信州ディスティネーションキャンペーン  
快速:いいやま風っこ号  長野−森宮野原
2017年 7月 9日(日)乗車_ 


 信州ディスティネーションキャンペーン期間中の臨時列車として、北しなの線・飯山線の長野−森宮野原で快速いいやま風っこ号が運転されました。飯山線で「風っこ」が営業運転されるのは久しぶりのことです。
 今回は、長野支社側の森宮野原までの運転となりましたが、千曲川に沿って涼やかな山間の風を感じながら久しぶりに飯山線で「風っこ」の旅が楽しめました。
  
T.久々の飯山線「風っこ」の旅【いいやま風っこ号:長野8:54−森宮野原11:40】
 昨日の大糸線に続いて、本日は久しぶりに飯山線で「風っこ」が営業運転されます。ここ数年は、回送扱いで通過するだけで他線区での運転となっていました。今回は、北陸新幹線金沢延伸後初の飯山線での営業運転となります。
 長野駅7番線に快速いいやま風っこ号が入線してきました。特急しなの6号の入線と単1770レを時刻変更させての堂々とした入線です。この列車に続いて特急しなの6号が入線してきました。さて、勘の良い方は解りますが、単1770レは時刻を変更しています。快速いいやま風っこ号が7番線に鎮座していますので。他のホームも使うのは難しそうです。
 さて、肝心な列車の方ですが、森宮野原側が「信州ディスティネーションキャンペーン」のヘッドマーク・長野側が「いいやま風っこ」のヘッドマークです。前後でヘッドマークが違うのは、プレディスティネーションキャンペーンの昨年からの傾向ですね。
 撮影も終えて車内へ入ります。昨日は、あまり良い席とは言えず少し屈辱感がありましたが、長野発着の「いいやま風っこ」は往復進行方向右側の窓側です。往復で左右別の景色が楽しめます。まずは、千曲川側の景色を楽しみます。長野から豊野までは、しなの鉄道北しなの線の臨時列車で運転となるためか、昨日の松本駅と違い長野駅社員の見送りはありません。代わりに長野支社の方が数名見送りに来ていました。まぁ、豊野までは別会社の臨時列車と言われればそれまでですが、一応JR飯山線へ入る列車なんで見送りぐらいはと考えてしまいます。松本は、結構盛大な見送りだっただけに長野駅の見送りは寂しく残念。
 
 長野を出た列車は、しなの鉄道北しなの線を豊野まで走行します。旧信越本線です。経営分離後も、「おいこっと」などの臨時列車が運転されていますが、再び長野以北の線路を「風っこ」に乗って楽しめるとは思いませんでした。列車は、居町踏切を過ぎていつもの撮影ポイントの北条踏切を通過します。その先で、単1770レとすれ違いましたので、やはり単1770レは時刻変更しています。長野総合車両センターの工場や廃車置場・車両基地など普段見ることができない部分も、本線を走る窓のない「風っこ」から良く見ることができます。北長野を出ると列車は郊外を走行します。三才駅では322Mと交換となるため運転停車を行います。やってきたのは、しなの鉄道115系。風っこ号に乗りながらやはり時代は変わったと思った瞬間でした。(これが長野色か湘南色だったら解りませんでした)
 三才駅を出た列車は、リンゴ畑を抜けて遠くに長野新幹線車両センターを見ながら広々した緑の絨毯が広がる豊野築堤を走行します。この辺りには撮影地が何か所かありますので撮影する方も多くなります。列車は、豊野駅でも運転停車を行い128Dと交換します。
 豊野を出るとJR飯山線に入ります。今日も暑くなりそうで、車窓に入る風も暑い夏の風です。立ヶ花付近から千曲川に沿って進みます。近くに川があるためか、気分的な問題なのか、車内に入ってくる風も多少は涼しく感じます。列車は、替佐を過ぎて飯山線最初の車窓ポイントの高社山と千曲川が見える場所までやってきました。結構近くにある高社山が少し霞んで見えると言うことは相当暑いようで夕立がありそうな気配です。列車は、千曲川と別れてトンネルを通過して飯山市街地に入ります。
 飯山駅では、32分ほど停車となります。飯山駅では、飯山線の旅はここからが本番と言わんばかりの歓迎と地酒などのふるまいがありました。私も飯山でビール等を購入して、いいやま風っこ号下り後半の旅に備えます。と言いたかったのですが、すごい暑さで停車中に早々に1本飲んでしまいました。飯山を出ると北飯山に停車して、列車は広々した信濃平の田園地帯を走行します。戸狩野沢温泉では6分停車して、快速いいやま風っこ号は山間地へ入ります。ここからは道路と並走する場所がほとんどとなります。撮影する方の車と追いかけっことなります。列車の方は、再び千曲川に沿って北上します。列車は、昔懐かしい農村地帯をゆっくりと進みます。そして、桑名川で運転停車を行うとラストスパートです。この辺りは撮影する人も減ってきます。多分、あの場所に集結していると思いますが、生憎反対側の車窓なので・・・。横倉駅を過ぎてトンネルを通過して右へカーブする地点の国道117号線の橋の上・・・。やはりこの場所に大勢の方が陣取って撮影していました。
 そして、列車は終点の森宮野原に到着します。少し涼しい感じはしますが、やはり県境まで来ても暑いですね。
 

