ありがとうE351系ラストランの旅  
団体:ありがとうE351系号  松本→新宿
2018年 4月 7日(土)乗車_ 


 3月17日のダイヤ改正で特急スーパーあずさ号の運用から撤退し廃車が解体が進んでいるE351系ですが、最後まで運用に就ける状態で残っていたS23編成+S3編成を使用した最後の惜別運転(ラストラン)が、松本から新宿まで団体専用列車として運転されました。
 このE351系最後の団体列車は抽選で当選した方のみ参加できました。私は、当選することができましたので松本から新宿まで最後のE351系の旅を楽しみました。
  
T.松本車両センタ−最後の出区
 長野から特急しなの4号で松本駅に到着します。松本車両センタ−にはE351系S23編成+S3編成が待機中です。しかも場所は離れていますが、E257系とE353系を一画面に入れての撮影もできました。
 そして、E351系のライトが点灯しE351系S23編成+S3編成は、長く慣れしたんだ松本車両センターを出区します。もう2度と松本車両センタ−に入区することはありません。E351系は、最後の別れを惜しむかのようにゆっくりとした速度で移動し松本駅4番線に入線します。

歴代E系列「あずさ」3並び
 

松本車両センターを出区
 

ゆっくりと進みます
 

松本駅4番線に入線
   
 
U.E351系新宿へラストラン
 9時30分、松本駅4番線から団体列車「ありがとうE351系」は発車しました。これにて、松本駅から上り方向に発車するE351系の列車はありません。車内(3号車)は、松本から8割ぐらい席が埋まる盛況ぶりです。列車は、松本の街に別れを告げ塩尻へ南下します。所々にある撮影地には大勢の方で賑わっています。塩尻を僅かな停車で発車して、旧線(辰野線)と別れて列車は みどり湖駅へ向けて速度を上げます。この直線部分も撮影地で撮影している方が結構います。塩嶺トンネルを通過して塩尻で分岐した旧線が近づくと岡谷に到着します。岡谷を出ると高架を進み遠く諏訪湖が見えてきます。富士山も見えるのですが、今日は残念ながら見る事はできませんでした。高架を下ると下諏訪に停車します。
 下諏訪では、交換となる臨時特急あずさ51号と特急あずさ3号と交換のため11分ほど停車します。本日は、富士見付近強風の影響で下り列車に遅延が発生している模様です。運転整理は実施せずに下諏訪で特急あずさ3号まで待ち続けるようです。結局、下諏訪を9分ぐらいの遅れで発車します。下諏訪を出ると諏訪湖畔を走り続いて上諏訪に停車します。上諏訪では、特急ス―パ―あずさ5号と交換となりますが、こちらの列車も遅延しているためしばらく停車となります。上諏訪を14分ぐらいの遅れで発車した列車は、諏訪湖畔を離れて東へ向けて進みます。最後の乗車駅となる茅野はすぐの発車です。14分遅れて発車した茅野で乗車した号車のほとんどの席が埋まりました。沿線は、標高が高くなるにつれて桜の花見ごろになります。茅野を出るともう新宿までドアは開きません。長野支社管内の富士見で撮影できるようにドア解放があるかと思いましたが無いようです・・・・。その富士見駅は中線に入り特急あずさ12号の退避を行います。かっては、スーパーあずさ号で飛ばしてた区間ですが、最後の営業運転は名残を惜しむようにゆっくりマイペースの運転となります。特急あずさ12号は4分程度の程度の遅れで通過したので、停車時間で遅れを回復して富士見からは4分遅れとなりました。このまま、特急あずさ12号に続いて中央本線を進みます。ただ、団体列車で速度は遅いのでピッタリ続行ではありませんが・・・。列車は山梨県に入り小淵沢を過ぎて順調に進みます。一番混雑しているであろうと予想した「長坂カーブ」はそれほどの人出ではありません。そして、韮崎を過ぎて列車は甲府へ。
 
