信州アフターディスティネーションキャンペーン  
快速:風っこ善知鳥号  塩尻−富士見
2018年 9月 9日(日)乗車_ 

 乗車について
 9月8日に運転された団体専用列車「大糸線風っこ号」に続いて、翌日となる9月9日は、塩尻から辰野経由で富士見まで「風っこ善知鳥号」が運転されました。
 風っこ善知鳥号は、前回は松本から辰野経由で岡谷までの運転でしたのが、今年は松本から塩尻まで往復が回送扱いに変更となり、今年は松本から塩尻間の乗車ができなくなりました。それでも、先週運転された「いいやま風っこ」を上回る人気で指定席券の入手には苦労しました。
 また、今年は茶色に塗装変更されたEF64 1052が電気機関車側の使用機に選ばれEF64-1052+「風っこ」+DD16 11という豪華な組み合わせでの運転となりました。
  
 T.E257系快速と普通列車で松本へ
 長野からE257系快速で松本へ向かいます。本来ですと、この後の特急しなの4号でも十分に間に合うのですが、E257系も長野地区で乗れるときに乗っておかねばという事で早めに出発しました。先頭の3号車から5号車あたりはまぁまぁの席の埋まり具合でしたが、最後部の11号車は空いていて終点の松本まで快適に移動できました。当初は、雨模様で心配しましたが、白坂トンネル3本を抜けて明科に到着すると曇りながらも天候が回復していて安心しました。
 松本からは、後続の特急しなの4号の後に松本を出る普通列車甲府行に乗車します。ごく普通の211系3000番台ロングシート車です。発車時刻になると座席のほとんどが埋まる盛況ぶりで、村井からは立席が結構出る状態で塩尻駅に定刻に到着します。

快速(長野6:55−松本8:02)

普通(松本8:38−塩尻8:55)
 
 U.風っこ善知鳥号(上り)乗車記(塩尻9:59−富士見12:35)
 普通列車を塩尻で降りて、快速風っこ善知鳥号の到着までしばらく待ちます。昨年は、松本駅始発だったのですが、今年はなぜか塩尻駅始発ですので待ち時間がかなり発生します。しばらく駅構内で時間を過ごし1番ホームへ。風っこ善知鳥号は、松本から回送で到着するので1番線に入ってきます。ホームには、塩尻駅謹製のE353系(風の台車)が「風っこ善知鳥号」のヘッドマークを取り付けて先に入っていました。中身は、荷物室になっているとのこと(笑)。それに続く形で、9時44分に松本から回送列車で快速風っこ善知鳥号が入線してきました。早速写真撮影を始めます。列車ダイヤの合間を縫って塩尻駅では15分程停車時間があります。
 まずは、茶色に変わったEF64 1052と塩尻駅作成のE353系風台車との並びを撮影。その後は適当に撮影をして指定された座席へ。今回は長丁場の乗車ですが、進行方向の窓側になりました。これにてテンションも一気に上がります。車内の座席がほぼ埋まり塩尻を9時59分定刻に発車します。
 
 列車は、塩尻駅を出て塩尻大門から下り本線を跨いで辰野方面の旧線に入ります。ここから岡谷までは、旧線(辰野線)経由します。早速の上り勾配で、牽引するEF64-1052のブロワー音が車内まで聞こえてきます。列車は、大カーブなど大勢の方が待ち構える撮影ポイントを何ヵ所も通過して、善知鳥トンネルを通過すると小野で17分ほど停車します。しかも運転停車でドアは開きません。車内でずっと発車を待ちますが、この間を埋めるかのように停車時間でパンフレットと乗車記念カードが配布されました。小野を出ると田園地帯を通過します。田畑も色づき始めて夏から秋に季節は移りつつあります。暑くも寒くもなく丁度よ感じの気持ちの良い風に吹かれて辰野に到着します。辰野では18分停車となるので、ここでようやく編成写真の撮影を行います。また、後部のDD16 11付近では、廃止された旧東塩尻駅の駅名板が公開され集まった人々に記念カードが配布されました。辰野を出ると天竜川に沿って北上し新線が近づき岡谷に到着します。岡谷では、停車時間を利用して岡谷太鼓の演奏がありました。岡谷では、行き違い列車が少々遅れた関係でこちらも発車が少し遅れます。岡谷を出ると、高架橋を渡り諏訪湖が見えてきます。2年続けて風っこ号の開放的な車窓から諏訪湖を見ることができました。高架を通過すると下諏訪・上諏訪と連続停車しますが、もともと停車時間が僅かにも関わらず遅れているので本当にすぐの発車となりました。車窓の天候は、徐々に回復してきて青空も見えるようになりました。茅野をを出ると大勢の方が待ち構える撮影ポイントを過ぎて、色づく田園風景にを見ながら「すずらんの里駅」を通過すると列車は定刻に富士見駅に到着します。塩尻を出た時とは打って変わって、天気は回復して少し暑い富士見に昼過ぎに到着となりました。