長野駅発車案内
 

長野駅にて
 

長野駅停車中(森宮野原側)
 

森宮野原側は「信州DC」マーク
 

長野駅停車中(長野側)
 

長野側は「いいやま風っこ」マーク
  

いいやま風っこ号サボ
 

長野を発車
 

長野総合車両センター付近を通過
 

三才で322Mと交換
 

豊野で128Dと交換
 

替佐駅で少々停車
 

飯山駅で32分停車
 

飯山駅停車中
 

戸狩野沢温泉で6分停車
 

戸狩野沢温泉停車中
 

桑名川で2分運転停車
 

森宮野原に到着
 

森宮野原駅にて
  

入換作業(動画はこちら
 

長野駅停車中
 

居町付近を通過
 

北長野(貨物)を通過
 

豊野築堤を通過
 

間もなく豊野に到着
 

列車は飯山線へ
 

千曲側に沿って北上
 

替佐付近を通過
 

久しぶりの飯山線「風っこ」の旅
 

高社山と千曲川
 

飯山で補給
 

保存されているC56-129
 

信濃平を通過
 

再び千曲川が見えてきます
 

千曲川に沿って北上
 

トンネル通過

間もなく森宮野原

森宮野原に到着
 
U.森宮野原にて
 折り返しの時間ですが、森宮野原駅近く(徒歩8分くらい)の道の駅「信越さかえ」で昼食としました。時間的に混んでいて心配しましたが、何とか昼食にありつけました。「そば」だとありきたりですので、今日はかつ丼にしました。
 森宮野原駅から歩いて、道の駅「信越さかえ」に向かい昼食を食べて森宮野原駅に戻ると、快速いいやま風っこ号の発車20分前でしたので丁度いい時間が過ごせました。
 
 
V.最後は「雨っこ」で長野へ【いいやま風っこ号:森宮野原13:20−長野16:07】
 森宮野原から再び快速いいやま風っこ号で長野へ戻ります。道の駅「信越さかえ」で昼食をとり森宮野原駅に戻ると、すでに快速いいやま風っこ号はホームに据え付けてありました。写真撮影をして車内へ。今日は、気温も湿度も高く蒸し暑いです。列車は、定刻に森宮野原を発車します。発車時に生暖かいながら車内に風が入ってきたのが一瞬心地よく感じます。車内は、往路より若干空いています。千曲川に沿って山間部を抜けて列車は桑名川駅で135Dと交換のため運転停車。車窓の方は、山側なので正直面白くはありません。いつまでたっても木々が見えるだけで単調です。川側は道路も並走しているのでいろいろ楽しそうです。と言うことで、知人の方の席を転々とします。道路では、撮影の方の車がビュンビュン追い越してゆきます。上り列車は、停車時間が多い駅が多いので何発も撮れそうです。でも、油断大敵どこで聞きつけたのがパトカーがウロウロしています。何でこんな(撮影)場所知ってんの?。というような道に繋がる場所で・・・。こちらは、知人の方々と車窓から見ていましたが、時間的に皆さん妥当な場所で撮影されていたようです。私も、知人の方を見かけたら団扇で手を振り返しましたが。そんな事をしていると千曲川が離れて列車は戸狩野沢温泉へ。戸狩野沢温泉では15分ほど停車します。
  