 甲府で2分ほど運転停車した列車は、ほぼ時刻通りの時間に回復しています。小淵沢から甲府までは余裕時間があったようです。列車は、甲府から身延線と並走して進みます。身延線の駅ホームからも大勢の方が撮影に訪れています。しばらく並走した身延線と別れて石和温泉を過ぎると沿線は桃の花で綺麗な車窓が続きます。さて、肝心な富士山ですが、残念ながら車窓から見る事はできなさそうです。列車は、前を走る特急かいじ108号に続いているので注意信号ばかりでなかなか速度が上がらず進ます。富士急線が乗り入れる大月駅を通過して猿橋駅で運転停車をします。外側の側線に停車したE351系の団体列車の横を211系普通列車(542M)が追い越してゆきます。何と言うことでしょう。普通列車に抜かれてしまうとは・・・。続いて、特急スーパーあずさ14号の通過まで待ちます。JR東日本アプリで見ると4分程度遅れているようです。これで、特急列車2本に追い越されることになります。ようやく横の本線をE353系特急スーパーあずさ14号が世代交代を見せつけるように悠然と通過します。それに続いてE351系団体列車も猿橋駅を発車します。鳥沢橋梁では、E353系(スーパーあずさ15号)とすれ違い・・・。結構、撮影されていた方が多かったのですが無事に撮影できたか心配です。その後は、特急スーパーあずさ14号に続いて遅れ回復のため、スーパーあずさ号の現役時代を彷彿とさせる速度で運転します。やはり、E351系はマイペース運転より高速走行の方が良く似合います。四方津駅で、先ほど抜かれた普通列車(542M)をスーパーあずさ号の貫禄を見せつけるかのように高速で抜き返し中央本線を進みます。この走りを待っていたと言わんばかりに高速走行するE351系の乗り心地を存分に楽しむことができました。相模湖を過ぎて東京都に入り高尾駅を通過すると八王子駅に運転停車します。
 八王子を出ると快速電車の合間を縫って走行のため速度が落ちます。さらに遅れて快速区間に進入しているので運転整理も大変かと思います。列車は、豊田車両センターで189系M52編成を見ながら進み多摩川を渡り立川へ。立川を通過しても速度は上がりません。途中の駅で何度か東京行の快速電車を退避させて、最後に特急車らしい貫禄を見せつけます。三鷹車両センタ−を通過して三鷹から緩行線を含めた複々線を進みます。緩行線のホームから大勢の方がこの列車を狙っています。ただ、遅れている関係か下り電車や緩行線に被ってしまう駅があったのは残念です。新宿の高層ビル群が見えてくると新宿まであと僅か。車内放送があり8分ほど遅れているとのこと。その後、乗換の放送が続きます。最後に支社の方から挨拶があり列車は新宿に到着します。到着直前に遅れを少し戻して5分遅れで到着のことで13:56に新宿駅7番線に到着。新宿駅はE351系を出迎える人で大混雑でした。そして、E351系の営業運転が終了しました。
 
 E351系にとっては最後の新宿駅(東京都)での折り返しとなります。ホームは特に先端が身動きができないほどの大混雑となっていました。新宿でしばらく休憩したE351系S23編成+S3編成は最後の大役を終えて、長野まで回送列車として長い帰路につきました。もう新宿では見る事はないであろうE351系の最後の姿を見送り改札口へ向かいました。住んでいる地域の関係で乗るより試運転の撮影の方が多かったE351系ですが、最後の最後でラストランに乗車できたことは幸せでした。
 

E351系ラストラン発車案内
 

松本駅停車中
 

松本駅横断幕
 

間もなく松本を発車
 

下諏訪駅停車
 

下諏訪駅にて
 

上諏訪駅停車中
 

上諏訪にて
 

4号車から5号車へ通り抜け
 

富士見で運転停車
 

猿橋で運転停車
 

間もなく終点新宿
 

E351系車内
 

新宿に到着
 

新宿に到着したE351系
 

大勢の人に見送られ長野へ
 

先頭部のAZUSAロゴ
 

E351系ロゴマーク
 

特製方向幕
 

3号車に乗車
 

3号車車内
 

塩尻を発車
 

岡谷付近の高架から見る諏訪湖
 

下諏訪付近も桜が見ごろ
 

諏訪湖畔を進みます
 

春の中央本線を新宿へ
 

標高が高い場所は桜が見ごろ
 

211系とすれ違い
 

荒川を渡り甲府市街へ
 

甲府駅で運転停車
  

身延線が別れます
 

 石和付近は桃の花が見ごろ
  

貨物列車とすれ違い

大月を通過
 

鳥沢橋梁を通過
 

八王子で運転停車
 

豊田車両センタ−を通過
 

クハ201-1を発見

多摩川を渡ります

三鷹車両センタ−を通過

 
V.車内電光掲示(YouTubeへのリンク)

