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2018年 6月16日(土)乗車_ |
JR東日本秋田支社は、「春の臨時列車」の目玉として急行おが号を湯沢から男鹿まで1往復運転しました。高崎車両センタ−から12系客車を借りてDE10プッシュプルでの運転となり、乗り鉄・撮り鉄双方から人気を集めました。特に夕闇迫る奥羽本線を走行する旅の最終局面は、昔(1990年代初期)を思い出させる懐かしいひと時でした。 |
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T.男鹿から湯沢へ12系急行の旅
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今回の急行おが号の旅は、新駅舎建設工事が進む男鹿駅からスタートします。現行の男鹿駅舎を見ながら発車する12系客車の旅はこれが最後になるでしょう。今回は、折り返しまで一旦側線に入るだろうと思っていましたが、秋田車両センタ−まで回送とのことで、しばらく列車の到着を待ちます。
それでも回送列車の到着は早く15時30分頃には男鹿駅に到着しました。まずは編成写真を撮りたいところですが、それらしい場所も無く陸橋の上から撮影しました。工事中の風力発電や最後の男鹿駅舎を入れていろいろ撮影してホームへ。ホーム上もあっさりと撮影できました。週末パスエリア外での運転だとここまで変わるのですね。ひと昔前に戻ったかのようです。撮影を終えて車内へ入ります。座席は車両の一番端でしたが、進行方向右側の座席でしたので個人的には当たり席です。
そして、16時03分にDE10 1187の牽引で男鹿駅を出発します。男鹿線を12系客車で旅ができるとは夢のようです。列車は、すぐに次の停車駅となる羽立駅に停車します。羽立駅を出ると大きく山裾をカーブして進みます。車内はマルス上は満席ですが、やはり空席が結構あります。私のボックスも売れていいるはずですが誰も来ません。その先の脇元駅でEV-E801系と交換します。この車両世代のギャップはすごく新鮮です。その後は住宅街を進み、男鹿線最大の見せ場でもある船越水道を通過します。その後も、住宅街と田園地帯を交互に通過しやがて奥羽本線と並走して追分駅へ。追分駅から奥羽本線に入り土崎駅へ。土崎駅を出ると秋田総合車両センターが見えてきます。構内には懐かしい583系電車の姿も見えます。その後は住宅街を進み秋田貨物駅を通過し旭川を渡ると秋田駅に到着します。秋田駅ではしばらく停車となるので写真撮影もできます。
秋田駅を発車した急行おが号は、羽越本線と分岐して奥羽本線をそのまま進みます。車内は、秋田から乗車した人が少なからずいたようで車内の空席も少しは減りました。ただ、空席は依然として結構あります。車窓には、秋田総合車両センターが見えてきて、秋田新幹線やクルージングトレインなど見ることができました。車窓は田園地帯に変わり列車は秋田新幹線の標準軌の線路と並んで進みます。四ツ小屋を過ぎて山間部に入りいったん住宅街に入りますがすぐに山間部に入ります。列車は羽後境でようやく小休止。こちらで701系の普通列車と交換になります。その後、夕闇迫る山間部と田園地帯を抜けて刈和野に停車します。その後は、田園地帯を結構なDE10牽引とは思えない速度で飛ばします。この走りを楽しめるとは思いませんでした。まさに往年の客車急行を思わせる走りです。列車は玉川を渡り大曲へ。大曲駅の5分停車は編成写真が撮れるチャンスなのですが、メロンサワーにハイボール(濃いめ9%)を飲んだので結構反対ホームへの移動はしんどかったです。それでも何とか撮影に成功。大曲から秋田新幹線で戻る人も多いのか座席も若干空席ができました。大曲を出ると丸子川を渡り田園地帯を進みます。今日は天気が良くないので暗くなるのも早いです。横手で北上線と別れてだんだんと暗くなる車窓を見ていると12系客車で運転された臨時夜行を思い出します。列車は十文字を過ぎて皆瀬川を渡り田園地帯が市街地に変わると終点の湯沢に到着となります。
湯沢駅到着後は、進行方向を変えて秋田へ回送となります。車内点検が終了しドアを閉めると室内灯も消されます。DE10 1647が先頭になった秋田への回送を見送って12系客車を楽しんだ今回の急行おが号の旅も終了しました。
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間もなく見納めの男鹿駅舎
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男鹿駅に12系客車
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先頭はDE10 1187
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先頭は青が基調のマーク
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方向幕は「臨時」
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脇本でACCUMと交換
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秋田で少々停車
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秋田駅に停車中
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後部はDE10 1647
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後部は赤が基調のヘッドマーク
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羽後境で701系と交換
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刈和野で少々停車
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大曲で少々停車
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横手に到着
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湯沢に到着
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DE10 1647先頭で秋田へ回送
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羽立駅に停車
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男鹿線を12系で南下
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旅のお供・・・
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船越水道を通過
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土崎に停車
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秋田駅発車案内
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秋田「車両センタ−を通過 |
夕闇迫る奥羽本線を進みます |
丸子川を渡ります |
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おが号急行券・指定席券
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秋田支社管内で12系客車に乗車することができる事から指定券は「えきねっと」事前予約・窓口での時報打ちともに惨敗でした。ネットで見るとかなりの方が購入に成功しているようなので悔しさもひとしおです。
その後は、暇があれば「えきねっと」で空席確認をしましたが中々空席が出てくるわけもなく、悶々とした日々を過ごしました。運転の15日ぐらい前になるとようやく空席が出てくるようになりましたが、同じ考えの人が多いのか、タッチの差で取られ続け、6月5日にようやく確保できました。やはり「週末パス」のエリア外と急行料金も必要ですので、最終的にはかなりの席が戻ったようです。
なお、乗車証も配布されました。私が乗った上り(復路)は青が基調のデザインでした。ちなみに下り(往路)は赤が基調のデザインだったようです。 |
おが号乗車証(表) |
おが号乗車証(裏) |
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