入換の撮影も終えていよいよSL銀河号に乗車します。ついに待ちに待った瞬間です。ホームに行くとSL銀河号が発車を待っています。最初に空いている先頭部で撮影して指定された2号車に乗車して荷物を置き1号車へ行って「プラネタリウム」鑑賞整理券をもらいます。第1回の整理券を渡されましたので発車後すぐの鑑賞になります。
再び自席に戻り発車を待ちます。釜石から遠野までは空いているという話は聞いていましたが本当に空いています。それでも、盛岡からの快速はまゆり号が到着すると何名かこちらに歩いてきて乗車します。
そして11時55分、C58の汽笛とディーゼル機関車みたいなキハ141の警笛が響き渡り地元の方の大漁旗に見送られて発車・・・。しない。何かあったのでしょうか。社員の方がSLの方へ走ってゆきます。数分して無事に動き始めました。少し心配しましたが、無事にSL銀河号は釜石を発車して花巻への旅が始まります。運転見合わせ中の山田線と別れて列車は西へ移動を始めます。SL銀河の旅は始まったばかりですが、プラネタリウムの鑑賞の時間ですので1号車へ移動します。時間が来てプラネタリウムの中へ。少し狭いですが全員座った所で上映開始。撮影もできませんし詳しくは書きませんが、「銀河鉄道の夜」の要所要所の部分を編集して10分程度の映像にしてあります。これを見れば、だいたい「銀河鉄道の夜」のストーリが解るようになっています。内容は結構面白くて見入ってしまい10分はあっと言う間でした。
プラネタリウム鑑賞後は、売店へ行って、「はまゆりエール」(ビール)と「遠野牛弁当」を購入します。時折、梅雨の晴れ間で太陽も出てC58の汽笛を聞きながら大変贅沢なひと時を過ごします。列車は順調に進み陸中大橋に到着します。ここで峠越えに備えて10分ほど停車します。陸中大橋を出ると峠越えに挑みます。列車は、左へカーブをし続け気が付くと眼下に先ほど停車した陸中大橋駅が見えてきます。その後もトンネルをいくつも抜けて山間部を縫うように走ります。おそらくこのあたりでキハ141がC58を押しているだろう区間です。しばらくして視界が開けてきたかと思うと上有住駅に停車します。上有住では5分ほど停車して動輪周りを検査します。上有住を出るとトンネルに入り右へカーブし続けます。トンネルと山間部を列車はゆっくりと進みます。車窓に集落が見えてくると足ヶ瀬駅に運転停車します。C58に点検作業を行います。運転停車ですのでドアは開かずホームには降りれません。足ヶ瀬駅を出るとしばらくして山間部を抜けて田園地帯を進みます。早瀬川と並行して列車は進み田園地帯や集落を通過します。この辺りは結構速度が出て快調に飛ばします。青笹駅を通過してもう一度、早瀬川を通過すると市街地が広がり遠野に到着します。
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