信州ディスティネーションキャンペーン  
  HIGH RAIL1375運転初日         小淵沢←→小諸
(HIGH RAIL1号・HIGH RAIL2号・HIGH RAIL星空号)___
2017年 7月 1日(土)乗車_ 


 信州ディスティネーションキャンペーンの開催に合わせて、7月1日(土)から八ヶ岳山麓を走る小海線に観光列車「HIGH RAIL1375」(ハイレール・イチサンナナゴ)が運転を開始しました。「リゾートビューふるさと」(篠ノ井線・大糸線)、「おいこっと」(北しなの線・飯山線)に続くJR東日本長野支社が投入する3本目のリゾート列車となります。
 今回は、このHIGH RAIL1375を使用した快速HIGH RAIL号と快速HIGH RAIL星空号の初日に乗車してきました。
  
 
T.雨の小淵沢駅へ
 今日(7/1)は、信州ディスティネーションキャンペーンの開幕日です。それに合わせて、小海線で観光列車HIGH RAIL1375が運転を開始します。(ついでに私の誕生日でもあります)
 運よく運転開始初日のHIGH RAIL1375の指定券を確保できたので長野から小淵沢へ向かいます。今日は、生憎の雨模様で時折土砂降りとなりこれからの行程が心配されます。
 長野から特急しなの4号で松本へ向かいます。8両編成で自由席は7号車・8号車の2両です。今日は、それほどの混雑もなく長野駅を発車します。篠ノ井駅で自由席の座席が埋まるくらいの込み具合で列車は雨の篠ノ井線を松本へ。特急しなの4号は、交換列車遅れの影響で数分遅れて松本に到着します。
 松本から特急あずさ8号に乗換えます。自由席は、窓側の半分ぐらいの混み具合です。松本を出た特急あずさ8号は、途中、塩尻・上諏訪で大勢の乗客を乗せて中央東線を進みます。途中の富士見付近では、車窓からも解る土砂降りで心配しましたが、特急あずさ8号はほぼ定刻に雨の小淵沢駅に到着しました。

特急しなの4号(長野7:45−松本8:35
 

特急あずさ8号(松本8:51−小淵沢9:36)
 
   
U.HIGH RAIL1357運転開始1番列車(HIGH RAIL1号)【小淵沢10:30−小諸12:31】
 小淵沢からは、本日から運転を開始するHIGH RAIL1375に乗車します。まずは、改札を出て記念入場券を購入。その後、小海線ホームへ向かわずに中央本線のホームへ。こちらで小淵沢駅に入線するHIGH RAIL1375を撮影します。回送列車で中込から到着したHIGH RAIL1375は、小淵沢から快速HIGH RAIL1号となり小諸へ向かいます。
 本日、このHIGH RAIL1号が運転開始の1番列車となります。小海線ホームは大混雑しているのに追い打ちをかけるように雨でテープカットがホーム中央の屋根のある場所に変わり混雑に拍車をかけています。列車の先頭付近には、HIGH RAIL1375出発セレモニーの看板だけが寂し気に残っています。1番列車の先頭部も撮影して、混雑するホームを歩くもの嫌になったので車内へ。乗客の乗降口は2号車の一ヶ所です。アテンダントさんは乗りますが、車掌氏の乗務は(基本)無いそうですので、乗車口で指定席チェックをするのかと思いましたが、特に何もなくアテンダントさんに挨拶されてホームから車内へ入ると・・・驚きました。長野総合車両センターの工場内をスイッチャーに引かれて移動するシーンを何度か見ましたが、こんな改造をしていたのですね。ちょっと驚きました。
 指定された座席に座りしばらくすると、HIGH RAIL1号は大勢の方に見送られて小淵沢駅を発車しました。さすがに運転開始の1番列車だけあってほぼ満席の盛況です。列車は、中央本線と別れて小海線を北上します。てるてる坊主も中間の運転台に乗務(笑)していましたが、残念ながら雨模様で八ヶ岳をHIGH RAILの一番列車から見ることはできませんでした。今回は、物販スペースでの買い物も楽しみの一つでしたので飲み物は購入しませんでした。私は、小淵沢駅発車後5分ぐらいしたらオープンしてすぐに買い物ができるかと思っていたのですが、実際は「びゅう」旅行商品のランチを配り終えてからの営業ということでしばらく待つことになります。列車は、吐竜の滝の車窓ポイントを過ぎて清里に停車します。清里での停車時間は僅かですので特に歓迎行事等はありませんでした。HIGH RAIL1号は、長野県に足を進めてJR最高地点へ。この場所では大勢の方が見送りをしてくれました。列車は、ほどなくJR最高地点駅の野辺山に停車します。
 
