 

新幹線が並行すると軽井沢
  
 
 軽井沢駅にて

軽井沢での撮影会
 
 軽井沢では、通常とは異なる停止位置(横川側に2両分奥)に列車を止めて中軽井沢側に空いたスペースで撮影会が行われました。時間制で交代での撮影となりましたが、社員の方に注意されても無視して何時までたっても車両の脇から離れない人も居て当たり外れが大きかったです。何回並んでも良いとは言え時間的にはロスが大きいです。私は2回ほど撮影の方には並びました。時間で区切るので大した待ち時間にはならなかったのが幸いでした。
 この他に昼食(峠の釜めし)の引き換えがありました。引換券と交換で貰うのですが、引換券もスタンプを押印してもられば持ち帰る事ができました。事前に案内は特にありませんでしたので、試しに聞いてみた者勝ちみたいな感じでイマイチどうなんでしょうね・・・。

■ASAMA■ロゴマーク
  

撮影会は時間交代制でした
 
    
 189系あさま色で旧信越本線を長野へ【ありがとう189系号 軽井沢13:36-長野15:16】
 軽井沢駅での滞在を終えて再び189系N102編成で長野へ戻ります。189系で軽井沢を発つのは最後になる可能性が強いのでしっかりと189系から見る軽井沢の光景を目に焼き付けます。13時36分にこれで最後の別れを思わせるような長い汽笛を鳴らし列車は大勢の方々に見送られて軽井沢駅を発車します。復路も往路と同じ席ですので、車窓左側が北陸新幹線と並走する景色となります。通路越しになりますが、車窓右側では何とか浅間山も確認できました。さっそく車内で、昼食として配布された「峠の釜めし」を食します。189系車内で食べる「峠の釜めし」はこれが最後になるでしょう。座席の背面ポケットに掛紙と紐を入れてテーブルを出して食べるのは、自身では現役時代の特急あさま号時代からの食べ方です。最も背面テーブルのない自由席の時は「釜めし」を窓枠においてお茶を小さい壁側のテーブルに置いていました。今は、ペットボトルが主流で四角いプラスチックみたいな容器に入ったお茶は見かけなくなりました。昔より若干薄味になったような気がしますが、峠の釜めしは昔と変わらぬ味と中身で189系の車内で食べると懐かしさがこみ上げてきます。帰路の列車も、速度的にはゆっくりペースで御代田付近を走行します。山頂に雲が掛かっていますが、浅間山もおそらく最後になるであろう189系を見送ります。浅間山と絡められる有名ポイントは多くの撮影の方で賑わっています。
 
 車内の方は、浅間山の案内があった程度でその他は静かな車内です。車窓の左側から小海線の線路が近づき並行すると小諸駅を通過します。帰路も小諸駅は通過となりました。189系の車内から小諸駅の通過を体験できるとは思いませんでした。小諸を出ても列車はゆっくりとしたペースで進みます。田中を過ぎて車窓には浅間山から菅平の山々が見えるようになると「しなの鉄道」本社前通過します。帰路も社員の方々が手を振って見送ってくれました。その直後に上田駅を通過します。上田も通過という事で帰路の停車も無さそうな予感がします。上田を出ると北陸新幹線が離れ列車は千曲川に沿って進みます。坂城駅を通過して葛尾トンネルを過ぎると戸倉駅を通過します。こちらは、特急あさま15号も通過していたので特に違和感もありません。構内には、台湾色の115系と「ろくもん」が留置されているのが見えまました。戸倉を過ぎても一定のペースで列車は進みます。沿線では、梅の花が咲き始めた早春の午後、189系は通い慣れた旧信越本線(しなの鉄道)を走行します。本来なら特急あさま号並みとはもう言えませんが、特急車らしいある程度の高速運転を期待しましたが、ダイヤの関係で難しいのでしょうか屋代を出ても速度は一定のままでした。車窓に再び北陸新幹線が見えてくると千曲川橋梁を渡り列車は篠ノ井駅に停車しました。
 
