信州アフターディスティネーションキャンペーン  
特急:木曽あずさ号  南木曽−岡谷(乗車)
2018年 7月29日(日)乗車_ 


 信州アフターディスティネーションキャンペーンキャンペーンの一環で今年も首都圏と木曽地方を乗り換えなしで運転する臨時列車「木曽あずさ号」が、新宿から南木曽まで運転されました。昨年までの189系豊田車に変わり、今年は長野総合車両センター所属の189系N102編成が使用されましたので、復路となる南木曽から岡谷まで乗車しました。
  
T.普通列車で南木曽へ
 長野から普通列車甲府行で松本へ向かいます。まぁ、おなじみの211系ロングシートです。ロングシートですので急いで乗車することもなく撮影して余裕をもって乗ります。ロングシートの211系に揺られて篠ノ井線を旅するのは慣れません。やはり景色の見えるボックスシートの方が良いですね。列車は、篠ノ井から混み始め姨捨を通過して聖高原へ。なんか車でここまで来ても良かったような気がしますが、せっかくの「青春18きっぷ」なので長野から使用しました。列車は、西条を出て白坂トンネル3本を一気に通過して明科へ。ここで立席が出始めましたが、車内ではまだ余裕があります。列車は、田沢での交換列車遅れのため松本には5分遅れて到着。
 
 松本からは、中津川行普通列車に乗車します。発車まで40分あるのでまだ並んでいる人は数名です。30分ぐらい並んでドアが開き乗車できます。今日は、それほどの暑さでもないのでならんいでいても苦にならず助かりました。しばらく車内で発車を待ち、座席が8割方埋まった頃に松本を発車します。やはり転換クロスシーとは良いですね。乗車していても快適です。車内も混んではいましたが、塩尻で半分ぐらいが下車しました。塩尻での停車時間は30分です。驚くべき停車時間です。何をすることもなく、ただひたすら座って発車時刻を待ちます。小淵沢方面からの普通列車が到着すると車内の座席も一気に埋まります。そして、普通列車小淵沢行きが到着・・・。ちょっと時刻表で確認すると、長野を1時間遅く出ても塩尻でこの列車に乗り継げることが判明。但し、「青春18きっぷ」期間の週末は立席前提になりますが・・・。今回は、、松本から好みの座席確保ができたので良しとします。
 塩尻を出た列車は、木曽路を各駅に停車してゆきます。緑の山間を縫って走る普通列車の旅は、まさに夏の青春18きっぷの旅です。途中交換駅遅れや乗降に時間がかかり遅延気味でしたが、木曽福島の停車時間を削り定時に戻して寝覚の床を見ながら列車は南木曽に到着します。南木曽では、同じような目的の方々が大勢下車しました。
 南木曽は、台風一過の青空で非常に暑いです。
 

普通列車(長野10:07−松本11:25)
 

普通列車(松本12:18−南木曽14:40)
 

長野を出発
 

松本で乗換
 

南木曽に到着
 
 
U.189系特急木曽あずさ号
 南木曽駅で待つこと1時間と少し、南木曽駅に神領から189系N102編成が到着しました。南木曽から臨時特急木曽あずさ号新宿行になります。昨日の往路の運転で「臨時」表示でしたので大した期待はしていませんでしたが、幕が一向に回る気配がありません。発車時間も近づき編成写真を撮影して乗車ホームへ行くと、何やら6号車でも1号車でもどちらで操作しても幕が回らないようです。時刻は発車2分前、先行する特急しなの17号も発車したのでやるせない思いで車内へ。「臨時」と「回送」ともに漢字2文字ですが違いは大きいです。
 
 車内に入るといつものN102編成とは違い枕カバーもちゃんと装着されています。たかが枕カバーと言われますが、有るのと無いのとでは全然違います。枕カバーが装着されていると一気に古くても特急車両の貫禄が付きます。列車は定刻に西日を受けた南木曽を後にまずは塩尻へ北上します。発車後の車内放送でも、行先表示器の故障で幕が回せないお詫びの放送が流れました。車内放送も一段落して遅めの昼食を摂ります。189系の特急列車の車内で食事をするのはかなり久しぶりです。座席カバーは往年の「あさま号」の時代とは違いますが、何か昔に戻ったかのような懐かしい時間でした。189系は夏の木曽路を木曽川に沿って進み大桑で列車交換のため運転停車を行います。その後、倉本駅を通過して「寝覚の床」付近を通過します。反対側の席でしたので見ることは難しかったのですが、車窓の案内放送もなく普通に通過。気が付けば上松駅を通過するところでした。運転上減速は難しくても案内放送ぐらいはあっても良かったと思います。そして列車は木曽福島に到着。木曽福島駅では大勢の方が出迎えてくれましたが、2分停車のところ大桑で交換の列車が遅延したため発車時刻に到着となりすぐに発車します。なんか暑い中を出迎えてくれた方々に悪い感じです。木曽福島からの乗車もあって座席も結構埋まります。
 列車は、引き続き山間部を進みます。特急しなの号と比べっると振り子がない分ゆっくりですが、このぐらいが景色を楽しむには丁度良いぐらいです。列車は、原野で交換のため運転停車をします。この分を木曽福島での停車時間に利用できれば良いのですが、新宿まで行く列車ですので調整は無理なんでしょうね。列車は、夏の山間部を進みます。木曽路は本当に山間部を進むので景色も座席向きによっては単調です。奈良井を出た列車は、最後の山間部を進みます。贄川駅付近から奈良井川が時折見えるようになります。日出塩駅を過ぎると徐々に視界が開けて山間部の木曽路の旅は終わりです。洗馬駅を過ぎるとブドウ畑が広がり列車は塩尻駅に到着します。
 なお、復路の車内では車内イベントは一切ありませんでした。車内イベントを楽しみたい方は往路に、淡々と乗車を楽しみたい方は復路に乗ると良さそうです。塩尻駅では、列車の進行方向が変わり、乗務員もJR東海からJR東日本に変わります。塩尻では、大勢の方が下車して車内も一気に空席が目立ちます。
 