過去の運用説明
 
  今回の「ありがとうE351系ラストラン」では、E351系を担当した各運輸区や車両センターから参加者向けのメッセージが流れました。
 このメッセージは不定期に流れていたので、なかなか記録は難しく全てを記録することはできなかったと思います。
 私が記録できたのは、「松本車両センタ−」「甲府運輸区」「新宿運輸区」と過去の車両運用解説・車内マナーのお願いの5パターンでした。
 各部署ともE351系に対する愛着が感じれるとともに、しっかりとE353系のPRが入っているのはさすがです。
 
 画像をクリックすると、YouTubeの該当ページへジャンプして動画を見ることができます。全てのパターンを記録しているわけではありません。

松本車両センタ−
 

甲府運輸区
  

新宿運輸区
 

車内マナーのお願い
   

   
W.配布品・記念品
■旅行商品分  

弁当掛け紙
 
 今回の乗車ツアーには、記念弁当と乗車記念品が付いていました。弁当は、塩尻駅弁でおなじみの「カワカミ」の弁当でした。背面テーブルではなくサイドテーブルのE351系では少し大きいようで、この点は実際に乗車して調整してほしかったのですが、それ以外(中身)は結構良かったです。
 弁当配布時に掛紙がなかったので、掛紙は無しかとSNSの書き込みでも話題になりましたが、乗車記念品を配布する際に一緒に配布されました。
 乗車記念品は、一時期長野支社で流行った土産用の乗車記念ミニサボ(ステンレス板)に、E351系をカッティングしたもので予想より大きくしっかりしたものでした。
 
 この他に松本運輸区からE351系のシートモケット(予備の余剰品をカッティングしたもの)が配られました。

配布された弁当
 

弁当中身
 

記念品プレート

松本運輸区からシートモケット配布
 
■車内販売購入分
 

ファイル2枚セット(1枚目)
 
 今回の「ありがとうE351系ラストラン」では車内販売も実施されました。一般的な飲み物やお菓子・アイスクリームの他に、この列車限定の「クリアファイル」(2枚セット)・「乗車記念プレート」「多機能ペン」が発売されました。
 私が乗車した3号車は車内販売がなかなか来ず心配しましたが、無事に「クリアファイル」と「乗車記念プレート」を購入できました。車内を一巡して売れ残りがあったのか2回目の販売もありました。
 乗車記念プレートは、普段は購入などしていないのですが、今回は長野支社内の車両のラストランということで購入しました。
 なお、今回の車内販売のレシートにも「ありがとうE351系」と印刷されています。
  
  

記念プレート(表)
  

記念プレート(裏)
 

ファイル2枚セット(2枚目)

車内販売メニュー

レシート
 
X.びゅう旅行商品
 「ありがとうE351系ラストランの旅」は事前にハガキで応募しての抽選でしたので、参加できるかは本当に運次第でした。普通車指定席500人・グリーン車指定席40人の募集でしたので、外れて乗れなければどうすることもできないので、募集人員の少ないグリーン車は回避して普通車で応募しました。
 年度初めのこの時期に500人の応募があるのかと疑問にも感じましたが、私の予想を覆して周囲で多くの方が落選したとのことで多くの応募があったのでしょう。私も普通車にして正解でした。(なお、私の周囲で落選された方々は、「キャンセル分」の補充で全員参加できました。)
 乗車パックの中身は、普段の「びゅう」企画枠を利用する時と同じです。契約乗車票(指定席券・乗車船用)と、弁当・記念品引き換えの「バウチャー券」の4枚構成です。以前は会員券がありましたが、今回はありませんでした。気になったのは契約乗車票の乗車券の部分で、以前は「乗車票(乗車券)」でしたが、いつの間にか「乗車票(乗車船用)」に変わった点でした。
 

契約乗車票(指定券)
 

契約乗車票(乗車船用)
 

バウチャー券(弁当引換)

バウチャー券(記念品引換)
   

当選通知書

旅行行程表