 篠ノ井駅では20分ほど停車しますが運転停車のためドアは開きません。この間に特急しなの11号を退避します。この列車は、篠ノ井駅の2番線に停車しました。列車の左側は383系特急しなの11号が先行、列車の右側は115系S15編成長野色の115系軽井沢行が見られ1996年秋から1997年9月30日までの光景が蘇るようなひと時でした。これ篠ノ井駅で撮影された方は良かったのではないでしょうか。少し羨ましく思います。篠ノ井駅での運転停車を終えて15時03分に篠ノ井駅を発車します。列車は北陸新幹線と並行して進み犀川橋梁を渡るとラストスパートです。
 幼少の頃から見てきた189系、初めて乗ったのは昭和54年の秋でした。その後、中学2年で初めて上京した時に乗ったり、長野から東日本方面へ旅行するときにはほとんどが特急あさま号、急行妙高号共に189系でした。良い事ばかりでもなく就職氷河期で先が決まらず半べそ状態で上野と長野を往復したことも多々ありましたが、進路も決まりようやくこれで一安心と思った1997年学生時代最後の秋に長野行新幹線(当時)が開業し、189系特急あさま号は運転を終了しました。それから、長野以北で「妙高号」を中心に北緯陸新幹線金沢延伸の2015年まで活躍しこれでもう終わりかと思われましたが、「おはようライナー」を中心にさらに約4年間も定期的に走り続けてくれました。そんな思い出多い189系の団体列車「ありがとう189系」に乗車できたことは本当に幸せな思い出になりました。
 車内放送は、団体用に用意された簡素なもので本当にこれがラストランか?。まだ(189系が)続くのではないかと思うようなものでした。昨秋の189系メモリアル号の方がラストランに行うような放送だったので、今回最後の放送はまだ189系が続くのではないかと期待を持たせるような感じでした。(「最後」「ラストラン」の言葉もありませんでしたし。)
 車内放送も終わり裾花川橋梁を渡ると列車は、15時16分に終点の長野駅2番線に到着します。189系の今後の事は解りませんが、今日が定期的な運用から引退した2018年度最後の営業運転で一区切りとなりました。
 長野駅構内は見物客と乗客で大変混雑していましたが、何とか長野駅の駅名表示と189系の撮影はできました。189系はしばらく長野駅2番線に停車し15時26分に長野駅を後にします。ヘッドマークは、「団体」から「あさま」に変わりました。乗客が降りた後ですので厳密には営業は終わっていますが、今日の「ありがとう189系」関係の運転の最後、長野総合車両センターへ入区するキ列車の部分だけとはなりましたが、やはり伝統の「あさま」マーク(「L」はありませんが)になりました。この189系N102編成の両端の先頭車(クハ189-510・クハ189-9)は同い年、互いに歳を取り189系を本線上で見られるのは今回が最後の可能性もありますが、もしまた機会があるなら長野総合車両センター以外の営業線上で見られることを期待して去りゆく189系「あさま」マークを見送りました。

 これにて189系N102編成での軽井沢への往復の旅は無事に終わりました。
 

軽井沢駅停車中
 

軽井沢から長野へ
 

昼食の釜めし
 

窓枠に載せてみたりする
 

車内の様子
 

篠ノ井で特急しなの11号を退避
 

長野駅に到着
 

189系サイド
 

長野駅で見る189系は最後になるのか?
 

なんと「あさま」マークで引上
 

新幹線と並行
  

浅間山も見えました
 

しなの鉄道本社前を通過
 

上田駅を通過
 

早春の田園地帯を長野へ
 

坂城駅通過
 

戸倉駅通過
 

「ろくもん」と台湾色
 

沿線では梅の花が咲き始めました
  

千曲川橋梁を通過
 

篠ノ井線と合流して信越本線へ
 

裾花川橋梁を通過して長野へ
 
   
 記念品など
 今回の「ありがとう189系」は抽選での発売となりました。平日の催行で価格も1人8900円と決して安くはないので競争率も大して高くはないだろうと思いっていましたが、テレビのニュースによると1400人近くの応募があったようで、今回の旅に当選できたのは大変な幸運だったと思います。今回は2名で当選しましたので知人と2人で参加してきました。
 今回も契約乗車票などの発行は無く案内書に乗車席番が記載され、「びゅう」のステッカーと同時に見せて改札を入る事になりました。なお、会員券は支払い時にコピーが領収書代わりに渡され本券はもらえませんでした。
 
 内容は、募集用のホームページに記載されている通りの内容で、これ以上の追加の配布品(乗車証や観光パンフレット)はありませんでした。昼食は、横川駅の「峠の釜めし」でした。189系特製の掛け紙はちゃんと別に渡されました。オリジナルプレートは、今までの乗車記念プレートとは異なり車両の背景もカラーで印字され、189系のヘッドマークも昨年の信越線130周年記念とは異なり「あさま」のマークが描かれ自宅に飾っておきたいようなシンプルながら良いデザインでした。
 

当選通知
 

案内書
 

配布されたプレート(表)
 

配布されたプレート(表)
  

昼食の「釜めし」と掛け紙
 

「びゅう」ステッカー
 

ありがとう189系の旅会員券(コピーが渡されました)
 

昼食引換券
 

昼食の「峠の釜めし」特製掛紙
  
 
-動画へのリンク-
 ・ありがとう189系長野駅発車放送  ・ありがとう189系長野到着放送
 ・ありがとう189系 小諸駅通過(車窓)  ・ありがとう189系「あさま」マークで長野駅引上