 塩尻からは、幕不調で「快速」マークが出ている1号車が先頭になります。塩尻を出るとすぐに辰野支線へ転線して大門を通過して単線の辰野支線へ。189系で辰野支線を旅するのも久しぶりです。列車は、ゆっくりとした速度で進み、車窓には新線が時折見えました。列車は、カーブを進み東塩尻信号場跡を通過すると善知鳥峠をトンネルで通過します。善知鳥峠を越えると列車は西日差す田園地帯を走行します。車内ものんびりした時間が流れます。なんかこういう時間は良いですね。列車は、駒ケ根からの快速飯田線リレー号が待つ辰野駅に到着。189系N102編成が辰野駅に停車したシーンを記録したくてホームへ。運よく駅名表示が近くにあったので10秒で撮影は終了。ついでに313系飯田線リレー号も撮影できました。辰野では、飯田線リレー号からの乗客が乗ってくるので席も多少埋まりました。辰野を出ると列車は、天竜川を渡りしばらく並行して進みます。川岸駅で列車交換のため停車して北上します。だんだん、塩尻で別れた新線の高架が近づいてきて岡谷に到着します。
 私は、岡谷で降車します。本当は、茅野から先、甲府・八王子・立川停車の189系の高速走行を楽しみに新宿まで行きたかったのですが、翌日に仕事もあるので6分停車して撮影時間もある岡谷での降車を選択しました。岡谷駅で降りると、なんとヘッドマークは「あずさ」。方向幕は「あずさ・新宿」に変わっていました。さすがは、長年183系・189系を世話してきた松本運輸区だけあって直してしまったようです。それでも「臨時」ではなく「あずさ」というのが思いがけない収穫でした。撮影時間がある岡谷で下車して正解でした。反対ホームへ行って時間一杯撮影して、新宿へ向かう189系特急木曽あずさ号を見送ります。車内は空席が結構ありましたが、甲府でかなり埋まったはずです。どーしても、思いが断ち切れず「えきねっと」で確認してますから・・・。
 
 189系N102編成「あさま色」の特急列車に乗り、JR東海の南木曽駅から塩尻・辰野を経由して岡谷まで・・・。平成最後の夏の大変良い思い出になりました。
 

神領から回送で南木曽に到着
 

しなの17号に続き南木曽駅を間もなく発車
 

枕カバーが付いた特急らしい車内
 

塩尻で方向が変わります
 

「快速」マークが先頭になります
 

辰野に少々停車
 

辰野では飯田線リレー号からも接続
 

下車する岡谷に到着
 

ヘッドマークは「あずさ」に変わってます
 

方向幕も「あずさ・新宿」に変わりました
 

反対ホームからも撮影
 

岡谷で今回の旅は終了です
 

南木曽時点では「回送」
 

枕カバー付くと貫禄が
 

遅い昼食
 

南木曽を出て北上
 

大桑駅で運転停車
 

木曽福島駅で少々停車
 

原野駅で運転停車
 

奈良井で少々停車
 

山また山の木曽路を北上
 

木曽路を抜けるとブドウ畑が
 

間もなく塩尻に到着
 

塩尻で乗務員がJR東日本へ
 

列車は辰野支線へ
 

列車は辰野支線を進みます
 

車窓は夏の午後の田園風景
  

塩尻から空席が目立ちます

天竜川に沿って北上

中央高速が見えると岡谷に到着
 
V.岡谷から長野へ

普通列車(岡谷18:34−長野20:26)
 
 岡谷から長野までは普通列車で移動します。その前に、まだ乗ったことがないE353系スーパーあずさ23号が来ますが、「青春18きっぷ」では乗れません。続いてきた長野行に乗ります。長野まで特急退避なしの直通なので楽なのですがオールロングの211系です。とは言え、昨年の夏は松本駅から東京駅までロングシートで移動したので大したことありません。
 松本での停車時間で気分転換をしたりして、211系のロングシートの旅を楽しみます。昨年と違い今回は夜間の乗車でしたので、景色も見えず列車の位置もわかりにくいので昼間以上にきつい乗車でしたが、何とか無事に長野駅まで乗りとおせました。
 長野駅に到着すると7番線に「ろくもん」が停車していました。211系・115系山スカ色・ろくもん号と言う不思議な光景を撮影して帰路につきました。

岡谷から帰路に
 

長野に到着
 

長野駅7番線に「ろくもん」
 
    
W.指定席券・記念品
 今年の木曽あずさ号も当初は乗る予定がありませんでしたが、2週間前に乗車を決めたので当初は空席が少なく通路側しか空いてませんでした。その後、徐々に空席が出始めて窓側の席を確保することができて一安心しました。乗車証などの配布物は(復路では)一切ありませんでした。また、南木曽駅前で切符の形をした木製の乗車プレートが売っていました。これは大変良い記念になりました。
 

木曽あずさ号特急券

土産用の木製乗車券(販売品)