急行:身延線全通90周年白糸号  富士宮−浜松
2018年 1月 6日(土)乗車_ 


 身延線(富士〜甲府)が全線開業90周年を迎えるのを記念し、JR東海が主催する「さわやかウォーキング」に便利な臨時列車として臨時急行身延線90周年白糸号が浜松〜富士宮で1往復運転されました。
 今回は、身延線全線開業90周年というよりJR東海が主催する「さわやかウォーキング」用に運転された臨時列車で、列車名のメインとなっている「白糸」はかって身延線で運転されていた準急白糸号をモチーフにしたものです。373系のヘッドマークにも当時使用されていた80系電車がデザインされていました。
  
T.身延線全通90周年白糸号の旅
 身延線全通90周年白糸号の始発駅となる富士宮駅には、甲府からの特急ふじかわ6号で到着します。隣の1番線には身延線全通90周年白糸号が停車していて、何とか並びの撮影に成功します。まだ発車まで時間があるので改札を出て昼食に「富士宮やきそば弁当」を買おうと思ったのですが売り切れなのか、今日は販売しないのか売ってないとのことで再びホームへ。富士宮駅の1番線は、臨時列車用で普段は立ち入れないホームとなっているようです。身延線全通90周年白糸号は臨時列車ですので1番線から発車させるようで、この時間帯は立ち入ることができます。
 撮影も終えてそろそろ発車時刻になろうとする時間、指定された2号車の車内に入ると座席の位置が反対・・・。途中の富士駅から東海道本線に入り進行方向が変わるので仕方ないのですが・・・・。富士駅まで11分しか掛からないので手間を考えれば当たり前のことですが。
 
 富士宮駅を定刻に発車した列車は富士駅を目指して進みます。富士宮駅発車時は、座席と反対の方向に進むので違和感ありまくりでしたが、特急ひだ号や特急しらさぎ号で名古屋駅を発車する時も同じなのでさほど悪くもありません。車窓には、冬晴れの青空に富士山が美しく映えて見えます。そんな中、車内では乗車記念証の配布がテキパキと行われています。乗車証の配布区間は、富士宮から富士ですので大した時間はありません。乗車記念証は、カードタイプかと思ったらバッチタイプで驚きました。列車は、座席の向きが反対のまま11分走り続け富士駅に到着します。
 富士駅からは進行方向が変わります。乗車記念証の配布が終わったので、富士駅で降車して「青春18きっぷ」で戻る人が結構いて空席が出始めました。
 富士駅からは東海道本線に入ります。座席の向きと同じ方向に進むので自然な感じです。この区間は、最近は快速ムーンライトながら号で深夜帯に通過する事がほとんどですので、昼間通過するのはかなり久しぶりです。列車は、富士川を渡り静岡へ向けて進みます。車窓には、東名高速と国道1号線が並走していて海が見えそうで中々見えません。東名高速が山側に進みようやく駿河湾が見えました。毎度ながら海とは無縁の山で生活しているので海が見えるとテンションが上がります。ただ、それも僅かで列車は市街地に入り清水に到着します。清水を出ると静岡鉄道と巴川あたりですれ違いを期待しましたが残念ながらタイミングが少し合わなかったようです。列車は、住宅街を進み静岡貨物駅を通過して静岡駅に到着します。さすが県庁所在地の静岡ではかなりの人が降車します。停車時間は3分あるので先頭部で撮影も十分できました。
 静岡を出ると安部川を渡り、金網越しに僅か数秒ですが駿河湾を見ることができました。静岡を出ると、もう車内も静かになり列車は淡々と浜松を目指して進みます。車窓も内陸に入り変化が乏しくなります。瀬戸川を渡ると焼津に到着します。このあたりから降車する人が数名見られます。この列車の旅も終盤となり降車エリアに入ってきました。列車は、藤枝・島田と過ぎて大井川を渡ります。昼間の列車(在来線)で大井川を渡るのは20年ぶりぐらいです。大井川を渡ると大井川鉄道と並走して金谷駅を通過します。この辺りから川谷茶の産地に入り茶畑が車窓に広がります。この辺りを373系に乗って移動するのは、373系時代の快速ムーンライトながら号以来です。列車は、天竜浜名湖鉄道の車両を見ながら掛川を発車します。磐田を過ぎて天竜川を渡ると終点の浜松駅に到着します。
 今日は、途中の富士宮駅で列車を乗り換えましたが、甲府から浜松まで373系に乗り続けた旅がようやく終了となりました。役目を終えた373系は、車内点検が終了するとすぐに回送として引き上げました。次回の運転時には、振り子固定した383系付属4連の使用も期待したいところです。
 私は、浜松から名古屋を目指してさらに西へ移動するため豊橋行の列車に乗りこみました。
 

始発の富士宮駅
 

ふじかわ6号との並び
 

普段は使用しない1番線から発車
 

富士駅発車案内
 

ヘッドマーク(1号車)
 

ヘッドマーク(3号車)
 

方向幕は「臨時」
 

車窓から見る富士山
 

富士駅で9分停車
 

富士駅で進行方向が変わります
 

車内の様子
 

静岡で3分停車
 

静岡駅停車中
 

終点の浜松に到着
 

乗車のお礼がスクロールされていました
 

浜松に到着
 

富士川を渡ります
 

駿河湾を見ながら西へ
 

間もなく静岡に到着
 

瀬戸川を渡り焼津へ
 

大井川を通過
 

川谷茶の産地に入ります
  

天竜川を渡り浜松へ
 

間もなく終点浜松に到着
 

列車は静岡へ回送
 
 
U.イベントスペース
 
出入口に貼られたポスター
 
 2号車のボックス席の 一部は、イベントスペースのような感じになっていました。記念撮影用ボード(白糸号・身延線)や、過去に運転された列車も含む373系のヘッドマークの図案の一部(白糸号・はやかわ号・いちかわみさと号・富士山トレインみのぶ号・ふじかわ号・ホームライナー号・さわやかウォーキング号)や乗車証の図案などが展示されていました。また、座席の幕カバーも過去に運転された臨時列車(富士山トレインごてんば号・トレインフェスタ号・富士山トレインみのぶ号)で特別に作られたオリジナルデザインの物が掛けられていました。
 このスペースでは実際に記念撮影もできるようになっていました。

記念撮影用ボード(白糸号)
 
記念撮影用ボード(身延線)

ボックス部分がイベントスペース
 

南アルプスはやかわ号マーク
 

いちかわみさと号マーク
 

富士山トレインみのぶ号・さわやかウォーキング号マーク
 

身延線全通90周年白糸号マーク(3号車)
 

身延線全通90周年白糸号マーク(1号車)
 

富士山トレインごてんば号枕カバー
 

トレインフェスタ号・富士山トレインみのぶ号枕カバー
  

V.指定席券・記念品
 この列車の運転を知ったのは、実は指定席券の発売後の翌日の夕方でした。慌てて最寄り駅へ購入に行ったのですが満席でした。その後、「えきねっと」では対応していないので「5489」をちょくちょく見たら窓側に空席が出ていたので急いで購入となりました。JR東海が絡んでいる乗車券や料金券は「5489」でもJR東日本の(指定された駅の)指定席券売機では発券できないので糸魚川まで購入に出向きました。それでも、長野から車で2時間30分ぐらいの糸魚川で購入できるだけで大助かりです。

身延線全通90周年白糸号指定券
 乗車記念品は、JR東海のホームページで告知されている通り記念乗車証が配布されました。こちら、カードかと思ったらバッチでした。

身延線全通90周年白糸号乗車証(バッチ)