今夏はC57 1が代役で登板   
快速:SL北びわこ1号  米原−木ノ本
2018年 8月19日(日)乗車_ 

 乗車について
 今年の夏のSL北びわこ号は、復活したD51 200が牽引する予定でしたが、大雨による山陽本線の被災で機関車の回送ができず、京都に修繕のため来ていたC57 1が牽引することになりました。普段は、山口線で活躍するC57 1ですが、SL北びわこ号の牽引も過去に行っていますので運転に支障はないようです。
 私も久しぶりにC57 1牽引のSL列車に乗車することになりました。なお、この夏からはC56 160が本線運転からは引退した関係で1日に下り1本のみの運転となりました。
  
 SL北びわこ号乗車記
 SL北びわこ号の始発駅となる米原駅に早めに到着したものの、SL北びわこ1号の入線時刻は10:02頃・・・・。発車まで40分近くあるのですが、ホーム上は大勢の家族連れがSLの入線を待っています。そこにEF65型に牽引された優雅な貴婦人C57 1が登場・・・。ホーム上は一気にお祭り騒ぎに突入しました。EF65型電気機関車から切り離されたC57 1はゆっくりと12系客車の方へ移動してゆきます。この時は、C57 1の入換のみで列車の入線は特急しらさぎ号が発車した後ということで、発車時刻の約7分前に入線してくる慌ただしさです。今日も朝から猛暑ですが、C57の登場で発車する5番ホーム待つ乗客の大半がヒートアップ。SL北びわこ号の入線を今や遅しと待っています。そこに、新幹線から特急しらさぎ号に乗り継ぐ乗客が移動してきてホームは大混雑。ピリピリムードで特急しらさぎ号の増結作業が行われ、乗客が乗りこみ特急しらさぎ号が発車するとC57に牽引されたSL北びわこ1号が入線してきました。
 5番ホームの先端は、厳重にバリケードシールで規制されていてあまり機関車に近づけません。ところが、これがなかなか良い判断で、機関車に近づけず少し距離を取ることで機関車だけ撮りたい人、家族を入れて撮り人双方が他人を入れずに撮れるので人の流れも速く混雑もなくスムーズに撮影できました。今日は、機関車のすぐ後ろの1号車の席です。撮影後すぐに乗車できたので余裕があり、C57 1の汽笛を聞きながら余裕を持った旅立ちができました今日は、空いているボックスも調整席と思われる部分以外は殆ど無く満席の状態です。そして、車内を見渡せば家族連ればかりで鉄道ファン(乗り鉄)はほとんど乗車していません。
 
 米原を出ると東海道本線と分かれて北陸本線を伊吹山を遠くに見ながら琵琶湖に沿って北上します。車内では、沿線のボランティアの方々が遠征の説明を始めました。沿線は、収穫間近の田園風景が広がり有名なポイントでは夏に運転されるC57 1牽引のSL北びわこ号を撮影しようと多数の撮影者で賑わっています。車内では、観光パンフレットと乗車記念証の配布が始まりました。この乗車記念証は、JR西日本ではなく沿線協議会からの配布でした。デザインは、ちゃんとC57 1になっていて驚きです。
 列車は、夏真っ盛りの日差しを受けて北陸本線を北上します。田村駅を通過すると、反対側の車窓に琵琶湖が見えてきます。田村駅を通過すると列車は、琵琶湖に沿って進み長浜駅の手前で内陸に進路が変わり見えなくなります。長浜駅からの乗車も僅かながらありました。
 長浜ではなかなか発車しません。ほどなくして放送で「点検のため発車できない」旨の放送が流れて心配しましたが、5分程で安全確認ができたのか長浜を発車します。車内では、沿線のボランティアの方の見どころ説明が続いています。SL北びわこ1号は遅れを戻そうと結構必死に走行しています。姉川を渡り虎姫に停車。長浜からは各駅に停車してゆきますが、全部の停車駅の停車時間が1分程度と短くなっています。さらに今日は遅れているので停車時間も切り詰めています。特急も走る本線ですのでダイヤ調整も難しいでしょう。虎姫からは再び田園地帯を進みます。撮影の方が多いのは良いのですが場違いなパトカーまでいます。河毛駅を出ると撮影ポイントの高時川を渡り高月へ。高月を出ると田園地帯をラストスパート。さすがは、急行を牽引できるC57だけあって滑らかな走りです。最後のひと時、C57 1の走りを楽しむと列車は終点の木ノ本駅に到着しました。
 木ノ本駅では、反対ホームは先端までいけないように仕切られていました。あと3メートルばかり奥まで行かれると混雑も緩和されるので次回は考えてほしいものです。何とかC57 1が原型の12系を牽引している編成写真も撮影できました。昔のSLやまぐち号を思い出させる感じで懐かしいひと時でした。
 この夏は、D51牽引用に作成したSL北びわこ号のポスターが使用できず、アンケートに答えると無料で貰えたのでアンケートに答えて無料で貰いました。そして、ホームに戻り、最後に回送用のEF65型電気機関車の連結を撮影していると、米原方面行の列車が来たので米原へ戻りました。
 