 戸狩野沢温泉を出ると信濃平を通過します。飯山では137Dと交換のため24分停車します。適当に撮影したり飲料水を補給したりして過ごします。137Dが到着してしばらくすると、長野へ向けて「いいやま風っこ」はラストスパートをします。蓮を過ぎて再び千曲川に沿って南下を始めます。列車は、替佐で139Dと交換のため7分停車となります。ホームに降りた際のヒンヤリした風が不吉な予感・・・。豊野側の空は暗いし・・・。と心配したものの、やって来た139Dは特に雨に濡れている様子もなく心配しすぎかと思ったのですが、立ヶ花の先で千曲川と別れた所からポツポツと水滴が落ちてきました。それでもまだ雨は大したことなく、北しなの線と並走して「ろくもん」(回送)が退避している豊野に到着。豊野駅に着くと一気に雨が降ってきました。少々停車した後、快速いいやま風っこ号は豊野を発車。ただ、雨脚は強くなるばかりで私が座っていた山側の席は雨が吹き込んですごい騒ぎになりました。ついに三才で臨時停車の手配をとり、ビニールカーテンを降ろすことになります。詳細は書きませんが、豊野を発車して三才臨停の手配をしたのは第一踏切のあたりです。とりあえず通路側へ避難して雨をしのぎます。列車は、本降りの雨の中を走り三才駅に臨時停車。ここでビニールカーテンを降ろすのですが、そのビニールカーテンがなかなか降りません。指令からは後続の列車の関係で速やかに対処して出てほしいと言われたようですがうまくゆきません。2004年5月30日に運転された快速飯山線じょんのび風っこ号の時も、研修を兼ねて折り返しの間合いでピニールカーテンを降ろす練習をしていましたが、その帰路の突然の雨でも手間取りましたので、今日は大変だったかと思います。結局、連結部の車端部上にあるスイッチを入れて通電したらあっさり降りてきました。小牛田運輸区も、スイッチの配電盤の裏に「警告」を貼っておくなら「通電を確認してから操作」と一文あればその分作業も早く進み乗客も濡れずに済んだのにね。
 と言うことで、6分ほど遅れて「風っこ」から「雨っこ」になった列車は三才駅を発車。遅れを取り戻すかのように、のんびりムードから一転、結構飛ばして運転しています。北長野を通過すると雨も止んで曇り空に・・・。ビニールカーテンで終盤はほとんど景色が見えないまま長野駅に6分遅れて到着しました。これは、自然相手なのでどうにもならないですね。次回運転時は最後まで晴れることを期待するのみです。
 長野駅に到着した「いいやま風っこ」は、長野駅4番線に到着後すぐに入信が変わり繰り返される駅の自動放送(4番線の列車は入換のため移動します)に急き立てられるように長野総合車両センターへ引き上げました。
 

森宮野原駅にて
 

森宮野原停車中
 

森宮野原にて
 

間もなく森宮野原を発車
    

桑名川で135Dと交換
 

戸狩野沢温泉にて15分停車
 

戸狩野沢温泉停車中
 

飯山で24分停車
 

飯山駅にて
 

飯山駅停車中
 

飯山で137Dと交換
 

替佐で7分停車
 

替佐で139Dと交換
 

豊野で「ろくもん」回送と遭遇
 

降雨のため三才で臨時停車
 

ビニールカーテンを降ろします
 

長野に6分遅れて到着
 

すぐに長総へ引上ます
 

森宮野原駅発車
 

列車は山間部へ
 

トンネル通過
 

列車はさらに山間部へ
 

桑名川で運転停車
 

千曲川が離れます
 

信濃平を通過
 

再び千曲川に沿って南下
 

立ヶ花付近を通過
 

北しなの線が近づいてきます
 

北しなの線と並走
 

ろくもん回送を待たせて先行
 

雨が本降りに
 

雨脚が強くなり三才臨停手配
 

ビニールカーテンを降ろします
 
 
W.指定席券
 指定席券ですが、飯山線が土砂崩落の危険があるため避難勧告地域に一部路線が走る地区も指定され運転見合わせとなりました。この関係で、1ヶ月前の指定席券発売は「発売保留」となり発売されませんでした。6月25日の14時から発売になりましたが、ちょうど秋田に行っていた最中で指定席券の確保はできましたが通路側でした。(こちらは、後に他の列車に変更)
 その後、度重なる空席照会の結果、下りは進行方向の窓側。上りは、進行方向とは逆の窓側を確保することができました。そして、乗車前日に上りも進行方向窓側を確保できました。久しぶりの飯山線での運転と言うことで、今回は指定席の入手も難しかったようです。空席照会時も、ほとんど満席表示でした。
 乗車記念品は、昨日の松本地区での運転とは違い何もありませんでした。例年そうですが、松本と長野ではイベントでも温度差がありますね。
 

往路(下り列車)指定券

復路(上り列車)指定券