 野辺山では5分停車の間にHIGH RAIL1375とJR最高地点駅標の撮影をします。野辺山を出ると雨の高原野菜の産地を進み次第に山間部に入ります。車窓には千曲川が見え始めます。千曲川を渡ったり、千曲川に沿って列車は進みます。やがて列車は山間部を抜けて中込に到着。さすがに小海線営業所のある拠点駅ですので、社員の方々が横断幕を持って出迎えてくれました。中込を出ると浅間山が見えるはずなのですが、こちらも天気が悪く浅間山を望むことはできませんでした。八ヶ岳と浅間山、どちらも天候の影響とは言えHIGH RAILの一番列車から見ることができなかったのは残念です。だた、佐久平駅のデッキと沿線の佐久平浅間小学校の方々が沿線から歓迎してくれました。列車は、大きく左にカーブして「しなの鉄道」と並走すると終着の小諸駅に到着します。
 快速HIGH RAIL号の一番列車の大役を果たした車両は、車両整備のためいったん中込へ回送されました。回送を見送った後は、小諸市からの歓迎を受けてしばらく駅舎で過ごします。外は凄い土砂降りで懐古園へ行くこともままなりません。おとなしく駅の待合室で時を過ごします。
 

小淵沢駅発車案内
 

中込からHIGH RAIL1375が回送で到着
 

小淵沢駅で1番列車として停車中
 

HIGH RAIL1375ヘッドマーク
 

雨のためテープカットは屋根付き部分へ
 

始発の小淵沢駅
 

野辺山駅停車中
 

野辺山駅にて
 

行先表示(列車名)
 

行先表示
 

2017年7月1日は運転初日です。
 

小諸に到着
 

キハ110系との並び
 

列車は、中込へ回送されます
 

雨の小淵沢を発車
 

八ヶ岳は完全に見えず・・・
 

車内の様子
 

吐竜の滝

長野県へ
 

JR最高地点付近
 

千曲川を渡ります
 

千曲川に沿って北上
 

車内案内
 

小海駅に停車
 

八千穂駅に停車
 

天候も少しは回復
 

中込駅に停車
 

佐久平駅での出迎え
 

佐久平駅に到着
 

沿線の佐久平浅間小学校の歓迎

小諸側も雨・・・

しなの鉄道が並走すると小諸
 
V.HIGH RAIL2号で小諸へ【小諸14:22−小淵沢16:54】
 小諸からは、快速HIGH RAIL2号に乗車します。上りのHIGH RAIL1375の一番列車です。ボーイスカウトの方々に見送られて小諸を出たHIGH RAIL2号は、しなの鉄道としばらく並走します。乙女駅を通過すると大きく右にカーブして南下を始めます。車内は空席が何席かありましたが、佐久平を出るころには空席も埋まってました。佐久平を出て列車は中込に停車します。
 中込では、HIGH RAILの上り1番列車の本番は「ここから」と思わせるような感じで、長野支社主催のHIGH RAIL1375出発セレモニーや歓迎行事がありました。また、ホーム上も見物の方で大賑わいでお祭り状態です。車内では、沿線市町村の特産品を集めた記念品が大きな袋で配布されました。袋には、HIGH RAILのヘッドマークがデザインされたレアものです。
 盛大な見送りを受けて中込を出た快速HIGH RAIL2号は、上り1番列車の貫禄を持って小海線を南下します。ただ、今日は往復とも天候には恵まれず雨脚は強くなっています。車窓は、千曲川に沿って段々山沿いに入ってゆきます。中込駅を出てようやく「びゅう」旅行商品の軽食の配布が終わり物販カウンターがオープンしました。ここまでは、グッズ等の購入もできませんので、短区間乗車を計画されている方は要注意です。早速、アイスコーヒーを購入して席へ移動。
 
