信州ディスティネーションキャンペーン・飯田線全通80周年  
快速:飯田線80周年アルプス号    伊那市−飯田
2017年 8月20日(日)乗車_ 


 飯田線が全線開通して8月20日で80周年になるのを記念して8月19日・20日の2日間、伊那市から飯田までの片道1本ながら臨時快速飯田線80周年アルプス号が運転されました。この列車も、信州ディスティネーションキャンペーン期間中のイベント列車に入っています。
 使用されるのは、普段は中央本線(名古屋口)で使用されている313系8000番台のトップ編成B201編成です。313系自体は飯田線でも運用されていますが、グレートの高い元「セントラルライナー」用の313系8000番台が飯田線に入るのは珍しいので今回は乗車を選択しました。
  
T.長野駅から伊那市駅へ
 長野駅からは、快速リゾートビューふるさと号に乗車します。520円払っても快適に乗れる列車が直近にあれば、快適な列車を選択します。本日も、「おひとり様」席と呼ばれる車端部の1人用席を確保しました。今日は、夏休み後半の日曜日ということで、乗車率も空席が多いながらそれでも乗ってます。列車は、篠ノ井を過ぎて篠ノ井線に入り姨捨に到着します。姨捨では、普通列車と特急しなの1号の2本連続の列車交換のためしばらく止まりますが、今日は曇りながら蒸し暑いので涼しい車内で過ごします。姨捨を出た後は順調に進み明科を出ると松本に到着します。
  松本からは、高尾行に乗換ます。前回(7/28)に乗った時は、オールロングの211系2000番台でしたが、今回は・・・。また、211系2000番台でした。最近は、オールロングの2000番台に好かれているのでしょうか。今回は、短い岡谷までの乗車なので大丈夫そうですが。次の列車は長野始発の甲府行きで、こちらもオールロングの211系3000番台確定なのでどちらに乗っても同じことです。松本を出た列車は、篠ノ井線を各駅に停車しながら進みます。途中の塩尻で、特急しなの5号と特急しなの8号の待ち合わせのためしばらく停車します。中央西線からの乗り換え客が多いのか、発車間際に車内は一気に席が埋まりました。塩嶺トンネルを抜けると岡谷に到着します。
 
 岡谷では、1時間13分の乗り換え時間があります。この後の長野発甲府行でも間に合うのですが、早めに到着してコンビニで昼食を購入して待合室で食べて発車30分前に並びます。ホームには車両は入ってますが、ドアが閉まっていてホームには数名しかいません。ドアの前に並んで発車の20分前にドアが開いて乗車できました。乗車直後はガラガラでしたが、長野発の普通列車が着いたときには進行方向窓側の乗車は無理でした。早めにきて正解でした。さらに上諏訪で特急スーパーあずさ11号の乗客も乗っている松本行の普通列車が着くともう席はなく立つ人も結構いました。松本行の普通からの乗客が乗り終わると、列車は岡谷駅を発車します。座席は全て埋まり立つ人もかなりいます。列車は、中央線の旧線に入り辰野に到着します。大勢の方が降りますが、辰野からの乗車も多く車内は以前として混雑します。辰野からJR東海区間に入り駅間が短くなります。部活の高校生にはちょうど良い時間なのか、各駅から高校生の乗車があり車内も混んでいます。伊那松島でまとまった下車がありましたが伊那北まで混雑したままでした。伊那北では、先行していた「飯田線80周年アルプス号」に使われる313系8000番台の回送を追い越して伊那市に到着しました。私が降りる駅で混雑も一気に解消しました。
 

長野駅を出発
 

リゾートビューふるさと号(長野9:04−松本10:27)
 

普通(松本10:40−岡谷11:16)
  

普通(岡谷12:29−伊那市13:13)
  