 次回は、D51 200牽引のSL北びわこ号に乗りに再訪を誓い木ノ本を後にしました。

米原駅発車案内
 

ロープ規制で快適に撮れます
 

今季はC57 1が牽引
 

12系方向幕は臨時
 

木ノ本に到着
 

C57 1に牽引された12系も良いですね
 

12系客車側
 

米原までEF65 1128が牽引します
    

米原に到着したC57 1
 

待機中のEF65 1128
 

SL北びわこ号乗車目標
 

米原を発車
 

東海道本線と分かれ北陸本線へ
 

伊吹山を見ながら北上
 

長浜駅に停車
 

姉川を渡ります
 

虎姫に停車
 

収穫目前の田園地帯を進みます
 

河毛駅に停車
 

高時川を渡ります
 

高月駅に停車
 

田園地帯をラストスパート
 

木ノ本駅に到着
 

 
 車両について
 今季のSL北びわこ号は、D51 200の牽引で運転される予定でしたが、7月の豪雨災害で山陽本線内の広島でD51 200の配給が足止めとなり、代わりに京都(梅小路)に修繕に来ていたC57 1が代役として牽引しました。過去にも、SL北びわこ号を牽引した実績がありますので牽引機の変更はスムーズに行われたようです。
 C57 1が原型の12系客車を牽引するシーンは、かってのSLやまぐち号を見ているようで懐かしかったです。また、回送を牽引する電気機関車も国鉄色のEF65 1128でしたのでヘッドマーク無しも手伝ってなかなか懐かしい光景を見る事ができました。

C57 1が牽引
 

ヘッドマークは従来通り
 

12系側のテールマークも従来通り
 

米原へはEF65 1128に牽引されて回送
 
 
 指定席券・記念品

SL北びわこ1号指定席券
 
 今回の乗車は、7月の台風上陸時に延期としたもので指定席券は、旅行延期を決めた夜に辛うじて進行方向のA席が確保できました。今回は、幸運にもC57 1の真後ろの号車でしたのでC57の力強いドラフト音も楽しめました。
 乗車記念品は、JR西日本からではなく沿線の「鉄道を活かした湖北地域振興協議会」から配布されました。記念乗車証のほかにポケットテッシュ(黒色)と観光パンフレットが配られました。
 また、アンケートに答えると幻となった7/15運転開始のD51牽引のSL北びわこ号のポスターが貰えました。こちらは、車内で配られたアンケートに答えて、木ノ本駅1階の専用カウンターで貰える形式となりました。こちらも、アンケート用紙は乗客にしか配布されなかったので記念品としました。

幻となった7月15日D51牽引のポスター 

記念乗車証(地域振興会配布)

SL北びわこ号黒いポケットテッシュ(地域振興会配布)