 今回の座席は、2号車4番C席です。今回は、運転開始日の上り1番列車ですので座席位置の贅沢は言えないのですが、前の席は1人用席ですので私の前には座席はありません。ということで、サイドテーブルを出して利用するのですが、ここにコーヒーを置いて置いたら前から通路を歩いてきた人がぶつかってひっくり返されそうになるわ、特に足を投げ出している訳では無いのに踏まれたり蹴られたり、挙句にはカーブを通過する時に通路を歩いていた人がよろけて体当たりされるわ。で最悪でした。多分、次回乗車時に買った指定券で2号車4番C席だったら別の席を探すか、前後の普通列車を利用するかと思います。足元は広いのは確かなのですがデメリトットが多すぎます。こういう場所こそ社員が利用すれば良いのにね。
 
 そんな感じでご機嫌斜めモードで野辺山に到着。野辺山では停車時間がありますので、編成写真等の撮影を行います。編成写真を撮影後は、JR最高地点駅標とHIGH RAIL1375を入れて撮影します。構内の側線には工臨のチキが止まってます。野辺山を出ると高原野菜の産地を走りJR最高地点を通過します。ここからは下り勾配に入ります。清里を出ると次は終着の小淵沢です。新緑が雨で美しく輝く山間部をHIGH RAILは軽やかに下ってゆきます。冬になれば天気が良いと富士山が見えてくるのもこの場所です。今日は富士山はおろか八ヶ岳も見えませんが・・・。車窓に中央道が見えてくると、列車は大きく左にカーブして中央本線が見えてきます。列車は、定刻に小淵沢駅に到着しました。もう、戻りの列車ですので歓迎行事等もなく静かな到着となりました。
 今回は、特別な日の特別な列車ですので座席位置の贅沢は言えないのは事実ですが、通常なら座席位置の選択は大事ですね。
 

小諸駅発車案内
 

始発の小諸駅
 

HIGH RAIL1375乗車口
 

小諸駅で発車待ち
  

行先表示(列車名)
 
 
行先表示
 

中込駅に到着
 

長野支社出発セレモニー
  

出発合図(撮影用)
 

中込駅停車中
 

跨線橋の上から
 

一応、てるてる坊主も乗ってはいますが・・・
 

撮影合図(本番)
 

野辺山駅で少々停車
 

野辺山駅停車中
 
野辺山駅停車中
  

小淵沢駅に到着
 

小海線上下1番列車の旅は終了です
 

今回は通路側
 

しなの鉄道と並走
 

佐久平に到着
 

この撮影地は無人・・・
 

アイスコーヒーで休憩
 

高原野菜畑の中を進みます
 

野辺山駅にチキが留置中

JR最高地点を通過

やはり八ヶ岳は見えず・・・
 
W.小淵沢駅
 HIGH RAIL1375が発着する小淵沢駅は、HIGH RAIL1375が運転を開始した直後の7/3に新駅舎に移行します。現在(7/1時点)の小淵沢駅舎からHIGH RAIL1375に乗車できるのは、7/1と7/2の2回だけとなります。駅構内の「そば店」も新駅舎へ移行するので、まだまだ味は堪能する事ができますが、伝統ある現駅舎で食べるのはこれが最後となります。今回は、HIGH RAILの折り返し時間で「豚バラ軟骨焼豚そば」を賞味しました。店の方に申し出れば、「天かす」もサービス(自分で好きなだけ入れる)してもらえるので、このサービスは新駅舎の店舗でも続けてほしいところです。