 
U.飯田線80周年アルプス号【伊那市13:26−飯田15:28】
 伊那市駅から快速飯田線80周年アルプス号に乗車します。先ほど乗車していていた普通列車が遅れた関係で、すぐに伊那北駅から回送で到着しました。それでも、数分遅れていたので撮影できる時間は僅かです。編成写真と先頭部の撮影を終えるともう発車時刻になります。車内に入ると指定された席は・・・。車端部のセミコンパートメント部分でした。何か島流しにあったような気分でしたが、進行方向の窓側でしたので良かったです。
 伊那市駅を発車した、快速飯田線80周年アルプス号は飯田へ向けて南下します。車内は指定券は完売ですが、案の定満席にはならず空席が結構目立ちます。飯田線の車窓を313系8000番台のセミコンパートメントから見るのは新鮮です。車内では、乗車記念書などの配布が行われました。セミコンパートメントは、テーブルがあるので少し狭いですがいろいろ便利です。列車は、太田切川を渡り駒ヶ根駅に到着します。駒ヶ根駅では少々停車するので編成写真など撮影します。また、観光案内などを配布されていたので貰うことができました。213系使用の223Mとの並びも撮影できました。駒ヶ根駅を出て、伊那福岡駅を通過すると有名なΩカーブを通過します。ちょっと夏場で車窓だと解り難いのですが、中田切川を渡る際に列車が大きくカーブするのが解ります。Ωカーブを通過してしばらく走ると飯島駅に停車します。飯島駅では、213系使用の225Mと交換となります。また、駅前で「越百の水」のふるまいがありました。
 
 飯島駅を出と列車は大きくカーブして与田切川を渡ります。ここで車内抽選会が行われました。配布された乗車記念品の中にある、駅名が書かれた紙が「くじ」となっていて社員の方が抽選箱から引いた駅名の紙と一致すれば当たりです。ということで、初回にいきなり当たりました。もう、今年の運を使い果たしたような心境です。当選すると、次は商品用の抽選箱の中から1枚紙を引きます。引いた紙に書かれていた商品を貰えます。私が引いたのは、0系新幹線の「しおり」(リニア鉄道館)のものでした。商品を貰うと、抽選箱から次の駅名が書かれた紙を引きます。こんな感じで抽選会は進んでゆきます。ただ、空席も結構あるので再度引き直しなる場面も何回かありました。抽選会が終わると、大勢の方が集まった七久保駅を通過して伊那大島駅に停車します。伊那大島駅では、またもや213系の225Mと交換となります。ホームでは、シードルの無料試飲がありました。シードルは結構好きなのでリンゴの話などしていると、どうぞどうぞ勧められるままに6杯程頂き、更に車内用に1杯貰いました。このシードルは、甘さ控えめで本当においしかったです。伊那大島を出ると車窓にはアルプスが見えてきますが、今日は天候が悪くアルプスを見ることはできませんでした。列車は、ちらりと天竜川が見られる開けた車窓の中を進み最後の停車駅となる市田駅に停車します。市田駅では、特にイベントなどは無く残念でした。市田駅では、ついに313系使用の519Mと交換となり313系同士の並びが撮影できました。この並びは大勢の方が撮影して大盛況となりました。市田を出ると終着の飯田は目前です。元善光寺を通過して終点の飯田駅には定刻に到着しました。飯田駅では歓迎の太鼓演奏が響き渡る中、豊橋からの急行飯田線80周年秘境駅号と並ぶシーンが見られました。飯田駅では、しばらく停車したのち313系「飯田線80周年アルプス号」はヘッドマーク(シール)を剥がして回送列車として飯田駅を発車しました。
 走り去る313系の回送を見送った後、私も長野への長い帰路につきます。
 

始発の伊那市駅
 

伊那松島から回送で到着
 

あまり撮影時間は無く伊那市を発車
  

座席は車端部のセミコンパートメント(進行窓側)
 