塩尻駅謹製E353系も来ました
 

松本から回送列車で到着
 

後部はDD16 11です
 

塩尻駅でしばらく停車
 

塩尻を出て旧線へ転線
 

EF64 1052に引かれ旧線を進みます
 

辰野駅でしばらく停車
 

編成写真も撮れました
 

DD16 11側も撮影
 

岡谷駅でも少々停車
 

岡谷太鼓でお出迎え・お見送り
  

岡谷駅停車中
 

高架から諏訪湖をみて下諏訪へ
 

茅野駅で少々停車
 

終点の富士見に到着
 

折り返し塩尻行になります
 

塩尻駅でのお見送り
 

中央本線(新線)が離れます
 

トンネルを通過
 

初秋の辰野線を辰野へ
 

小野で17分の運転停車
 

キハ47運転室
 

辰野に到着
 

辰野駅停車中
 

東塩尻駅(廃止)の駅名板
 

辰野を発車
 

天竜川に沿って北上
  

高速の高架が見えると岡谷
 

岡谷市のキャラクターがお出迎え
 

下諏訪駅はすぐの発車
 

上諏訪駅もすぐの発車
 

初秋の中央本線を富士見へ

木落とし坂付近を通過

富士見駅に到着

 V.風っこ善知鳥号(下り)乗車記(富士見13:20−塩尻16:50)
 富士見駅からの帰路も、富士見駅から折り返しとなる風っこ善知鳥号塩尻行に乗車します。編成は、往路とは反対となりDD16 11が先頭でEF64 1052が最後部となります。富士見駅での折り返しは約1時間です。知人の方々と昼食がてら昼のひと時を過ごします。さて、発車時刻も近づいてホームへ移動します。なんと、臨時特急諏訪しなの号に使用される383系の回送が停車中で慌ててホームを挟んだ並びを撮影します。撮影後は車内へ。まだ発車前ですので車内は少し暑いです。
 発車時刻になると座席もほぼ埋まり、風っこ善知鳥号は富士見駅を定刻に発車します。列車は、中央本線を塩尻に向けて進みます。DD16の力強いエンジン音を堪能しながらの帰路となります。さっそく乗車記念カードが配布されます。車窓は、色づく田園風景を見たり特急スーパーあずさ18号との迫力あるすれ違いを楽しんだりしていると茅野に到着。茅野では5分ほど停車となります。さすがに上り特急の多い時間帯に入るので上諏訪で11分停車します。上諏訪の発車案内は最強でした。EF64-1000と風っこのドット絵が細かくて機関車のエンドも揃っていました。当然ですが、停車中のEF64 1052と絡めて撮影します。上諏訪を出ると諏訪湖畔を通過して下諏訪でなんと42分の長時間停車をします。まさにダイヤの合間を縫って進みます。ホームでは、下諏訪木遣り保存会の子供たちが木遣りで歓迎してくれています。下諏訪では、一大イベントがあります。後続の383系臨時特急諏訪しなの号の退避を行います。まさに、信州アフターディスティネーションキャンペーンの臨時列車の並びが1分だけ見られます。このイベントが終わると、あとはのんびりと発車時刻まで待ちますが、さすがに42分は長いです。
 
 下諏訪を出ると高架から諏訪湖を見て列車は岡谷へ。岡谷の停車時間は僅かで、岡谷からは辰野経由の旧線へ進みます。天竜川に沿って南下して辰野で15分ほど停車します。ホームに出られる最後の停車です。辰野を出ると夕暮れの田園地帯を進みます。日没もだいぶ早くなり辺りは西日も弱くなり夕暮れの風景です。小野駅では、列車交換のため21分運転停車します。昨年は客扱いで降車できましたが、今回は運転停車で降車できません。昨年は、車内販売が無い分、近所の店へ買い物へ行ったりトイレに行ったりできましたが、今回は何で運転停車扱いなんですかね。乗務員は何だかんだと降車していましたが・・・。
 地獄のような運転停車も162Mの到着で終わり、小野を出ると善知鳥トンネルを通過して山間部を抜け塩尻の町が見えてきます。新線はE353系特急あずさ56号が通過していくのが見えます。列車は、軽やかに下り勾配を進みだんだんと新線が近づいて塩尻大門を過ぎると終着の塩尻に到着します。
 終着の塩尻駅では終着駅の余韻に浸る暇もなく、長野行の特急しなの17号に乗り換えて今回の乗車も無事に終了です。