あと数日で役目を終える小淵沢駅舎

豚バラ軟骨焼豚そば
   
X.HIGH RAIL星空号【小淵沢18:20−小諸21:15】
 日も西日から夕闇に変わろうとする小淵沢駅から快速HIGH RAIL星空号で小諸へ向かいます。HIGH RAIL星空号では、この車両の最大の売りである「ギャラリーHIGH RAIL」にて星空画像映像の上映が行われます。小淵沢から野辺山まで1回8名で3回行われます。見ることができるのは、合計で24名限定ですので整理券が配布されます。その整理券を確保するために早めに並びます。
 側線からHIGH RAIL星空号が5番線に入線してきました。列車停止後にアテンダントの方から整理券配布方法の説明があり、説明が終わるとドアが開いて乗車となります。まずは、星空映像上映会1回目(初回)の整理券を確保。その後は、荷物を置いて撮影に出かけます。撮影を終える頃にはちょうど発車時刻となります。HIGH RAIL星空号の座席は、2号車の1人掛け席となりました。隣を気にしないで良いので快適に過ごせそうです。列車は、夕闇迫る小海線を北上します。今日は1日天気が悪く、HIGH RAIL1375の運転初日というのに八ヶ岳が見えず残念でした。車内では、星空案内人の方の説明が終わった後、いよいよ整理券番号順にギャラリーHIGH RAILへ移動して星空上映会が始まります。内容は、実際に乗車してご確認ください。画像は、四季に合わせて4種類あるので全部見たい方は4回乗る必要があります。星空上映会を終えて席に戻る頃には、車窓も暗くなり見難くなりました。列車は、清里を過ぎて野辺山に到着します。
 
 野辺山では、星空観察会を行うため1時間3分停車します。車両は、定期列車の邪魔にならないように入換をしますので乗車したまま待機はできません。貴重品以外は車内に置いておくことも可能です。まずは、野辺山駅前で暖かい牛乳を頂き近くの広場へ。天気が悪く雲が立ち込め星空の見学はできそうもありません。ただ、雲の切れ間が出てはきました。雲の切れ間から見えたものは青空・・・。夏至直後の今の時期、晴れなら空はまだまだ明るく青空が見えました。これでは星空の観察はできません。しばらく、星空案内人の方の話を聞いて過ごします。月が出てきてようやく1つ2つ星が見え始めた頃に時間切れとなり駅へ・・・。星空観察は秋や冬の方が良さそうです。帰り際、駅前では「レタス」を2個お土産に頂きました。
 
 野辺山駅から再びHIGH RAIL星空号は、小諸を目指して北上を再開します。もうイベントも終わりましたし、車窓も暗く淡々と列車は進むだけです。特にやることもなく、カウンターでコーヒーを購入して飲みながら列車の旅を楽しみます。この辺りで、もう1回何かしらの車内イベントを期待したいところです。今回は暗くて良く解りませんでしたが、一部区間で遅延が発生していましたが、八千穂駅の停車時間で所定に戻り臼田には定刻に到着しました。前回は、HIGH RAIL1375が初めての中込へ向かう回送を撮影した臼田駅に、今度はそのHIGH RAILから臼田駅に降り立って撮影しました。正面まで照明が当たらず残念でしたが・・・。続いて中込駅に停車します。車内では特にやることもないので、長時間停車でホームに降りれることが何よりの気分転換です。列車は、中込を出ると佐久平に停車します。佐久平では、ほとんどの方が降りてしまいます。東京方面は、佐久平で降りないと最終に間に合いません。佐久平を出ると寂しくなった車内ですが、多くの席が空席になったので試しに各座席に座ることができました。夜間だとペアシートは自分の顔を見ながら乗るようなものでお勧めはできません。個人的にはシングルシートが良かったです。
 
 各座席の座り心地を楽しんでいると列車は、終着の小諸駅に到着します。時刻は21時51分。長いHIGH RAIL1375運転初日の旅は終わりした。また、誕生日に乗り鉄をするのも久しぶりでした。
 

小淵沢駅発車案内
 

小淵沢駅にて
 

小淵沢駅で発車待ち
 

行先表示(列車名)
 