駒ヶ根駅に停車
 

213系使用の223Mとの並び
 

横断幕で記念撮影
 

飯島駅に停車
 

213系使用の225Mと交換
 

飯島駅にて編成写真撮影
 

飯島町キャラクター「いいちゃん」
 

伊那大島駅停車
 

213系使用の1511Mと交換
 

車内記念撮影プレート
 

市田駅に停車
 

313系使用の519Mと交換
 

ヘッドマーク
 

方向幕は「臨時」
 

飯田駅に到着
 

回送で神領へ戻ります
 

飯田線80周年秘境駅号との並び
 

歓迎の太鼓演奏
 

セミコンパートメントの旅
 

与田切川を通過
 

Ωカーブを進みます
 

残念ながらアルプスは見えず
 

夏の西日を浴びて飯田へ
 

元善光寺を過ぎると旅も終盤
 
 
V.211系3000番台を乗り継ぎ長野へ
 飯田線80周年アルプス号の旅を終えて飯田から長野へ戻ります。通常なら高速バスで移動するのが一般的ですが、今回はバスの予約ができませんでしたので普通列車を乗り継いで帰ります。
 飯田から乗車する列車は上諏訪行です。車両は、JR東日本の211系3000番台です。要するにロングシート車です。飯田線80周年アルプス号で飯田に着いて、岡谷方面へ折り返す乗客でまずまずの混雑です。飯田を出た列車は、途中で高校生の乗降がある以外は乗客の動きはなく淡々と進みます。ロングシート車で飯田線を旅するのは初めてですがやはり辛いです。途中の伊那市で一気に乗客が増えて座席はほぼ埋まるくらいの混雑です。飯田線は、駅間が短いので小まめに止まるので余計にそう感じます。途中の伊那松島からの乗車も多く車内は一層混雑してきます。辰野で乗客の入れ替えがあり車内も少しは落ち着いてきました。辰野では、(旧線の)小野経由と岡谷経由どちらでも塩尻からは同じ列車なのですが、今回はもう211系3000番台だけで長野へ帰ろうと岡谷経由を選択しました。辰野を出るとJR東日本区間に入り岡谷に少々遅れて到着します。
 
 岡谷では、乗り継ぎの長野行が接続待ちをしている状態でしたが、信号が変わっていなかったので急いで先頭だけ撮影して乗車しました。車内は結構混んでいて、2両目の真ん中あたりでようやく着席できました。この列車も211系3000番台ですので、ロングシートの旅はまだまだ続きます。列車は、塩嶺トンネルを通過してみどり湖駅を過ぎると塩尻駅に到着します。先ほどの上諏訪行で辰野で降りた見覚えのある方々もこちらに乗ってきました。塩尻から大勢の方が乗ってきたので車内も座席が埋まり混雑し始めます。その後は、1駅ごとに混雑して松本に到着。ほとんどの方が降りて車内は一瞬だけ閑散としますが、すぐに松本からの方が乗りこんできて車内は活気づきます。さて、中津川からの接続列車が中々到着しません。遅れているようですが、長野行は接続を待たずに定刻に松本を発車しました。車内でネット検索をして調べると、南松本付近で何かあって列車が来ない旨の書き込みがありましたが詳細は不明です。
 列車の方は、半分程度の座席が埋まった状態で篠ノ井線を進みます。明科では大勢の方が降りて座席もゆったりと座ることができるようになりました。ロングシートに座り列車は淡々と長野を目指して進みます。聖高原でさらに降りる方が多く車内も寂しくなりました。冠着を過ぎて姨捨に近づくと美しい善光寺平の夜景を見ることができます。姨捨を過ぎて列車山を下り篠ノ井へ。この列車は篠ノ井駅2番線(しなの鉄道方面からの線)に入ります。後日調べると、四季島ご運転時は回送が3番線を使うためこうなっているようです。篠ノ井からは乗客が増え始め川中島を過ぎて犀川渡ると終点の長野に到着します。飯田から長野まで乗換1回で4時間31分の211系3000番台ロングシートの旅でした。
 前回(7/28)に、松本から東京まで高尾1回乗換で行った時は4時間47分だったので、ほとんど同じくらいの時間をロングシートで旅したので免疫が付いたのか、前回ほどの疲れはなく長野駅に降りたちました。
 

飯田駅から帰路へ
   

普通(飯田15:55−岡谷18:31)
 

普通(岡谷18:34−長野20:26)

飯田から4時間31分で長野に到着
   
W.指定席券・記念品

飯田線80周年アルプス号指定券
 
 指定席券は、1ヶ月前の時報打ちで確保しました。購入手続きが終わった後で、10時1分に空席照会してもらった時は9席あったので瞬殺にはなりませんでした。この列車の指定席券は、「えきねっと」や「5489」に対応していませんでしたので、ネット予約ができなかった影響もあったかもわかりません。
 記念品は、「乗車証明書」・二つ折りの「記念カード」・JR東海の列車ステッカー・抽選用紙(駅名)が配布されました。抽選用紙(駅名)は、抽選ボックスから引かれた紙に書かれた駅名と一致すれば当選で、当選すると商品が書かれた紙を抽選ボックスから引いて紙に書かれた賞品がもらえます。
 私は、運よく当選して0系新幹線の「しおり」(リニア鉄道館)を貰いました。

飯田線80周年アルプス号乗車書(表)
 

飯田線80周年アルプス号乗車書(裏)
      

JR東海の列車ステッカー
 

抽選会商品の「しおり」

駅名が入った抽選券が配られます(上)
抽選で当たると引けるくじ(下)
  

乗車記念カード(二つ折り:表)
 
  

乗車記念カード(二つ折り:裏)
 

乗車記念カード(二つ折り:中面)