下り列車始発の富士見駅
 

383系回送と並びます
 

富士見駅で発車待ち
 

茅野で少々停車
 

上諏訪でしばらく停車
 

上諏訪駅停車中
 

素晴らしい発車案内
 

EF64 1052と合わせて撮影
 

下諏訪では42分停車
 

臨時特急諏訪しなの号を退避
 

下諏訪では子供達の木遣り実演が行われました
 

下諏訪駅を発車
 

岡谷駅はすぐの発車
 

旧線に入ります
 

辰野駅では少々停車
 

辰野駅停車中
 

列車は終点の塩尻へ
 

終点の塩尻に到着
 

富士見駅を発車
 

初秋の中央本線を進みます
 

1530Mとすれ違い※トリミング 
  

下諏訪で再び展示
 

諏訪湖を見て岡谷へ
 

中央本線(新線)が離れます
 

天竜川に沿って南下
 

辰野駅停車中
 

辰野から北上
 

小野駅で21分運転停車
 

162Mと交換※トリミング
 

列車は再び進み
 

レンガのアーチを潜り
 

善知鳥トンネルに突入
 

善知鳥トンネル通過中
 

東塩尻駅跡を通過

新線をE353系あずさ56号が通過

塩尻へ向けて勾配を下ります
 
 W.特急しなの17号で長野へ

しなの17号(塩尻16:55−長野17:53)
 塩尻からの帰路は、5分の待ち合わせで特急しなの17号で帰路につきます。実際は、大雨で運転を見合わせていた関係でダイヤが乱れていて4分程遅れての到着となります。本日も、「信州特急料金回数券」を所持していたので指定席の空席にも座れるのですが、6両編成と言う短さで到着したため指定席も目立った空席が無く、自由席の列に並んでいて正解でした。立っていた方が先に座ってしまいましたが、辛うじて窓側に座ることができました。塩尻で自由席に座れてしまえば安心です。指定席の空席に座り松本で座席移動する心配はありません。松本では、降りた以上に自由席に乗車があり混雑しましたが、相席になることは無く終着の長野まで快適に移動できました。
 
 Y.車両について
 今年の目玉は、茶色に塗装変更されたEF64 1052が組み込まれたことでしょう。昨年の青色のEF64 1053とは一味違う落ち着いた編成となりました。ヘッドマークについては、富士見側先頭のEF64 1052には「アルクマ」がデザインされた「風っこ善知鳥」の専用マークが取り付けられ、DD16 11には信州ディスティネーションキャンペーンのロゴマーク(地球とアルプスとシラカバ(県の木))をあしらったデザインのヘッドマークが取り付けられました。なお、風っこ車両には専用のサボが用意されました。
 

松本側牽引機:DD16 11
 

1号車:キハ48-547
  

2号車:キハ48-1541
 

甲府側牽引機:EF64 1052
 

EF64 1052ヘッドマーク

DD16 11ヘッドマーク

サボ
  
 Z.指定席券・記念品
 指定席券は、「青春18きっぷ」最終日も手伝い凄い人気となりました。「えきねっと」で1ヶ月7日前の5:30に事前受付を行っても指定席券を予約することは不可能でした。その後も、指定席券を確保できない日々は続きましたので、誰か連れを探す覚悟で「びゅう」の旅行商品をあたりましが、そちらも完売と言うと事でもう今年は乗車は見送りと言うところまで追い詰められました。その後も諦めることなく空席照会を続け、9月1日にようやく上下で空席を確保することができました。特に座席位置は指定しませんでしたが、発券してみたら往復とも幸運にも窓側でした。
 
 乗車証は配布されませんでしたが、松本地区での運転でしたので松本運輸区から乗車記念カードが配布されました。手作り感あふれるカードは良いですね。他交通機関と競争がある松本は積極的にサービスしますが、特に競争もなく新幹線メインの長野では何もありません・・・。考えて見れば同じ支社内で凄い温度差です。カードのデザインは、今年も複数あったようですが、今年はすべて「風っこ」関連のデザインだったようです。これだと乗客も納得で家族間でカードを見せ合ったりしてました。
 今回は、このカードの他に上り列車では辰野駅、下り列車では下諏訪駅で、東塩尻駅(廃止)の駅表示の展示を後部の機関車付近で行いました。こちらを見学した方には別に、東塩尻駅がデザインされたカードが配布されました。上りと下りが別デザインとなっていて、東塩尻駅現役の頃の貴重な写真がデザインされていました。こちらを合わせると、今回は4枚のカードを入手することができました。
 

上り列車指定席券
 

下り列車指定席券
 

上り列車乗車記念カード
  

下り列車乗車記念カード
  

東塩尻駅名板展示時に配布されたカード(上り・辰野配布)

東塩尻駅名板展示時に配布されたカード(下り・下諏訪配布)