行先表示
 

野辺山にて停車
 

間もなく野辺山を発車
 

臼田駅停車中
 

中込駅に停車中
 

小諸駅に到着
 

列車は、中込へ回送されます
 

運転初日が終わりました
 

小淵沢駅を発車
 

八ヶ岳が見えず
 

星空案内人の方の説明
 

野辺山で星空観察会

星空はあまり見えず・・・

コーヒーを飲みながら小諸へ
 
Y.深夜の長野へ
 小諸駅でHIGH RAIL1375の初日の旅が終了しました。時刻は22時となり、明日は仕事なので早く帰りたいところです。この時間帯に小諸から長野へ早く行くには、佐久平を経由して新幹線で長野へ向かうか、しなの鉄道に乗車して上田へ向かい上田から新幹線に乗って長野へ向かうかの2通りがあります。料金を比較すると、乗車券は信州ワンデーパス利用ですので佐久平経由だと新幹線自由席特急券1840円が別に必要になります。しなの鉄道を利用すると、小諸−上田間400円と上田からの新幹線特定特急券860円の合計1260円が必要となります。長野に着く新幹線はどちらも同じ列車となるので、運賃・料金の安い「しなの鉄道」を経由して長野へ向かいます。
 小諸から乗車した普通列車は空いていて、夜間ながら115系の乗り心地を存分に楽しめます。ただ、小諸から上田まで20分ですのですぐに到着します。
 上田からは、新幹線あさま629号に乗車します。長野行の「あさま号」で、自由席も5両ですので座れないことはありませんが、とりあえず自由席の乗車位置で待ちます。やってきた、あさま629号は指定席は結構埋まってましたが、自由席はガラガラでした。次は終点の長野ですので、適当な席に座り一息つく暇もなく新幹線あさま629号は僅か11分で長野に到着しました。
 運転開始初日のHIGH RAIL1375を乗りつくした、誕生日の1日は無事に終了となりました。

しなの鉄道(小諸22:23−上田22:43)

あさま629号(上田23:02−長野23:13)
   
Z.HIGH RAIL1357
 今回登場した「HIGH RAIL1375」は2両編成です。キハ112-711は、キハ110-108が改造種車となっています。このキハ110-108は、元は小海線営業所の所属で小海線で活躍していましたが、平成25年2月に小海線営業所から小牛田運輸区へ転属。そして、今回の「HIGH RAIL1375」に改造されるため小牛田運輸区から小海線営業所へ転属で再び戻った縁のある車両です。
 キハ103-711は、盛岡車両センター所属のキハ100-29が改造種車となっています。18m車両のキハ100と20m車両のキハ110が改造種車となっていますので、改造後も各車の車体長は変わらず面白い編成となっています。なお、HIGH RAIL1375改造後は、形式と番台が変わっています。両車とも700番台の区分となり、キハ100からの改造車は、キハ103となり新系式が登場となりました。
 なお、キハ112-711とキハ103-711の連結部の運転台ですが、運転台等は残されていますが保安機器を撤去したため使用は停止となっていて、業務用室(物置代用)として使用しているとのことです。
 
 車内は、星のデザインをした紺色の座席モケットを施した座席に星をイメージした黄色の枕カバーが付いてます。また、窓枠は昔の宇宙船を思わせるようなリベット調の窓枠として、床と壁は木目調となっています。また、車内出入口の壁は黒板風となっています。実際に乗車して見てると、これがバランスの取れたインテリアデザインとなっています。
  

1号車:キハ112-711
 
■1号車:キハ111-711(元:キハ110-108)
 
 この車両は、主に「びゅう」旅行商品として発売されます。一人掛けの「シングルシート」(向かい合わせ利用可)・座席が窓側に向いているペアシート・4人で利用できるBOXシートと様々な用途や人数で利用できる座席を29席備えています。こちらは、「びゅう」旅行商品用との事ですが、直前で空きがあれば一般枠に回り発売されることもあるそうです。ですので、個人では絶対に乗車できない車両と言う訳でもありません。(BOXを除く)
 なお、この車両の車端部(トイレ跡)には物販カウンターが設けられています。トイレ部分を改造したので広さには限界があり、混みあうときには身動きがとれなくなることもしばしばあります。

1号車車内
 

シングルシート
 

ボックスシート

物販カウンター
 
   

キハ103-711
 
■2号車:キハ103-711(キハ100-29)
 
 こちらは、リクライニングシートが並ぶ一般枠です。普通に指定席として発売されます。座席数は、21席と少なくなっています。窓割と座席間隔は特に考慮されておらず長めの悪い席が発生しています。また、この車両に車いすスペースと多目的用トイレが設置されています。通常は、この車両の1号車側のドア1か所からの乗降となります。
 さらに、この列車の最大の特徴である「ギャラリーHIGH RAIL」が設置されています。ギャラリー内の天井は半球体形のドームとなっていて、通常は12星座をあしらった星空映像が流れています。
 また、本棚には天文関係の書籍が置かれていて自由に見ることができます。

2号車車内
 

枕カバー
 

天井部デザイン
 

リベット調の窓枠
 

星や星座の本が並びます

ギャラリーHIGH RAIL

通常は12星座を映し出しています


映像上映会(冒頭部)
 
 HIGH RAIL星空号の小淵沢から野辺山間は、「ギャラリーHIGH RAIL」を映像上映会の会場として利用します。映像上映会とは言っても、ほぼプラネタリウムの上映が行われます。5分程度の上映で、春・夏・秋・冬の四季に合わせて4種類準備されていて季節に合わせて上映されます。4種類見たければ、四季ごとに乗車する必要があります。
 この上映会は、整理券が無いと見ることができません。整理券の配布方法は、小淵沢駅でHIGH RAIL星空号が入線後、ドアが開く前にアテンダントから配布方法(場所)について説明があります。上映は、3回で1回8名限定となり1日24名しか見られませんので、希望する場合は早めに並んだ方が良いでしょう。
 今は、夏の映像が流れます。時間は短いながらなかなか本格的な内容でした。(内容は、実際に乗ってご確認ください)

整理券は自分で時間を選んで取ります
(各回8名で3回限定)

上映会整理券(引換に入場できます)
 

映像上映会(一番最初の画面)

上映会用スイッチ(四季で4パターンあります)

■HIGH RAIL1375車内Wi-Fi
 今回登場した、HIGH RAIL1375では車内Wi-Fiを使用したオリジナルコンテンツの提供をしています。Wi-Fi機能のある端末なら基本的に無料で利用できます。接続方法は、車内に自由に持ち帰れる形で利用案内がありますので、その指示に従えばすぐに接続できます。(始発駅発車直後は、回線が混んで接続しにくい場合があります。)
 なお、車内Wi-Fiはネットやメールの送受信には対応していませんので、ネットやメール通信を利用したい際は、Wi-Fiを切ったうえで別の(通常の)接続を再度行う必要があります。
 また、車内には電源コンセントはありませんので注意が必要です。
 
−オリジナルコンテンツ内容−
 
 @いまの季節の星座(季節により4種類)
 
 A星空案内(星座の紹介など)
 
 B宇宙飛行士を目指そうチャレンジクイズ
 
 C宙と大地のシンフォニー
 
 D沿線案内(市町村別)
 
 E光源を駆け抜ける車載カメラ映像
  ※ なんと、実際に乗っている列車の前方・後方映像がリアルタイムで見られます。
 
 内容等については、実際に乗車してお楽しみください。(小学生でも十分に楽しめる内容もあります。)
   

利用案内(自由に持ち帰り可能)
 

トップ画面

沿線市町村の紹介画面
   
 
[.指定席券・記念品
 指定席券は、当然ながら「えきねっと」(1ヶ月7日前5:30事前予約)や時報打ち等を駆使しても7/1の初日は1枚も確保することはできませんでした。その後は、暇を見ては窓口や「えきねっと」で照会を続けました。7/1は誕生日でしたので是非にも、この日から長野支社で運転を始めるHIGH RAIL1375には乗りたい一心でした。
 最初は、一番難しいと思われたHIGH RAIL1号の確保に成功して、その後はHIGH RAIL2号の確保も成功。一番苦労したのは、一番最初に確保できると思っていたHIGH RAIL星空号でした。HIGH RAIL星空号は、前日になってようやく確保にこぎつけました。
 基本的にHIGH RAIL1号・2号は、ワンマン運転(アテンダントは乗車)となりますので、原則として車内改札はありません。HIGH RAIL星空号についてはワンマン運転が基本ですが、車掌が乗務しますので車内改札が行われます。改札印は、国立天文台野辺山をデザインしたデザインでした。(後日、HIGH RAIL1375専用デザインと登場の予定だとか。)
 

HIGH RAIL1号指定券
 

HIGH RAIL2号指定券
 

HIGH RAIL星空号指定券
 

小海線線営業所検札印
(車掌乗務の「星空」のみ)


HIGH RAIL1375乗車記念ポストカード(3列車とも同じ)
 
   
 本日は、HIGH RAIL1375の運転開始日と言うことで3列車ともに乗車記念オリジナルのポストカードが配布されました。デザインは、3列車ともに同じデザインでした。
 (※乗車記念ポストカードについては、7/2以降の配布を保証するものではありません。)
 
 また、「リゾートビューふるさと」「おいこっと」と同様に乗車記念スタンプが設置されています。こちらは、乗車記念として「HIGH RAIL」として運転時は常時設置されるということです。スタンプは1種類ですが、スタンプシートは「HIGH RAIL」1号・2号(昼の運転)と「HIGH RAIL星空」(夜の運転)の2種類があり、それぞれの時間帯に合ったものが置かれます。(同一列車で2種類の配布はありません。)

HIGH RAIL1号・2号スタンプシート
 

スタンプ面は両列車共通 

HIGH RAIL星空号スタンプシート

 1号車の小淵沢側の物販カウンターでは、オリジナルグッズ・土産物や飲み物などを販売しています。今なら飲み物のカップに「HIGH RAIL1375」のシールが貼られています。(しばらくすると印刷になる可能性があるとのこと)
 カウンター横のガチャガチャ(100円)では、HIGH RAIL1375特製の12星座の缶バッチが手に入ります。運よく自分の星座が入手できると幸運ですね。幸運ついでにシークレットが2種類あります。私は実際に引き当てた方に2種類とも見せて頂きましたが、製品の特製上デザインの詳細は伏せておきます。(星座ではありません。)
 なお、物販カウンターは「びゅう」パックの軽食提供が終わった後の営業になりますので、営業開始の車内放送を待ってから行った方が良いです。

コーヒーのカップには「HIGH RAIL」のシール付
  

ガチャガチャのバッチ
 (私の星座のかに座:知人の方に頂きました)

ストラップ(左)とキーホルダー

チョコウェハーズクッキー

 HIGH RAIL1375の運転初日には、沿線市町村から各種記念品が配布されました。ちょうど、信州ディスティネーションキャンペーンの開幕日とも重なりましたので、配布される記念品の種類も多く良い土産になりました。
 中でも、HIGH RAIL星空号の野辺山駅で配られたレタス2個は驚きました。

HIGH RAIL団扇(表)
 

HIGH RAIL団扇(裏)
 

HIGH RAIL2号中込駅での記念品(袋)
 

HIGH RAIL2号中込駅での記念品(中身)
  

観光案内パンフレット

レタス2個(HIGH RAIL星空号野辺山駅で配布)

 何回か書きましたが、運転当日(7/1)は誕生日でした。だから何だと言う話なのですが、HIGH RAIL1号のデッキで知人の方との雑談の最中に話が出て、それを聞いていたアテンダントの皆様から祝福の手紙を頂きました。ありがとうございました。このようなサプライズは、乗り鉄を始めてから初めての出来事でした。
 普段はやらないのですが、日付入りのプレート(この列車では黒板)を持って記念撮影もしました。こういうチャンスは滅多にないので・・・。今回のHIGH RAIL1375の一番列車の乗車は、いろいろ思い出に残る乗車となりました。